朝井まかてのレビュー一覧
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この本 うちにあったはず
でもなんで読まないまま終わっちゃったんだろう?
と思い 又 取り寄せて読みました。
前は まだ 母を見送ったばっかりで読めなかったのかもしれません。
江戸時代にも 介護人なんていたのかなあ!
長寿の人もいたらしいし 世話はしなくちゃいけないから いたのかもしれませんね。
行く先々で 様々なひとの介護をし その家族やまわりの人の状況もみんな違う。
その仕事の大変さより 自分の母親との関係が大変!
別れたまえの亭主も はんちくな奴
この主人公お咲 勤め先の鳩屋と 世話しに行ったお宅で とても認められている。
介護に行った先の元気なおぶん そして長屋のお -
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最初のとっつきは 悪かったです。
寺子屋を首になった頃は やたら江戸うまれを押し通す やな女です。
青物屋の女子衆として 働き始めてから やっと心根がシャンとしたような。
食べることが好きなことが 人生をいい方に向かわせます。
美味しそうに食べる っていいことなんですね。
ご飯作った人も 食べるの見ているひとも気持ちがいい
この美味しいものいっぱい食べる ということが気持ちも素直にさせ いろんな人が目をかけてくれる。
難しく気難しい御寮さん
何故か 裏の畑の世話を知里に任せる。
ここでいろんな野菜を人に聞きながら育てる。
これが 心を耕したのかな?
たぶん 若くして死んだ -
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母が婚家にした借金を咎められ、離縁されたお咲。
介抱人として働くことになる。
丁寧な仕事ぶりが認められ、差配する口入屋の鳩屋主夫妻にも一目置かれるようになる。
介抱した老人たちは、みなそれぞれの過去を思わせる、一癖ありそうな人物ばかり。
どうやって人間関係を作って、介抱させてもらえるか。
そこが一つの読みどころでもある。
しかし、このお話には、もう一つの筋がある。
母親との相克だ。
母の佐和は器量自慢で、長年妾奉公をしてきた。
お咲は幼時から養い親の下で育ち、たまに来る佐和に抱かれた思い出もない。
離縁された後、母と二人暮らしをはじめるが、派手で金遣いも荒く、家事を一切しない母にイライラを募 -
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秋ですね。
茸のおいしい季節となりましたが、高級食材の松茸を庶民が口にするには、相当な覚悟が必要です。
江戸中期の尾張藩でも事情は同じようで、藩の特産品として方々のお偉いさんにご進物するのですが、近年は不作続きで、全く足りません。足りない分はどうすのかといいますと、商人から買いつけます。ただであげるものを商人から買うのですから、お金はすべて持ち出し。ただの見栄のためだけに、莫大なお金をつぎ込むます。名古屋らしいといえばらしいのですが、藩の財政は悪化の一途。今の世なら財政破綻自治体入り確実です。さあ、ここで御松茸同心の出番です。
その任についたのは江戸詰めの若き藩士、小四郎。優秀だが融 -
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大坂豪商 辰巳屋の跡目争いが、大岡越前守、吉宗公を巻き込む騒動になっていく。
さすが朝井まかて、一気に読んでしまった。
時代小説の好きなところは、ストーリーも楽しめながら当時の文化や風習、経済など知らなかったことがわかるところ。
主人公は木津屋吉兵衛の視点で進んでいくが、知らず知らず応援していたほどキャラクターが魅力的に描かれている。
残り50ページになったとき、ここからどうやって挽回できるのか、するのか、とハラハラしてしまった。
誰が悪玉なのか、捉え方によって異なる。
大阪大学教授 高島先生の解説は本編を読んだ後に読むとよい。
当時の金銀貨の価値、経済、裁きなどなど着目点がわかりやすく