朝井まかてのレビュー一覧

  • ちゃんちゃら

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    時代は江戸、庭師 植辰 で修行中の 「ちゃら」
    親方たちとあちらこちらで庭をつくる。作庭にいそしむなかで
    恐ろしい陰謀が、植物の好きな人、庭が好きな人にはオススメですよ、まるで行間から庭が見えるようです。
    「季節の中で、風がいちばんうまいのは夏のはじめだ」
    新緑、緑があちこちで風にそよぐ、今の季節にあてはめれば
    5月でしょうか、 ちゃらや ちゃらを取り巻く人たちの真っ直ぐな、それでいて少しせつない物語です。
    何度読んでも飽きません。 オススメですよ

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    2018年06月13日
  • 藪医 ふらここ堂

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    三哲さんの、ギャップがいいんだろうなー

    江戸、遠い時代なようで、意外と近いから親近感がわく。
    祖父母も、ほんのり江戸言葉が残っていたし。
    だからか、なんとなく癒された。

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    2018年04月08日
  • 先生のお庭番

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    紫陽花が出てくるシーンが夢のような描写で素敵でした。普通では体験しない喜びと苦難の波乱の人生ですが、終盤になって穏やかな幸せを持てた主人公にほっとしました。

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    2018年03月31日
  • 阿蘭陀西鶴

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    朝井まかてさんの小説を読むのは初めて。本書は江戸初期の俳諧および草紙業界で大活躍した、井原西鶴の歴史小説である。
    解説によると、井原西鶴に関する資料はあまり残っていないようだが、著者はかなり調べたらしい。本小説は、井原西鶴の盲目の娘の視点で書かれていて、西鶴に実際にそのような娘がいたというのは史実だそうだ。
    西鶴は大阪に拠点を構え、派手な生活をしながら、俳句を次々と詠み、それがまず評価されていった。娘は家事、主に料理をして父やそれを取り巻く人々との交流を支える。西鶴がたまたま書いた、好色一代男が大ヒットし、西鶴は売れっ子小説家となる。
    江戸時代の町人を描いた歴史小説や時代小説はいくつか読んだが

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    2018年03月05日
  • 御松茸騒動

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    面白かったです。まさに、「御松茸騒動」でした。
    始めは、自分は有能だと周りを見下していた小四郎があまり好きではありませんでしたし、周りの三べえなどのキャラもちょっと…と思っていましたが、小四郎が御松茸同心に左遷されてからの奮闘に引き付けられました。
    松茸のことがあまりわからない時代に、松林を再生させるところから始めることは並大抵ではないです。小四郎の成長と、最後の決断が良かったです。
    ちょっと…と思いながら読んだのに、読後感は清々しいです。
    大殿の一言も素敵でした。大殿のお話も読んでみたいです。

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    2018年02月03日
  • 阿蘭陀西鶴

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    面白かった。西鶴の娘、おあいの視点から西鶴を描いている。どこまでが史実なのかわからないが、おあいは盲目だが、亡母に仕込まれて料理も裁縫も一通りのことはできるようになっている。だから同情されたり、必要以上に気をつかった挙句に、盲目だから何もできないと決めつけられるのが嫌いというあたり、現在の障碍者問題にもつながる部分がある。西鶴のほうは俳諧から戯作者、芝居の作者と挑戦していく。西鶴の一代記というだけでなく、おあいの父親に対する気持ちの変化が一緒に書かれることで、西鶴の人間味が増しているようだ。

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    2018年01月22日
  • すかたん

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    ネタバレ

    評価は4.

    内容(BOOKデーターベース)
    江戸詰め藩士だった夫が急死し、大坂の青物問屋に女中奉公に出た知里。戸惑いながらも、次第に天下の台所の旨いもんに目覚めていく。ただ問題は、人好きはするが、遊び人でトラブルメーカーの若旦那。呆れていた知里だったが、野菜への純粋な想いを知り、いつしか強く惹かれるように。おもろい恋の行く末は?

    江戸を舞台とした恋愛話なので結果は読めちゃったが、破天荒な若旦那はなかなかのやり手だし、女主人は絵に描いたような厳しさの中にこれまた良くある優しさと苦しみを抱えて等々ドラマには向いていると改めて。キャストだな~~~。

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    2018年11月14日
  • 藪医 ふらここ堂

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    登場人物のキャラがそれぞれ立っててとてもいい!
    朝井まかては『恋歌』から読み始めたけど、こういう笑いありの人情小説も面白かった!
    ふらここ堂を取り巻く面々の日常生活がこの小説を面白くしてくれている。
    江戸時代の生活の漢字をすごく身近に感じることができた。

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    2017年12月28日
  • 御松茸騒動

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    朝井まかて氏の時代小説は楽しい。ユーモアがあるし、庶民に生きる力をくれる。▼幼いころから才気にあふれた18歳の尾張江戸藩士の榊原小四郎は、同僚上司の事なかれ主義に反感を抱く。その結果、尾張国許の御松茸同心を命じられ、ひょうきんな3人の叔父「さんべえ」と尾張に赴く。心に不満を抱きながらも、松茸の不作の原因を探り、ついには御松茸の御林をよみがえらせる。筋も通っているし、人情もあふれている。

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    2017年11月10日
  • 先生のお庭番

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    前半は静けさがあり美しく、後半はハラハラし心痛み、読み応えがありました。本当は先生はどんな人だったんだろう…。
    京屋で熊吉をさんざんいじめていた助太郎がその後どうなったのか知りたかったりもした。

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    2017年10月20日
  • 御松茸騒動

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    松茸の生態と主従関係との共通点など、深い。
    尾張が舞台のお話は珍しくて、方言も楽しく読んだ。
    三べえの存在感が良い。

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    2017年10月17日
  • 先生のお庭番

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    ネタバレ

    「やぱんの職人は途方もなか腕と知恵をもっておる」
    日本の職人魂を改めて見せつけられた物語。

    長崎の出島で生まれ育ち、主であるしぼると(シーボルト)先生に慈しまれて仕えた「先生のお庭番」コマキ。薬草園を出島の屋敷に造り育てていく。
    以前長崎を旅した時に出島も見たが、あまりの小ささに驚いたことを思い出した。
    そのごく一部に、世界と繋がる薬草園があったとは。

    シーボルトが愛したと言われる紫陽花は有名だけど、それは日本の職人の真摯な想いとたゆまぬ努力、そしてプライドが造り上げたものだった。
    また長崎の出島を訪れたい。

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    2017年08月19日
  • 阿蘭陀西鶴

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    西鶴と娘、おあいとの物語。

    幼い頃母を失い、父と二人で生きていくことになったおあい。
    最初は父を身勝手で、自己顕示欲の塊で、盲目の自分を客前に出して自慢するのも、売名のように感じていたおあい。
    次第に父の愛情を感じ取れるようになっていく。

    談林派の俳諧師から、草紙の作者へ、憑かれたように創作活動に打ち込み、やがて人の業を描き切ることができないと嘆くようになる、西鶴の創作の軌跡に、おあいはぴったりと寄り添う。
    そんな矢先に、二人の暮らしに終焉が訪れる。
    その幕引きは寂しく、切ない。

    おあいの感覚を通して描かれる人々の姿、街や庭。
    どれもが読んでいるこちらの感覚を呼び覚ます。
    行ったことのな

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    2017年07月21日
  • 先生のお庭番

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    切なくて、美しい話だった。
    日本の良いところ、悪いところ、美しさがきれいに描かれていると思う。

    嵐に対して怒りを抱かない日本は、今もそうなのかも。
    怒りが全くないわけではないけれど、自然を受け入れ、共に生きること。日本人は昔から、そうしてきたんだなと思う。

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    2017年07月17日
  • 阿蘭陀西鶴

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    文庫で再読しました。前回をふんわりとしか覚えてなかったので、熱量を持って読めました。とても面白かったです。盲目の娘・おあいの語りで描かれる井原西鶴の生涯が生き生きと伝わってきました。2人を取り巻く登場人物たちも生き生きとしていて、読んでいて楽しかったです。初めは俳諧、次に草紙と、西鶴の紡ぐ言葉が気になりました。読んだこと無いけど読んでみようかな…と多分前回も書いた気がします。おあいがだんだん西鶴の思いを知っていくのも良かったです。お玉のラスト辺りの台詞も良かったな。こんな生き方もあっていいのですよね。

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    2017年07月14日
  • 阿蘭陀西鶴

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    面白かった。『眩』より好み。
    父と娘という、家族から見た創作の世界という点では、かなり似ている。でも、本人も同じ世界にいるか、全く外にいるかで見え方が違ってくる。
    『恋歌』もそうだけど、やはり作家が物書きの話を書くと、同じ創作でも、臨場感が違う。
    西鶴から発される熱のようなものに巻き込まれていく。

    お玉の言葉に、おあいが、自分で思う自分と他人からの認識のずれを初めて自覚するところが、鮮烈で心に残る。

    芭蕉や近松とのやりとりも興味深かった。
    意識していなかったけど、この辺は同時代なんだなあ。
    井原西鶴、その名だけはよく知りながら、どういう人なのかは全く知らなかった人物。
    そういう意味でも、と

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    2017年06月14日
  • 阿蘭陀西鶴

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    前半はのらりくらりと面白みなく中盤から面白くなってきた。西鶴の作品を何か読んでみたいと思っていたが、この本を読むとその書かれた背景が描かれていてどれを読んでよいものかますます迷う。

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    2017年05月04日
  • 阿蘭陀西鶴

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    それにしてもエライ父親を持ってしまったものだ。
    辛抱の中に時々差す陽の光。
    目には見えなくても伝わる体温や匂い。
    西鶴の娘 おあいは不幸だったと誰が断言できようか。

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    2017年01月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴なんて名前と「好色一代男」しか知らないわけで、、ましては今日こうやって小説が読めるのも彼のおかげだなんて知るよしもない。
    おあいを通してその時代背景や世相を知るのだけれど、見聞きしたわけではないのにグッと身近に感じられる。

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    2017年01月26日
  • 先生のお庭番

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    一人の少年が、「先生のお庭番」としての
    矜持をもち、仕事を通じて成長していく姿。

    ひとつのことを極めようと
    そして、敬愛する先生のために
    よりよい仕事をしようとする姿にも
    心撃たれるが
    日本という国の、信頼と誇りをもった仕事が
    遠い昔から驚きに値する品質で培われてきたことに
    嬉しさと、背筋がのびる想いを抱いた。

    先生と奥様の夫婦愛。
    そこには、さまざまな事情もあったけれど
    根底に流れる互いを想う気持ちにも
    深く心撃たれた。

    紫陽花の青色がいつまでもまぶたを閉じれば
    広がるような、さわやかで美しい作品だった。

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    2016年09月14日