朝井まかてのレビュー一覧

  • 恋歌

    Posted by ブクログ

    時代の流れ、運命は悲しくて
    歴史で学ぶと「尊王攘夷」「水戸藩士」「内乱」と点で終わってしまう事柄に、ひとりひとりの人間のドラマがあることにはっとさせられます。
    ひとりの女性がきゅんと恋をして力強く愛を貫いていく姿に胸が熱くなりました

    その人の今に至るまでに、どんな人生があったか。
    これまでもこれからも出会う相手を、その人の生きてきた過程も含めて大切にしたいなと思いました

    0
    2024年02月24日
  • 恋歌

    Posted by ブクログ

    主人公で小説家の三宅花圃が萩の舎を開き樋口一葉の師として知られる中島歌子の過去を手記を読む形で振り返る形で物語が進む。手記を通した読んだ水戸藩内での天狗党と諸生党の争いが凄まじく壮絶で言葉を失った。

    0
    2024年02月15日
  • 朝星夜星

    Posted by ブクログ

    日本で初めて洋食屋を開いた草野丈吉の妻の視点で書かれ、女性の立場に大いに感情移入しながら読んだ。幕末から明治にかけて、長崎、大阪の文明開花の様子、著名人との交流も興味深かった。壮大な映画を観た気分。

    0
    2024年02月12日
  • 朝星夜星

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    実在の人物をあつかう物語にはそれなりの制約がある。事実を歪めての展開はできない。にもかかわらず、これだけの広がりを物語に持たせる朝井まかてさんはさすがと思う。

    綺羅星の如く、幕末明治の歴史をを作ってきた人々が次々と表れるが、彼らはこの物語の中では、時代の背景にすぎないとさえ思われる。事実の隙をつくように、いきいきと描かれた庶民たちが、時代の中で精一杯生き、次の時代へと命を繋ぐ物語だ。

    草野丈吉の妻であるゆきについても、どれだけの資料があったのか。色白で大柄ということくらいしかわかっていないようだ。そこからこんなにも個性的な人物に仕立てられて、見事というほかない。
    引田屋の女将の凛とした佇ま

    0
    2024年02月02日
  • 眩(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    余韻の残る良い話でした。場面転換が激しくて途中着いて行くのに苦労したところはありましたが、その分主人公の生き方の迫力は増したと思います。親しい人たちが去って行くところは寂しかった。絵画は何も分からないのですが吉原格子先之図は素晴らしいと思います。

    0
    2024年01月29日
  • 眩(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    朝井まかてさんらしい今回も、化粧っ気のない女性のストーリーでした。エピソードが絵の名前ごとに別れていて、絵をネットで検索して見ながら読むと面白かったです。天然の絵の具で絵を描くことは一苦労である事がわかり、自分の中で昔の絵の価値がグッと上がりました。

    0
    2024年01月24日
  • 残り者

    Posted by ブクログ

    朝井まかての大奥もの、というか、幕末ものでしょうか。
    仕事に生きてきた女性たちの、江戸城最後の日を描きます。

    江戸城の無血開城が決まった後。
    天璋院篤姫が出立前に一同を集め、粛々と城を出ていくように諭します。
    荷物はすべて後から送ってくれるはずだからと。
    天璋院が去った後、奥勤めの女中たちは皆右往左往して、出来る限り荷物を持って我先に出ていくのでした。

    呉服之間に勤めるお針子だったりつは、もう一度部屋を確かめたくなり、戻ります。
    お蛸という女中が天璋院の猫を追いかけているのに出くわし、一緒に捜し歩きます。
    すると、ちかという女中もまだ残っていました。
    さらには御中臈のふきと、和宮のほうの呉

    0
    2024年01月20日
  • グッドバイ

    Posted by ブクログ

    大浦慶の名前を知りませんでした。お恥ずかしい限りです、知ってるであれっ。もはや歴史教科書の登場人物なんですね、ヲルトに登場人物は実在するし長崎事件も本当でした。これが原因で没落するのだが、そこから不死鳥の姿になるって事 大河ドラマにもなれるって事 いやあ知らない事が恥ずかしいとまたも思う お祖父さんの勘を磨けの言葉が良かったです

    0
    2024年01月16日
  • 草々不一

    Posted by ブクログ

    福袋に続いて短編でした。内容の濃い短編でしたよね。こんなにたくさんあるのはアイデアノートがいっぱいになって本には出来ないけど世に出そうと考えたのですか?うがった見方してみた。でも完結しているから、そういう訳じゃないか。蓬莱が1番気に入った。まさに仙人の様な波津の存在に献身的な生き方、一目惚れして一途に好きだったのだね、子供達の成長をみればどれだけ仲の良い夫婦なのかわかります。旦那も疑いから始まって途中から気付いたんだね、あの魚を持って台所に入った時から時は動いたのかな。

    0
    2024年01月16日
  • 落花狼藉

    Posted by ブクログ

    なんだろうこれって、昨日も一気に読み終える金と銀、まさかやーあさいまかてをほんの1日で終えるとは。よっぽど面白くて朝井まかてが合うんだろうな、吉原に新吉原に街を一から作るという物語で、歴史も読めたし花魁の粋も素敵だな。甚右衛門の生き様が一本通る、死に際もだよ、貢献して最後はひっそりとか。清五郎にトラ婆にかやが死ぬ場面も全部出てきて、身近にあるのだよと教わったよ。桜も吉原に咲くから、凄いやり方で。

    0
    2024年01月16日
  • 残り者

    Posted by ブクログ

    コンプリートってこと 最後になってしまったけど、残り者を読んで朝井まかての文庫本を読み終える。表示で決めるのは良くないので こんなに江戸のど真ん中の話だとは、明治維新かなとか勝手に思いました、大奥に中奥に本丸に、構造も難しい 難しいけど順繰りとごふくのまとか出て来るから、楽しいし40歳になるリツがフキの本当の理由を解き明かすラストに惚れた。百も承知二百もガッテン。不思議な5人だったら でも心意気が結び付けてずーっと長く友になるってこと フキのテヤンデェーが1番好きかも

    0
    2024年01月16日
  • 御松茸騒動

    Posted by ブクログ

    また渋い分野を選びましたけど、知らない知識があるのと美味しい松茸を食するイメージが浮かぶ本ですね。3ベエのアクセントがこの醍醐味なのかも。とにかく出てくる出てくるし、頼りになるって言う。いつの時代も仕事が出来ないで世の中の害になる人間は存在するのですね。お母さんが別れてそのまま会わないのもちょっと残念、自分の人生をしっかり生きているのだ。朝井まかてさんは読みやすいし好きです。必ず1冊はストック置きたいが、もうほとんど読んでしまった。

    0
    2024年01月16日
  • 銀の猫

    Posted by ブクログ

    介護士。当時はいなかったのだろう。人間は必ず死ぬ、それは今も同じこと、現代の病院では心臓が止まるまで死んだと認められないから、延命措置されて、死んだらみんながどうして死んだんだと嘆く。頑張って最後まで行きたねと言う人はいない。この主人公は最後の日々をどう過ごすのか分かる人だよ

    0
    2024年01月16日
  • 最悪の将軍

    Posted by ブクログ

    読む前から疑心暗鬼で、好きじゃないと思うけど、朝井まかては読まなければという使命感の様な変な感情を持ちながら読み始める。犬公方が主観の本って初めてでは。生類憐みの令は人民の為に出したのが受け取る側の意趣を受け止めていないとか書かれている。一瞬本気になったけど、犬公方は犬公方なんだろうなと、じゃないとあれで罰せられて亡くなった人が浮かばない。悪政だったはず。読んでいてやめたい何度思ったのか自分。最後まで読んだ事が奇跡ですね。朝井まかてさんは何故に犬公方を題材にしたのか、未だにわからない何故でしかない。

    0
    2024年01月16日
  • 先生のお庭番

    Posted by ブクログ

    じっくりとシーボルトを読んだ訳じゃないけど、ここで知識入れてもいいかなと思うけど、一遍でも知るのもいいかと思う。あくまで熊吉の話だから。出島を舞台にする話も意外に読んでない、オランダ人が出て来るのでなく庭師を一心にやり遂げる熊吉が染みる。12冊ですね、やっぱり読み応えある

    0
    2024年01月16日
  • 雲上雲下

    Posted by ブクログ

    本の中で本を読む感覚ですね、たくさんの民話、御伽噺を読めて、何気ない話が実は深い意味があるので。小太郎の話は初めて聞きました。お母さんに会えるのとお父さんに育てのお母さんとみんな意味があるから、自分の使命があるから。草どんが雲上人だったと、それが命尽きると、最後には現代を風刺していて、間違いなんだな、これは人間の行き方ではないのだと確認出来る。LINEとかSNSとかどっぷりハマっている現代人は、どうやって本当の行き方を取り戻せるのかな

    0
    2024年01月16日
  • 眩(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    葛飾北斎の娘、応為の視点で彼女自身と北斎の絵にかける想いを綴った作品。
    いずれかの代表作が完成するまでの過程を描きながらも作品そのものへの描写ではなく、あくまでそれが完成するまでの過程を父娘の生き方を交えて辿っている。
    各作品の肝となる部分が、もしかしたらこんな背景から生まれたものかもと想像しながら読むと、小説と浮世絵の2つを同時に味わえるような非常に贅沢な一冊でした。
    ここまで深みのある作品となったのは、朝井さんの絵に対する視点の賜物だと思います。

    0
    2024年01月16日
  • 眩(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    始まりからぐいっと引き込まれ、晴れ晴れと終わる。小気味よい一冊だった。
    決して明るく楽しい日々が描かれているわけではない。思うようにいかないことの方が多く、理不尽に苦しめられ、親しく心を通わせた人たちとも死に別れ、富にも名誉にも縁がないまま、年老いていく。こう書けば鬱々とした暗い物語になりそうなものなのに、そう感じないのは、北斎もお栄も、自分の人生を自分の生きたいように生き切っているからなのだろうか。

    0
    2024年01月15日
  • 御松茸騒動

    Posted by ブクログ

    現代にも通ずるような話でとても面白い。

    御奉行への説明シーンでの、赤松と松茸の関係は主従関係という例えはとてもわかりやすく良いシーンだったし、主人公小四郎がさらっと重ねた年月分成長して人柄が練れてきているのがよくわかった。

    朝井まかての小説でこの薄さ。
    初心者向けにおすすめだな。読みやすく、かつ朝井まかての作風も感じられる丁度よい小説。

    0
    2024年01月08日
  • グッドバイ

    Posted by ブクログ

    長崎で油を扱う大浦屋の身代を継いだお希以は外国人向けに茶葉を販売するビジネスを行い財を為し、亀山社中(後の海援隊)を援助する。
    その後、熊本藩士遠山一也、元大通詞の品川藤十郎に持ちかけられた煙草葉の商いで詐欺にあったもの、そこから復活し横浜製造所の経営を杉山徳三郎と共に行う。幕末の女商人大浦慶の一代記。

    0
    2024年01月02日