落花狼藉

落花狼藉

836円 (税込)

4pt

戦国の気風が残る江戸時代初期、徳川幕府公認の傾城町・吉原が誕生した。吉原一の大見世「西田屋」女将の花仍は、自身の商いは二の次で町のために奔走する夫・甚右衛門を支えながら、店を切り盛りしていた。幕府からの難題、遊女たちの色恋沙汰、陰で客を奪う歌舞伎の踊子や湯女らに悩まされながらも、やがて町の大事業へと乗り出していく――。時代小説の名手が、江戸随一の遊郭・吉原の黎明と、そこに生きる人々の悲喜交々を描く傑作長編。

...続きを読む

落花狼藉 のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年01月16日

    なんだろうこれって、昨日も一気に読み終える金と銀、まさかやーあさいまかてをほんの1日で終えるとは。よっぽど面白くて朝井まかてが合うんだろうな、吉原に新吉原に街を一から作るという物語で、歴史も読めたし花魁の粋も素敵だな。甚右衛門の生き様が一本通る、死に際もだよ、貢献して最後はひっそりとか。清五郎にトラ...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月14日

    江戸中に散っていた傾城の場をひとつに集めた「吉原」
    大火事や幕府からの移転命令にもまけず
    しぶとく生き残ってゆく吉原の姿を
    ひとりの女将の目線で描いた作品

    吉原って最初から浅草にあったわけじゃないんだ・・・

    0

    Posted by ブクログ 2023年05月07日

    吉原の西田屋の女将・花仍と、日本一の遊郭吉原の姿を描いた長編小説。鮮やかな筆致で遊女たちや吉原を創り上げた人たちの姿が描かれていて、歴史を学び直したくなった。
    歴史を学ぶことが今、そしてこれからを考える何よりのヒントになるんじゃないかなと思います。
    (歴史=暗記だと思ってしまってる学生、良い先生に出...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月10日

    遊女・遊廓モノでは珍しく、遊廓の経営者を描いた作品。吉原の創成期の話。終盤に菱川師宣や松尾芭蕉が登場するのはご愛嬌でしょうか。

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月09日

    吉原が好きだ。
    成り立ち、歴史、文化、とかく吉原という街そのものに興味がある。
    今では(も?)ソープランド立ち並び、「堅気」の女には入りにくい街ではある。
    道を歩けばまっすぐ歩いているはずなのに、大きくカーブして、何処にいるのかわからなくなる。
    昔の姿を伝える見返り柳は代替わりし、角に建てられたとい...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月16日

    吉原というと真っ先に花魁が道中を練り歩く様子が目に浮かびます。しかし、実際はどのような仕組みになっているのか、そこにいる人々はどのように過ごしているのか分からずにいましたが、この小説を読みその成り立ちも含め理解できました。
    江戸時代の初め、城下と隔られた日本橋のはずれの町に位置する場所、吉原で遊廓を...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年11月12日

    花街としての吉原を江戸初期の幕府に認めさせた実質的創始者である庄司甚右衛門の貰い子で後に女房となった花仍の一代記。

    売色御免(専売)の公許を受け、侍の世から商人の世に変わる中、幾度の大火事や公儀の命令による移転、裏で売色をする風呂屋や茶屋との争いなどの困難と戦いながら、太夫を擁する花街としての矜持...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年10月24日

    江戸の初期、吉原を幕府公認の傾城街にしようと働きかけた者達がいた。大見世の女将の花よの一代記。幼い頃迷い子だったかよを引き取り、後に夫となった甚右衛門と共に吉原を造り、何人もの妓達をまとめて見世を切り盛りするかよ。だが生来の気の強さで周りとぶつかる事も多い。そんなかよを叱咤しつつ導いてくれるやり手婆...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月23日

    吉原が舞台なので、遊女たちの色恋沙汰が淡々と続く小説かとの思惑は、見事に外れた(良い方に)。
    主人公とも言うべき西田屋の女将花仍も夫の甚右衛門も狂言回しとも呼ぶべき役割で、主役は傾城町吉原そのものではないだろうか。
    著者は、江戸随一の遊郭となった吉原をその黎明期から緻密なタッチで描き出し、吉原の変遷...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2022年09月14日

    202208/とても面白かった!さすが朝井まかて先生!これも名作!素人考えなのは承知の上で、もっともっと読みたいので、年月とばさずに日常や再建のとことか細かく書かれた上下巻にして欲しかった…。

    0

落花狼藉 の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

双葉文庫 の最新刊

無料で読める 歴史・時代

歴史・時代 ランキング

朝井まかて のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す