朝井まかてのレビュー一覧

  • 最悪の将軍

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    読みはじめは文章が固くなかなか進まなかった。慣れると歴史再発見で綱吉の見方が変わってきて面白い小説だった。理想を追い続けた政治をした人だったんだなぁ。

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    2021年12月30日
  • 眩(新潮文庫)

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    朝井先生の本は面白いです。後半は、葛飾應為の絵を調べながら読み進めましたが、本物を見たくなりますね。小布施や太田浮世絵美術館を訪れてみたいです。後日、スイカの皮の絵など、ストーリーに纏わる絵に出会えるのはとても楽しいことでした。

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    2021年12月30日
  • 草々不一

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    短編は一気に読めない性格ゆえ、ゆっくり堪能いたしました。

    どの作品も、温かい。江戸らしい。
    素敵な作品ばかりでした。

    タイトルと同じ、最後の『草々不一』は一番好き。
    こういう、賢い女性にあこがれるし、子どもたちに混じって一生懸命努力する親分も素晴らしいと思いました。
    やっぱり江戸っていいな。

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    2021年12月18日
  • 福袋

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    江戸を舞台の、人情溢れる庶民の生活を描く、8つの短編。
    ぞっこん・・・お互いがぞっこんになった“筆”と文字職人の歩み。
       お上の動向に左右されながらも強かに生きる、人々の姿。
    千両役者・・・大部屋役者の花六と、贔屓で通う辛子屋の太之助。
       迎えるのは大どんでん返し。そして、一か八かの大博奕へ。
    晴れ湯・・・湯屋の娘・お晴。好きな稼業を手伝う中、知るのは、
       客の皆に愛される湯屋の事。父母の関係と自分への想い。
    莫連あやめ・・・出来の良い兄嫁に心乱される古着屋のあやめだが、
     親友を貶めた高慢な娘たちとの諍いが。それを救ったのは・・・。
    福袋・・・大食漢で離縁された乾物屋・濱屋のお壱

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    2021年12月17日
  • 草々不一

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    赤穂浪士からペリー来航まで、江戸時代って言っても様々ですが、何なら維新の後の不平士族の反乱も含めて、武士の社会を味わえます。

    短編集ですが、いずれの話も「続きが知りたい」終わり方でもやもやしてたら、解説で佐藤江梨子さんが二つだけ続編を書いてくれてました。

    「蓬莱」「草々不一」の二編の妻が実にとっても純愛でステキ。

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    2021年12月05日
  • 先生のお庭番

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    自然は制覇するものだと考えるシボルト先生と、自然は共に生きるものだと考えてきた熊吉。いや、熊吉はそんなこと当たり前過ぎて考えたこともなかっただろう。

    周囲の人々が悲惨な事態となり、シボルト先生の配慮は充分だったのか正直疑問が残った。

    アジサイに、そんなに種類が多くあったとは知りませんでした。一斉に咲いていたら、見ごたえあるだろうなぁ。
    あれ?これって、自然を制覇しようとしてる?

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    2021年10月13日
  • 藪医 ふらここ堂

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    ちょっと、ちょっと!なんでお医者になんかなろうと思ったのサー!
    と、啖呵の一つもきりたくなるような医者だけど、まあーその周りの怪しげな連中!も含めて、私の好きな江戸話しです。


    時々、江戸を注入して元気をもらいます。

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    2021年10月09日
  • 御松茸騒動

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    名古屋の市政の人々の愛あふれる話し。
    松茸のお世話って大変なのねー
    政治の中心から嫌われると大変なのねー


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    2021年10月06日
  • 阿蘭陀西鶴

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    身体障害者の身内に、あなたは、どんなふうに接しますか?
    西鶴は、ダメな父ちゃん、として接します。
    完全護衛もしません。
    自分が死んだあとも、娘は生き続けるのだから。

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    2021年10月06日
  • 雲上雲下

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    子狐が、森の「草」にお話をせがむ。
    草といっても、大きな木のような不思議な植物だ。
    最初はうるさそうに、短い話をしてやるだけの草。
    しかし、なぜか自分の内部から物語がよみがえってくる。

    物語内物語が次々と展開する。
    贅沢なつくりだ。
    これはもう、面白くなるはず。

    山姥が、子狐が、最後に「草」が、語る物語を通して、自分が何者であったのかを見つけ出す。

    最後はちょっと文明批評のようだった。
    物語が、不思議が存在できない現代日本を批判する。
    ちょっと『平成狸合戦ぽんぽこ』的な雰囲気を感じたが…。

    物語を読む楽しさを思い出させてくれる一冊。

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    2021年10月03日
  • 悪玉伝

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    大岡越前守忠相日記に辰巳屋一件と記される実際にあった事件を作者が江戸対大阪、幕府の経済政策という観点から捉え直した歴史小説。
    大阪の商家の相続争いがなぜ、江戸で裁かれ、死罪の者まで出ることになったのか?登場人物のくっきりとした人物像と相まって、納得できるストーリーになっている。
    カバーはなぜ牡丹の花なのか?「悪玉」とどう関係するのか?最後まで読むと、そこに複数の意味が込められているのがわかる。

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    2021年09月11日
  • 最悪の将軍

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    評価は難しい。信念を理解することも難しい。
    ひとはやすきに流れ易いから、みの周りの事で精一杯。五代将軍のイメージが変わります。

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    2021年08月09日
  • 最悪の将軍

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    ネタバレ

    学校で習った歴史上の人物で、その後大きく評価が変わったのが田沼意次とこの徳川綱吉だと思う。
    人間より犬の方を大事にする法律を作った暗愚な将軍、と習いましたが、それは当時の江戸の庶民レベルの評価だったようです。

    戦国時代はすでに過去のものとなり、太平の時代を迎えているはずなのに、武士の意識だけが変わらずにいる。
    そんな世の中を変えようと、武よりも文(法律)で世の中を統べようとする綱吉。
    しかし、世間はそんな綱吉の思いを一向に理解することはなかった。

    学校で習ったのは暗愚な将軍。
    その後、将軍になった当初は善政を布いたが、その後民衆を顧みることなく「生類憐みの令」を発して庶民を苦しめた、とした

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    2021年07月31日
  • 最悪の将軍

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    第五代将軍徳川綱吉、と聞くと思い浮かぶのは生類憐みの令。
    歴史の授業でしか知識がなかったのだが、この作品で、悩み、決意し、様々な思いを抱きながら、ただひたすらに政に邁進した姿を見せてもらえたように感じる。
    武士が、戦のない世を続けていくことの難しさ、いびつさを、改めて思う。
    武ではなく文で治めることを目指したこと、犬にフォーカスされがちだが、慈悲の心、命を大切にしたいという強い思いから令を発したことなど、新しい視点で綱吉を見て感情移入してしまった。

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    2021年07月27日
  • すかたん

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    しばらくぶりに読む、朝井まかてさんの作品。
    筋立の確かさとリズムの良い文章は常のごとく、そこに商売を巡る騒動といくつかの恋が重なり、気がつけば物語の世界にすっかり入り込んでいた。登場人物がみな魅力的で生き生きとしているからか、誰の気持ちもよく分かる気がして、時代物なのに、同じ時間・空間にいるような隔てのなさがある。
    重さと軽さのバランスが絶妙。

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    2021年07月25日
  • 雲上雲下

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    「草どん」と呼ばれる一本の草が子狐に話をせがまれ、次々と昔懐かしい民話や昔話を語る。
    浦島太郎やおむすびころりんとか傘地蔵、かぐや姫や桃太郎も。童話本などで記憶にある話とは少し違い、朝井まかて風昔話集。
    かと思っていたら、章の三で、雲上と雲下が交錯し、俄然様相が一変する。
    この小説は、お伽噺を題材に、それらの話が現代では歪められたり、忘れ去られていくことへの著者の危機感を著したものだった。
    作中人物に語らせる。
    「今どき、薪割りや草履編みなんぞと言うても通じねえもの。年寄りも結局、子らの喜ぶ新しいもんを与えて機嫌を取る。若い者らに合わせるので、精一杯だ」
    さらに、現代の精神的に余裕のない世情を

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    2021年07月13日
  • 福袋

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    売れない役者、湯屋の娘、絵描き・・・等々
    江戸の市井に生きる人々を描いた短編集

    どの登場人物も懸命に生きていて
    その懸命さが可笑しみを誘う

    じみじみと楽しい1冊

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    2021年06月24日
  • 雲上雲下

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    草どんの語る話はいずれも魅力たっぷり。

    福耳彦命の話はイマイチ乗れなかったですが、天上界に既に神はいないということは、何となく得心出来てしまった。
    明日彦は今、何をしているのだろうか。

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    2021年06月06日
  • 雲上雲下

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    章ノ一・小さき者たち
    草どんと、子狐/団子地蔵/粒や/亀の身上がり/猫寺
    章ノ二・勇の者たち
    通り過ぎる者/お花/湖へ/小太郎
    章ノ三・物語の果て
    草どんと、子狐と山姥/神々の庭/空の下

    長い年月、何をすることもなく目の前の景色を眺めて時を過ごしていた草どん。「お話し」を語り始めれば、次々と想いの底から浮かんでくる。
    まさかのファンタジーを楽しく懐かしく読んでいたのに、もう終わってしまった。
    世界は少しずつ変わっていくけれど、変わらないものが一つでもあれば、それはとても嬉しいことでした。

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    2021年04月16日
  • 雲上雲下

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    どこかのランキング企画で目に留まって、文庫化待ちでチェックしていたもの。本作者の”~西鶴”も面白かったし、ってことで。最初は、良く知られた昔話をちょっとアレンジして、それを作中作風に語り聞かせという体で紡いでいくのかと思っていたら、途中からだいぶ雰囲気が変わっていくことに。語り手自らの物語が最後に描かれて、ラスト、語り継がれるべき童話が失われつつあることに対する警鐘が鳴らされる。壮大な結構。身につまされるものもあった。

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    2021年04月05日