恋歌

恋歌

836円 (税込)

4pt

樋口一葉の師・中島歌子は、知られざる過去を抱えていた。幕末の江戸で商家の娘として育った歌子は、一途な恋を成就させ水戸の藩士に嫁ぐ。しかし、夫は尊王攘夷の急先鋒・天狗党の志士。やがて内乱が勃発すると、歌子ら妻子も逆賊として投獄される。幕末から明治へと駆け抜けた歌人を描く直木賞受賞作。

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恋歌 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    朝井まかて、すごい!凄腕!思わず引き込まれてぐんぐん読みました。ラストはこらえきれず、目頭が熱くじーんとなってしまった。知りませんでした。中島歌子がこんな人物だったなんて。もちろん萩の舎のことは知っていたし、一葉さんの師匠だということも知っていたけど。超ド級の純愛物語でした。短歌に限らず芸術に命をか

    1
    2024年03月03日

    Posted by ブクログ

    流石、直木賞受賞作。中島歌子がまさか、あの天狗党一味の奥方だったとは本書を読むまでは知らなかった。一気読みです。

    0
    2025年08月27日

    Posted by ブクログ

    幕末の水戸藩に嫁いだ中島歌子の人生。
    門下生の三宅花圃が手記を読む形で物語が始まる。史実に基づいた物語に、和歌に込められた心情を巧みな描写で色をつけていくような、引き込まれる文章です。

    0
    2025年08月24日

    Posted by ブクログ

    普段あまり時代物を読まないタイプだが一気に読み進めてしまった。
    とにかく切なく、やり場のない思い。
    と同時に武士の生き様を見たという感動。
    どんな状況になろうが誇り高く生きている姿に心を打たれた。
    私もこんなふうに真っ直ぐ生きたい。
    歴史に名こそ残せなかったかもしれないが、その者たちの人生をかけた戦

    0
    2025年05月16日

    Posted by ブクログ

    はじめて、朝井まかてさんの作品を読んだ。直木賞受賞作の帯に惹かれて購入。
    樋口一葉の師匠である、中島歌子の知られざる過去。
    江戸の商家の娘だった歌子は、初恋の相手に嫁ぐ。幕末に水戸藩士の妻となったが、水戸藩は質素倹約を体現する貧しい土地。尊王攘夷を唱えて過激な行動に出る藩士たちと、不安定な情勢。つい

    0
    2025年03月17日

    Posted by ブクログ

    幕末が好きな私。

    "尊王攘夷とはいったいなんだったのか?"

    この問いを、忘れてはいけないと感じた。

    内戦があってもなくても、

    ひとびとの生活は続いてゆく。

    そこに影を落としてはならないのだ。

    もっと世の中のことを知りたい。
    もっと日本を知りたい。
    もっと世界で起きてい

    0
    2025年02月27日

    Posted by ブクログ

    時代の流れ、運命は悲しくて
    歴史で学ぶと「尊王攘夷」「水戸藩士」「内乱」と点で終わってしまう事柄に、ひとりひとりの人間のドラマがあることにはっとさせられます。
    ひとりの女性がきゅんと恋をして力強く愛を貫いていく姿に胸が熱くなりました

    その人の今に至るまでに、どんな人生があったか。
    これまでもこれか

    0
    2024年02月24日

    Posted by ブクログ

    主人公で小説家の三宅花圃が萩の舎を開き樋口一葉の師として知られる中島歌子の過去を手記を読む形で振り返る形で物語が進む。手記を通した読んだ水戸藩内での天狗党と諸生党の争いが凄まじく壮絶で言葉を失った。

    0
    2024年02月15日

    Posted by ブクログ

    間違いなく自分の記憶に残る作品だな、と思いました。壮絶な人生の中で、女性の生き様、使命、男性とは違った強さやしなやかさを感じます。現代の女性にはもしかしたら残っていないところなのかも、と思いつつ、本質は変わっていないのだろうか?自分にもそんな強さがあれば良いなと思えた作品です。

    0
    2023年12月27日

    Posted by ブクログ

    幕末という時代がいかに激動だったかがよくわかる。こういう地獄のような状況の中でも失われない人間性が泣かせる。

    0
    2023年11月25日

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