【感想・ネタバレ】決戦！忠臣蔵のレビュー

葉室麟 / 朝井まかて / 夢枕獏 / 長浦京 / 梶よう子 / 諸田玲子 / 山本一力

[ブクログ · ★★★★★]

もしかしたら歴史小説を初めて読んだのは忠臣蔵だったかもしれない。
何作か読んだと思うけど、久しぶりのこの忠臣蔵はアンソロジーで、様々な視点で7人の歴史小説家が書いています。

葉室麟『鬼の影』
朝井まかて『妻の一分』
夢枕獏『首無し幽霊』
長浦京『冥土の契り』
梶よう子『雪の橋』
諸田玲子『与五郎の妻』
山本一刀『笹の雪』

どれも視点が新鮮で面白く読めました。
お気に入りは朝井まかてさんの『妻の一分』。
江戸っ子の語り口調が噺家さんみたいだなぁと楽しく読み進めると、この語り手の正体がわかった時に笑っちゃって！

それと神崎与五郎の元妻の話も、ドラマで見たような話だったけど、うるうるしちゃった。

[ブクログ · ★★★★☆]

結局、真相は、藪の中。なぜ浅野内匠頭は、吉良上野介に斬りかかったのか。ここまで資料が何も出てこない事件も珍しい。

諸田玲子の「与五郎の妻」が特に良かった。泣けた。