朝井まかてのレビュー一覧

  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴の娘の視点で書かれてあるので、西鶴の俳句に対する思いや取り組み方などが新しい角度で読む事ができたと思います。
    あいという娘に対する気持ちや扱い方で西鶴の愛情の示し方も独特のものがあると思いました。

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    2017年05月01日
  • 阿蘭陀西鶴

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    正直なところ、あまり面白いと感じずに早く読み終わりたいと思いながら読んでいましたが、最後の1ページから巻外にかけて、ジーンと来ました。
    読んで良かった。

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    2017年03月11日
  • ちゃんちゃら

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    植物や庭師の仕事へのアプローチがとても詳しくて面白い。
    主役のちゃらが良い。お百合も可愛い。師匠がかっこいい。敵役が悪い。
    意外な人が意外な動機でそういう結果になるどんでん返し。ひどいことになるけど、そうか、と思ってしまう。憎めない!
    人情もあり、伝奇的でもあり、お仕事小説でもあり、可愛い恋模様もあり。江戸時代後期ならではの葛藤もあり。
    とても贅沢な時代小説。

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    2016年09月11日
  • ぬけまいる

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     若いころは「馬喰町の猪鹿蝶」と呼ばれ、ブイブイ言わせていた三人娘も、それぞれの人生や家庭に、鬱屈と閉塞感を感じる年齢になってきた。その三人がふとした思い付きと勢いから、伊勢参りに行くこととなり…

     旅の醍醐味がいっぱいに詰まった小説です。旅先での様々な人との出会いは、クスリとさせることもあれば、しんみりとさせられるところも。だんご屋を営む老夫婦の家に居候したり、奥さんに尻を敷かれるご主人を叱咤したり、はたまたお金をだまし取られたり、危ない男との恋の予感があったり…

     三人娘の個性の強さも読んでいて楽しく、旅先での様々な事件、出来事もどれも読ませます。それは三人娘以外のどの登場人物たちにも

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    2016年08月20日
  • ぬけまいる

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    2015年9月23日
    女3人のお伊勢まいりは抜けまいり。
    幼馴染の3人は長所短所を知り尽くし、気のおけない仲間で、ずけずけものは言うけど、放っておいてほしいと察することもうまくやる。 みすずちゃんにしてやられたときの団子屋の切り回しや朝顔尽くしの小間物屋、博打で稼ぐきっぷの良さが痛快。みすずちゃんへの仕返しもすごく良い。
    でも今思い返すと3匹のおっさんシリーズと似たところあるかも。
    博打で稼ぐのは結構いろんな本に出てきてた。
    おしかちゃんがまたあの家に戻るのか。ようやくできた恋人から離れていくおいのもせつない。元の鞘に戻ろうとも心持ちはかわってる。成長物語だね。
    すごく面白くて好きな本です。

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    2015年09月23日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    チャペックのエッセイからこの小説を読むという順番、読書の神様もイキな計らいをしてくれるものである。

    造園業を舞台にした時代小説。人情モンであり、推理モンであり、恋愛モンでもあり意外や意外に怪奇譚の一面も持った盛りだくさんな中身。盛り込みすぎかなと思いきや、庭・空仕事と言うしっかりした幹を据えているので意外と腰の据わりが良い読み心地。

    主人公のまわりを囲む登場人物たちの人物像が爽快。出来すぎかと思うくらいのキャラ設定、江戸時代にそんな生き様するヤツおらんやろと思う部分も少々あるも、読み心地損なうには至らず。

    朝井まかて、前から気になっている小説家だったけど、かなり好みの小説を書く作家のよう

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    2015年03月30日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    よかった!さらっと読めてしまうけれど、江戸の職人気質がささる。妙青尼の優しくも凛とした言動も心が洗われた。

    人ってのはすごいもんだ。一度小さな失敗をしておくと軀が覚えちまう。・・・新セtが過ぎるとその機会を奪っちまう。もしかしたら俺が拵えようとしてた庭は、そういうことなんすか(P83)
    →トレーニングの時には注意しないと!

    あの人たちをいずれ世間に帰すのが私の務めです。ですが、この世は強い人間ばかりではないのですよ。何の希望も持てず辛苦に立ち向かえず、捨て鉢になってしまう人間の方がむしろ多いでしょう。そんな人々をお助けするのが仏の道であるはずなのに、何をして差し上げればよいのかが見いだせず

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    2014年02月26日
  • ボタニカ

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    植物学者として名高い牧野富太郎の伝記的な小説。
    遺族の全面協力を得て、資料を駆使、存在感ありあり。
    さすが、朝井まかてさん。読み応えがありました!

    2023年前期の朝ドラ「らんまん」に取り上げられた牧野富太郎。
    子供の頃から、その名は知っておりました。とにかく、牧野富太郎が名前をつけた植物が多くて図鑑に載っていたのでね。
    ドラマを見終わってから読んだのは、一種の勘?(笑)
    ドラマより、ヒドイやつ…とんでもない旦那だわ…!
    …ま、天才ですから?
    天才ぶりも、想像を超えてますね。

    明治初期の土佐、佐川村。
    老舗の造り酒屋に生まれ、頭は良かったが。
    制度として始まったばかりの小学校は中退。
    家業

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    2026年07月19日
  • 朝星夜星(下)

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    ネタバレ

    サクサクとお店を大きく広げてきたような上巻から、苦労や別れがやってくる下巻。
    盛者必衰とは言うけれど…。
    それでも、ゆきがへこたれずにいた事と松竹梅の存在に読んでいて救われました。

    幕末(特に会津藩)好きの私は明治以降の知識が少ないため登場する政府要人の名前と業績にフムフムと読み進めていましたが、政府が重きを置いていた「不平等条約改正」と丈吉の志がいつの間にか重なっていたのが良かったです。

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    2026年07月18日
  • 朝星夜星(上)

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    幕末モノで料理モノという大好物の組み合わせを朝井まかてさんが書いてくださるなんて!
    歴史上の人物や料理の表現を楽しむのはもちろん、カタカナで書かれた外来語や外国人名の正体を推測するのも楽しかった。
    歴史モノは過去の大河ドラマのキャストを思い浮かべながら読むのですが、五代友厚はやっぱりディーン・フジオカさんでした。(笑)
    これから下巻を読むのが楽しみです。

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    2026年07月13日
  • 銀の猫

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    最近何冊か読んで好きになった朝井まかてさん。

    江戸の介護を描く小説ということで、福祉の勉強をするようになったこともあり、より興味を持って手に取った。

    主人公のお咲は介抱人として、それぞれの家族を客観的に見つめながら自分の家族には向き合い方にもがいている。

    介護とはする側もされる側も折り合ったり向き合わなければいけないものが多い。それは時代を超えて普遍なことで、とても難しいこと。改めて考えさせられる。

    朝井さんの、一つ一つのお話が終わりに全て繋がっていく、緻密なのに自然に作られた構成が好きです。次読むものを探すのも楽しみ。

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    2026年07月13日
  • グロリアソサエテ

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    大正から昭和にかけての民藝運動が生き生きと描かれており、めっちゃワクワクした。柳宗悦の妻と河井寛次郎が魅力的。
    主人公のねえやにもちょっとした仕掛けが用意されており、淡々とした日常の記録めいた文章に色を添えていて楽しく読めた。

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    2026年07月04日
  • 恋歌

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    朝井まかて、直木賞受賞作『恋歌』。

    樋口一葉の師・中島歌子こと中島登世は、幕末の江戸で商家に生まれ育った。
    水戸藩士に恋心を抱き、成就させることに。
    夫となる林以徳は、尊王攘夷派の急先鋒である水戸藩・天狗党の志士だった。
    やがて水戸藩で天狗党と諸生党の内乱が勃発。登世は、同じ天狗党の夫を持つ妻子と共に投獄される…

    幕末の水戸藩。尊王攘夷の思想が溢れかえっていた。慶喜を擁しながらも幕末の表舞台には現れないのは⁇と思っていたが…
    内乱が激しかったのか。
    あまり歴史の表舞台には出てこない…

    血気盛んな藤田小四郎の思いもわからないでもないが、以徳が言うように、水戸藩内で争っている時ではなかったは

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    2026年07月03日
  • グロリアソサエテ

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    偉大なことを成し遂げる人は
    やっぱりどこかやばい人だ。
    柳宗悦はめちゃくちゃすごい人だけど、
    家庭人としては大変なだ。
    でも、それを支える人がいるから
    成り立つんだな。

    「リーチ先生」読んだ時の登場人物に再会できた気分。

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    2026年06月30日
  • 先生のお庭番

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    気の合う叔母が教えてくれた一冊。初めての朝井まかて作品。夫が九州人なので聞き慣れてきた九州弁が心地いい。
    シーボルトのことは歴史の授業で習っただけで、ほとんど知らなかったので今回改めて歴史を勉強した。おたくさと名付けられたあじさいいつか見に行ってみたいとおもった。

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    2026年07月08日
  • 眩(新潮文庫)

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    女性主人公・女性作家の時代小説が読みたくて。
    朝井まかて作品は初めてでしたが、するすると読めました。
    葛飾応為という実在の絵師の生涯を描くにあたり、作品が沢山出てきて、どのように生まれたか(創作だけど)が書かれていて楽しいです。
    「三曲合奏図」の格好良さ。
    花魁、町娘、芸者のそれぞれの生き様がぶつかり合うセッションが聴こえてくるようです。
    宮崎あおいと松田龍平でドラマ化してたんですね。
    時坊マジでしばきたい。

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    2026年06月28日
  • 豆は煮えたか

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    実は、占い師である団子屋の女主人公、彼女を取り巻くご隠居さん、役者、庭職人と登場人物たちが魅力的。亡きダンナの味を継いで作る団子が、不味いという設定が、親近感があっておもしろかった。
    読後もいい。

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    2026年06月24日
  • 朝星夜星(下)

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    大阪自由亭も順調に行くかと思いきや、波瀾万丈で草野丈吉も亡くなり、娘の錦が跡を継ぎ、自由亭は大阪ホテルとなる。錦を支えた星丘が亡くなると、大阪ホテルは売却された。
    上下巻纏めて、
    草野丈吉の妻ゆきの視点で自由亭の誕生から繁栄、自由亭が草野ファミリーから手放されていくまでが描かれている。
    人の一生を思うに、つくづく人は1人で生きているのではないと思わされる。草野丈吉も五代友厚、陸奥宗光らの支えがあってこそ、自由亭を大きく出来た。丈吉自身も星丘が災難に会った時に助けている。その星丘も丈吉が亡くなったあと、娘の錦を支え続けた。
    それにしても昔の人は早くに亡くなっている、人生50年の時代。今は人生10

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    2026年06月21日
  • 朝星夜星(上)

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    日本初の洋食屋自由亭、長崎から大阪へ、料理人・草野丈吉と妻ゆきの奮闘の物語。
    妻ゆきの視点から描かれる。幕末の頃、使われた知らない言葉が出てくる。その都度、調べながら読んだ。五代友厚、陸奥宗光、岩崎弥太郎など、歴史上の人物も出てくる。やっと大阪の自由亭が軌道にのって、妻ゆきも一線から外れ、犬を飼おうとするところで上巻は終わる。

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    2026年06月21日
  • ボタニカ

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    朝ドラを思い返しながら読む。学者馬鹿、凄まじいわ。ドラマは神木隆之介のどこか小動物っぽい可愛らしさで救われたけど、実際裕福な家の財産食い潰して、とんでもない借金何度もこさえて、物好きな金持ちに返してもらう人生、他にある?祖母から始まり先妻後妻と女運がよっぽど良かったのか。スエを送ったあとの猶との会話がとても好き。誇りをもってあなたを支えた。あなたに夢中だった。そんな風にスエを語る猶も素敵。先妻と後妻がなかよしってすごいよ。学者だの文人だの、何か大仕事した人ってその分他がポンコツなんだろうなあ。そして、生家で死ぬほど貧乏したのに、せっかく結婚して人並みに暮らせたのに、二人揃って離縁ってなんでなの

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    2026年06月20日