朝井まかてのレビュー一覧

  • 眩(新潮文庫)

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    ネタバレ

    『おーい、応為』を見ていつか読みたいなと思ってた
    朝井まかてさんの『眩(くらら)』
    北斎の三女で弟子のお栄こと葛飾 応為の生涯。
    絵に魅入られ、父を支え、時に悩みながらも技を磨き後に江戸のレンブラントと言われる。
    表紙絵は紙本著色一幅 26.3×39.4㎝ 文政~安政(1818~1860)頃描かれた代表作の吉原格子先之図

    北斎の手伝いをしていたので、北斎に代わって描いている事もたくさんあっただろうが、実際は史実も作品もあまり現存していない。
    それなのに、こんなに素敵に鮮明に書かれていて、さすがまかてさんと思った。
    他の応為を題材にした作品の中でも抜群に読みやすいし面白い。
    最後まで時太郎には

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    2026年03月07日
  • ちゃんちゃら

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    江戸 千駄木の庭師「植辰」
    もと浮浪児の「ちゃら」と、まわりの人々の人情物語

    ・・・のはずが、ひとりのカリスマ的人物のせいで
    とんでもないことに。

    終盤は怒涛の展開で引き込まれます
    ラストはできすぎかなと思いつつ
    まんまとホっとしました(笑)

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    2026年03月03日
  • グロリアソサエテ

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    『青姫』に続いて2冊目の朝井まかてさん。
    『青姫』で心をわしづかみにされた記憶も新しい。
    こちらも素晴らしい作品だった。

    大正から昭和へ。今の私たちからみれば女性は窮屈な時代と思われるが、奥様もサチ子も優しくしたたかに生き、魅力に溢れている。
     「ごまかさないで生きるのよ。」
    信念を貫くことはいつの時代も難しい。


     「とるに足らぬと見過ごされがちな、ごく普通のものにも、一筋の価値はあるのだ、と。」

     戦争の影が忍び寄り、読者に不安を残して物語は終わる。サチ子、奥様、生き延びて幸せになってほしいと願う。

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    2026年03月02日
  • グロリアソサエテ

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    民藝の作品そのもののように
    健やかで、伸びやかで、ほのぼのとあたたかい気持ちになれる
    登場人物。

    柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司、
    民藝に興味があり、その名は知っていたけれど、
    より深く、立体的に、この人たちのことを
    知ることができた。

    その妻たちも、強く、明るく、たのもしい。
    人生という地図を、自ら明るい色合いにして
    冒険を楽しむ、そんな気概が感じられて
    憧れた。

    何より、その登場人物の魅力を
    たっぷりと伝えてくれる主人公サチの目線。
    いじらしい恋心。

    心地よい風に吹かれているような読書時間。
    最後のページは、潮風を感じて、
    いつまでも、そこにいたくなるような思いになった。

    大好きな

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    2026年03月01日
  • グロリアソサエテ

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    ネタバレ

    民藝の世界になぜこんなにも惹かれるのか、この小説を読んでほんの少しわかったような気がしてくる
    錚々たる面々が生きて、会話している!3人はこんな関係だったのか、大原孫三郎もここでこんなふうに絡み、志賀直哉!棟方志功まで登場する

    河井寛次郎記念館を数年前に訪ねて感動し、何枚も写真に収めてきた、その写真を眺めながらサチが訪問した夏の様子を思い浮かべながら読んだ

    そしてなんと言っても幸太郎との淡い淡い恋

    串団子のくだりで泣かされ、どうかどうか結ばれてほしいと願いながら読み、結末に安堵した。

    それにしても兼子さんの魅力といったらとてつもない。映像化するなら宮沢りえ一択(笑)
    この人のセリフで感極

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    2026年03月01日
  • 類

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    おびのりさんのご紹介本です。
    おびのりさんありがとうございます!

    第34回柴田錬三郎賞受賞作


    明治の終わりから森鴎外の末子の類の視点で類の生涯と家族関係を主軸に描かれていました。

    鴎外の志げ夫人の前妻の子で長男の於菟、百日咳で亡くなった次男不律、長女の茉莉、次女の杏奴、そして三男の類。

    七光りという言葉が作中に出てきますが、志げ夫人は元々鴎外の小説のファンで自分でも小説を書いています。

    長女の森茉莉は有名ですので語るまでもないですね。
    次女の杏奴も若い頃、文筆にいそしみ、類も晩年には画の道から文学の道に方向を変えて
    『鴎外の子供たち』
    『森家の人びと』
    など自分の家族についての本を

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    2026年02月27日
  • グロリアソサエテ

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    「民藝」という言葉は知っていても、実際にどういったものかは考えた事がなかった。
    民衆の工藝。
    とてもいい呼び方だ。
    奥さまの人柄とパワフルさに元気をもらえる。

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    2026年02月12日
  • グロリアソサエテ

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    鑑賞するために造られた工芸品ではなく、
    普段使いのために、日常生活のために造られた
    品々を民藝品と呼びます。

    明治、大正の頃は、これらの民藝品はそれこそ
    日常で使われていましたが、昭和に入ってから
    電化や自動化、そして大量生産によって瞬く間に
    消えゆく運命にありました。

    しかしその民藝品に価値を見出し、今日我々も
    その一部に触れることができるのは、100年前に
    「後世に残すべし」と蒐集に情熱を燃やした人たち
    のおかげなのです。

    それまでは見向きもされなかったモノに新たな
    価値観を与える・・・、
    これは現代でも必要とされる考え方です。

    この本は「次の世代へ想いを引き継ぐ」という、
    人とし

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    2026年02月11日
  • 最悪の将軍

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    なぜ生類憐れみの令を発令したのか。
    学校ではただただ愚策としか学びませんでした。
    徳川綱吉を、「犬公方」と思っている方に是非読んで欲しい一冊です。

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    2026年02月07日
  • グロリアソサエテ

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    ネタバレ

    大好きな一冊となった!「民藝」が生まれた瞬間にはじーんとしたし、柳宗悦をはじめとした民藝活動の中心人物たちによる「グロリアソサエテ」に心を打たれた。それ以上に惹きつけられたのは、妻兼子の生き方。良妻と声楽家(専門家)の間で揺れ動く。どちらをとるか捨てるかではない。どちらも大切。どちらも捨てられない。でも女性は否応なしに、家庭を優先させられる。そんな理不尽てある?それに対して、柳の自由奔放な(経済を顧みない)生き様を、腹立たしく感じる私⋯時代的には、むしろ柳が兼子の留学や仕事を許したことは、革新的なことなんだろうけど。そして、サチの出生の秘密。出身地や生まれによる差別についても描かれていて、なん

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    2026年01月21日
  • グロリアソサエテ

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    民藝の名付け親といえば柳宗悦さんと仲間たち
    彼の家に女中奉公することになったサチ目線で描かれている。
    大正から昭和にかけての時代背景、美味しいごはんと柳家の日常がありありと描かれていてすごく良かった。
    特にごはんがほんとに美味しそうに書かれていてお腹がすく(笑)
    デザイナーである長男の宗理さんのシンプルで実用的かつ美しいデザインも父の民藝に対する見方の影響を受けてるように思う。
    が、次男の美術史家である宗玄さん、三男の園芸家である宗民さんと宗悦の関わり方がかなり希薄に感じる。
    当時の子供と父親の関わり方はそんなものなのかな。
    現代だったら確実に奥さんに怒られそうなところ。
    奥さんの兼子さんは家

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    2026年01月16日
  • どら蔵

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    ネタバレ

    500頁近い長編なれど、ほぼ一気読み。江戸と上方の言葉の面白さ、落語のように引き込まれる世界観、そして一癖も二癖もある人物たち、あっと驚く展開が潜んでいたりと、もう、読み出したら止まらない。

    大阪の道具商、母親から道具の目利き譲られたと思い込む寅蔵だが、その目利きを披露したゆえに、奉公先にとんだ迷惑をかけてしまい、実家からも勘当される。仕方なく江戸へ向かう寅蔵が出会ったのは、屑拾いの親分だった・・・。
    江戸時代の道具屋や競りのしきたり、真贋の見分けや骨董の持つ意味、玄人との勝負など、知らない世界が展開されて、ただもうワクワクする。

    キャラクターも個性的だし、これはぜひテレビドラマで見たい。

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    2026年01月14日
  • どら蔵

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    登場人物が面白い。
    どら蔵には
    もう!っと思うところありましたが
    親子の絆が深いところにあって
    最後はほっこりしました。
    飢饉や乱など時代背景が、しっかり
    書かれていて、歴史好きの私は
    本当に楽しく読めました。

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    2026年01月12日
  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー

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    内容(ブックデータベースより)

    戦乱、陰謀、そして悲恋。鎌倉殿の時代を鮮やかに描きあげる競作集!

    源氏の栄枯盛衰と、北条政子の恋が交錯する(朝井まかて「恋ぞ荒ぶる」)。憂いを帯びた姫に、帝の仕掛けた戯れとは(諸田玲子「人も愛し」)。さる女性から壁絵の依頼を受け、画師の人生が動き出す(澤田瞳子「さくり姫」)。闘うことを運命づけられた坂東武者和田一門の最期を描く(武川佑「誰が悪」)。頼朝亡き後、政子は苛烈なる政戦に挑んだ(葉室麟「女人入眼」)。鎌倉を舞台に、野望、陰謀、そして恋を描いた歴史小説アンソロジー。

    令和8年1月8日~11日

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    2026年01月11日
  • 福袋

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    昔も今も、人は同じよう悩み、喜び、悲しみ、、ただ、昔(江戸時代)は社会のシステムがシンプルで良いなと思った。
    とても読みやすい。

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    2026年01月11日
  • すかたん

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    凄く面白かったが、2人の恋の行方をもっと読みたかった。
    あと、時刻の表記などが昔の物なので調べながら読んだ。

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    2026年01月02日
  • グロリアソサエテ

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    大正時代、柳宗悦の家で奉公をしていたサチが主人公。「民藝」についてのストーリーかと思いきや、それだけではなく柳宗悦や奥様、そこでの生活が話の主。京都の風景も良し、サチがばあやや奥様と作る食事も美味しそう。今で言う丁寧な暮らしとはこのことだと思った。幸太郎さんとの関係も少し寂しくはあったけれどほっこりした。これから先のサチのハッピーエンドを願う。

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    2026年01月02日
  • 恋歌

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    再読。一気に読むのが怖く、ちょうど旅行中の4日間で読んだ。題名の恋歌とはどの歌を指しているのだろう。思えばたくさんの歌が出てくる。辞世の歌も、誰かを思う恋歌を秘めているのかもしれない。中島歌子が歌人を目指した理由も書いてあるが、確かに歌にいのちを込めたのかもしれない。明治生まれのひよっこに何が分かる。重い言葉だ。

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    2025年12月27日
  • ボタニカ

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    とても面白かったです。朝井まかてさんのユーモアあふれる文章に惹かれます。富太郎のおとぼけぶりの描写が最高です。

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    2025年12月21日
  • グッドバイ

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    本書は朝井まかて著書の中で一番の女性商人成功記だ。

    本業は油商である大浦屋あるじ主人公、希以。
    その本業とは違う茶葉貿易という世界に挑む勇気。
    そして行動力には尊敬に値する。

    女性の視点で外国人との交渉する姿。
    幕末の志士との面白い交流の場面。
    そして経営を通じて、大きな失敗をした後の
    後悔を跳ねのけて、また前を向かうという
    生き様がかっこいい。

    本書を通じて、改めて、作家『朝井まかて』の
    作品をもっともっと読みたくなってきた。

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    2025年12月21日