朝井まかてのレビュー一覧

  • ぬけまいる

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    うーん?
    三人の関係性が、今一しっくりこなかった。
    これだけ性格も嗜好も価値観も違う三人が、大人になっても仲良くできるのか、どうも不自然な感じがして物語に入れ込めなかった。

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    2015年06月26日
  • ぬけまいる

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    全1巻。
    三十路前の女三人が急に伊勢参りに旅立つ話。
    直木賞作家・朝井まかて版、東海道中膝栗毛。

    いや面白い。
    江戸→伊勢までの道すがら、
    数々の事件に巻き込まれていく、
    痛快(元)ずっこけ三人組。

    主人公達の設定が秀逸。
    女の曲がり角、
    青春の終わりを自覚しだす三十路前の女三人。
    それなりに背負った人生の哀しみと
    センチメンタリズムが、
    物語を単純な痛快コメディじゃなくしている。
    妙にリアルに胸に沁みる。

    惜しむらくはクライマックスのアッサリ感。
    他作品でもそうだったけど、
    最期に全部の謎が集約して盛り上がるんじゃなくて
    駆け足で消化してる感がちょっとある。
    結果、女達のそれぞれの哀し

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    2015年05月25日
  • ぬけまいる

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    抜け詣りとは、家人の許しを受けないで家を抜け出し往来手形なしで伊勢参りに行く事とのこと。
    それぞれ事情のある30前の女3人がかしましく騒動を起こしながらの珍道中。
    江戸時代の旅を可笑しく楽しく味わせてもらった感じ。
    旅に出れば見えてくるものも違ってくるのは現代も同じかもしれない。

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    2015年05月06日
  • 先生のお庭番

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    長崎出島でシーボルトの薬草園の園丁として働く少年を主人公にした歴史小説。
    最近、こういう植木職を主人公にした歴史・時代物を続けて読んだ気がすると思ったら、『花競べ 向嶋なずな屋繁盛記』と『ちゃんちゃら』でいずれも朝井さんの作品でした。
    時代小説と言えば、以前は侍、あるいは商人ものが中心だったような気がしますが、こうした職人物が増えてきて、例えば料理人関係もブームみたいに出てますし、それはそれでなかなか楽しいものです。
    やや軽めな印象は受けますが、主人公の少年のひたむきさが心地良く。また、主人公を取り巻くシーボルトの妻のお滝、従僕のオルソンなどの人物像も良く出来てます。ただシーボルト本人はどこ

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    2016年05月15日
  • ぬけまいる

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    時代小説には(普通の小説もかもしれないけれど)三人組の主人公という設定が多く、大抵の場合、知性派、武闘派、癒し系の組み合わせです。
    この話も主人公が女性達というのは珍しいですが、武闘派のお以乃、知性派のお志花、癒し系のお蝶という役割。やはり安定感があるのでしょうね。
    ただ、お蝶のキャラが、完全に癒し系という訳では無く、むしろ愚痴系というか、わがまま系というか。。。グズグズしていてどうも好きになれず一旦投げ出しかけました。
    ただ、行く先々の宿場町のトラブルを3人で解決し始め、人情話になっていく頃から面白くなってきました。最後に次郎長が出てきたのはどうかと思いますが。
    軽い時代物の活劇です。

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    2016年05月15日
  • ちゃんちゃら

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    江戸の植木職人の話………
    かと思いきや、
    途中からからはミステリー。
    お話し作りすぎ感あり。
    出だしが面白いだけに、、、
    職人話を突き詰めたのが
    読みたかったな。

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    2014年09月26日
  • すかたん

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    朝井まかてさんの時代小説は、私にとって2作目になります。

    関西人ならなんとなく耳にしたことがあるこのタイトル。
    私も、子供の頃、よく父母から、言われました。
    呆れた行為だが、それでもなんだか憎めないような時に
    使われたような気がします。

    あらすじはといいますと・・・ほとんど内容紹介の通りです。
    江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た主人公知里。江戸と大坂の言葉や土地文化の違いに、戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていきます。
    人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那の存在に、知里も呆れたり迷惑に思ったりしますが、いつしか、強くひかれるように・・

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    2017年11月09日
  • ちゃんちゃら

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    全一巻。
    今年の直木賞を受賞した人。

    庭師の話。
    ただ、専門的な話はあるものの、
    先日惜しくも、本当に惜しくも亡くなられた
    山本兼一的職業小説ではなく、
    どちらかというと庭師が舞台の市井ものって感じ。
    軽快なテンポと個性的な登場人物たちが魅力的で
    世界を好きになるタイプの物語。

    最後まで一気に読まされたけど、
    少し話を盛り込みすぎた印象。
    一つ二つ要素を抜いたらスッキリ分かりやすくなるのに。
    主人公の庭師としての葛藤とか、
    「何か知らんけど、何となくすごい才能が隠されてそう」
    って曖昧な感じとか、
    クライマックスに収束しなかったのが残念。

    結果、庭師の物語なのか、人情ものなのか、
    少しど

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    2015年02月02日