朝井まかてのレビュー一覧

  • 御松茸騒動

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    主人公の上から目線 見下した感 
    清く正しくが 必ずしも歓迎されない社会

    コミュニケーション下手で頭脳明晰な主人公が
    人間味ある成長をしてく

    幸せって地位でも名誉でもなく
    他人ではなくその人自身が幸せと思うことやなー

    大殿 素晴らしい。
    もっと大殿の考えを聞きたかった

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    2021年03月26日
  • 眩(新潮文庫)

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    江戸時代の暮らしぶり、浮世絵を生業とする人々の生活が伝わってくる作品。後から葛飾北斎や葛飾応為の作品と合わせてみると、なお染み入る。「吉原格子先之図」と「夜桜美人図」は、その繊細な美しさに溜息が漏れてしまった。

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    2021年03月18日
  • 悪玉伝

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    これは・・・忖度。

    そりゃご政道は綺麗ごとでは済まないでしょうし、忠相の推察通りならそれは私利私欲ではないのだろうけど、吉兵衛の立場に立ってみれば何たる理不尽、不正義、悪逆非道。色々あっても概ね評価の高い将軍吉宗や大岡越前が何故に?と悲嘆にくれる思いです。(それだけ面白かった、と言うことです。念のため。)

    唐金屋の大義は何だったんでしょうかね。商人のメンツとありますが、もしや単なる親馬鹿ではないのでしょうが。。。都市再開発のための地上げですか?


    とっても不思議ちゃんのお瑠璃が最後に少し、救いになりました。

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    2021年03月17日
  • 悪玉伝

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    第一章 満中陰 第二章 甘藷と桜 第三章 白洲
    第四章 鬼門 第五章 依怙の沙汰 第六章 辰巳屋一件
    第七章 波紋 第八章 弁財天

    悪玉の一代記と思っていたら、もっと悪い奴がいっぱい出てきた。吉兵衛は「悪玉で無い」と言えないとは思うけどね。

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    2021年01月25日
  • 悪玉伝

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    大阪商人の跡目争い。
    大阪東町奉行の裁きで一件落着した…はずだったが・・。

    何故か将軍・吉宗直々の声がかりで、江戸にて再審の運びとなる。

    背後で蠢く大きな力、
    そして、
    それぞれの思惑とは…



    大阪、京を股にかけ、湯水の如く銀子を使い放蕩の限りを尽くし、己の身代を食いつぶす主人公・木津屋吉兵衛は、生家である薪問屋・辰巳屋を継いだ実兄・久座衛門の急死の知らせを受け駆けつけるが、かねてより反りの合わない辰巳屋大番頭・与兵衛が全てを取り仕切り、吉兵衛を蚊帳の外へ追いやる。

    兄の娘・伊波の婿にと養子に迎えていた乙之助を操り、辰巳屋の身代を我が物にすべく策を弄する与兵衛だったが、吉兵衛によって

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    2021年01月16日
  • 最悪の将軍

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    綱吉の小説を初めてしっかり読んだ。愚かな将軍として描かれているものにしか触れたことがない分、新鮮だった。綱吉の思いや賢さに周りの理解が届かなかったのか。今の世の中なら当たり前に通用する考えが通用しない時代だったのか。

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    2021年01月15日
  • 残り者

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    大奥最後の日に残った5人の奥女中の会話で彩られる本作。

    一人称である「りつ」の目線で物語が描かれるが、1つの会話から枝が広がり話題がコロコロと転がっていく。テンポは良くないのだが、この感じが「りつ」の控えめでありながらも思慮深く武家ならではの芯の強い性格を色濃く反映しており、また話の流れを崩さずに史実を読者に伝えていく形式が非常に上手い。

    大奥でしか生きてこなかった人が急に外の世界に出される。加えて逆賊の一味という刻印を背負っていく。歴史を学ぶ際に彼女らの立場に立って考えたことはなかったが、非常に残酷で恐怖の状況である。それでも前に進まなければならない、皆同じ立場なのだから、と対局的に場を

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    2021年01月09日
  • すかたん

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    とってもよかった~!
    夜更けに読み始めて、そのまま読んでしまった。軽快な恋愛ものでありつつ、舞台である大阪の人たちが好みそうな勧善懲悪ものでもある。
    かっこつけたキラーフレーズとか、取り澄ました一文とかがあるわけじゃないのに、ああすきだなあと思わされる文章だ。朝井まかて、やはりとてもすき。

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    2020年12月30日
  • 阿蘭陀西鶴

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    教科書に出てきた江戸時代の文化人…ほどの知識しかなかったが、テレビで井原西鶴について知り興味を持ってたどり着いた本。
    よくありがちな調子のいい道楽者で豪傑みたいな人物像を想像してたけど、物語の主人公である盲目の娘と同様にページが進むにつれ西鶴の情の深さやユーモアのある生き様に魅せられた。
    また読みながら家の中の様子、台所風景が目に浮かぶ美しい文章だった。
    西鶴のみならず江戸時代の文芸をもっと知りたいと思った。

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    2020年12月29日
  • 福袋

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    ラジオ深夜便 ラジオ文芸館
    暮れ花火
    ガッテンの小野さん朗読(^_^;)
    なんか変だなぁって思ったのは一瞬
    たちまち登場人物が生きて語り出します

    以前に読んだ「百日紅」を思い出す
    北斎の娘も絵師だったもんね
    カッコいいですね
    江戸の人々って魅力的です


    2022/4
    前回は朗読で一部を↑今回は改めて文字で全体を
    生き生きとした江戸の人々がいい感じ
    現在もこんな時間が何処かで流れてるかもしれないけど
    やっぱり江戸という時代が面白い
    人間じゃない筆が語る話よかったな

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    2022年04月24日
  • 銀の猫

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    江戸時代の介護のお話。当時は長男が親の世話を最後までみるから家督を譲られるということを知った。お金持ちは介護を今でいうヘルパーさんに頼み、彼女がやさしく対処するなかでのお話。人に優しくできる人は何らかの痛みを知っている人だということも描かれている。

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    2021年08月22日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治天皇の崩御後
    その「御霊」を祀るために東京に作られた「神宮」

    150年後の「杜」のために尽力する人々。
    それを見守る新聞記者

    武士の時代であった江戸時代から、文明開化の明治へ。
    明治とはどんな時代だったのか
    そして明治天皇はどんな思いで時代を過ごしたのか

    今まで考えてみたこともなかった内容で
    いろいろ調べてみたくなりました。

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    2020年09月22日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    2020/9/21
    私もしぼると先生がいい人なのか悪い人なのか結論を付けられぬまま本を閉じた。
    うーん…と思ってたけどでも、人ってそうやんな。
    いいとこばかりの聖人もおらんし、極悪人にもたぶんいいとこはあるんやろう。
    いい悪いの判定も人によって違うし。
    先生は確かに妻子を愛してたし、草木も愛してた。
    自然は制圧するもんやし、虫の声は雑音やから殺してしまえと思ってても。
    思ったよりドライにいろんなものを諦めて捨てて行っても。
    みんな連れて行けばいいと思ってたけど、そんな簡単にはいかないんだな。
    友人付き合いしていた人や教え子のような人たちが死んだり失脚したりしてたのはどう思ってたのかな。
    やぱん

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    2020年09月21日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治天皇崩御に際し、渋沢栄一ら政財界人は神宮を帝都に創建すべしと主張するが、林学者の本郷高徳らは風土の適さぬ土地に森を造るのは不可能と反論し、大激論となる。
    大衆紙の記者瀬尾亮一は神宮造営を調べる同僚に助力するうち、取材にのめり込んでいく・・・。

    明治神宮造営という観点から明治時代がどのような時代だったかを紐解いていく物語。
    かなり堅苦しい主題ですが、さすがは朝井まかてさん。
    一般市民の記者という神宮造営の「外」の視点から専門的なことも噛み砕いてやわらかく語られていくので、読み手も興味をつないでどんどん読み進めていくことができます。

    しかもこの主人公の亮一という男、記者という立場を利用して

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    2020年08月24日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    うだつのあがらない東都タイムス記者の瀬尾亮一から始まる明治天皇崩御から明治神宮建設の時代を描く。

    なかなか中盤あたりまでは、非常に読み進めづらく何度も読むのをやめようかと思ったが、読後は心に残る一冊になった。

    瀬尾亮一が、明治神宮建立に直接関わったわけではない。が、中盤から徐々に湾曲的に明治天皇の生き様、また関わってきた国民の気持ちの移り変わりの
    さりげない描写が明治天皇のための人工林造営と重なりふわっとした優しい輪郭で“その時代”が描写されてあった。

    人工林がゆっくりと150年後、自然林となるように明治天皇の存在も作中では、序盤から中盤、終盤に至るなかで自然に存在感を増していった。

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    2020年07月26日
  • 残り者

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    幕末の江戸城明け渡しのなか、大奥に留まる5人の「残り者」がいた。
    明け渡しの際でそれぞれの立場、過去を絡ませながら大奥で勤めてきた誇りや大事にしてきたものを再確認する。大奥のドロドロしたイメージではなく、よもや現代に設定を置き換えてもすらすら読めるほど5人の勤め人としての矜恃を軽やかに描ぐ。

    最後の終わり方もほっこりとして、とても気持ちの良い終わりかた

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    2020年05月22日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    先生(=シーボルト)のお庭番になった
    熊吉が主人公。

    植物の描写がとても良かったです。
    主人公が日本の植物を海外に送ろうと
    試行錯誤する場面は学がなくても
    やれる人は存在するなぁ…としみじみ
    感心しました。私は怠け者なので…。

    シーボルト自体はうっすらとしか記憶して
    いなかったけれどなかなか色々な面を持つ
    人物だったようで、日本史は非常に苦手な
    勉強でしたが、シーボルトが来日していた
    時代の歴史を振り返ることができて面白かったです。

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    2020年04月09日
  • 福袋

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    面白かった。時代小説をこんなに身近に感じて読んだのは初めて。まるで自分もその場にいて、事の成り行きを見ているような感覚に…。
    特に、暮れ花火は切なくて泣けました。眩を読んで間もなかったせいなのか、主人公がお栄と重なって、もう1人のお栄を見ている気がした。

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    2020年03月29日
  • 残り者

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    江戸城開城の時、大奥に残った女性が5人いた。
    夫々の思いがあり、城を出ることが出来なかった。
    その5人の江戸城での勤めや開城の時何が起こったかをそこに居たかのように、また女性という立場から捉えていて、
    興味深く面白かった。最後にその後話もあり、こうやって江戸は終わっていったのだなあと感慨深い。

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    2020年03月28日
  • 藪医 ふらここ堂

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    藪?実は名医の三哲とその娘おゆんを中心に、患者たちとの交流を描いた下町情緒たっぷりの医療時代小説。
    解説によると、実在のモデルがいるとか。
    書中、医者を評して、「その医者が名医かどうかは、患者が、世間が決めることです。目指せば目指すほど、多分医者の本分からははずれましょう。・・・人は何者になるかではなく、何をするかが肝心ではないでしょうか」と語る。
    もちろん、医者ばかりでなくほかの分野にも言えることだろう。

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    2020年03月24日