朝井まかてのレビュー一覧

  • 朝星夜星

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    ネタバレ

    日本初の洋食~という件のオムライスやハンバーグ店など多く見かけるが、この丈吉は日本流初のヨーロッパ式配膳サービスまで仕掛けている歴史的な話で舐めてかかってすみませんでした!
    昔の人は偉かった、と本当に感心しかできないと溜息が漏れる。なんで昔の日本人はこんなにも献身的な人が多く孫算したんだろう、いつから自分中心な人ばかりになったんだろうと思う(あ、政を行う政治屋や今も昔も変わらず自己の懐を増やす事しか考えていない人はいる)。そして、いつもその偉人には同じく苦労を共にする奥さんがいて、今回もその奥さん視点で話が語られるのだが、やはり内助の功然りだなぁと。今は共働きが当たり前で男女平等を謳い、嫁が夫

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    2023年06月30日
  • 阿蘭陀西鶴

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    小学校の歴史でしか知らなかった「井原西鶴」という人物像を深く知ることができた。娘のあおいの視点で書いているのもよかった。西鶴がどのように生きてきたのかということと、親娘愛という異なった方面から楽しめる本だった。

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    2023年06月18日
  • 朝星夜星

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    奉公先で見初められ、小料理屋の女将となった女性の半生記かと思いきや
    もっともっと壮大な物語であった。

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    2023年06月13日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    Nからの招待状/丸髷の細君/イジャラン/茉莉花/
    焦土の貴婦人/逆光線/手紙/桜の枝の面影
    後の記――あとがきにかえて

    伊澤蘭奢 四人の男たちを通して見る彼女はそれぞれに違う。それが一人の女の複雑さを見せる。
    女優でなくても、誰に対しても同じ面しか見せてない人は滅多にいない気がする。相手が変われば自分も変わる、きっと

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    2023年06月12日
  • 決戦!忠臣蔵

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    結局、真相は、藪の中。なぜ浅野内匠頭は、吉良上野介に斬りかかったのか。ここまで資料が何も出てこない事件も珍しい。

    諸田玲子の「与五郎の妻」が特に良かった。泣けた。

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    2023年06月04日
  • 悪玉伝

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    大坂の商家の後継ぎ問題に大坂町奉行だけでなく幕府の中枢まで関与するなんて壮大なフィクションだなと思っていたら、後書によると詳細は別として大筋は史実だったのですね。
    銀を基準とした商人の町 大坂と金が流通する武家社会の江戸との間で発生する、両替差益による経済の浮沈を巡る攻防が興味深い。
    現代に生きる自分としては商人側を応援したくなりますが、幕府体制の安定が第一義である武家の理屈も理解できます。
    そんな中で、大岡越前守が裁きの名手としてではなく、苦悩する役人として描かれているところも良かった。
    司馬遼太郎賞受賞に納得です。

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    2023年06月01日
  • 落花狼藉

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    吉原の西田屋の女将・花仍と、日本一の遊郭吉原の姿を描いた長編小説。鮮やかな筆致で遊女たちや吉原を創り上げた人たちの姿が描かれていて、歴史を学び直したくなった。
    歴史を学ぶことが今、そしてこれからを考える何よりのヒントになるんじゃないかなと思います。
    (歴史=暗記だと思ってしまってる学生、良い先生に出会って欲しいな、と、他人事みたいで申し訳ないけど、思います。。。)
    途中から本の感想とずれまくっちゃった!!

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    2023年05月07日
  • 最悪の将軍

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    犬公方などとあだ名される江戸の五代将軍徳川綱吉の話。
    何となく知られた人物を、意外な側面から違った評価をら加えて描く手法、大好きです。

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    2023年05月07日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    「らんまん」関連ということで。シーボルト先生のお庭番が主人公の物語。どちらかというと淡々と進んでいくんだけど、最後に大事件が・・・。あまり史実を知らなかったけど、真実はどうだったのかね。
    ラストシーンで登場した「日本植物誌」が、翌朝の「らんまん」に登場してびっくりしたわ!オタクサの絵がきれいでした。
    朝井まかてさんは初めて読んだけどなかなかいいね。他の作品も読んでみよう。

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    2023年05月07日
  • ちゃんちゃら

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    江戸時代の庭師の話。悪役が出てきて、勧善懲悪の期待が高まっていく。ところが終盤に身内が黒幕だったことが判明するというまさかの展開。勧善懲悪の爽快感が無くなったと思ったら、主人公・ちゃらが、、、ところが最後は、、、終盤は話が大きく動きます。面白かった。

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    2023年04月15日
  • すかたん

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    武士の後家が生きていくために大坂の青物問屋に女中奉公に上がり、慣れない風習と仕事に戸惑いつつも市場構造の改革を目指す若旦那を支える話。
    一言で言えばこんな感じですが、若旦那は信念と人柄だけで暴走するタイプだし、主人公の知里も最初の頃は単なる使えない女子衆だし、お決まりの敵役もなかなか巧みで一筋縄ではいかないところに加え、御家さんや志乃さんといった格好いい女性達の存在が物語を引き締めている。
    当時の大坂の様子が窺えるところも良し。

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    2023年04月09日
  • 朝星夜星

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    日本初の洋食屋「自由亭」の誕生物語。
    料理人である草野丈吉の妻ユキの目線で描かれているところが、より物語に入りやすくさせているように感じた。
    明治時代の長崎、土佐、大阪の著名人もたくさん登場して、激動の時代の歴史がリアルに感じられる。
    しかし、この時代のユキのような生き方は、とてもじゃないけど出来そうにないなと思った。
    色んな意味でとても強い女性!

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    2023年04月05日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治神宮造営の物語。
    あの神宮の森が、実は人工の森で、しかも大正に作られたとは、にわかには信じられないような、そんな事実のお話。
    造園にも、明治大正の新聞記者にも、思い入れがなかったので、読み通すのに少し苦戦した。

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    2023年03月21日
  • 残り者

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    おお!! 5人の残り者各々が主人公の短編が、ストーリーとしては繋がっていて、非常に読み進めやすかった。大奥ってどうも興味をそそられる!! クセ強のキャラ揃い、なかでもふき殿最高(^^)最後の最後もいい終わり方だった!!

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    2023年02月24日
  • 先生のお庭番

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    長崎の出島でのシーボルト先生のお庭番熊吉の物語。熊吉の気持ちを所々切なく思った。

    江戸時代の奉公の様子、当時の日本人とシーボルト先生の考えの違い等を知る事ができて、面白く読めた。

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    2023年02月21日
  • 落花狼藉

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    遊女・遊廓モノでは珍しく、遊廓の経営者を描いた作品。吉原の創成期の話。終盤に菱川師宣や松尾芭蕉が登場するのはご愛嬌でしょうか。

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    2023年01月10日
  • 落花狼藉

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    吉原が好きだ。
    成り立ち、歴史、文化、とかく吉原という街そのものに興味がある。
    今では(も?)ソープランド立ち並び、「堅気」の女には入りにくい街ではある。
    道を歩けばまっすぐ歩いているはずなのに、大きくカーブして、何処にいるのかわからなくなる。
    昔の姿を伝える見返り柳は代替わりし、角に建てられたという稲荷神社がかつてを偲ばせる。
    吉原を行き来する人を見てきた大門もない。
    しかし、そこにある歴史に惹きつけられる。

    性産業そのものは、良いものとは思わない。
    必要悪とも思わない。
    今も昔も、女にとっての苦界が男にとっての楽園であるのなら、せめて、それが紛い物であったとしても華やかな誇りのある、そん

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    2023年01月09日
  • すかたん

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    主人公・知里は江戸っ子。藩主の大坂城代赴任に伴い、藩士の夫と共に大坂で暮らすようになるが、一年ほどで夫は病で亡くなる。ひょんなことから青物問屋「河内屋」の上女中となる。そこで遊び人で問題児の若旦那が起こす色んな問題に巻き込まれながらも、若旦那に惹かれていく。憎めない人柄の若旦那と知里がどうなっていくのかと終盤は一気読みでした。知った地名が沢山出てくるし、上方の言葉が心地良い。とても面白かったです。

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    2023年01月02日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治神宮鎮座百年というちょうど一年前の今頃、初めて明治神宮を参拝しました。原宿の喧騒が嘘のように、一歩足を踏み入れた瞬間に空気が変わるのを体感しました。この本に出会い、明治神宮創建のきっかけを知り、またあの素晴らしい森が自然ではなく、全国からの献木であったというのは驚きでしかない。もう一度、じっくり明治神宮を、神宮の森を歩いてみたい。そして、伏見桃山陵へも…。

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    2022年12月25日
  • 悪玉伝

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    ネタバレ

    非常に本格的。
    歴史と創作を極めてうまくミックスさせていて見事。
    見事だけれども
    これが好きかというと、すきではない。
    オチであるキリシタンの証拠には苦笑した。
    そうまでして固く信仰を守ったくせに、平然と他者に陰謀をなす唐金屋という設定は、あまりに矛盾していると思うが、この感想はキリスト教徒のみにしか思い浮かばないかもね。

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    2022年12月04日