朝井まかてのレビュー一覧

  • 阿蘭陀西鶴

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    西鶴と娘、おあいとの物語。

    幼い頃母を失い、父と二人で生きていくことになったおあい。
    最初は父を身勝手で、自己顕示欲の塊で、盲目の自分を客前に出して自慢するのも、売名のように感じていたおあい。
    次第に父の愛情を感じ取れるようになっていく。

    談林派の俳諧師から、草紙の作者へ、憑かれたように創作活動に打ち込み、やがて人の業を描き切ることができないと嘆くようになる、西鶴の創作の軌跡に、おあいはぴったりと寄り添う。
    そんな矢先に、二人の暮らしに終焉が訪れる。
    その幕引きは寂しく、切ない。

    おあいの感覚を通して描かれる人々の姿、街や庭。
    どれもが読んでいるこちらの感覚を呼び覚ます。
    行ったことのな

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    2017年07月21日
  • 先生のお庭番

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    切なくて、美しい話だった。
    日本の良いところ、悪いところ、美しさがきれいに描かれていると思う。

    嵐に対して怒りを抱かない日本は、今もそうなのかも。
    怒りが全くないわけではないけれど、自然を受け入れ、共に生きること。日本人は昔から、そうしてきたんだなと思う。

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    2017年07月17日
  • 阿蘭陀西鶴

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    文庫で再読しました。前回をふんわりとしか覚えてなかったので、熱量を持って読めました。とても面白かったです。盲目の娘・おあいの語りで描かれる井原西鶴の生涯が生き生きと伝わってきました。2人を取り巻く登場人物たちも生き生きとしていて、読んでいて楽しかったです。初めは俳諧、次に草紙と、西鶴の紡ぐ言葉が気になりました。読んだこと無いけど読んでみようかな…と多分前回も書いた気がします。おあいがだんだん西鶴の思いを知っていくのも良かったです。お玉のラスト辺りの台詞も良かったな。こんな生き方もあっていいのですよね。

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    2017年07月14日
  • 阿蘭陀西鶴

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    面白かった。『眩』より好み。
    父と娘という、家族から見た創作の世界という点では、かなり似ている。でも、本人も同じ世界にいるか、全く外にいるかで見え方が違ってくる。
    『恋歌』もそうだけど、やはり作家が物書きの話を書くと、同じ創作でも、臨場感が違う。
    西鶴から発される熱のようなものに巻き込まれていく。

    お玉の言葉に、おあいが、自分で思う自分と他人からの認識のずれを初めて自覚するところが、鮮烈で心に残る。

    芭蕉や近松とのやりとりも興味深かった。
    意識していなかったけど、この辺は同時代なんだなあ。
    井原西鶴、その名だけはよく知りながら、どういう人なのかは全く知らなかった人物。
    そういう意味でも、と

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    2017年06月14日
  • 阿蘭陀西鶴

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    前半はのらりくらりと面白みなく中盤から面白くなってきた。西鶴の作品を何か読んでみたいと思っていたが、この本を読むとその書かれた背景が描かれていてどれを読んでよいものかますます迷う。

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    2017年05月04日
  • 阿蘭陀西鶴

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    それにしてもエライ父親を持ってしまったものだ。
    辛抱の中に時々差す陽の光。
    目には見えなくても伝わる体温や匂い。
    西鶴の娘 おあいは不幸だったと誰が断言できようか。

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    2017年01月29日
  • 阿蘭陀西鶴

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    井原西鶴なんて名前と「好色一代男」しか知らないわけで、、ましては今日こうやって小説が読めるのも彼のおかげだなんて知るよしもない。
    おあいを通してその時代背景や世相を知るのだけれど、見聞きしたわけではないのにグッと身近に感じられる。

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    2017年01月26日
  • 先生のお庭番

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    一人の少年が、「先生のお庭番」としての
    矜持をもち、仕事を通じて成長していく姿。

    ひとつのことを極めようと
    そして、敬愛する先生のために
    よりよい仕事をしようとする姿にも
    心撃たれるが
    日本という国の、信頼と誇りをもった仕事が
    遠い昔から驚きに値する品質で培われてきたことに
    嬉しさと、背筋がのびる想いを抱いた。

    先生と奥様の夫婦愛。
    そこには、さまざまな事情もあったけれど
    根底に流れる互いを想う気持ちにも
    深く心撃たれた。

    紫陽花の青色がいつまでもまぶたを閉じれば
    広がるような、さわやかで美しい作品だった。

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    2016年09月14日
  • ぬけまいる

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    ネタバレ

    幼馴染のおてんばだった以乃志花蝶の3人が十五年後のある日突然にそれぞれに自身の問題を隠し抱えながらお伊勢さんの抜け詣りに出発するその道中の物語。お以乃がその道中で出会い慕わしく思うようになる長五郎の正体が最後に博徒で売り出し中の清水次郎長であると知り、溢れ出る恋慕の気持ちを抑えて江戸へ戻る決意が切ない。でも名前がおちょうじゃないから次郎長の妻にはならないと初めからわかってしまっていたのだけれどww

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    2016年08月10日
  • ぬけまいる

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    さくさくと読める。
    ライトノベルのちょっと大人系かな?

    しばらくまともに読書生活してなかったから、リハビリにはもってこい。
    もうしばらく作者の本を読んでみよう。

    伊勢参り。三人組。どたばた。
    恋と人情と・・・なんでも詰め込み!

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    2016年06月13日
  • 先生のお庭番

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    直木賞受賞の朝井まかてさんの小説で、朝井さんの祖母だったかが沖縄出身で、この本の舞台が長崎の出島でということで、沖縄出身長崎在住の身としてはぜひともよまなければと思い購入。
    するするーっと楽しく読めました。自分に自信がなかった主人公が、シーボルト先生と奥方と使用人と過ごすうちに自分のしごとに誇りと自信を持っていく、ほのぼの話…かと思いきや、シーボルト事件を絡めながら後半は関係者の意識のズレなども描写して日本と欧米の感覚の違いなどもアクセントとして出てきました。
    後ろの解説の言葉を借りれば「その特色を一言でいえば、前述のごとく"軽妙"。そこに、独自のツイスト、ひねりが加わって

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    2016年04月05日
  • ぬけまいる

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    ネタバレ

    そうか、お伊勢参りを題材にしたら、時代物のロードノベルがかけるんや。と、まずは目から鱗。こういう格好の題材の小説に巡り合ってこない俺って、選択眼がまだまだやなぁ。

    女性同士の「ゆとりっぷ」小説に江戸時代という設定は違和感があると思う。現代を舞台にした方が、ドタバタする自由度も、登場人物たちが抱えるうっ憤も、もっとこなれて扱いやすいように思うのだが。

    なんだか、薄っぺらいコメディ度合いが、いくよくるよ師匠を主人公にして作った30年前の新喜劇的な味わいだと思った。かといって時代設定をイマにしても、日曜夕方にやってる低予算バラエティみたいになるだろうし…。なんの予定もなく流れてしまった週末を惜し

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    2016年03月06日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    2016/2/15
    敵役が嫌な奴過ぎたのでマイナス1。
    あ、中ボスのほうね。
    色々奪われると消耗するんだわ。本の中でも。
    こいつがけちょんけちょんにやられてちくしょーってなってるとこが見たかったけどそんなヒマなく黒幕登場。
    黒幕はふーんって感じやった。
    もう疲れてたんだな、私。
    親方が時々すごくかっこよかった。

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    2016年02月15日
  • ぬけまいる

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    ネタバレ

    2015/12/9
    これもおもしろかった。
    にわかにまかてさんブーム。
    お以乃の恋は成就してもよかったんだけど。
    江戸に帰れる人で。
    あっちこっちでたくましく稼ぐ3人が好きだ。
    ごろちゃんに「逃げろっ」と言われて「やなこったっ」って返すとこも好き。
    『すかたん』のときも思ったけど妙に映像化を考えてしまうお話だなー
    お蝶が石原さとみってのは私の中で決まったけど後はどうしましょう。
    お以乃が難しい。
    お志花は松下奈緒にしよう。
    お以乃…ガッキーが好きだからもうガッキーで。よし。
    ちなみに『すかたん』は東出昌大と井上真央ちゃんと決めました。
    映画化してくれんかな。

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    2015年12月10日
  • ちゃんちゃら

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    初めて読む作家さんの作品です。
    庭師の仕事を通しての人情話ですがチャラと言う孤児が庭師の親方に見出だされ成長していく話し、最後の方でチャラが生きて帰りハッピーエンドの予感で終わり。
    あぁよかった。

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    2015年05月08日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    終盤は、読むのがつらくなる展開で、読む手が止まりがちになった。最後のページが無かったら、精神的なダメージを当分引きずるところだった。

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    2015年03月09日
  • ちゃんちゃら

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    面白かった。
    好みの内容でどんどん読み進めた。
    ちゃらのキャラもいいし、登場人物がまた良かった。

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    2014年08月10日
  • ちゃんちゃら

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    「実さえ花さえ」がとても良かったので
    記憶していた作家

    嫌味の無いキャラクター
    次々浮かぶ庭の景色
    かわるがわる頭に入るストーリー

    好きです

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    2014年03月07日
  • ちゃんちゃら

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    作者の第二弾か!
    今回は庭師、孤児ちゃらが庭師一家「植辰」で成長していく過程で、娘お百合との係わり、そして師匠の京時代の逆恨みからとんでもない事件に
    構成も凝ってあり、時代背景も
    最後、短いけどハッピィエンド?

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    2013年07月15日
  • ちゃんちゃら

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    庭師の「ちゃら」は元浮浪児。
    江戸の職人の心意気と起こった事件での活躍。
    痛快時代小説がはじまった。。。

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    2013年02月20日