朝井まかてのレビュー一覧

  • 残り者

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    ネタバレ

    江戸城明け渡しが命じられた大奥最後の日。それぞれの事情から大奥から離れられずにいる5人の女の物語。
    呉服之間のお針子をはじめ、大奥に来た事情もやっていた仕事もバラバラな5人。江戸末期の女性の様々な生き方が垣間見れておもしろかった。
    時代の変わり目に直面して翻弄される不安な気持ちもありありと伝わってくる。

    大奥で飼われているお猫様のお世話とか、天璋院(篤姫)と静寛院(和宮)の二人から明らかになる江戸と京の風俗の違いとか、縫い手の縫い方によって着物の着心地が違うとか、その時代を肌で感じられるエピソードがいちいち面白い!

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    2019年07月22日
  • 福袋

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    面白かった!
    特に「福袋」「暮れ花火」同じ女の話 なのに、全く違うのに、どうしてこんなに哀しいのだろう。
    やはりすごい才の持ち主だ。

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    2019年07月16日
  • 残り者

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    時代もの
    そして女のけんか
    ときたら、朝井まかてだろう。

    そして
    期待を裏切らない面白さは、たくさんの取材のおかげ

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    2019年07月04日
  • 落陽(祥伝社文庫)

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    明治天皇の崩御にともなって、明治神宮が出来る。
    神聖な人口の森(杜)を作る為の、ストーリーが楽しめる。

    日本という国が、江戸という共和国からから脱却して一つの国になった。
    その初代元首の苦悩と人となりが軸となり、本書が進んでいくのが良く分かる。

    自分自身、どんな元首になるべきなのかに一人で悩み、考え、口を出さず、態度と詞華でもって政治に接し、明るかった人となりが、日露戦争を境に寡黙になっていく。
    自身のことを二の次にして、国務に精励する。

    日本をひとつにし、世界と対等になる為に駆け抜けたのが明治時代。
    伝統と風習を守りつつ、欧州の近代国家を目指すという、ジェットコースターな統治。
    模倣す

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    2019年06月25日
  • ぬけまいる

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    男勝りで博打の才のある「お以乃」
    冷静で武芸の達人「お志花」
    派手好きで商売の達人「お蝶」

    馬喰町の猪鹿蝶と呼ばれた少女たちも
    はや三十路手前
    さまざまな屈託を抱えてた3人がある日突然
    すべてをほっぽり出してお伊勢詣りへ♪

    旅の途中でトラブルに巻き込まれたり
    自分たちから首をつっこんだり。
    果ては大親分との大勝負。

    3人のキャラがそれぞれひきたち、最高の読後感

    長五郎も恰好いい♪

    朝井まかてって、こんな小説も描くのね
    引き出しの多い人だなぁ

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    2019年05月25日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    面白くてどんどん読んだ。
    史実があるから、ラストは、ちょっと寂しさや哀しさが残るけれど。しぼると先生は本当は何を考えていて、どんな事情があったのだろう。日本の四季や草木を愛したことは疑う気にはならない。
    それぞれが幸せな日々を送っていることが描かれ、朝井さんらしいと思った。

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    2019年01月26日
  • すかたん

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    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?

    平成30年12月19日~20日

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    2018年12月20日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    江戸時代後期の話。
    ここで言う先生=シーボルトのこと。
    出島にあるシーボルトの薬草園の世話に任命されて嫌々行く熊吉くん。
    でもめちゃめちゃ体力も頭も使って庭番の仕事を頑張る
    今まで全くと言っていいほど幸せではなかった熊吉くん
    でもシーボルトのおうちに「やりがい」とか「幸せ」とか徐々につかむけど
    まさかのシーボルト事件も絡んでくるからさぁ大変って話。
    全体的に長崎の方言が多く出てくるけど苦にならず読める。
    読んでかなりほっこりする本
    だいぶ前に読んだのになぜかレビューを書くのを忘れてた。

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    2018年06月01日
  • すかたん

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    初読みの作家さん。楽しく読むことができた。食べ物の話もあり、問屋の仕事内容あり、恋の話もあり等、満足できました。結婚後の、河内屋の話があればぜひ読みたいと思う。

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    2018年03月21日
  • 藪医 ふらここ堂

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    世間的には藪医者。娘やご近所の評価も変わりはない。でも肝心なところはきっちり治してくれる。こんなお医者がご近所にあるとはうらやましいねぇ皆さん!!

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    2018年01月20日
  • すかたん

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    篠山十兵衛景義と対面した時、清太郎を助けた知里の口上がカッコよかった。
    後家であること、奉公先の若旦那には恋仲の芸妓がいること、そもそも若旦那がすかたんであること、、
    そんな理由から知り合うに連れて湧き出る清太郎への恋心を畳んでくるんでしまい込もうとする。

    夫婦を語るときにこんな話を聞いたことがある。
    長年連れ添うとその人を好きになった理由こそ、嫌いなところになる
    向こう見ずで危なっかしい、でも周囲に好かれる清太郎。いつか知里はそんなところが嫌になるのかな、と思った。

    河内屋のお家さん、志乃の言葉。
    仕事いうもんは片付けるもんとちゃいます。どない小さなことでも、取り組んだ物事の質をちょっと

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    2018年01月17日
  • 御松茸騒動

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    この著者の時代劇小説はどれを読んでもおもしろくて、飽きない。
    生物、特に植物に詳しく博識なので、いろんな知識が得られる。
    大阪出身の人なので、一度はお目にかかりたいかたである。

    昔も変わらないお役所仕事、窓際族の典型の武家さん達が松茸の偽装や産地偽装して、お上にごますり、忖度、手柄横取り、横領、していてるバブル世代と右にならえの上司たち。このままではいけないと 藩政改革をすることになったその御松茸同心に命じられた今時の次世代部下が松茸の知識も何もないまま松茸山を舞台に奮闘する、松茸をよみがえらせ里山を循環させた物語り。歳月をかけて松茸の生態を勉強してちゃんと松茸が育つ環境に戻して里山資本主義

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    2017年12月22日
  • 阿蘭陀西鶴

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    ネタバレ

    西鶴の盲目の娘「おあい」からの視点で描いた井原西鶴。
    最初の部分は、「おあい」は父親の西鶴の人となりに対して、常に嫌悪感をいだき、それが読者にも伝播し、途中で読むのを止めようかなと思ったほどだった。
    人を集めてはお山の大将になり、ひときわ騒がしく、人間の欲望の厭らしさを凝縮したような西鶴が、時を経るに従い、特に俳諧で身を立てようとした西鶴が、草双紙の戯作者へと変貌する当りから、娘の「おあい」は、血の通った情の厚い父親として見直していく。

    同時代に活躍した俳諧の西山宗因、其角、芭蕉や、浄瑠璃作者の近松門左衛門などが登場し、この時代に興味をそそられる。

    特に、芭蕉は西鶴を厳しく批判し、「点者と

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    2017年11月18日
  • 阿蘭陀西鶴

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    おあいが父、西鶴の本音というか気持ちに、少しずつ気づいていく様子がとても良かった。
    おあいの目線なので、読んでいる方も最初は西鶴のことをうとましく思い、理解不能だと感じるように引っ張られている。
    それが、辰彌、それから荒砥屋、そしてお玉らの言葉によって、父の内面、知ろうとしなかった気持ちに気づかされる。
    見えていれば、もしかしたら、言葉と表情が違うことがもっと早く分かったかもしれない。でも、おあいには口に出された言葉が全てだった。でもでも逆に言えば、言葉がしっかりしていればなんだって伝わるってことなのかも。

    西鶴の造形もなかなか興味深かった。けしていい父親ではなかったけれど、

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    2017年10月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴とその娘おあいの物語。

    亡き母親から炊事洗濯を仕込まれた盲目の娘おあい。
    見栄っ張りで威勢だけはよく、娘の気持ちを忖度しない父西鶴を嫌っているのだが――。

    日常の音や匂い、人の声、季節の気配を繊細にとらえるおあいの一人称で書かれているため、あらゆる描写が新鮮に感じられます。
    かたくななおあいの心。
    近くにいるのに互いに伝わらない父と娘の気持ち。
    物語が進むにつれて変わっていく様子が、温かくも切ない。
    すべて読み終えて、帯にある「お父はんのお蔭で、私はすこぶる面白かった」という言葉を見ると、ぐっとくるものがあります。

    大阪弁の会話、ってなんかいい。
    感情とか情感が加味されて、表現と

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    2017年05月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴の娘の視点で書かれてあるので、西鶴の俳句に対する思いや取り組み方などが新しい角度で読む事ができたと思います。
    あいという娘に対する気持ちや扱い方で西鶴の愛情の示し方も独特のものがあると思いました。

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    2017年05月01日
  • 阿蘭陀西鶴

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    正直なところ、あまり面白いと感じずに早く読み終わりたいと思いながら読んでいましたが、最後の1ページから巻外にかけて、ジーンと来ました。
    読んで良かった。

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    2017年03月11日
  • 阿蘭陀西鶴

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    歴史の教科書では井原西鶴に関する記述はたったの数行だが
    その数行が実に生き生きと膨らんだ。江戸時代に市井の人々が何を食べどのように暮らしていたのか西鶴の盲目の娘を通して語られる。久しぶりに読んで楽しかった。井原西鶴の好色5人女など現代語版があれば読んでみたい。

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    2017年01月19日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴は文学史で覚えるべき一人、というだけの存在だったけれど、この本でちょっと視点が変わった。
    人間味が溢れる人柄と作品に一気に興味が持てて、来年は西鶴作品を読んでみようと思った。

    実際はどんな人だったのか、もちろんわからないけれど、現実でもこの作品のように、おあいは西鶴の娘に生まれて、幸せであったことを願います。

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    2016年12月31日
  • ちゃんちゃら

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    植物や庭師の仕事へのアプローチがとても詳しくて面白い。
    主役のちゃらが良い。お百合も可愛い。師匠がかっこいい。敵役が悪い。
    意外な人が意外な動機でそういう結果になるどんでん返し。ひどいことになるけど、そうか、と思ってしまう。憎めない!
    人情もあり、伝奇的でもあり、お仕事小説でもあり、可愛い恋模様もあり。江戸時代後期ならではの葛藤もあり。
    とても贅沢な時代小説。

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    2016年09月11日