朝井まかてのレビュー一覧

  • どら蔵

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    久しぶりに「読み終えたくない」
    と強く思える作品に出会った

    その道の手練れ達の丁々発止の真剣勝負が、
    その場に居合わせているかの様なワクワク感を産む

    一癖も二癖もある登場人物達が
    また、たまらなく良い

    続編読みたいなぁ

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    2025年10月02日
  • 雲上雲下

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    もしこの本をホリエモンが読んだらバカにするんだろうな。でも私はとても好きですね。現在44歳ですが、ここ10年ほどは読書にハマってます。デジタル過ぎる世の中に嫌気が差しております。といいつつもスマホは持ってますが。

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    2025年10月02日
  • 福袋

    匿名

    購入済み

    天保の改革くらいの時代の、庶民の生活を生き生きと活写した短編小説集。
    冒頭の作品は、主人公が筆、というところでもう面白い(笑)
    湯屋の少女は可愛いし、莫連女はカッコ良い。
    羽織裏の肉筆画を描く女絵師の、少し色っぽい話もあるし、神田祭のトップをくじで引いてしまう旦那、その日暮らしの若い衆が、モノを売る楽しみに目覚める話など。
    表題作は大食いが過ぎて出戻りになった姉を抱えて弟が、姉を大食い大会に出させて賞金を得て、うまくいかない妻を離縁しようとする、おかしみの中に少し哀しさも混じる話でした。

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    2025年10月01日
  • ボタニカ

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    ネタバレ

    NHK朝ドラ『らんまん』の原作
    植物学者 牧野富太郎博士の話し

    面白かった

    根っからの学者なんだと思った。しかも、田舎のボンボンで本当に社会性が無い

    あんなに有名なのに最後まで困窮していた事にびっくり

    そして、自分は漢字に強いと思っていたが、語句を読めない物が多く反省した。浅井まかて氏、物凄く博学だなと思った

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    2025年09月29日
  • 実さえ花さえ

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    時代小説の醍醐味のひとつは人情だと思っている。この方の作品は初めて拝読したが何とも清々しさに心が洗われるようだった。この時代の市井の人々が花を育てる習慣があったことも初めて知った。と言うか見識の狭さを露呈するがそのことを描く作品に出会ったことがなかった。書評を読んで他の作品も読みたくなった。

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    2025年09月26日
  • ちゃんちゃら

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    久しぶりの時代小説。久しぶりの朝井まかて。
    「すかたん」をずいぶんまえに読んでとてもおもしろかったのでまちがいはないだろうと。
    タイトルの雰囲気が似ていたし。
    江戸徳川11代の時代の庭師の話。いいなあ。タイムスリップするならこれくらいの時代に行って、お百合のような町娘になってみたい。
    登場人物がみんな生き生きしている。ちゃらはもちろんだけど、五郎太がかっこよすぎる。
    お百合に惚れているのに、プロポーズまでしたのに、お百合のこころはちゃらに・・・すると、潔く身を引いて。
    庭の描写や高野槙の仕立て方、石の組み方。ずいぶんと作者は勉強したことだろう、奥付の参考文献を見て納得。長兵衛が、「絵に描いたよ

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    2025年09月10日
  • 恋歌

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    流石、直木賞受賞作。中島歌子がまさか、あの天狗党一味の奥方だったとは本書を読むまでは知らなかった。一気読みです。

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    2025年08月27日
  • 恋歌

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    幕末の水戸藩に嫁いだ中島歌子の人生。
    門下生の三宅花圃が手記を読む形で物語が始まる。史実に基づいた物語に、和歌に込められた心情を巧みな描写で色をつけていくような、引き込まれる文章です。

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    2025年08月24日
  • 青姫

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    ネタバレ

     予想外に(と言ったらとても失礼なのですが)面白かった。ファンタジーのような時代物のような。
     杜宇と久四郎は心を通わせていると信じたかったが、ばっさり裏切られた。でもそれがストーリーにいい味を加えたように思える。
     最終章、良かった。

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    2025年08月04日
  • 白光

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    恥ずかしながら、イコンというものの存在を初めて知りました。
    わたしは絵は描けませんが、これまで漠然と「絵を描くということは芸術」なのだと思っていたので、主人公が思うように絵を描かせてもらえず苦しんでいる間、そのように仕向ける指導者の想いはまったく理解できませんでした。しかし主人公が突然「信仰」を理解するシーンは、それまでの価値観が剥ぎ取られるような、それでいてすべてが腑に落ち、憎しみが削げ落ちて愛の光に包まれるような、インパクトのあるものでした。
    読後半年以上経ちましたが、あの表現し難い衝撃のようなものは胸に残っています。
    中途半端でなく信仰に生きることを貫く人の、凄みのようなものを感じました

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    2025年07月26日
  • 残り者

    匿名

    購入済み

    天璋院が江戸城大奥を去る日、その天璋院付きの呉服の間のりつがふと針の始末をしたかどうかが気になって部屋に戻ると、
    天璋院の猫サト姫を探しに御膳所のお蛸が姿を見せた。
    そのうち、御三の間のちかも加わりサト姫を探し出し、猫を入れる籠を探しに更に奥へ行くと、
    中臈のふきと、静寛院の宮付きの呉服の間のもみぢもまた居残っていた。

    五人は一晩を共に過ごし、こっそりと長く続いた江戸幕府の終焉を見届ける・・・。

    天璋院の夫だった徳川家定のかすていらづくりの逸話、
    天璋院と静寛院の宮づきの呉服の間の者同士の“お針”対決など、面白く読めました。

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    2025年06月17日
  • 銀の猫

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    介護(本作中では「介抱」)がテーマになる話を、現代を舞台にした小説で読んでいたら、実際に介護にかかわる日々を送っている読者にとっては、あまりにシビアで結構滅入ってしまったかもしれません。

    本作を読んでみて、決して滅入ることはありませんでした。これは江戸の町人の暮らしの中での話…と割り切りながらも、老いるということの意味は昔も今も変わらないのだと思いました。

    本作のよいところは、「こうあるべき」とか「こうあらねばならない」などと結論付けていないところなのかなと。むしろ本作そのものが、作中に登場する洒落の効いた『介抱指南』のようにも思えてきます。

    他人さまの介抱にかけてはプロフェッショナルの

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    2025年06月13日
  • すかたん

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    この著者の本は昨日読んだ『恋歌』が初めて。
    『すかたん』は江戸育ちの主人公が一人で大阪に暮らすことになり、江戸弁をからかわれて何度も寺子屋の雇われ師匠をクビになるところから始まる。
    大阪出身の著者だからか、大阪の子供が関東弁をばかにすることをよくご存じなんですね。それと、大阪弁は人によって全然違うということもきちんと使い分けてはるのが良い。(もちろん江戸時代の設定なので、今とは違う言葉遣いもあるけれど)
    私はこちらの話の方が、それぞれの登場人物がよく書き込まれていて魅力的で、ストーリーも経済的なネタがうまく入ってて面白かったです。

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    2025年05月31日
  • 類

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    森鴎外の息子、類の人生を辿った物語。何か劇的なことが起こるわけでもなく、ただただ類を中心とした森家の70年を辿っているのだが、全く退屈することなく、この長編を最後までじっくりと味わいながら読むことができた。

    大正モダン、鴎外の子煩悩ぶり、戦前の豪邸、芸術家が切磋琢磨するパリ、戦時中の庶民の暮らし、戦後のバラック、「もはや戦後ではない」と言われた昭和の暮らしぶりなどなどの描写が美しく、一つ一つの文から情景や当時の人々の雰囲気が伝わり、実に味わい深い。自分が生まれる前の日本の姿が目に浮かぶようで、このような時代を経て、今の日本があるのかとしみじみ思う。

    「本当の夢は、何も望まず、何も達しようと

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    2025年05月28日
  • 恋歌

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    普段あまり時代物を読まないタイプだが一気に読み進めてしまった。
    とにかく切なく、やり場のない思い。
    と同時に武士の生き様を見たという感動。
    どんな状況になろうが誇り高く生きている姿に心を打たれた。
    私もこんなふうに真っ直ぐ生きたい。
    歴史に名こそ残せなかったかもしれないが、その者たちの人生をかけた戦いにより今の私たちの暮らしがあると思う。今自分が立っている場所は昔誰かが流した血が染み込んだ大地、昔誰かが愛するものを信じ、歩き続けた道なのかもしれない、そう思うと今の、あまり不自由のない生活をできている事に感謝をしながら胸を張って歩きたい。

    また、貧しさは人の心を狭くする、という言葉に、税金や物

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    2025年05月16日
  • 実さえ花さえ

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    既に時代小説の大家の趣のまかてさんの処女作「花競べ 向嶋なずな屋繁盛記」の改題文庫版を拝読。とても処女作とは思えない円熟味のあるストーリと描写力で、江戸寛政の世にスムーズに誘ってくれる。登場人物の魅力も際立っており、この後の活躍が約束されたような傑作。

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    2025年05月07日
  • 草々不一

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    江戸時代の武士の8つの物語を綴った短編集。
    浪人となった男の仇討ち、商家に奉公していたものの兄の死により後継として呼び戻された下級武士、良家への婿入りと不思議な条件をつける嫁、将軍の料理番、大内内蔵助に拾われた犬から見た忠臣蔵、時に聞役という留守居役、女流剣士、字の読めぬ隠居の手習など多様でキャラ立った主人公を中心に繰り広げられる物語が秀逸。

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    2025年04月19日
  • ボタニカ

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    ようやく読み終わった。最後は駆け抜けるように、一気読み。
    牧野先生の生涯、植物一筋で心惹かれます。
    植物にも人にも分け隔てないところが、また魅力的です。

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    2025年03月23日
  • 眩(新潮文庫)

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    江戸町人物のアート小説という捉えで存分に楽しみました。特に「夜桜美人図」や「富士越龍図」の章では、まるでその制作の様子を見ていたかのような描写が素晴らしい。それら美術作品の画像を見ながら読むと、一層朝田さんの言葉による表現の巧みさが味わえました。さて、次は本作を原作として映像化した、宮﨑あおいさん主演のドラマで楽しむことにします。

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    2025年03月23日
  • 雲上雲下

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    素晴らしい作品。
    伝承文学を学んだひとにとっては、
    さらに面白みを感じるかもしれない。

    物語は偽か?
    いやちがう、と私は答えたい。

    では、物語ること、それはなにを意味するのか。

    そのこたえが、ここに在る。

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    2025年03月21日