朝井まかてのレビュー一覧

  • 類

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    森鴎外の第4子の生涯を描くお話。これまで知らなかった森鴎外の姿、後妻志げ、森於莵、茉莉、杏奴、類の家族像が垣間見られる本格的大著。ではあるがこれまでのまかてさんの諧謔にあふれた展開がみられないまま終わってしまった。研究者本であればそれも仕方がないだろうが、まかてさんならではの脚色がないのは残念だった。

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    2024年08月21日
  • 銀の猫

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    病人や老人の介抱を仕事にしているお咲。
    その仕事ぶりは仲立ちをしている鳩屋の中でも一番だ。そんなお咲の仕事ぶりを江戸の四季とともに描いた短編集。 
    お咲には我儘で自堕落な母親がいて、その母が作った借金を返す為に割りのいい介抱人の仕事をしている。そんなおさきの心の支えが元の舅がくれた小さな猫の銀細工だった。
    様々な人を介抱する中でお咲が気づく家族の在り様や生き方を丁寧に描いている。
    お咲が大変な仕事をしながらも色々な人の人生を垣間見て成長していくのがいい。

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    2024年08月08日
  • 朝星夜星

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    ネタバレ

    2024.8 少しづつ話が進む、みっちりつまった小説でした。読み応えというか、淡々とゆっくりというか…

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    2024年08月06日
  • 先生のお庭番

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    お庭番と聞くと、隠密とか忍びとか物騒なほうを
    思い出すが、この本の舞台はあの時代に唯一開かれた出島の地でシーボルト先生が作りたかった薬草園。
    まだまだ庭とも呼べぬほどの敷地に
    主人公である駆け出しの庭職人の熊吉が
    試行錯誤しながら薬草や草花のお世話をし
    やがて壮大な薬草園を作り上げ、守り
    そしてシーボルト先生の望みを叶えるべく
    強くなるまでの話。

    薬草や、草花がたくさん出てくるので
    想像の中さえも色とりどりで楽しい。
    ときには雨に濡れた土の匂いさえ感じるようだった。

    シーボルト事件がある以上、結末は見えているのに
    熊吉や、奥方と同じようにシーボルト先生を信じたくなるような物語だった。

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    2024年07月22日
  • ボタニカ

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    朝ドラのらんまんが好きで、こちらも読んでみたいと思っていました

    結果、全然違うやん笑

    朝ドラの場面を思い出す部分が多かったけれども

    おぉいっ!それはないだろう!

    と突っ込む部分も多々あって
    でも朝ドラのイメージと違いすぎるから嫌になった訳ではないので、読んで良かったと思ってます

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    2024年07月14日
  • 秘密の花園

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    南総里見八犬伝の著者滝沢馬琴の一生が綴られている。書いて書いて書かずにおれない馬琴と共にその時代に入り込んだような気持ちになって読んだ。歴史で聞いたことのある人物がいっぱい出てきて、こんなふうに交友していたのだろうかと思いを馳せたり、庶民がこれだけの文化の中で生きていた江戸は凄い時代だなぁと思ったりした。家族の大変さや武士としての家督へのこだわりなど、馬琴とはこう言う人だったのかもしれないと思わせる内容。読み応えがあった。

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    2024年07月03日
  • 白光

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    実はラグーザお玉の話と間違えて手を出した。
    明治時代・女性画家・渡欧…
    経歴もちょっとかすってるっぽいですが
    こちらはロシアに留学して
    イコン制作で多くの作品を残した人でした。

    山下りんさん、なかなかの気丈夫さんで
    留学先の修道院でも
    言葉もわからないのに納得するまで激論。
    西洋絵画を学べると思って行ったはずが
    模写させられるのはロシア正教のイコンばかり。
    (教科書に載ってた、あの平面的なモザイク画?)
    そりゃ腹も立ちますわ。

    宗教画に美は不要、という修道女たちの考えもわかる。
    逆に信仰心のない人間でも
    心を込めて描かれた宗教画を見て
    グッとくることもあるのが難しいところ。

    帰国してから

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    2024年06月28日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

    滝沢馬琴の一代記。
    忠義を尽くした父親への権力者・藩からの不義理、主君に虐げられる日々への憤りを年少時代に経験し、自身で生きていく道や家名復興を目指す姿に江戸時代らしさを感じる。
    強くあろうと生きてきた中で、老齢になってから、病弱な実子に告げる悔恨や弱さを吐露する場面が生々しい。
    八犬伝を描き終えた後の、話の中では南総に理想の国を作りたかったんだという言葉が、馬琴の紆余曲折の人生と作家感を締めくくる言葉にふさわしい。

    稗史小説の執筆法と楽しみ方を
    「史実の種を見出し、文章を耕して種を蒔き、大いなる虚を育てる。」
    (稗史を通じて人々に遥けき世界を見せる。)
    と表しているが、著者(朝井まかてさん

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    2024年06月15日
  • 白光

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    イコン画というものをこの本を読んで初めて知った。

    たまたまだけど、今見てる朝ドラの主人公と重なる部分もありました。(本書の感想では無いですが)

    読むのに時間がかかった1冊。

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    2024年06月10日
  • 銀の猫

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    嫁ぎ先を離縁され、「介抱人」として稼ぐお咲き。百人百様のしたたかな年寄りたちに日々、人生の多くを教えられる。一方、妾奉公を繰り返し身勝手に生きてきた自分の母親を許すことが出来ない。そんなとき「誰もが楽になれる介抱指南書」作りに協力を求められる。

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    2024年06月05日
  • 悪玉伝

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    大阪炭問屋の主・木津屋吉兵衛は風雅を愛する伊達男。家業を顧みず放蕩の限りを尽くしていたところ、兄の訃報が舞い込む。店を我が物にしようと企む大番頭の策略で相続争いに巻き込まれた。

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    2024年06月05日
  • 秘密の花園

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    ネタバレ

    うーん、長く読み応えのある滝沢馬琴の一代記。戯作者として名を成しながらも武士の家名に拘り続ける妄執には呆れ果てながら、戯作者としても命を削るような態度には書かずにいられない業を感じた。
    ただ「南総里見八犬伝」は面白いが、馬琴にはどうも心惹かれなかった。残念。

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    2024年05月26日
  • 恋歌

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    ネタバレ

    恋歌

    著者:朝井まかて
    発行:2015年10月15日
    講談社文庫
    初出:2013年8月発行単行本(講談社)
    *第150回(2013年下期)直木賞受賞作

    歴史検証をするノンフィクションの大書(「ラジオと戦争」)とか読んでいると、楽しめる小説が無性に恋しくなる。どれを読んでも面白い朝井まかての文庫を少し前に買ってあったので、貪るように読んだ。朝井まかて作品といえば、女性を主人公に、市井の生活感あふれる日常を描いたものが多く、平凡な人間なりの頑張りで、苦労をしながらも最後にはうまくいく、それも大成功ではなく、そこそこいい人生に落ち着く、といった趣の小説を期待する。ところが、この小説は珍しく結構き

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    2024年05月12日
  • 輪舞曲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    大正時代のお話で、当時のことや言葉の知識があまりないので最初はとっつきにくいと感じた。読んでいくうちに少しずつ馴染んでくる。
    実在していた方の小説をどうやって書いているのかがすごく気になった。

    演じるということに全てを込めている所がかっこいいと思った。

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    2024年05月08日
  • 眩(新潮文庫)

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    葛飾北斎の娘である応為の物語。たばこやお酒を嗜み江戸っ子のきっぷのいい姿が気持ちいい。
    絵に対する姿勢もいい。
    同年代の友達のような感覚で読む。

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    2024年04月12日
  • ボタニカ

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    494ページ
    1800円
    4月3日〜4月6日

    『らんまん』の牧野万太郎をイメージしながら読んだ。こちらが原作なので、史実に忠実なのだろうと思うと、ちょっと富太郎に幻滅するところもあった。富太郎の奔放さや金遣いの荒さに呆れると共に、スエさんを置いてロシアに行こうと思っていたのだなんて!人を妬んだりする心も描かれていて、どんなに立派な人でも、人間くさいところもあるものだと少し安心もした。

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    2024年04月06日
  • 雲上雲下

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    想像していた内容とはちょっと違ったけど面白かった。
    2章から話の雰囲気が変わったかなあ。
    何個か昔話がでてきて知ってるのもあったけど知らないのもあってふむふむと面白かった。
    自分としては最後らへんはちょっと物足りないと感じたかも。

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    2024年04月05日
  • 類

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    森鴎外の家系を知るには面白い。ただ、主人公の類は最期まで自分の才能を客観的に捉えることのできない不器用な生き方をしているので読んでて疲れる。
    まかてさんの表現もやや冗長であるため、読みづらさもある。

    兄弟であった森茉莉さんや森杏奴さんの作品を読んでみたい!との興味は抱く。

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    2024年03月30日
  • ちゃんちゃら

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    ネタバレ

    ちゃんちゃら

    著者:朝井まかて
    発行:2012年12月14日
    講談社文庫
    単行本:2010年9月(講談社、書き下ろし)

    一昨日読んだ「花競べ」に続く、朝井まかてのデビュー2作目長編。江戸期・文化時代の植木屋「植辰」の話。デビュー作は苗物屋、今回は植木屋であり、庭師。それにしても著者は植物に明るい。序章でシチュエーションの紹介、1章~5章で各プロットを展開しながら、全体で大きな話を描く。終章もあり。

    序章
    最もよいお得意である施主は、小川町の元与力でご隠居、是沢与右衛門。ちゃらは元浮浪児で、辰蔵が子供のように引き取って弟子にしている。娘の百合とはきょうだいのような仲だが、後にお百合はちゃら

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    2024年03月20日
  • 秘密の花園

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    まかてさんのお話を聞くチャンスがたまたまあり、その時に「馬琴は自身を放蕩者と書いているが、実はそんなこともなかったのでは?」と仰っていたが、この一冊を読み終えるとそんな気がしてくる。
    読み終えた後は、自分の中で単なる歴史上の人物でしかなかった馬琴が、一人の人間として捉えられるようになっていた。
    今作も知らない言葉や漢字がたくさん出てきて、読み進めるのに時間がかかった。
    失われゆく日本語を敢えて使うという、まかてさんの心意気が伝わってきて、頑張って読みました。

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    2024年03月16日