朝井まかてのレビュー一覧

  • 雲上雲下

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    子狐にせがまれるまま、草どんが語る昔話の数々。
    子狐の「あい」という合いの手がほのぼの。

    後半からの展開は流石。懐かしくもあり、悲しくもある。

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    2023年03月24日
  • 落花狼藉

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    江戸幕府開闢後間もなく、幕府の許しを得て吉原遊郭を創設した庄司甚右衛門の妻として妓楼西田屋の女将となった花仍の目を通して語られる、吉原とそこに生きる遊女たちの物語。

    江戸歌舞伎の始まり、猿若勘三郎や伊達騒動の殿様なんかも登場するし、明暦の大火にも見舞われて、なかなかダイナミックな時代の動き、変わり目を感じる話でした。

    ちょっと終盤の展開が飛ばし過ぎなのが勿体ない感じもありますが、遊女若菜とその忘れ形見の鈴、その娘菜緒、菜緒の子の小吉と、血は繋がらないけど、心の葛藤を越えた絆に結ばれた家族に囲まれて、花仍の賑やかな晩年は安らいで見えました。

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    2023年02月13日
  • 雲上雲下

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    草が山姥と狐の子に民話をベースにした物語を語って聞かせる物語、と思いきや最後には神の存在を揺るがす展開に。日本昔ばなしも放送されない今、自分の子どもたちもあんまり民話を知らないのかも、と考えたらものすごくもったいない気がしてきました。

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    2023年01月11日
  • 御松茸騒動

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    星3つと半分。主人公のキャラクターが少し、らしくないなぁと何度か思った。けど、すがすがしい話だ。最後のくだりも良かった。少し読み終わるのがさみしい気持ちになった。娘の千草も、うっとおしい三べえも好きになった。この人たちでもう一話編んでほしく思う。

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    2023年01月07日
  • 最悪の将軍

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    文治の観点で評価が見直されてもいる徳川綱吉。
    最悪の将軍というタイトルでどのように描くのか。
    目指したもの、為政者としての覚悟。
    一番の理解者である正室とのやりとり。
    老中刺殺、大地震、富士山噴火、赤穂浪士、疫病。
    これほど乗り切れる為政者が今いるだろうか。
    だが、為政者としての悩みも垣間見える。

    とても面白い本でした。

    ※評価はすべて3にしています

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    2022年10月25日
  • 落花狼藉

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    一つの出来事を微に入り細に入り語るというより吉原が形作られる流れを大きく語る物語。感情移入しやすいというより俯瞰的な目で時の流れを眺めている感じがした。
    主人公カヨの成長は見もの

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    2022年09月08日
  • 眩(新潮文庫)

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    北斎の娘、葛飾應爲(お栄)の一生。8割が北斎の晩年の足跡とお栄の関係ということで物足りない感じが続く中、友であり懸想相手の英泉(善治郎)の死や北斎の死を挟んで自ら絵師として大きく一歩を踏み出す姿に最終的には引き込まれた。

    言い方は難しいが、愛する父北斎が彼女の重石になっていたのかと感じた。北斎が長生きでなかったら、應爲ももっと多くの名作を残していたのだろうか。

    本作では甥の時次郎がキーとなっている。読み手としては何ともムカつく出来損ないの甥で厄病神である一方で、最後に見せたお栄と時次郎の互いへの親族愛のようなものを見ると血の繋がりの良さと厄介さをより感じた。また、今読んでいる北斎にまつわる

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    2022年08月20日
  • 藪医 ふらここ堂

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    とても気持ちよく読めた。登場人物が全員いいキャラ。大奥からお母さんが来て、筆者にありがとう!と言いたくなった。最後のおゆんの勇気にあっぱれ!

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    2022年08月15日
  • 銀の猫

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    江戸の老人介護人の話。
    人物造形とストーリー展開はさすが上手い。
    昔も今も、介護の手厚さはやっぱりお金だなあ…。だいぶ身につまされる話で、入り込みやすかったけれど、楽しいとは思えなかった。

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    2022年06月13日
  • 藪医 ふらここ堂

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    ふらここ って なんでしょう??
    聞いたことなかったのですが
    ぶらんこの事でした。

    ぶらんこが目の前にある
    薮医者?!の お話でした。

    人情ものかしら~~って
    思って読みましたが 
    江戸らしいテンポの良いストーリーで
    楽しく読めました。

    薮医者と呼ばれて 言いたい事を 言っちゃうのだけども
    見立ては 凄い・・・・
    物語だからこそ 描ける チョイ悪おやじていう感じでした。

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    2022年06月11日
  • 残り者

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    時は幕末、江戸城明け渡しの日に退去せず残った5人の女たち。
    大奥は女が自分の稼ぎで生きていける場所でもあり、外界から隔絶された箱庭でもある。
    長く大奥で働いた女たちが外に出ていく恐怖と焦燥。
    大奥を出た彼女たちはどう生きるのか。
    ラストシーンが良かった。

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    2022年04月29日
  • 眩(新潮文庫)

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    葛飾北斎の娘、葛飾応為の生涯を描いた歴史小説。

    朝井まかてさんの小説って近作を読めば読むほどに、名人芸の域に達してるような気がします。葛飾応為のことは全く知らなかったのですが、鮮やかに彼女の生き様が思い浮かんでくる。

    天才葛飾北斎を父に持ち、幼いころから絵に親しみ、父の元で腕を磨いてきた応為ことお栄。口うるさい母親、つかみどころのない甥、気まぐれな兄弟子、そして偉大ではあるけれど、人間味のある父の北斎。そうした周りの人々の姿を生き生きと描き、そしてお栄自身の描写もとても生き生きと、それでいて心理は丁寧に描かれる。

    父や兄弟子と比べての自分の絵の腕に対する葛藤、絵ではその兄弟子にライバル心

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    2022年01月23日
  • 眩(新潮文庫)

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    北斎の娘、葛飾応為 お栄は小さい頃から絵が大好き。女好きの兄弟子善次郎、甥の時次郎に困らされたり、お栄らしさが少しづつわかった!北斎の偉大さや周りとの関わり方が面白い!
    解説を数年前に亡くなった葉室麟が傑作ですと書いていた。

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    2021年12月28日
  • 先生のお庭番

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    シーボルトつながりの本は、これで何冊目だろうか?
    この作家さんの描く世界は丹念に積み上げた史実を、、素敵な物語に仕上げています。

    出島のシーボルトの植物園に出入りの植木屋から専属の職人をと依頼があった。
    そこで決められたのが一番年下の熊吉。
    先輩の職人たちは皆外国人のもとで働きたくはなかったのであった。

    熊吉、実は蘭語を習いたいと心のうちで密かに野望を持っていたのだった。
    熊吉はそのまじめな働きぶりと、工夫を重ねた植物園の造園方法で一目置かれる。

    熊吉、バタビア人のオルソン、シーボルトの日本人妻お滝は仲良くなり共に食事もするように。
    才能も機転も聞くシーボルトは、幕府の要人らの受けも良い

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    2021年12月09日
  • 最悪の将軍

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    時代劇の悪玉でしょう!
    が、アララの180度の立ち位置逆転!
    そうよね、経済的には繁栄した時代ですものね。
    面白かったです。

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    2021年10月10日
  • 悪玉伝

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    悪玉って誰?まあーこの花の毒々しいこと!
    うん?大阪VS江戸? 商人VS武士社会?
    登場人物がみんな魅力的で好き。

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    2021年10月02日
  • ちゃんちゃら

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    202108/後半(白楊絡みの物語)は好みではなかったけど、江戸の庭師という舞台で、ご隠居の庭を造る話などはとても良かった。「空仕事」という言葉もいい。

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    2021年09月27日
  • すかたん

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    202108/知里のキャラが好きになれない所がちょっとあったけど、舞台や展開も面白くテンポ良く一気に楽しめた。

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    2021年09月27日
  • 藪医 ふらここ堂

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    202108/面白かった。主人公おゆんが引っ込み思案ということもありちょっと印象薄いんだけど、医師・三哲や、やり手産婆・お亀のキャラが強烈なので、按配的にはちょうどいいのかも。小さなエピソードや思慕も丁寧に綴られ、季節感のある描写で人情話を楽しめる一冊。

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    2021年09月27日
  • 雲上雲下

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    よく知っている昔話に手が加わった小噺集かと思いきやら最後にオリジナルな一筋の話にまとまってビックリしました。

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    2021年09月26日