朝井まかてのレビュー一覧

  • 秘密の花園

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    『…しばし感じ入って憂きを忘れられる。しゃあない、明日も生きてみたろかと思える』昔も今も物語にワクワクし、元気をもらう読者の気持ちは共通だ。蔦屋重三郎の心意気が立派。

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    2024年03月11日
  • 類

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    明治の終わり、森鷗外の末子として生まれた類。愛情豊かな父と美しい母、ふたりの姉と、何不自由なく華やかに暮らした少年期。父の死という喪失を抱えながら画家を志し、パリへ遊学した青年期。戦後の困窮から心機一転、書店を開業。やがて文筆家の道へ。文豪の子という宿命を背負い、何者かであろうと懸命に生きた彼の、切なくも愛すべき生涯を描いた大作。著者による講演「鷗外夫人の恋」も載録。

    森茉莉の大ファンとしては読まずにいられなかった。朝井まかてさんの作品は初めて読むけれど、すごい下調べしたんだろうなあと思う細やかな描写です。やや冗長な印象もあるけれどちょっとした植物や風景の描写があるから重厚な作品になるんだろ

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    2024年03月03日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治神宮の鎮座祭からちょうど100年。
    あの立派な明治神宮の森が、元が原野でほとんどが全国からの献木によるものとは知らなかったです

    江戸から明治を帝として生きるとは。
    明治天皇について多く語られるわけではないのに、国民への明治天皇の思い、明治天皇への人々の思い、が伝わってきます。

    時代が変わるということ。
    令和は2年目にして新型コロナという大きな試練に立ち向かっていますが、いつか振り返った時に令和が良い時代でありますように。

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    2024年02月26日
  • 類

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    充分に読み応えありました。長編多いけど飽きない恐るべし朝井まかてさん!ウイキペディアを開いて全部が実話で事細かに正確なのは驚くって事。晩年の千葉県移住もそうだし!森茉莉ではなく類なんだね、偉人伝でもない初めて知る人なので吸い込まれる程の夢中にならない ただ鴎外のパッパぶりやズバズバ言う茂げ、エッセイの森茉莉さん中でもアンナの行き方が好感触ですね。初めて就職した社長に言われたあなたのような人が生きるのが無理だと 自信がないけどここまで役に立たない人間だと思わなかったと自身を語る場面で好きになり好感が持てた。

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    2024年01月16日
  • 福袋

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    朝井まかてさんが好きで読みました。時代モノの世界が好きな人にはおすすめです。個人的には晴れ湯と莫連あやめが作者らしくて面白かったです。莫連流が自分の頭の中でしか想像できなくて残念です。短編集だと知らずに読んでしまったので、物足りない感があるので⭐︎3です。

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    2023年12月16日
  • 最悪の将軍

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    歴史に悪名を残す将軍綱吉を彼の目線から描いた物語。
    本書を読んで思うことは、たとえ崇高な思想をもって文治政治を目指したとしても、その意図を正しく伝えようとせず言葉少なに、かつ結論や指示だけを出したのでは上手く浸透するはずがなく、やはり彼は将軍としての資質に欠くということ。
    更に桂昌院のような権力があるのに無邪気に欲望のまま振る舞う人をそのままにしたこと、彼と並んで悪名高い柳沢吉保を自分に忠実という理由で本質を見抜けなかったこと(伝聞が正しいとすれば)も罪が重い。
    朝井さんの意図とは違うかもしれませんが、本書を読んで最後まで現実が見えていない最悪の将軍というレッテルに更に確信を持ってしまった。

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    2023年12月08日
  • すかたん

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    うんうん、楽しい。

    時代小説ってのは痛快小説が多いのか(時代小説ビギナーです)、わかりやすくって読後スッとする。

    大阪の商いの様子がよくわかって、季節や行事事を大切に過ごしていたことを羨ましく思う。あと、なんとなく大阪ってケチ臭い(値切ってなんぼが浅ましい)イメージがあるんだけど、払拭されるような小気味の良さある。

    恋ばなありで今村翔吾さん言うように朝井まかてさんの女の時代小説いいわ。好き。

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    2023年12月04日
  • ぬけまいる

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    藤沢周平作品の次は、朝井まかて先生の作品にトライ。朝井さんなんて、今村翔吾先生の教養本触らなかったら一生知らなかったかも。時代小説って現代では使われていない独特の言い回しが沢山でてくる。勿論どれも知らない(なんなら初めて耳にする恥)なのでいちいち検索してはほーとかへーとかなってる。抜け参りとは、家族に黙ってふいっとお伊勢参りしちゃうこと。江戸時代に流行ってんですってよ。
    主人公は幼なじみアラサー三人娘。10代で子供生んじゃう時代だから完全なるオバサン扱い(笑)その三人の抜け参りのハラハラドキドキの珍道中、恋あり、博打ありの痛快小説だ。
    私時代小説いける口だわ、全然ハードル高くない!むしろ、AI

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    2023年11月25日
  • 類

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     偉大な父鴎外没後、森一家の半生を末っ子「類」の目線で描いた作品です。主人公の類は、日がな一日を思うままに過ごせればそれで良しの、いわゆるおぼっちゃま。苦しみは遠ざけ、すべき苦労は周りに任せ、ピンチになれば「鴎外」と書かれた印籠を掲げてその場を凌ぐ。生活が困窮すれど変わることのないこのスタイル。本人に一切の悪気無し。そんな穀潰しのダメ男を支え続ける妻と姉、そして子供たち。あぁ、なんという人生。なんと腹立たしい所業の数々。だが、正直羨ましい。
    検査入院した妻美穂との会話。病室で放つ美穂の言葉一つ一つが類の本質を的確に捉えて心を抉る。聞かされる方は逃げ場なくコーナーに追い詰められる。ノックアウト寸

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    2023年11月23日
  • ボタニカ

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    牧野富太郎をモデルにした小説。
    NHKのらんまんと、起こる事件などは変わらないがドラマはやっぱり主人公が、皆に愛されるようにえがかれていた。
    でも、この富太郎は、ちょっと難あり過ぎだなぁ
    近くにいたら大変だなぁ
    スエさん偉いなぁ〜良く添い遂げたなぁ

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    2023年11月16日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    挫折本
    植物学の父、牧野富太郎を題材にしていた。と、読みはじめて気がついた。牧野氏昔から本でよく読んでいたので、そちらのイメージが強く受け入れられなかった。
    植物に期待しすぎてしまった。

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    2023年11月16日
  • 銀の猫

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    朝井さんの本なので手に取りました。内容はさすがでしたが、介護の話はもう既にお腹いっぱいでした。とても面白そうな人たちが揃って登場していたので違うテーマだったら良かったのに。

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    2023年11月11日
  • 類

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    団子坂が徒歩圏内にあるので手に取った。

    森類さんの生き方にかなりモヤモヤして、奥様が「働いてくれ」と懇願するシーンではよく言った!と思うくらいだったのだけど、森類さんがクビになった出版社の同僚が言っていた、生きる時代が違ったのだ、という趣旨の一言になるほどとなった。
    明治時代は高等遊民と呼ばれる人がいたし、昭和の国民皆が貧しい時代に突入しなければ、森類さんはそのありのままの生き方で生計を立てることもできたのだろう。

    森鴎外が日露戦争から凱旋して、志げさんの元に会いに行くシーンはとてもロマンティックで印象的だった。

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    2023年10月28日
  • グッドバイ

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    202210/見事な傑作。ドラマで見てみたい。余談だけど、大浦慶といえば、漫画(高浜寛『ニュクスの角灯』)を思い出す。

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    2023年10月25日
  • ボタニカ

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    植物学の父、牧野富太郎の話。
    朝ドラらんまん面白かったし、と思って読んだらドラマとの違いにガッツリ殴られる。途中で一旦閉じ「私の知ってる綾ちゃん(猶さん)はいない、ドラマと現実は違う」と落ち着けてからまた読み始める。
    いやまぁそりゃ、現実(小説)はこうよな。酒と家が大好きで跡を継いで酒造りをしたいと気高く美しい綾ちゃんも万太郎と家族を思い気高く自分の選択で生きて行くスエちゃんも、ドラマの中よなぁと当然のことを思う。
    さて、実際の万太郎いや富太郎はどんな人物だったのか。予想以上の破天荒な人たらし、いやもう周りの人の立場になったら殴りたいとか思う時もあるんやけど、一途に草花を想う姿に絆されてしまう

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    2023年10月15日
  • グッドバイ

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    長崎の「あきない正伝」だ!
    油商家の女将で、幕末の動乱期
    外国に茶葉を売り込み富を築くも
    詐欺事件に巻き込まれて財も信用も失い
    それでも最後はまたひと花咲かせた
    剛気な大浦慶の一代記。
    朝ドラいけそうやん。

    慶も魅力的だけど
    彼女の意気に賛同してくれる
    船員テキストルや商人ヲルトや
    ガラバアといった異国の人々がまた
    なんとも魅力的です。
    あと、父親の代からの番頭さんが
    目の上のたんこぶ的な存在なのだけど
    後半、彼が店のことを大切に想い
    慶のことも考えていたことがわかって(T_T)

    昔読んだ漫画『ニュクスの角灯』にも
    大浦慶が出てたな〜。
    ああ、また長崎に行きたくなった。

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    2023年10月03日
  • 草々不一

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    時代小説短編集。武士達の様々な日常を描く。
    芸者のヒモだった浪人がある若い武士と出会った事で亡き兄の無念を思う。
    商家に丁稚奉公していた武家の三男坊が突然生家の跡継ぎとなる。小普請組の仕事とは。
    赤穂藩の国家老大石内蔵助の飼い犬となった犬が語る大石家の内実。
    大奥の料理人が密かに狙うものとは。
    様々な立場の武士達の物語。
    よく時代小説にでてくる武士達の仕事がどんなものかよくわかった。
    市井物とも剣豪物とも違う武士のお仕事話。

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    2023年09月19日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    「草を褥に」に続けて牧野富太郎を読む。こちらはきちんと「小説」であり、読みやすい。
    冒頭の、植物の声に耳を傾け話しかける富太郎少年が良い。この様子は小説全体を通じて折々に顔を出すのだが、純粋さの発露のようなこんな部分があったからこそ、他が傲岸で破天荒であっても彼を愛する人が絶えなかったのかもしれないと思わされる。
    とはいえ、いろいろめちゃくちゃである。まず謙遜という言葉がなさすぎる。知っていることしか教えないと言って学校は辞めるし大学にすら入らない。既存の権威に屈しないと言えば格好いいが、ではなんでも自力でできるかと言えばその才覚はなく徒に金を遣って家を潰しその後も分以上の支払いをし続けて借金

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    2023年09月18日
  • 朝星夜星

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    読書備忘録764号。
    ★★★。

    幕末から維新、明治にかけて、鎖国状態から一気に世界との外交に晒された日本。不平等条約のオンパレード。その外交を食で支えた男がいた。草野丈吉。
    日本初の洋食屋「自由亭」を長崎で開き、大阪に拠点を移し、レストラン、ホテルを開業し大きくしていった男。
    それを支えた偉人達。陸奥宗光、五代友厚、後藤象二郎、岩崎弥太郎。
    特にうちの企業グループの礎を作った弥太郎さま。
    土佐藩出身。国に期待し、裏切られ、だったら企業で世の中を動かしてやろう。どんだけ凄いの!あなた様は!息遣いが聞こえてくるような弥太郎さんを感じられたのは凄く嬉しかった。

    なので、どんだけワクワク感満点で、

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    2023年09月17日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    朝井まかて作品 2冊目 植物学者 牧野富太郎を題材にした作品

    朝ドラ「らんまん」にも題材にされた 「植物学の父」牧野富太郎
    高知県の酒蔵の息子は 小さいときから植物が好きで、頭も切れる風変わりな子どもだった。小学校を中退して植物採集に明け暮れる「岸屋の坊」
    15歳の時 時間と知識のある富太郎に地元の小学校の臨時講師としての声がかかる。
    そして従妹 猶(なお)との祝言。
    妻に酒屋と祖母を任せて 植物学の研究の為上京する富太郎。
    そして菓子屋の娘 スエと出会い 高知と東京の2重生活を送る。

    ドラマの中でも相当 破天荒で 周りの意見や状況は二の次、植物一筋で 身近にいたら巻き込まれそうな危険人物

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    2023年09月16日