朝井まかてのレビュー一覧

  • どら蔵

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    ネタバレ

    500頁近い長編なれど、ほぼ一気読み。江戸と上方の言葉の面白さ、落語のように引き込まれる世界観、そして一癖も二癖もある人物たち、あっと驚く展開が潜んでいたりと、もう、読み出したら止まらない。

    大阪の道具商、母親から道具の目利き譲られたと思い込む寅蔵だが、その目利きを披露したゆえに、奉公先にとんだ迷惑をかけてしまい、実家からも勘当される。仕方なく江戸へ向かう寅蔵が出会ったのは、屑拾いの親分だった・・・。
    江戸時代の道具屋や競りのしきたり、真贋の見分けや骨董の持つ意味、玄人との勝負など、知らない世界が展開されて、ただもうワクワクする。

    キャラクターも個性的だし、これはぜひテレビドラマで見たい。道具屋の屋号とか、旦那、若旦那がたくさん出てきてわかりにくいから、映像で見られたらいいと思う。8回くらいの中編で、某国営放送さんあたりがやってくれないかな。もう頭の中でキャスティングが始まってしまう。
    え?寅蔵って、19歳?!と驚きつつ。誰がいいかなぁ。

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    2026年01月14日
  • どら蔵

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    登場人物が面白い。
    どら蔵には
    もう!っと思うところありましたが
    親子の絆が深いところにあって
    最後はほっこりしました。
    飢饉や乱など時代背景が、しっかり
    書かれていて、歴史好きの私は
    本当に楽しく読めました。

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    2026年01月12日
  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー

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    内容(ブックデータベースより)

    戦乱、陰謀、そして悲恋。鎌倉殿の時代を鮮やかに描きあげる競作集!

    源氏の栄枯盛衰と、北条政子の恋が交錯する(朝井まかて「恋ぞ荒ぶる」)。憂いを帯びた姫に、帝の仕掛けた戯れとは(諸田玲子「人も愛し」)。さる女性から壁絵の依頼を受け、画師の人生が動き出す(澤田瞳子「さくり姫」)。闘うことを運命づけられた坂東武者和田一門の最期を描く(武川佑「誰が悪」)。頼朝亡き後、政子は苛烈なる政戦に挑んだ(葉室麟「女人入眼」)。鎌倉を舞台に、野望、陰謀、そして恋を描いた歴史小説アンソロジー。

    令和8年1月8日~11日

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    2026年01月11日
  • 福袋

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    昔も今も、人は同じよう悩み、喜び、悲しみ、、ただ、昔(江戸時代)は社会のシステムがシンプルで良いなと思った。
    とても読みやすい。

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    2026年01月11日
  • すかたん

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    凄く面白かったが、2人の恋の行方をもっと読みたかった。
    あと、時刻の表記などが昔の物なので調べながら読んだ。

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    2026年01月02日
  • 恋歌

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    再読。一気に読むのが怖く、ちょうど旅行中の4日間で読んだ。題名の恋歌とはどの歌を指しているのだろう。思えばたくさんの歌が出てくる。辞世の歌も、誰かを思う恋歌を秘めているのかもしれない。中島歌子が歌人を目指した理由も書いてあるが、確かに歌にいのちを込めたのかもしれない。明治生まれのひよっこに何が分かる。重い言葉だ。

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    2025年12月27日
  • ボタニカ

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    とても面白かったです。朝井まかてさんのユーモアあふれる文章に惹かれます。富太郎のおとぼけぶりの描写が最高です。

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    2025年12月21日
  • グッドバイ

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    本書は朝井まかて著書の中で一番の女性商人成功記だ。

    本業は油商である大浦屋あるじ主人公、希以。
    その本業とは違う茶葉貿易という世界に挑む勇気。
    そして行動力には尊敬に値する。

    女性の視点で外国人との交渉する姿。
    幕末の志士との面白い交流の場面。
    そして経営を通じて、大きな失敗をした後の
    後悔を跳ねのけて、また前を向かうという
    生き様がかっこいい。

    本書を通じて、改めて、作家『朝井まかて』の
    作品をもっともっと読みたくなってきた。

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    2025年12月21日
  • 恋歌

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     江戸末期から明治の動乱の時代を生き抜いた歌人、中島歌子の半生と恋心を描く、骨太の時代小説です。

     物語は、病に伏した師の見舞に訪れた弟子が、師が書いたものであろう手記を見つけたところから始まる。歌人である師のそれはただの書き付けなどではなく、目の前にまざまざと情景が浮かび上がるようなその半生を綴った長い物語だった。手記は若かりし頃の師――登世の娘時代の淡くも色鮮やかな恋から、水戸に嫁いで何かと苦労をしつつも夫を慕うささやかな日々を描いていたものが一変、水戸藩内の内紛から天狗党藩士の家人への苛烈な弾圧、投獄など時代の潮流に翻弄される妻子たちの姿を浮き彫りにしていく。激動の時代をなんとか生き抜き、憎しみと苦しみの連鎖を目の当たりにしてきた師が最後に望んだことは、手記と遺言書の中にあった。

     まるで、一本の大河ドラマを観終わったような読後感でした。作中作は、お弟子さんが師の作品を読んでいる体で書かれているにもかかわらず、作中作こそが本編であるという形を取っているので、途中でお弟子さんたちのパートが入るまですっかり彼女たちの存在を失念していました。それだけお弟子さんたちも師の手記に没入して読んでいたのだ、という表現でもあるように思います。

     私はあまり、江戸から近代、近現代の日本史を深く学んできませんでした。学校の歴史や社会の教科書に書かれる以上のことに深い興味を持っていなかったこともあります。けれど、最近時代小説にも手を出すようになって、改めて私は物を知らなかったんだなと感じることが多くなりました。
     この物語の舞台である江戸末期から幕末、明治維新にかけての時代、実はどんなことが起きていたのかということを、うまく想像できていなかったように思います。天狗党の乱というのも、そういえば歴史でそんな名前を聞いたかな、くらいの認識でした。血で血を洗うような、復讐を復讐で返し、罪のない妻子を殺された恨みを同じく罪のない相手の妻子を殺すことで晴らすような、そんな時代があったのだと思うと、何故こんなことになってしまうのだと想像するだに苦しく、辛かったです。
     それでも、この物語のタイトルは『恋歌』。
     時代に揉まれ、激流に流され、それでも"われても末に逢はむとぞ思ふ"、その心が愛しい物語でした。

     この作者の方のお話は、以前読んだ時にも時代の中に名を遺した人の妻の目線で書かれたものを読みましたが、時代の主役でない目線で見るからこそ見えるものがあると思わされます。
     機会があれば、また歴史を改めて勉強していきたいと感じました。

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    2025年12月05日
  • 眩(新潮文庫)

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    かなり面白かったです。
    長野県小布施の岩松院の本堂の天井にある、葛飾北斎が89歳の時の絵「八方睨み鳳凰図」はお栄が描いた部分もあったことが興味深い。近年、お栄が「吉原格子先之図」などの作品を通じて「江戸のレンブラント」と呼ばれるような実力が既に「八方睨み鳳凰図」を描いた頃からあったということが、分かりました。

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    2025年11月30日
  • 名こそ惜しめよ 歴史小説アンソロジー

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    鎌倉初期のアンソロジー

    恋ぞ荒ぶる 朝井まかて 北条義時
    人も愛し 諸田玲子 後鳥羽上皇の大姫への愛
    さくり姫 澤田瞳子 一条能保室(頼朝妹)の話
    誰が悪 武川佑 和田騒動の和田義盛
    女人入眼 葉室麟 北条政子

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    2025年11月26日
  • どら蔵

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    江戸時代、古物商の商家に生まれたドラ息子のとら蔵。
    真贋を見極める才はあるものの、フワフワと頼りない。挙句の果てには勘当同然に家を追い出され。
    真贋に対する古物商たちの矜持が面白い。登場人物たちも魅力的でドラマになるともっとおもしろそう。

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    2025年11月22日
  • 青姫

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    初出 2020〜21「読楽」

    面白かった!

    鎖国直後の江戸初期、田畑のない北国の山あいゆえに支配者がなく、自治を行い籤で物事が決まる「青姫の郷」に、郷役の武士と悶着を起こして逃げ出した名主の弟で杜宇という青年が転がり込む。
    彼は借金し、森を切り拓いて1反(1000㎡)の田を造成して米を作るが1石(180kl)の自己申告年貢に対して4合(720ml)しか取れなかったが、なぜか揉めた相手の武士(久四郎)も転がり込んできて一緒に頑張り、翌年は3石8斗の年貢を納めた。(上田でも標準収穫高は反当たり1石2斗とされ、年貢は5公5民で6斗、一般に新開田は3年無年貢なのでこれは法外)

    籤によって郷の長をしている満姫は(後水尾)上皇の娘、武の長の朔は父親が南蛮人で、二人とも都落ちしてきたが、この郷では石油が湧き、精製して朝廷に献上しようとしていた。
    ところが、久四郎は杜宇をずっと憎悪しており、絶望に落とすために黒雲(山賊)の集団に郷を襲わせる。郷の者たちは防戦し、杜宇も久四郎を倒すが、油井に火をつけられて郷は焼け、人々は散り散りになる。

    最終章の杜宇の老後の話はなくてもいいかな。

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    2025年11月15日
  • 草々不一

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    身分としきたりに縛られた暮らしの中にも、様々な人生がある。

    縛りがあろうとも、理不尽なことがあろうとも、その枠組みの中で日々を暮らしていく姿を読むと、自分が悩んでいる事柄などたいしたことじゃないなと思った。
    とても贅沢で、じんわりと胸に響く短編集。

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    2025年11月13日
  • 眩(新潮文庫)

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    北斎が主役の舞台を見るために読みました。別の方の作品も読みましたがこちらの方が現代的な言い回しが多く読みやすかったです。北斎の作品の背景も理解できますし、とてもおすすめです。

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    2025年11月11日
  • 最悪の将軍

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    歴史物は全然読んで来なかったが朝井さんで読み始めした。歴史物に慣れておらずとも読みやすいです。登場人物の教養が高いため、読み手も知識があればより楽しめると感じました。

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    2025年11月11日
  • 眩(新潮文庫)

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    「そうだ、京都へ行こう」のノリで
    「そうだ、北斎美術館に行こう」と謎の閃きに突き動かされ、
    あれよあれよと北斎に魅せられて結局、
    こちらもコンプリート。
    面白くて引き込まれて…娘の人生も味わい深い。

    映画『おーい、応為』を鑑賞したけれど、
    小説とは打って変わって凡庸な、というか
    まぁ人1人の人生ってこんなもんだよな…
    と思い出させるような、
    人生において忘れられないような大きな出来事が起こった時でさえも現実の生活が続いていく(しかない)日々の儚さの方が強くが描かれていて。

    小説ではもっと激動で、リズミカルで
    まさに北斎の『The Great Waves 』のような
    色彩豊かな応為の人生が描かれている。

    私は映画より小説の中の応為に魅せられた…
    もっと、善次郎との関係を、知ってみたかった。

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    2025年10月30日
  • どら蔵

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    久しぶりに「読み終えたくない」
    と強く思える作品に出会った

    その道の手練れ達の丁々発止の真剣勝負が、
    その場に居合わせているかの様なワクワク感を産む

    一癖も二癖もある登場人物達が
    また、たまらなく良い

    続編読みたいなぁ

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    2025年10月02日
  • 雲上雲下

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    もしこの本をホリエモンが読んだらバカにするんだろうな。でも私はとても好きですね。現在44歳ですが、ここ10年ほどは読書にハマってます。デジタル過ぎる世の中に嫌気が差しております。といいつつもスマホは持ってますが。

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    2025年10月02日
  • 福袋

    匿名

    購入済み

    天保の改革くらいの時代の、庶民の生活を生き生きと活写した短編小説集。
    冒頭の作品は、主人公が筆、というところでもう面白い(笑)
    湯屋の少女は可愛いし、莫連女はカッコ良い。
    羽織裏の肉筆画を描く女絵師の、少し色っぽい話もあるし、神田祭のトップをくじで引いてしまう旦那、その日暮らしの若い衆が、モノを売る楽しみに目覚める話など。
    表題作は大食いが過ぎて出戻りになった姉を抱えて弟が、姉を大食い大会に出させて賞金を得て、うまくいかない妻を離縁しようとする、おかしみの中に少し哀しさも混じる話でした。

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    2025年10月01日