朝井まかてのレビュー一覧
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「民藝」という言葉がまだない大正時代。
民衆の日常のなかにある物に美を見いだした柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司たちを、柳家の女中・サチの目線で描いています。
三人が暮らしの中にある美を見つけ、愛で、仲間たちと心を躍らせる様子はとても無邪気で、楽しい気持ちがこちらまで伝わってくるようでした。
彼らは、いつも美について熱く語っていて、佳きものを探し求めてじっとしていない。
そうして、彼らが「民藝」という言葉を生みだすに至った過程を、知ることが出来ました。
『「民」は民衆の民、「藝」は工藝の藝、民衆の工藝という意を持つ呼称だ。』
以前、日本の植物分類学の父である牧野富太郎氏を描いた「ボタニカ」を -
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ネタバレ大正末期、民藝運動の提唱者である柳宗悦の京都宅で女中奉公するサチの目線から民藝運動や女性立身を描いた物語。
面白かったー!これまで「民藝」という言葉を意識したこともなく、「白樺派」も教科書に出てたかも…程度の知識しかなく。骨董やアンティークは詳しくはないけど好きで、お手頃なもので気に入ったら買ったりもするぐらいで。
柳宗悦のことも知らず、オシャレなキッチン用品で有名な(?)柳宗理のお父様なんだー!という軽い気持ちで読みました。
大正末期の暮らしが色鮮やかに目に浮かんで、慣れ親しんだ近所の風景も季節の行事も、時を越えて旅をしているようにワクワクしました。
女中さんがいるような家の奥さまなん -
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草野丈吉、こんな名前の料理人がいたんだと初めて知った。長崎から出てオランダ船のボーイから始めて、艱難辛苦を耐えて西洋料理の味を覚えて、日本で最初の西洋料理の店を始めた人。この人の味が本物だったからこそ、維新から明治にかけての傑出した人たちがその味を楽しみに訪れ、陸奥宗光、五代友厚らと巡り会い、志を分かち合ったのだと思える。そしてこの話は実は丈吉のつまのゆきが主人公とされている。丈吉は「お前はほんに旨そうに、大事そうに食べとったとたい。頬や顎を動かすさまは、気持ちよかほど元気で」と食べっぷりに惚れて、いや食べっぷりからゆきの強さを見抜いて嫁にした。その目線で江戸から明治の世の人を一人一人丁寧に描
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樋口一葉の和歌の師・中島歌子。その雅な立ち姿の奥に秘められた壮絶な半生を描いた長編小説。
主人公・登世(のちの中島歌子)は、ただ過酷な運命に耐え忍ぶだけの女ではない。かといって、闇雲に反発するわけでもない。どんな苦難の中でも自分を見失わず、運命を静かに受け止めるたおやかで、柔軟な心を持った女性だ。
裕福な商家に育ちながら、水戸の志士・林以徳へ一途な恋を貫き嫁いだ登世。しかし待ち受けていたのは、水戸藩内における「尊王攘夷派」と「佐幕派」の凄惨な内乱だった。同じ藩の人間同士が殺し合いを繰り広げ、妻子まで斬首されるという理不尽な連座で牢獄に繋がれる登世。紙も筆すらない極寒の牢内で仲間が倒れていく過 -
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植物学者として名高い牧野富太郎の伝記的な小説。
遺族の全面協力を得て、資料を駆使、存在感ありあり。
さすが、朝井まかてさん。読み応えがありました!
2023年前期の朝ドラ「らんまん」に取り上げられた牧野富太郎。
子供の頃から、その名は知っておりました。とにかく、牧野富太郎が名前をつけた植物が多くて図鑑に載っていたのでね。
ドラマを見終わってから読んだのは、一種の勘?(笑)
ドラマより、ヒドイやつ…とんでもない旦那だわ…!
…ま、天才ですから?
天才ぶりも、想像を超えてますね。
明治初期の土佐、佐川村。
老舗の造り酒屋に生まれ、頭は良かったが。
制度として始まったばかりの小学校は中退。ただ、