あらすじ
これまでのような「分析」「論理」「理性」に軸足をおいた経営、いわば「サイエンス重視の意思決定」では、今日のように複雑で不安定な世界においてビジネスの舵取りをすることはできない――「直感」と「感性」の時代――組織開発・リーダー育成を専門とするコーン・フェリー・ヘイグループのパートナーによる、複雑化・不安定化したビジネス社会で勝つための画期的論考!
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エリートと美意識?
意識高い人たちの嗜みなのか?
…なんて最初は思っていたが、全然違った。。
美意識、すなわち「真・善・美」を判断する力がこの時代になぜ必要なのか、そこには明確かつ合理的な理由があった。
論理・理性に偏重し、アカウンタビリティ(説明責任)が求められがちな現在のビジネス環境下において、アート(直感)の要素をバランスよく混ぜていくことが大事。
全編にわたって、具体例の引用や、それまでの話のまとめを挟んでくれているので、思った以上に読みやすかった。
美意識を鍛えるために、予備知識や余計な判断を排して、ただ見たままを感じて、自分の中にどんな感情・感覚が生まれるかに意識を向けていこうと思う。
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2017年の著作ですが今日現在のAI時代にやるべきことが強固な論理で構築されています。クリエイティブ職は全員読むべき。今年はアートを勉強します。
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美しい将棋を目指すと強さ、正しさにつながる。羽生名人の言葉を紐解いて美意識の必要性を教えてくれた名著。
何もかも出尽くした世の中で新たな価値を生み出すのは、美意識にかかっているとの説明は納得。感性を磨き続けたい。
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センスや美意識や感性とはどういうことなのか。ヒントはないか、そんな気持ちでこちらを改めて読ませていただきました。
そして美意識、という感性の問題がいかに企業の選択の上で大事な要素を兼ね備えているか、痛いほどに痛感しました。
アップル社を見ると一目瞭然。
ジョブズという感性の人がいて、サイドに理論や分析に長けている人がいました。
そして、やはり成熟社会になっている今、技術がすごい!とか、安い!とか、そういう価値だけではだめなのだと、どの分野でも言えるのだと思います。
アップルもそうですが、機能以上にそのデザイン性や、ブランドに価値がある。だから支持されていると思います。
そう思うと、そこを磨いていくことが何より大事だと思います。
そして自分自身がそこの商品になれているか。
アップルは、PCやスマホの会社、というより、appleというブランドです。
ジブリやディズニーもそうです。そういったところで独自性を見出していくきっかけこそが、完成からくるアートの部分なのだと思います。
自分たちが表現したい会場の存在意義とは。
そしてお客様や一般の方から見るとどうなのか。
そこを客観的に考えたうえで、立ち振る舞いやお客様への関わりをしていきたいと思う本だった。
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憧れの方からバイブルとして紹介された本。
ワクワクして、次読むのが楽しみになった、とにかく本当に面白い。特に「アート」「サイエンス」「クラフト」の考察は非常に勉強にり、納得。営業をやっていると論理的な説明が求められる。ここに苦手な部分を感じているが、今後その点のスキルを磨きながらも時に感性を大事にしなくてはならいと再認識。本書で出てくるアカウンタビリティーについてどう考えるかに紐付く。日々の生活やリーダー論としてもためになる。来年は美意識を鍛えられる趣味に挑戦、もう少し文化芸術に触れられるよう意識したい。
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普段の生活の中、仕事の中でぼんやり感じていたことがすごくクリアになった。メンタル病んでる人の中にはアート感覚の希薄な人も多い。変化の激しい現代を生き抜くためにアートな力が必要なのはエリートだけではない。
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ガリ勉でサイエンスに偏っている自分に刺さる内容でした。美意識という言葉にまとめられていますが、「真・善・美」の方がイメージしやすいと感じました。
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この時代のビジネスで活躍するために必要なことが、個人的には非常にわかりやすくてまとまっていたと思う。
読んでから分かったのだがここでいう美意識というのは、ただ見た目などの表層的なものにとどまらず、内面の道徳感などの美しさも含んでいた。
アート・サイエンス・クラフトという概念があり、AIの時代ではサイエンスの強みが出せなくなってきた今、美意識が非常に重要になる
Posted by ブクログ
【まとめ】
『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?―経営における「アート」と「サイエンス」』山口周
1. サイエンス(論理・理性)だけでは差別化できず、アート(美意識)が差別化と共感を生む。
2. 現代は自己実現的消費の時代で、価値判断に美意識が不可欠。
3. VUCA時代では既存ルールでは対応困難で、美意識という感性的判断軸の重要性が増している。
4. 教養(哲学・文学・詩)への接触で、メタ認知・柔軟性・表現力が高まる。
5. 経営判断は「アート」が軸、サイエンスとクラフト(実行)が補完。
【気付き】
- 論理や数値だけでの意思決定は限界。直感や美意識が差別化と強いビジョンの源泉になる。
- アートを経営と結びつけることで社内外を共鳴させられる。
- 教養が俯瞰的視座や創造性のきっかけになる。
- PDCAにおいて、Plan=アート、Do=クラフト、Check=サイエンスという役割分担が有効。
【仕事にどう活かすか】
1. 上場企業への助言に「感性バイアス」の視点を加える。数値・ルールだけでなく、美意識の軸を重視するよう提案。
2. ビジョン構築支援にアート的発想を導入。AppleやGoogleのように感性的魅力を備えたビジョンを描く。
3. 教養的インプットの機会を創出。経営層向けに哲学・文学・アートの体験型プログラムを企画。
4. 判断フレームを再設計し、PDCAの「P」にアートを組み込む。直感・哲学から構想し、クラフトとサイエンスで実行・検証。
5. ステークホルダー配慮に美意識ファクターを導入。「この判断は美しいか?」を組織的に問う仕組みを構築。
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ビジネスとアートは対極のイメージがある。
現在のビジネスシーンでは数値化されたものを分析、比較するスキルがもてはやされる一方、結果として結論はコモディティ化し薄っぺらいもので差別化が図れなくなっている。
美意識が求められる背景
正解のコモディティ化では複雑化、多様化した状況を打破できなくなってきた
自己実現社会へ移行し感性に訴えることが競争力の源泉になってきた
ルールの間や不備をつく不祥事が増加しシステム自体を図る別のモノサシが必要
どのように美意識を鍛えるか
マインドフルネスを通じて自己認識を大事にする
「読む」と「見る」は異なるものと認識しパターン化せずに目に入るものそのものを意識
システムを懐疑的に批判するスキルとしての哲学必要
自分なりの美意識の持ち方
自分なりの評価のモノサシ、価値観を明確にする
物事を相対化できるようリベラルアーツを身につける
捨てる勇気と無関心にならないように
損得でなく善か否かを意識しなければ何でもありのやったもん勝ち、「善」という意識がなければ疲弊した世界となる。
「美意識」は古来より日本人が大事にしてきたDNAではないか。数値化できないところに価値、強みがあることに気付き始めた。
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正しいかどうかはさておき、この本を読んだ感想や思考の整理の場とします。
これまで、企業では市場分析や顧客分析から論理的に儲けられることの説明をして、ゴーサインがが出たものを商品やサービスにする事が正しいとされてきた。しかし、多くの場合いずれレッドオーシャンに突入することをこの本を読む前から感じていた。みんなが同じプロセスで考えていたら完全に同じでなくても、似たような答えに辿り着くことは容易に想像できる。
顧客にこれが良い!と提案する形のビジネスのあり方っていうのも面白い。今後はその視点でもビジネスを見てみようと思う。
近年、企業の価値の比重が、MVVやパーパスなどのソフト面に移動してきているように感じていた。商品でも同じ。うる覚えだが、「アップルはストーリーを売っている」というようなことが書いてあったかと思う。それを持つことで得られる属性がある。物そのものの価値もさながら、ソフト的な価値も提供している。
これまで考えていたことに横串を通すような内容でとても面白かった。何か、野中先生の失敗の本質や、三つの過剰にも何か通ずるところも感じた。
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真善美は、ビジネスにおいて最も必要とされている判断軸だと感じた
知識や技術発展はある程度のところで収斂していくから、差別化できるのは最後は人の気持ちを動かす感動させられる美しさ、だという主張に納得できた。
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「『正解』のコモディティ化」という言葉が記憶に残った。
「『人材』のコモディティ化」を意識したのが新入社員の頃。
ほかの人とは違うアプローチで仕事をしようとした結果が今の仕事歴につながっている。
しかし、最近のAI事情からすれば、AIに聞けばある程度の確度で正解が返ってくる。
それを誰でもできるようになったということは、誰もが正解を引き出すことができるわけで、それこそ誰に聞いても同じ回答が返ってくれば考える人はいらなくなる。
ゆえに、「正解」がコモディティ化しているというのは、その通りだと思った。
差異がなくなりコモディティ化において何が必要かというのが本書がいう「アート」である。
そして、経営においては三つのバランス
・アート
・サイエンス:科学
・クラフト:経験
が整っていることの重要性を説く。
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VUCAの時代。合理性だけでは明確な正解が出ず、自分の価値観に照らし判断が求められる時代。技術の進化に法や規範の整備が追いつかない時代。技術進化やロジカルな経営手法の浸透により正解を早く求めるだけでは他者と差別化できない時代
そんな時代だからこそ、リーダー個人の真善美や哲学が重要
それらを鍛えるためには、文学を読む(時代の洗練を受けたもの)、絵をみる、哲学者のwhat(何を見出したか)よりもhow(どのような思考回路でその結論に達したか)などに考えを巡らせる
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美意識という言葉はある種マーケティングで感性、倫理観と言い換えられる
・この不確実な時代に論理、科学ををもとにして経営しても、ほかの人達も皆論理、科学をもとにしてるので差別化出来ない
→アート(美意識、感性)を磨いて、アートも組み入れた経営をしましょう
・法律が今の時代の変化に追いついてない。後から罪を問われる
→法律に違反してないではなく、倫理観に則った行動をしましょう
・審美意識の向上
→日本的審美眼に基づいたマツダの成功事例
市場におもねるのではなく、マツダが美しいと思うデザイン
・システムを無批判に受け入れることも悪
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論理性だけで突き詰めると皆同じ回答に辿り着き、コモディティ化に行き着くという点で競争優位は生まれない。
そのため、「サイエンス」だけでなく、「アート」を以て「選択と集中」することが大切。
と、アートの重要性は分かった上で、どうするか。
絵画、文学、詩にも触れてみたい。
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多くの人が論理的、理性的、分析的な情報処理スキルを身に付けた結果、差別化の消失になった。
問題の因子が増加しその関係が複雑に変化するとそのアプローチは機能しない。
それには全体を直感的には捉える感性と真・善・美が感じられる打ち手を創出する構想力、想像力が求められる。
人の承認欲求や自己実現欲求を刺激する感性や美意識が重要。
会社を作品として考えてみる。
ヨーゼフボイスの提唱。
『論理や理性でシロクロつかない問題は直感や感性を頼りにする』
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科学的思考に基づいた経営は急速に陳腐化していき、これからの企業間競争を勝ち抜くのは芸術的思考=美意識に基づく経営である。というのが本書の主軸を為す主張である。
日本的な美意識を中心とする組織の例として、古くは千利休と織田信長・豊臣秀吉の関係、新しくはマツダにおける前田育男氏の存在感などを挙げている。
美しさや善良さを根本に据えた視座の高さに欠けている昨今の多くの日本企業が、法令違反を連発するのは必然であると喝破する。
Audibleで視聴したが、全ては流石に頭に入らなかった。斬新な語り口で経営について論じており、良い本であった。今度は書籍で読みたい。
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会社員ではなくなってから3年。ようやく美術やアート、哲学に自分から目を向けられるようになる。著者が哲学や美術史について学ばれたという経歴からわかりやすく説明されている。文学、詩、哲学にきちんと向き合いたい。
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これまで「数字があれば分かり合える」と思ってたけど、
数字で測れる企画って、結局“無難なもの”しか生まれないんだなと痛感。
「なんとなく良い」っていう感性、もっと信じてみようと思った。
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サイエンスを過剰に重んじている社会に警鐘を鳴らす本。
美意識(説明できない美しさ)は、論理的な説明が可能なサイエンスやシステムと比べると、自然に蔑ろにされてしまう。
だから、意識的に美意識を判断基準に持っていくようなことが必要!
美意識を鍛えるには美術品をゆっくり眺めたり、音楽に親しんだりが大事!
Posted by ブクログ
数学や国語、英語は主要科目、されど、美術や図画工作は副教科。この格差というものをずるずると引きずり、サイエンス重視というものは、今でも私自身に根付いてしまっている。副教科では、いわゆるセンスとか呼ばれるものわ身につけるが、その効用は科学的に証明されていることを知った。(アートの効果をサイエンスで証明しなければならないという矛盾はあるが。)
Posted by ブクログ
面白かったです。
データや経験による意思決定を続けていると、いろいろな問題が出てくる。そのため、選択が必要な時は「真・善・美」を基準にする。
最近のニュースだと、「娘と性交した父親の裁判で無罪判決」、「カルロス・ゴーン」の問題などが頭によぎりました。
普遍的な「真・善・美」の基準を高めることが、より良い人生を送るうえで必要になります。
Posted by ブクログ
直感ってとっても大切なんだなって思った。
今の時代はAIも発達してきているし
数字や論理的に考えるということであれば
人間よりもAIの方がはるかに優秀かもしれない
でもその中で自分の直感
「真・善・美」を信じて行動することは
AIにはできない。
これから自分が生き残っていくためには
美意識を鍛えて自分なりの物の見方を
できるようにすることが大切なのかも。
Posted by ブクログ
自分の感覚的には、美意識やセンスがない偉い人たちは多い。積極的に本を読み、アートに触れ、視点や視野を広げて自分なりの美学・美意識を養うことはバランスの取れた人間になるために必要であるとは思う。
哲学者の書らしい本でした。