朝井まかてのレビュー一覧

  • すかたん

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    内容(「BOOK」データベースより)
    江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?

    平成30年12月19日~20日

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    2018年12月20日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    江戸時代後期の話。
    ここで言う先生=シーボルトのこと。
    出島にあるシーボルトの薬草園の世話に任命されて嫌々行く熊吉くん。
    でもめちゃめちゃ体力も頭も使って庭番の仕事を頑張る
    今まで全くと言っていいほど幸せではなかった熊吉くん
    でもシーボルトのおうちに「やりがい」とか「幸せ」とか徐々につかむけど
    まさかのシーボルト事件も絡んでくるからさぁ大変って話。
    全体的に長崎の方言が多く出てくるけど苦にならず読める。
    読んでかなりほっこりする本
    だいぶ前に読んだのになぜかレビューを書くのを忘れてた。

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    2018年06月01日
  • すかたん

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    初読みの作家さん。楽しく読むことができた。食べ物の話もあり、問屋の仕事内容あり、恋の話もあり等、満足できました。結婚後の、河内屋の話があればぜひ読みたいと思う。

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    2018年03月21日
  • 藪医 ふらここ堂

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    世間的には藪医者。娘やご近所の評価も変わりはない。でも肝心なところはきっちり治してくれる。こんなお医者がご近所にあるとはうらやましいねぇ皆さん!!

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    2018年01月20日
  • 御松茸騒動

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    この著者の時代劇小説はどれを読んでもおもしろくて、飽きない。
    生物、特に植物に詳しく博識なので、いろんな知識が得られる。
    大阪出身の人なので、一度はお目にかかりたいかたである。

    昔も変わらないお役所仕事、窓際族の典型の武家さん達が松茸の偽装や産地偽装して、お上にごますり、忖度、手柄横取り、横領、していてるバブル世代と右にならえの上司たち。このままではいけないと 藩政改革をすることになったその御松茸同心に命じられた今時の次世代部下が松茸の知識も何もないまま松茸山を舞台に奮闘する、松茸をよみがえらせ里山を循環させた物語り。歳月をかけて松茸の生態を勉強してちゃんと松茸が育つ環境に戻して里山資本主義

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    2017年12月22日
  • 阿蘭陀西鶴

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    ネタバレ

    西鶴の盲目の娘「おあい」からの視点で描いた井原西鶴。
    最初の部分は、「おあい」は父親の西鶴の人となりに対して、常に嫌悪感をいだき、それが読者にも伝播し、途中で読むのを止めようかなと思ったほどだった。
    人を集めてはお山の大将になり、ひときわ騒がしく、人間の欲望の厭らしさを凝縮したような西鶴が、時を経るに従い、特に俳諧で身を立てようとした西鶴が、草双紙の戯作者へと変貌する当りから、娘の「おあい」は、血の通った情の厚い父親として見直していく。

    同時代に活躍した俳諧の西山宗因、其角、芭蕉や、浄瑠璃作者の近松門左衛門などが登場し、この時代に興味をそそられる。

    特に、芭蕉は西鶴を厳しく批判し、「点者と

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    2017年11月18日
  • 阿蘭陀西鶴

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    おあいが父、西鶴の本音というか気持ちに、少しずつ気づいていく様子がとても良かった。
    おあいの目線なので、読んでいる方も最初は西鶴のことをうとましく思い、理解不能だと感じるように引っ張られている。
    それが、辰彌、それから荒砥屋、そしてお玉らの言葉によって、父の内面、知ろうとしなかった気持ちに気づかされる。
    見えていれば、もしかしたら、言葉と表情が違うことがもっと早く分かったかもしれない。でも、おあいには口に出された言葉が全てだった。でもでも逆に言えば、言葉がしっかりしていればなんだって伝わるってことなのかも。

    西鶴の造形もなかなか興味深かった。けしていい父親ではなかったけれど、

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    2017年10月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴とその娘おあいの物語。

    亡き母親から炊事洗濯を仕込まれた盲目の娘おあい。
    見栄っ張りで威勢だけはよく、娘の気持ちを忖度しない父西鶴を嫌っているのだが――。

    日常の音や匂い、人の声、季節の気配を繊細にとらえるおあいの一人称で書かれているため、あらゆる描写が新鮮に感じられます。
    かたくななおあいの心。
    近くにいるのに互いに伝わらない父と娘の気持ち。
    物語が進むにつれて変わっていく様子が、温かくも切ない。
    すべて読み終えて、帯にある「お父はんのお蔭で、私はすこぶる面白かった」という言葉を見ると、ぐっとくるものがあります。

    大阪弁の会話、ってなんかいい。
    感情とか情感が加味されて、表現と

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    2017年05月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴の娘の視点で書かれてあるので、西鶴の俳句に対する思いや取り組み方などが新しい角度で読む事ができたと思います。
    あいという娘に対する気持ちや扱い方で西鶴の愛情の示し方も独特のものがあると思いました。

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    2017年05月01日
  • 阿蘭陀西鶴

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    正直なところ、あまり面白いと感じずに早く読み終わりたいと思いながら読んでいましたが、最後の1ページから巻外にかけて、ジーンと来ました。
    読んで良かった。

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    2017年03月11日
  • ちゃんちゃら

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    植物や庭師の仕事へのアプローチがとても詳しくて面白い。
    主役のちゃらが良い。お百合も可愛い。師匠がかっこいい。敵役が悪い。
    意外な人が意外な動機でそういう結果になるどんでん返し。ひどいことになるけど、そうか、と思ってしまう。憎めない!
    人情もあり、伝奇的でもあり、お仕事小説でもあり、可愛い恋模様もあり。江戸時代後期ならではの葛藤もあり。
    とても贅沢な時代小説。

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    2016年09月11日
  • ぬけまいる

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     若いころは「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、ブイブイ言わせていた三人娘も、それぞれの人生や家庭に、鬱屈と閉塞感を感じる年齢になってきた。その三人がふとした思い付きと勢いから、伊勢参りに行くこととなり…

     旅の醍醐味がいっぱいに詰まった小説です。旅先での様々な人との出会いは、クスリとさせることもあれば、しんみりとさせられるところも。だんご屋を営む老夫婦の家に居候したり、奥さんに尻を敷かれるご主人を叱咤したり、はたまたお金をだまし取られたり、危ない男との恋の予感があったり…

     三人娘の個性の強さも読んでいて楽しく、旅先での様々な事件、出来事もどれも読ませます。それは三人娘以外のどの登場人物たちにも

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    2016年08月20日
  • ぬけまいる

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    2015年9月23日
    女3人のお伊勢まいりは抜けまいり。
    幼馴染の3人は長所短所を知り尽くし、気のおけない仲間で、ずけずけものは言うけど、放っておいてほしいと察することもうまくやる。 みすずちゃんにしてやられたときの団子屋の切り回しや朝顔尽くしの小間物屋、博打で稼ぐきっぷの良さが痛快。みすずちゃんへの仕返しもすごく良い。
    でも今思い返すと3匹のおっさんシリーズと似たところあるかも。
    博打で稼ぐのは結構いろんな本に出てきてた。
    おしかちゃんがまたあの家に戻るのか。ようやくできた恋人から離れていくおいのもせつない。元の鞘に戻ろうとも心持ちはかわってる。成長物語だね。
    すごく面白くて好きな本です。

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    2015年09月23日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    チャペックのエッセイからこの小説を読むという順番、読書の神様もイキな計らいをしてくれるものである。

    造園業を舞台にした時代小説。人情モンであり、推理モンであり、恋愛モンでもあり意外や意外に怪奇譚の一面も持った盛りだくさんな中身。盛り込みすぎかなと思いきや、庭・空仕事と言うしっかりした幹を据えているので意外と腰の据わりが良い読み心地。

    主人公のまわりを囲む登場人物たちの人物像が爽快。出来すぎかと思うくらいのキャラ設定、江戸時代にそんな生き様するヤツおらんやろと思う部分も少々あるも、読み心地損なうには至らず。

    朝井まかて、前から気になっている小説家だったけど、かなり好みの小説を書く作家のよう

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    2015年03月30日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    よかった!さらっと読めてしまうけれど、江戸の職人気質がささる。妙青尼の優しくも凛とした言動も心が洗われた。

    人ってのはすごいもんだ。一度小さな失敗をしておくと軀が覚えちまう。・・・新セtが過ぎるとその機会を奪っちまう。もしかしたら俺が拵えようとしてた庭は、そういうことなんすか(P83)
    →トレーニングの時には注意しないと!

    あの人たちをいずれ世間に帰すのが私の務めです。ですが、この世は強い人間ばかりではないのですよ。何の希望も持てず辛苦に立ち向かえず、捨て鉢になってしまう人間の方がむしろ多いでしょう。そんな人々をお助けするのが仏の道であるはずなのに、何をして差し上げればよいのかが見いだせず

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    2014年02月26日
  • 類

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    読みごたえがあった。鴎外の息子ということでの生涯はあまりに波乱万丈で・・・
    時代に流されながらも生き抜いていく強さみたいなものも感じられた。兄や姉たちとの個性のぶつかり合いも、なるほどーと・・・面白かった。

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    2026年08月22日
  • 恋歌

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    とても重い話だが、さすがの直木賞受賞作。それを越えて一気に読ませてくれました。幕末の水戸藩、こんなひどい状況だったとは分かってなかった。ひでえ・・・

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    2026年08月17日
  • どら蔵

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    読み応えたっぷり。
    どらちゃんの人柄に作中の人も読者も惹きつけられる。
    「目利き」のことはさっぱり分からないけど、良いものを見分ける力って簡単には手に入らないだろうし、習得するのも難しそう。
    一休宗純師の一行の競り合い、ドキドキだったよ。

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    2026年08月16日
  • グロリアソサエテ

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    「民藝」という言葉がまだない大正時代。
    民衆の日常のなかにある物に美を見いだした柳宗悦、河井寛次郎、濱田庄司たちを、柳家の女中・サチの目線で描いています。

    三人が暮らしの中にある美を見つけ、愛で、仲間たちと心を躍らせる様子はとても無邪気で、楽しい気持ちがこちらまで伝わってくるようでした。
    彼らは、いつも美について熱く語っていて、佳きものを探し求めてじっとしていない。
    そうして、彼らが「民藝」という言葉を生みだすに至った過程を、知ることが出来ました。

    『「民」は民衆の民、「藝」は工藝の藝、民衆の工藝という意を持つ呼称だ。』

    以前、日本の植物分類学の父である牧野富太郎氏を描いた「ボタニカ」を

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    2026年08月15日
  • 恋歌

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    幕末の時代が好きで、題材としている作品をさまざま読んできた。
    現代人の視点で「ターニングポイントを作り出した」と見なされるような人物は、やはりピックアップされやすい。
    たくさんの作品を読んでいたとしても、上記のような人物が登場するものばかり読んていると、やはり偏った考えが育つな、と思った。

    朝井さんの作品には、社会の主導権を握り得ないような人物が見た時代の姿が描かれている。
    立場上どう足掻いても権力者にはなり得ない人たちこそ、体裁や理想論に惑わされない、客観的な視点を持っていたのではないだろうか。考えさせられた。

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    2026年08月14日