山口周のレビュー一覧
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現代社会を生き抜く上で有用な哲学の知識をわかりやすく教えてくれる。
各哲学者の残した哲学的思考が、実社会でどのように役立つか、あるいは示唆を与えてくれるか、という視点でまとめられている。哲学者が当時なぜそのような思考に至ったか、というプロセスにも重きを置いている。自分の思考がバイアスに囚われていないか考える良い機会になった。
【メモ】
逃げにくくなっている現代だからこそ、ストレスの高い場所から逃げる。
人は、不確実な報酬ほどはまりやすい。
アンガージュマン:世界をどのようにしたいか、主体的にコミットして生きる
認知的不協和:人は、自分の行動を合理化するために、意識を変化させる。
予告された報酬 -
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ネタバレ著者の山口さんの本は4冊目となるが、読むたびに
美意識を高めることの重要性を再認識する。
アート、芸術は学んで何になるの?と思う人が多いと思うが、そもそも法律や勉強の順位が正しいものなのかということを考えると内にある美意識・軸をもって判断することが大切だと思う。
特に例としてだされていたオウム心理教の事件が高学歴の人ばかりであり、勉強というわかりきった正解で生きてきた人だからこそ社会における理不尽さを目の当たりにし、わかりやすい序列がしかれている教祖の教えに従ってしまったというのは、
偏った考えの危険さを表しており、だからこそ美という目にみえない正解のないものから倫理を鍛えることが大切だと思っ -
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●2025年5月25日、Yahooフリマのクーポンを使うために本探し。キーワード「アート」で検索かけたら出た。帯なし・850円。
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今すぐ思考・行動をアップデートせよ!
大きく切り替わった時代をしなやかに生き抜
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近年、社会構造の変化やテクノロジーの進化に伴い、個 -
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ゴミ仕事というインパクトのある言葉には大袈裟に言い過ぎだと思ったがどこかで納得してしまった。
オールドタイプとニュータイプが比較して書かれていたが、自分、あるいは自分の周りの環境はオールドタイプのほうが多く、移り変わりのはやい現代社会においては通用しなくなるとどこかでは分かっていたけど再認識した。管理職のような立場ではないが、オピニオンとイグジットの姿勢をもつことを大切にしたいと思った。
個人的には子供の頃によく言う「将来使わないし役に立たないのになぜこれを学ぶのか」という問いの答えが感じとれたと思い、これからは問題を解決するのではなくみつけていくことに視野を広げたい。 -
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ネタバレ山口周さんの書籍は2冊目だったが内容も強引さがなく読みやすかった。
キャリア形成のきっかけは80%が偶然であり、
努力はいい偶然を引き寄せるために行うこと、
いい偶然を引き寄せるためには、
好奇心、粘り強さ、柔軟性、楽観性、リスクテークがポイントであり、機会を増やすこととその機会を掴むために能力を培っていくことは
まさにその通りであり、またいい偶然における人脈力にある、人脈の広さ✖️信用の深さを第2階層である同僚ゾーンから広がっていくものとあるので、
今すぐなにもなくても先の機会にむけて力をつけていきかついやな仕事や無駄と思うことも学びを見つけて取り組んでみようと思った。 -
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ネタバレ美意識に限らず、人の感性に訴えるものが重要視されてきているというのは、近年の世界的な潮流です。
例えばアメリカでは、二〇〇八年のリーマンショック以降、マインドフルネスが一種のムーブメントになっています。シリコンバレーでは、トレーニングとして取り入れていない会社はないほど普及しています。マインドフルネスとは、「いまという瞬間に意識を向けるもの」で、言うなれば外部ではなく、自分の内部に目を向けていくための手法です。創造性の源にもつながっているのではないでしょうか。
世の中は、何かが過剰になり何かが稀少になると、なんとかバランスをとろうとする動きが常に生まれるものだと思います。例えば、一九七〇 -
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内容、主張、具体例、の一部は、同著者の『自由になるための技術 リベラルアーツ』と重複している。よりハウツー的な要素を知りたい人は本書の方がオススメだと感じた。
以下は本書の内容の解釈。
Q:独学の戦略の本質は何か?
A:自分の本性や興味関心を起点として、自分らしい「問い」や「論点」を持つこと。
Q:アウトプットを極大化するためのインプット(読書)技法の本質は?
A:日常の疑問を捕まえて「問い」を持って読書する。長期的視点よりむしろ偶発的な興味関心で関連分野もまとめ読みすること。古典作品を深く繰り返し読むこと。
Q:本質を掴み生きた知恵に変えるにはどうすればよいか?
A:得られた知識を抽 -
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タイトルが象徴するように、未知なモノに対しては、どうしても「敵か味方か」を分けたくなる。その後、敵でも味方でも自分と比較して能力を識別する。それは、社会性生物が個の生命を守るための本能みたいなものだろう。ChatGPTに関してもこれ。だからよくある議論は、ChatGPTが仕事を奪う(悪玉説)、でも新規性は無いしハルシネーションもある(悪の弱点)、故に最終判断や更に創造的な活動は人間が担う(正義は勝つ)みたいなパターン化したもの。そういう話でも良いのだが。
何冊か読んできて、そこに書かれている内容では無いが、私の思考は次の通り。今のAIの弱点は、ある段階の哲学や価値観によるものである事と、個人 -
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問いに答えるためにインプットをする、という部分がとても参考になった。自分で情報収集するときももちろんだが、部下に仕事を振るときにも良いやり方だと思う。
目的型でのインプットも大事だが、定常的に・乱読的にインプットをする習慣もまた大切とのこと。そして、インプットした情報は検索可能にしておくこと。得た知識をいったん忘れるために、ノートを取るのもしっくりきた。
断片的な知識や知恵の羅列のような印象の本だが、それでいいと思った。自分の経験や立場と照らし合わせて、取り入れられそうな知見があればそれを活用すれば良い。しばらくしてからまた読んでみたい。 -
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ところどころ著者特有の論理の飛躍や論理の一貫性の欠如に基づく批判があったりして首を傾げる箇所はありつつも、新たな知見がテンポ良く得られて有意義な書籍だった。
以下、心に残った箇所。
【人】
多少理不尽が混じっている方が人は動く(カルバンの予定説からの論理的発展として)。
報酬連動じゃない方が成果は上がる(デシ)。
人々の妬みややっかみを刺激することでブランドは成り立っている(ニーチェのルサンチマン)。
自由とはあまりにも苛烈な責任を伴う(フロム、サルトル)。
悪とはシステムを無批判に受け入れてむしろ真面目に働く者によってなされる(アーレント)。
人が良心と道徳に従って行動できるかは、同じ道徳に