朝井まかてのレビュー一覧

  • 眩(新潮文庫)

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    お栄がかっこいい。
    この時代に女性がこういう風に活躍するのはむしろ稀だったんだろうなと思うから、誰もやっていないことを先駆けてやる女性はやっぱりかっこいい。
    ドラマで演じた宮崎あおいさんもかっこよかったです。

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    2022年02月20日
  • 銀の猫

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    この本 うちにあったはず

    でもなんで読まないまま終わっちゃったんだろう?

    と思い 又 取り寄せて読みました。

    前は まだ 母を見送ったばっかりで読めなかったのかもしれません。

    江戸時代にも 介護人なんていたのかなあ!

    長寿の人もいたらしいし 世話はしなくちゃいけないから いたのかもしれませんね。

    行く先々で 様々なひとの介護をし その家族やまわりの人の状況もみんな違う。

    その仕事の大変さより 自分の母親との関係が大変!

    別れたまえの亭主も はんちくな奴

    この主人公お咲 勤め先の鳩屋と 世話しに行ったお宅で とても認められている。

    介護に行った先の元気なおぶん そして長屋のお

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    2022年02月19日
  • すかたん

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    最初のとっつきは 悪かったです。

    寺子屋を首になった頃は やたら江戸うまれを押し通す やな女です。

    青物屋の女子衆として 働き始めてから やっと心根がシャンとしたような。

    食べることが好きなことが 人生をいい方に向かわせます。

    美味しそうに食べる っていいことなんですね。

    ご飯作った人も 食べるの見ているひとも気持ちがいい

    この美味しいものいっぱい食べる ということが気持ちも素直にさせ いろんな人が目をかけてくれる。

    難しく気難しい御寮さん

    何故か 裏の畑の世話を知里に任せる。

    ここでいろんな野菜を人に聞きながら育てる。

    これが 心を耕したのかな?

    たぶん 若くして死んだ

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    2022年01月28日
  • 最悪の将軍

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    政治を志す人に一読してほしい施政者の難しさが、描写されている一冊。
    元禄時代、徳川綱吉、その教科書的なイメージとはかけ離れた、苦悩の連続であった将軍の姿、そして当時の民衆の困難具合が手に取るように伝わる作品。
    経済、社会的に混迷を極める現代に、読まれる歴史小説ではないか。泣ける。

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    2022年01月28日
  • 雲上雲下

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    ミヒャエル・エンデさんの
    「はてしない物語」の中で、
    主人公のセバスチャンが、
    ある一冊の「物語」を読んでいくうちに、
    その物語の中に入り込んでしまって、
    あの愛嬌のあるファルコンと一緒に
    旅を続けていく中で、
    とてつもない経験と、
    とてつもない勇気を
    身につけていく…
    あのセバスチャンの「奇跡」の感覚が
    この「雲上雲下」を読みふけるうちに、
    自分自身に起きていることに
    感動してしまいました。
     なんと面白く
     なんと壮大な
     なんと身に沁みてくる
    おもしろき「物語」でありましょう!

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    2021年12月17日
  • 草々不一

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    久しぶりの時代小説&朝井まかて
    やっぱり朝井まかては良いなぁ。

    8編からなる短編集です。
    一話約60ページ…
    無駄な表現なく、読みやすく、笑いありのホロっと涙

    表題作の草々不一には泣かされました。

    長編もいいけど短編は上手さが際立ってます(^ ^)



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    2021年11月19日
  • 草々不一

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    ネタバレ

    朝井まかてさん、大好き(^^)

    短編集だったので、一編ずつ楽しみました。

    やはり彼女の作品はいい!

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    2021年11月08日
  • 銀の猫

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    母が婚家にした借金を咎められ、離縁されたお咲。
    介抱人として働くことになる。
    丁寧な仕事ぶりが認められ、差配する口入屋の鳩屋主夫妻にも一目置かれるようになる。
    介抱した老人たちは、みなそれぞれの過去を思わせる、一癖ありそうな人物ばかり。
    どうやって人間関係を作って、介抱させてもらえるか。
    そこが一つの読みどころでもある。

    しかし、このお話には、もう一つの筋がある。
    母親との相克だ。
    母の佐和は器量自慢で、長年妾奉公をしてきた。
    お咲は幼時から養い親の下で育ち、たまに来る佐和に抱かれた思い出もない。
    離縁された後、母と二人暮らしをはじめるが、派手で金遣いも荒く、家事を一切しない母にイライラを募

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    2021年11月07日
  • 御松茸騒動

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    秋ですね。

     茸のおいしい季節となりましたが、高級食材の松茸を庶民が口にするには、相当な覚悟が必要です。
     江戸中期の尾張藩でも事情は同じようで、藩の特産品として方々のお偉いさんにご進物するのですが、近年は不作続きで、全く足りません。足りない分はどうすのかといいますと、商人から買いつけます。ただであげるものを商人から買うのですから、お金はすべて持ち出し。ただの見栄のためだけに、莫大なお金をつぎ込むます。名古屋らしいといえばらしいのですが、藩の財政は悪化の一途。今の世なら財政破綻自治体入り確実です。さあ、ここで御松茸同心の出番です。

     その任についたのは江戸詰めの若き藩士、小四郎。優秀だが融

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    2021年10月26日
  • 草々不一

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    紛者/青雲/蓬莱/一汁五菜/
    妻の一分/落猿/春天/草々不一

    信次郎の心、真吾の想い、波津の愛、伊織の料理、りくの心意気、野口の返答、芙希の望み、忠左衛門の不一

    誰にも、語りつくしていない思いがある。それを思いやる人がいる。大事にしたいことだ

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    2021年10月18日
  • 悪玉伝

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    時の権力に叩き潰されそうになりながら、文字通り不撓不屈で挑む主人公。大団円とは言い切れない結末も、続きが読みたくなる一冊

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    2021年10月14日
  • すかたん

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    数々の問題に真剣に、しかも大胆に取り組んでいく2人の行動力に目を見張ります。そして清太郎と知里の心の揺れ具合にこれまた、どうなるんや⁉️と言う期待と不安が交差する。読後の清々しい気持ちと、ああ良かったと言う満足感が残る一冊です。

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    2021年08月29日
  • 悪玉伝

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    大坂豪商 辰巳屋の跡目争いが、大岡越前守、吉宗公を巻き込む騒動になっていく。

    さすが朝井まかて、一気に読んでしまった。
    時代小説の好きなところは、ストーリーも楽しめながら当時の文化や風習、経済など知らなかったことがわかるところ。

    主人公は木津屋吉兵衛の視点で進んでいくが、知らず知らず応援していたほどキャラクターが魅力的に描かれている。
    残り50ページになったとき、ここからどうやって挽回できるのか、するのか、とハラハラしてしまった。
    誰が悪玉なのか、捉え方によって異なる。

    大阪大学教授 高島先生の解説は本編を読んだ後に読むとよい。
    当時の金銀貨の価値、経済、裁きなどなど着目点がわかりやすく

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    2021年08月18日
  • 雲上雲下

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    知ってる話や知らない話。昔話を、朝井まかて流に語りなおした作品なんだな……と思って読み進めていったら、やがて、「物語とは何か」という壮大なテーマに流れ着き、満腹になった。ただのほっこり系連作短編集かと思いきや、大満足だった。

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    2021年07月03日
  • 眩(新潮文庫)

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     葛飾北斎の娘、お栄。絵を描くことが好きだが「北斎の娘」という肩書きが重い…しかし、あまりに偉大な父の影響を受けながら自分も絵師となり、父に負けない、いい絵を描こう…だが…父にはかなわない………と、もがくお栄。
    兄弟子への恋情、納得のいく作品が描けないことへの苛立ち、借金の尻拭い…

    地べたにはいつくばり、形のないものを形にしていく地道な生業に、身も心も捧げる…。

    眩しく、愛おしい話です。

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    2021年03月10日
  • ちゃんちゃら

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    父が引っ越しの手伝いに行って
    本をたくさんもらってきた中にあって
    適当に手にして読みはじめたけど
    出会ってよかった

    朝井まかてさん 初めてだったので
    他の作品も読みたいと思える
    作家さんに偶然みたいに出会えて嬉しいです

    日本庭園 見に行こうと思った

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    2021年03月06日
  • 眩(新潮文庫)

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    楽しかったー。

    葛飾応為こと、お栄の半生。百日紅は嫁ぐ前の話だったが、こちらは離縁したあとのお話。

    数少ない(よく知らないけど)史実から、ここまで人物像を描けるなんて。

    お栄は、しっかりと自分の絵の仕事に向き合う。口うるさい母親、介護、とんでもない甥っ子、恋心。心が乱れそうになっても、仕事と向き合う。現代の女性となんら変わりはない。かっこいいなあ。

    そしてお栄を通して伝わる、画狂老人の偉大さよ。

    北斎美術館にお栄の痕跡をさがしいにいこうかな。
    まかてファンになりそうです。

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    2021年02月27日
  • 御松茸騒動

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    面白かった!

    社会の理不尽や人間関係の摩擦といった、どことなく現代的な要素が盛り込まれた時代小説。

    石の上にも3年とはよく言ったもの。
    エリート意識が鼻に付く若造だった小四郎の成長振りが読んでいてとても快いし最後の大逆転には大変スカッとする。
    ほんとうに素晴らしい読後感。

    ちなみに松茸同心というのは史実なのだろうか…?実際、岐阜県は松茸の名産地らしいのでこういったこともあったのかもしれないな、なんて思ったり。


    1刷
    2021.1.30

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    2021年01月31日
  • ぬけまいる

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    恋、仕事、子育て、生き方と、どの時代でも悩みは同じなんだなー、と思わせてくれるお話でした。
    猪鹿蝶の3人がお互いに何かしら羨ましくも尊敬しあってるのがすごく伝わってきて、とても読みやすかったです。同じ女性として、共感して泣けるし、笑えるところもあって一気読みしてしまいました(^^)

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    2021年01月11日
  • すかたん

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    まかてさんの浪花もの
    デビュー三作目の長編とは思えないストーリー。
    この作者に共通する話のテンポが個人的には好きです。

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    2020年09月18日