朝井まかてのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
朝井まかて『眩』。
朝井まかて作品、初読み。
葛飾北斎の娘・お栄こと、葛飾応為。
北斎の娘として、父を支えながら、その才能に葛藤しながら、絵師として、自らの画風を見出していく…
善治郎との叶わぬ恋、甥・時太郎の起こした不始末への尻拭い。
なかなか知ることもなかった、葛飾北斎の娘・応為。葛飾北斎自体、浮世絵師であることと『富獄三十六景』程度くらいしか知らないが…
江戸っ子の小気味よさが感じられる。
最後に自分の画風にたどりつけて、よかった。
支え続けるだけの人生だけではなく…
しかし、時太郎だけは…
いつまで経っても…
ろくな最後は迎えられないんだろうが…
お栄には長澤まさみがぴったり -
Posted by ブクログ
タイトルと帯に惹かれて。
帯には「根づかせたい、日本の花を 運びたい、あなたのために」と書いてある。
私は植物が大好きなので、植物関係で時代ものの小説なんてたまらんのだ。
開国前の長崎。
タイトルの先生というのはシーボルト。
そう言えば昔長崎に行った時にシーボルトの何かがあったような…行かなかったけれど。
なのでシーボルトって名前は知ってるけど何した人?状態で読み始めた。
とはいえ主人公はシーボルトではなくそのお庭番。
それぞれのキャラクターも良くてストーリーも気持ちよく進んで面白かった。
ただちょっと最後はかけ足気味というか、これで終わりかという物足りなさがあったかなぁ。
もうちょっと、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ大河べらぼうが始まった1月末ごろに読んだ時には、なかなか進まず断念していた本作。
フル視聴後にもう一度手に取るとスルスル読めました。
登場人物の多くが知っている人になり、役者の顔も浮かぶので読みやすくなりました。
今の朝ドラばけばけにも通じるところがありますが、武家というのはしきたりも家督のことも、難しいものだと思いました。子供が無事に成長することも難しい時代にあって、後継がいなくなれば身内の子供を養子にしたり株を買ったり。。
出版社が変わりながらも28年もかけて、視力を失いながら口述も活用して長編小説を完成させたとのこと、里見八犬伝に俄然興味が沸く。いつか読んでみたい作品です。
ちょ -
Posted by ブクログ
朝井まかてさんは初めて読む作家さんだ。きっかけはなんだったろうか。。忘れてしまった。それだけ積んどく期間がながかった。
徳川五代将軍綱吉と御台所の物語。四代将軍家綱が薨去するところから物語が始まる。綱吉が主人公はとても目新しい。時代小説としては、儒学の思想が色濃い。文治政治推進として堀田正俊の抜擢による最初期の政治。その後、親政期を経て側用人牧野、柳沢の時代へ29年の治世が綱吉目線とそれを精神的に支える妻の目線を交錯させるように描いている。
封建制という今と違う社会であるので将軍の考えていることを下層へどう伝えていくか。宮廷政治化する江戸城内の雰囲気も良く分かったが、綱吉個人の考えと老中、奉行 -
Posted by ブクログ
牧野富太郎のお話。
朝ドラがあって話題になってたからずっと読みたくていざ読んでみると、確かに他人の人生としては面白いし熱い情熱みたいなのも伝わるけれど、令和の価値観に固められた私からすると、私生活やお金にだらしないところが受け付けられなかった。
そういう面があるからこそ偉業を成し遂げられたというのも分かるけれど、偉業がなかったらクソ男やん、というのが感想。
今の時代にこの生き方はなんの参考にもならない。
どうしてこの時代にわざわざ牧野富太郎を取り上げて執筆されたのか、今を生きる人にこの本から何を読み取って欲しかったのか分からない。
読み物としてはすごく面白かった。