朝井まかてのレビュー一覧

  • 残り者

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    朝井マカテさんはいつも、以外な視点から歴史を表現してくださり、楽しいです。物語の前半はとても軽快で、まるで、現代のOLの会話のようでしたが、後半に進む打ちに、当時の女性たちの葛藤が見え、様々な事を深く考えさせられました。人間とは、何と愛すべき生き物か。何百年も前の女性たちも、現代と同じように、目の前の事に一喜一憂し、毎日を必死に生きていたのですね。

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    2023年09月11日
  • 恋歌

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    ネタバレ

    歌人中島歌子の話かと思いきや 幕末の水戸藩 天狗党の事が 詳細に描かれて それはそれで とても興味深く 時に辛く胸を締め付けられながらも 一気に読んでいました。

    そこここに 散りばめられた歌も 良くは分からないなりにも その時代の人の心が伝わるもので 歌の良さが沁みてきました。

    歌人としての中島歌子は 分かりませんが 水戸藩天狗党の妻として生きそして逝った人だったのかなと 一人の人を想い続けた気持ちの強い女性という印象でした。

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    2023年09月03日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    大正時代を、時代を切り拓いた人の物語でした。
    朝井まかてさんは、私たちが知らなかった人たちの人生に焦点をあててくれて、本当にうれしい。
    牧野富太郎さんの物語も、読みたい。

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    2023年07月09日
  • 恋歌

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    不慣れな時代もので、さくさく読めかったけど、教科書とか学ぶ幕末なんてほんの数ページだけど
    、こんな時代があって、生きた人がこんな思いだったのだと、ただただ衝撃だった…。

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    2023年07月09日
  • 朝星夜星

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    幕末から明治にかけ、世の中が大きく変わる時代に長崎から西洋料理の(オランダ料理)シェフからホテル経営者の夫と共に生きた女性。
    実際の話なので夫の女性に対する扱いにはイラつく。始めは妻も妹も率先して働いていたのに段々ととなると、時代なのだろうけど男の都合よさ、それこそ近代化が女性を奥に追いやったんだなぁと。
    行け行けどんどんの時は大変ながら充実していた感があるが、認められてからの方が家族一人ずつが問題を抱え、最後は大団円を迎えるとならないのが現実ということ。

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    2023年06月24日
  • 最悪の将軍

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    政策は全ての人を満足させない
    成りたくて成った訳じゃない将軍の地位、綱吉の政策の一つである庶民の為の「生類憐れみの令」は、その時代の庶民の習慣(犬食い)と背景(捨子、捨老親)から「生きるものへの憐れみ」がこの令の発信となった、とある。一方を立てればもう一方が立たず、誹謗中傷的な庶民への「憐れみ」の「逆説」が発信されたことも史実なのだ。現代、政治家の政策はどちらかというと政治家への特典よりが多く、国民の声を反映した政策が消え失せた、と感じる。

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    2023年06月08日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    朝井氏の大正ロマンものである。
    女優・井澤蘭奢にまつわる短編集。大正ロマン味たっぷり。言葉遣いから各種読み方まで大正である。文体も大正。江戸モノの朝井氏に慣れている身としては、冒頭から挫折しかかったものの、そのうちに慣れるだろうとページを手繰っていったのである。活劇、演劇、当時の女性のありかたなど、どのページをめくっても大正の風をかんじられる作品である。
    あとは、いかに読者が文体に慣れ楽しめるかの技量にかかっているといえよう。
    大正ロマンがお好きな方にオススメである。

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    2023年06月03日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    大正時代に活躍した実在の女優・伊藤蘭奢の生涯を四人の男達との関係を軸に描いた物語。帯にある『伝説の女優はなぜ死んだのか?』という惹句から、作中に蘭奢の視点が一切挿入されない作風を期待していたので、第四章で蘭奢自身が語り部となるのに些か拍子抜けした。当時の演劇界や社交界、出版業界の内情を知れる興味深い作品なのだが、彼女が伝説と呼ばれるに至った背景や経緯の書き込みが浅く、その魅力が今ひとつ掴めないまま。巻末のあとがきを読む限り、複雑な出自を持つ人物を物語る場合、その子孫である方への配慮も並大抵ではなさそうだ。

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    2023年05月29日
  • 恋歌

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    浅井さんの本を読むのは三作目。オーディブルには数が限られてるなぁ。

    回想の形を取った書き方の本だった。

    幕末の時代の旦那さんを慕っていたお嫁さんのお話。なんだか本当に不憫な恋すぎて主人公にして書かれたらつらくて読み進められないかも。

    牢獄の中の生活がありありと書かれていてそこが一番印象的だった。死を待つ牢獄なんてほんとうにつらいのにそれでも品を保つって本当にそんなに気高い人がいたんだなぁ。

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    2023年05月29日
  • グッドバイ

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    ネタバレ

    本作は、長崎の三女傑の一人、茶葉商人の大浦慶を描いた歴史小説です(ちなみに残りの二人はシーボルトの娘で医師の楠本イネ、ロシア語を極めロシア人専用ホテルなどで繁盛した道永栄)。

    ・・・
    で、やはり人物がダントツに面白い。

    幕末に商家の一人娘として生まれたものの、祖父が跡継ぎたる父を見限り、孫の慶へ英才教育を施すという背景もあります。この慶が、落ち目の家業である油商ではなく、当時藩の直轄だったオランダとの交易にどうにかして食い込もうと奮闘します。

    ちなみに、お慶さん、驚きのどストレート発言が信条。

    せっかく婿をとったのに、数日で離縁したいと周囲に漏らす。それも、「これはダメな男」だとの勘。

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    2023年04月09日
  • 草々不一

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    短編集、妻の一分について
    視点が突拍子もない、その理由が気になる
    内容は赤穂浪士の裏話だが、恥ずかしい話
    浅野家が再興していたのしらなんだ(´・ω・`)

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    2023年03月31日
  • 雲上雲下

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    子狐にせがまれるまま、草どんが語る昔話の数々。
    子狐の「あい」という合いの手がほのぼの。

    後半からの展開は流石。懐かしくもあり、悲しくもある。

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    2023年03月24日
  • 落花狼藉

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    江戸幕府開闢後間もなく、幕府の許しを得て吉原遊郭を創設した庄司甚右衛門の妻として妓楼西田屋の女将となった花仍の目を通して語られる、吉原とそこに生きる遊女たちの物語。

    江戸歌舞伎の始まり、猿若勘三郎や伊達騒動の殿様なんかも登場するし、明暦の大火にも見舞われて、なかなかダイナミックな時代の動き、変わり目を感じる話でした。

    ちょっと終盤の展開が飛ばし過ぎなのが勿体ない感じもありますが、遊女若菜とその忘れ形見の鈴、その娘菜緒、菜緒の子の小吉と、血は繋がらないけど、心の葛藤を越えた絆に結ばれた家族に囲まれて、花仍の賑やかな晩年は安らいで見えました。

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    2023年02月13日
  • 雲上雲下

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    草が山姥と狐の子に民話をベースにした物語を語って聞かせる物語、と思いきや最後には神の存在を揺るがす展開に。日本昔ばなしも放送されない今、自分の子どもたちもあんまり民話を知らないのかも、と考えたらものすごくもったいない気がしてきました。

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    2023年01月11日
  • 御松茸騒動

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    星3つと半分。主人公のキャラクターが少し、らしくないなぁと何度か思った。けど、すがすがしい話だ。最後のくだりも良かった。少し読み終わるのがさみしい気持ちになった。娘の千草も、うっとおしい三べえも好きになった。この人たちでもう一話編んでほしく思う。

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    2023年01月07日
  • 最悪の将軍

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    文治の観点で評価が見直されてもいる徳川綱吉。
    最悪の将軍というタイトルでどのように描くのか。
    目指したもの、為政者としての覚悟。
    一番の理解者である正室とのやりとり。
    老中刺殺、大地震、富士山噴火、赤穂浪士、疫病。
    これほど乗り切れる為政者が今いるだろうか。
    だが、為政者としての悩みも垣間見える。

    とても面白い本でした。

    ※評価はすべて3にしています

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    2022年10月25日
  • 落花狼藉

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    一つの出来事を微に入り細に入り語るというより吉原が形作られる流れを大きく語る物語。感情移入しやすいというより俯瞰的な目で時の流れを眺めている感じがした。
    主人公カヨの成長は見もの

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    2022年09月08日
  • 眩(新潮文庫)

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    北斎の娘、葛飾應爲(お栄)の一生。8割が北斎の晩年の足跡とお栄の関係ということで物足りない感じが続く中、友であり懸想相手の英泉(善治郎)の死や北斎の死を挟んで自ら絵師として大きく一歩を踏み出す姿に最終的には引き込まれた。

    言い方は難しいが、愛する父北斎が彼女の重石になっていたのかと感じた。北斎が長生きでなかったら、應爲ももっと多くの名作を残していたのだろうか。

    本作では甥の時次郎がキーとなっている。読み手としては何ともムカつく出来損ないの甥で厄病神である一方で、最後に見せたお栄と時次郎の互いへの親族愛のようなものを見ると血の繋がりの良さと厄介さをより感じた。また、今読んでいる北斎にまつわる

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    2022年08月20日
  • 藪医 ふらここ堂

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    とても気持ちよく読めた。登場人物が全員いいキャラ。大奥からお母さんが来て、筆者にありがとう!と言いたくなった。最後のおゆんの勇気にあっぱれ!

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    2022年08月15日
  • 銀の猫

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    江戸の老人介護人の話。
    人物造形とストーリー展開はさすが上手い。
    昔も今も、介護の手厚さはやっぱりお金だなあ…。だいぶ身につまされる話で、入り込みやすかったけれど、楽しいとは思えなかった。

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    2022年06月13日