朝井まかてのレビュー一覧

  • 朝星夜星(下)

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    天皇の午餐会(ごさんかい) (承前)/故郷/二人づれ/流れる星の音/星々の宴(うたげ)

    男は志を持ち目指すものに向かって邁進するのがあたりまえ
    女は嫁に行き子を育て家を整えるのがあたりまえ 

    そこからはみ出す人は? あたりまえ?

    ゆきさんや彼女の周りのおんなたちが大好きです
    飄々と自分の感じるままに自分の道を歩いているのが素敵です

    江戸の時代から明治へ
    鎖国から開国へ
    激動の時を諸外国と国民の間に立って
    考え 歩いてくださった方々に感謝します
    ありがとう

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    2026年06月08日
  • ボタニカ

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    牧野富太郎の波瀾万丈な人生を朝井まかてが軽妙な筆で書き上げた。小さな頃から植物が好きで、官に媚びずあくまでも在野の研究者としての人生を全うしたが、まあ人格破綻というか金銭感覚まるで無し。2人の奥さんが彼を支えてくれた。そう、この物語は牧野富太郎が主人公ではなく、最初の妻、猶と遊学中の東京で知り合い最後まで添い遂げたスエが主人公だと思う。富太郎の研究を経済的に支え、最後は破産手続きを完了した猶の健気さ。江戸っ子の粋を感じるスエの楽天的な性格。この二人に守られて富太郎の学問は成就した。学問以外は何も分からない、何もできない富太郎、最初の娘を亡くしたところでは思わず、何しとんねんと声に出してしまった

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    2026年05月30日
  • 銀の猫

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    介護の大変さと大切にしたいことについて、考えさせられました。母娘関係について、離れてもよいと思っていても離れず納得の行く関係に持っていくお咲の生き方が素晴らしいと思いました。

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    2026年05月20日
  • すかたん

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    人情溢れる、どの登場人物も素敵。
    着物が見たくなるし、葉物が食べたくなる。
    NHK朝ドラのような清々しく温かい終わり方。

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    2026年05月17日
  • 朝星夜星

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    すごく読みごたえのある物語。
    細かい所まで書かれている。
    1つの実写ドラマができるかと。
    こうして歴史を学べるのはとても楽しい。

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    2026年05月15日
  • 銀の猫

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    母が祖母たちを介護していたときのことを思い出す。
    自分ができる自信がない、怖い怖いとずっと思ってるけどこの作品読んでちょっと前向きに捉えられそう。

    朝井まかてさんの作品は本当に温かく登場人物、みな奥行きがあり好き。

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    2026年05月13日
  • 御松茸騒動

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    とても楽しく読めました。お松茸同心というお役目が、冗談のように感じられました。松茸を通じて藩を改革しようとする小四郎が最高です!

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    2026年05月12日
  • 豆は煮えたか

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    第1話 ささげやの名物豆餅はお玉の夫が亡くなってから、美味しく作れない。一方手相占いは人気で目当てで来る人がいる。夕刻、庭から指のちぎれかけた男性が入ってきて手当して匿う。

    第2話 老夫婦がやってきて、娘夫婦はうまくやっているが、娘が遊びすぎてお金を使うので、お金の入った巾着を託された。が、どこにやったかわからないので、占ってほしいときた。街で占いをしているお玉の噂をきき、探し出そうとする。

    第3話 花の苗を育てて売っている伊織。息子が出て行ってだいぶになる。ある日お玉に占ってもらう。

    第4話 ちょっとばかし未来の見えるおかつは、そのために嫌われていく場所がなく、ささげやに置いてもらって

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    2026年05月08日
  • 朝星夜星(下)

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    幕末から明治初期を西洋料理と外国人の接待で国を支えた草野丈吉と妻のゆき、そして家族と草野のもとに集まった人物たち。まったく知らなかったが、この人物にもっとスポットが当たってもいいのではないか。
    大河ドラマにもなりそうな作品

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    2026年04月15日
  • グロリアソサエテ

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    日本民藝運動の創設者・柳宗悦と、声楽家の妻や子どもたちの暮らしを、女中サチの目を通して描いた物語。史実に基づく面白さに加え、語り手であるサチが少しずつ成長していく様子が心に残った。
    柳宗理のミルクパンやフライパンが好きなこともあり、その父である宗悦の人生を知ることができたのも嬉しい発見。良書と出会えて嬉しい!
    どこか原田マハの『晴れの日の木馬たち』に通じる空気も感じられる一冊。

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    2026年04月15日
  • 朝星夜星(下)

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    最近特に新撰組や明治維新に絡んだ立派な市井の女性のお話しを続けて読んだけど、偉そうな権威主義に固まっている男連中より、庶民のオカンが一番立派で強かったんや。そりゃ男性の偉人も多いけど、無名の女性に陽を当てたまかて先生に拍手です。

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    2026年04月13日
  • 豆は煮えたか

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     『豆は煮えたか』を符牒を合図にちょいと不思議な力で家業の傍ら卜占者をする深川佐賀町の水茶屋「ささげや」の女将・お玉。
    看板メニューの豆大福はいつまでたってもうまくはつくれない。
    そんな彼女の下に集まってくる人々の織りなす人間模様と縁。

    豆は煮えたか
    身のほど知らず
    いつ咲く
    雲隠れ
    宝引き
    くらぶ者なき

    の全6遍の連作短編になっていて『ささげや』に訪れた人にそれぞれクローズアップして展開。
    最後、全てがつながるような構成になってます。
    不器用だけど優しい人情に癒され、ちょいとドキドキする場面ありつつもほっこりする好きな部類のお話達。
    カバー外すと表紙に見返しもついていて柄が豆絞りになって

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    2026年04月09日
  • 朝星夜星

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    引田屋ので下働きだったゆきは丈吉の元へ嫁ぐ。丈吉は幼い頃から苦労して育ち、がむしゃらに突き進む。やがては大阪の発展に寄与することとなる。
    壮大なお話だった。
    土台となるのは家族愛、人情、義理、絆。そして丈吉の「ただ稼ぐだけじゃつまらん。公のためになることを」という夢。
    丈吉に添い遂げるゆきの懐の深さに感銘を受けた。

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    2026年03月31日
  • グロリアソサエテ

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    時は大正時代。
    柳宗悦は、陶芸家の河井寛次郎、濱田庄司らと共に日常の生活品を「民藝」と名付けて、美術品に負けない美があると提唱する。そんな彼らの生活や交わりを、柳宗悦の家で女中をはじめた17歳のサチの目線で描かれた物語。

    最初は、どうにも退屈な話しだなと思って渋々読み進めていた。それが半分を超えたあたりから途端におもしろくなって後は夢中。

    民藝が好きなので、黒田辰秋や芹沢銈介などがちらっと登場したことにもテンションが上がった!

    サチと、声楽家の奥様、ばあやの3人の作る料理がどれも美味しそうなのもいい。それらが柳宗悦の選んだ器に盛り付けられている様子は、想像しただけで豊かで美しい。

    渋々

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    2026年03月29日
  • 実さえ花さえ

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    朝井まかての本は読んでいて駆け上がるような不思議な感覚がある。そして人情の浮き沈みが読む手を惹きつける。職人気質の花師新次と支えるおりん。最後に染井吉野の名前が出てきて、丁度桜が咲き始めたこの時期にこの本に出会った事が奇跡の様に感じた。
    デビュー作とは恐るべし。
    この本は時代物が苦手な人にも勧めたい。テレビドラマになっても評判になるだろう。配役は誰がいいかなぁw

    ここからはネタバレの好きなフレーズ
    ・「花火を取ってきたよ」と掌にそっと置いたのは赤い金平糖だった。
    ・「実さえ花さえ、その葉さえ、今生を限りと生きてこそ美しい」
    ・「どんな土地にも誰にでも、分け隔てなく春は巡ってくる」
    ・吉野桜(

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    2026年03月28日
  • 恋歌

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    なぜか『風と共に去りぬ』に似た読後感

    全く違う話だというのに、読後の印象はミッチェルの『風と共に去りぬ』に似ている、だった。激動の時代に生きた女の一代記だからだろうか。少女時代からの一途な恋、苦難、そして男勝りの力強さを持つまでに至る成長。江戸でもなければ外様藩でもない水戸という雄藩の独特の人間模様。その辺りが、スカーレットと共に彼女が生きた米国南部社会を描いた、かの作品に通じたように感じたのかもしれない。ただ、全く違う話である。天狗党の志士の妻子が入獄させられ、次々と首を刎ねられていく場面は、さすがに胃が痛くなった。

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    2026年03月29日
  • 恋歌

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    さすが直木賞受賞作。時代小説で恋愛の話かなと思って読むのを後回しにしてたけど、恋の話が主軸ではなく、歴史に名を残していないが、歴史の積み重ねの中に存在していた人たちを重層的な構造で書いているめちゃ面白い話だった。

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    2026年03月25日
  • ぬけまいる

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    もうすぐ三十路を迎えるお以乃、お志花、お蝶の3人のすったもんだの訳あり伊勢参り。
    仕掛けたり仕掛けられたり、恋愛もありのドタバタコメディ。
    控えめにいってめっっっちゃ面白かった。
    今は、新幹線や飛行機や車があるから行きたい気持ちさえあれば、さらっといけちゃうけど、時間もお金はかなりかかるからこその旅はたしかに一生に一度。
    忘れられない旅になりそう。
    散々食べたのに赤福食べたくなった(笑)

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    2026年03月21日
  • 阿蘭陀西鶴

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    娘のおあいから見た父西鶴の話。娘は父を嫌っていたので、最初はビックマウスの声のデカい嫌なジジイにしか見えないが、段々父が娘を愛していることがわかってきて、娘も愛されていることを自覚していく。

    井原西鶴は刀剣を商う商家の生まれだったが、完全な放蕩息子で家業は継がず、年いくらかを実家からもらって暮らしている。俳諧師をやっているが、声ばかり大きく、仕掛けの上手なだけで、上席にいけない。
    妻があったが亡くした。娘のおあいは目が見えない。弟たちは養子に行って、女中のお玉と3人で暮らしている。

    その西鶴がめっきり句を作らなくなった。何やら長い物を書いているらしい。父が急に淡路に行くと言い出した。おあい

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    2026年03月16日
  • グロリアソサエテ

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    「下手物(げてもの)」として軽んじられてきたふだん使いの品々に美を見出し、「民藝」と名づけて世に出した柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司の交わりを、柳家の女中サチの視線を通して描いた作品。

    民藝が大好きなわたしにとって、柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司の3人はまさに神。プラス、女中さんモノも好きなので、読む前から面白いと確信していました。柳宗悦というと、やはり『手仕事の日本』のイメージなので、日本全国津々浦々の、土地に根づいた品々、顧みられることのなかったなんということのない日用品、あるいはもうすでに廃れてしまった工芸品なんかを発掘し、熱い思いを持ちながらも淡々と紹介する、というフラットな印象の人だっ

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    2026年03月16日