山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とても分かりやすい!勉強になりました。
今すぐ仕事で実践したいです。
この本に書いてあるポイントを意識するだけで、プレゼンの説得力が大きく向上しそう!
【すぐ出来そうなこと 〜スライド作り全般〜】
・いきなりスライド作りではなく、スライドのメッセージを考えるところから
・グラフから「読み取れること」ではなく「伝えたいメッセージ」を端的に記述
・グラフタイトルを書く
【すぐ出来そうなこと 〜グラフデザイン〜】
・軸をメッセージの主語と合わせる
・フォーカスしたい部分のみ色付け、矢印等で強調
・ラベルの重複を排除する
練習しないと身につかないテクニックもたくさんあるので、バイブルとして何度も読み返しながらレベルアップしていきたいです。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ盲目的に転職を善とし煽る転職ノウハウ本とは一線を画し、幸福な職業人生を歩むための仕事選び・仕事への向き合い方を考察した本書。
冒頭から口絵であるカラヴァッチョ「聖マタイの召命」の考察から論を展開するあたりが著者らしさ全開といった具合でとても引き込まれた。
個人的に本書の核は、「幸福になるためには、いかに自分らしくいられる選択をするか」だと感じた。
人生で大きな選択となる仕事選び・転職についてあくまで中立的に、多くの示唆に富む内容の数々に、非常に学びの大きい一冊となった。
以下、気になった内容の要約。
■増補改訂版にむけて
〇「仕事選び」を困難にする三つの要因
①人工知能の台頭
②寿命の伸長と事業の短命化
③「VUCA」という問題
〇本書の主張
仕事選びを予定調和させることはできない
自分をオープンに保ち、いろんなことを試し、しっくりくるものに落ち着くしかない
〇「計画」に価値はない
未来がここまで不確実な現在、特にキャリアにおいて計画にははっきり価値がない
〇コナトゥスとエイドス
・コナトゥス=本来の自分らしい自分であろうとする力
・エイドス=自分の姿形や立場などの形相
⇒この世のあらゆるものの良し悪しは、世間一般の判断(エイドス)ではなく、その人のコナトゥスとの組み合わせによって決まる、というスピノザの主張
■はじめに
〇天職探しの旅
天職とは本来、自己を内省的に振り返ることで見出すものではなく、人生のあるときに思いもかけぬ形で他者から与えられるものではないか(口絵「聖マタイの召命」からの考察)
⇒キャリア形成のきっかけは80%が「偶然」というクランボルツの調査結果もあるように、そのような偶然をより良い形で招き寄せるための努力や習慣こそ「天職への転職」に最も必要な技術
■第一章 転職はなすべきか?なさざるべきか?
〇リスクテークは競争戦略的には有効
リスク回避性向の高い日本だからこそ、積極的にリスクをとりにいく期待効用は大きい
〇アノミー化を防ぐには
労働力の流動性が過剰に高まった「転職社会」が成立した場合、各個人は組織や家庭への連帯感を失い、孤独感に苛まれながら社会をさまよう(=アノミー化)
⇒防止策:家族の復権、SNS、宗教
■第二章 従来のキャリア戦略の問題
〇「好き」×「得意」なことを選べと言われても…
・好き…好きと憧れの混同
・得意…強みや能力は実際にその仕事について試行錯誤を経てみなければ結局はわからない
⇒そもそもの仕事内容が「好き」という場合、長期的に継続して努力できるため、やがて「得意」にもなる
⇒ある程度の奥行きを持った営みもまた、一定水準以上やり込んでみて初めて面白さが「見えてくる」ようになる傾向があるため、やはり3年程度の経験は必要
〇ありたい姿に囚われるのは危険
明確なゴールイメージを設定して強迫的にそれに囚われながら突っ走るというのは、「幸せな人生を歩む」という目的に視点を置いた場合、現在の自分が獲得している小さな幸せも含めて全否定する危険性を孕む
〇キャリア・アンカー=個人が自らのキャリアを選択する際に、最も大切、あるいはどうしても犠牲にしたくない価値観や欲求
◎個人的な優先順位
①自律・独立
②生活様式(ワークライフバランス)
③保障・安定
④専門・職能別コンピタンス
⑤奉仕・社会貢献
⑥全般管理コンピタンス
⑦純粋な挑戦
⑧起業家的創造性
〇仮面と実像
自分の本性とは異なるパーソナリティを仕事上の要請であまりに長く厳しく実践していれば、本来の自分を見失いかねない(どこまでが仮面でどこまでが顔なのか)
■第三章 「いい偶然」を呼び込むには?
〇クランボルツ自身が指摘した五つのポイント
①好奇心=自分の専門分野だけでなく、いろいろな分野に視野を広げ、関心を持つ
②粘り強さ=最初はうまくいかなくても粘り強く続けることで、偶然の出来事、出会いが起こり、新たな展開の可能性が増える
③柔軟性=状況は常に変化するため、一度決めたことでも状況に応じて柔軟に対応する
④楽観性=意に染まない異動や逆境なども、自分が成長する機会になるかもしれないとポジティブに捉える
⑤リスクテーク=未知なことへのチャレンジには、失敗やうまくいかないことが起きるのは当たり前なので、積極的にリスクをとる
〇「いい偶然」の構造
①「いい偶然」の起こし方=人脈の広さ×信用の深さ
ウィーク・タイズ、即ち「親友未満、知人以上の同僚」があなたの仕事ぶりや姿勢等を知っているため、信用を醸成しやすく、仕事の縁結びになりやすい
⇒まず目の前の仕事を誠実にこなす、いま周りにいる人に誠実に対応する、自分らしく振舞う、何でもない毎日を丁寧に生きる
⇒結局いい縁はいい奴に集まる
②「いい偶然」をキャリアに結びつける方法=プロセッシングスキル×ストックスキル
・プロセッシングスキル=入力された情報を何らかの形で処理して出力する能力(論理的思考力等)
⇒これのみでは差別化や新しい価値を生み出すことはできないため、最低限の能力を獲得しておく
・ストックスキル=自分の中に蓄積された付加価値の源泉となる知識やノウハウ
⇒読書のポイント:
1) 本当に面白がって読まないと脳に定着しないため積読を恐れず、いまこの瞬間に脳が最大効率で吸収できる本を常に選ぶ
2) 自分自身を知るための絶好のリトマス試験紙であり、面白いかどうかという素直な感覚を信じる
3) 眠い時に読んでも定着しないため読まない
4) 定着効率が高く、濃く太い理解が促進されることから、関連分野を固め打ちして読む
5) 3割程度のちゃんと読む本以外は、新しいところや本当に面白いと思うところだけをつまみ食いして読みながら、頭の中にある別の本との結びつきに基づいて整理・構造化を進める
6) 読書は基本的に投資だと思って時間を投入しているため、読書量が十分の一になったとしても、読後のメモ作成は欠かさず投資対効果を確保する
7) 他人が考えたことを鵜呑みにしているばかりだと物事を本質的に考える力が衰えるため要注意
■第四章 「攻め」の転職と「逃げ」の転職
〇攻めの転職=自分のやりたいこと、よりなりたい自分へ近づくための転職
①「得るものより失うもの」にフォーカス
⇒「失うもの」が当たり前の空気のような存在になっていて意識されにくく、費用対効果の費用面の検討が疎かになりがちなので、よくよく考えておく
②仕事のネイチャー
1) 課題先行型=課題が先に与えられ、これを全力で解く
2) 好奇心駆動=課題は自分で作り、内発的な動機に基づき駆動
⇒業務の質が大きく異なるため、両者間をまたぐ転職は要注意
③報酬は高ければいいか?
⇒高額な報酬という外発的な要因に駆動されることに慣れると、その後なかなか内発的な駆動力を維持できず沈没する可能性
⇒大事なのは、自己を駆動するための内発的動機付けを維持することなので、報酬と成果のバランスには要注意
〇逃げの転職=自分にとって望ましくない、耐え難い状況から脱するための転職
①あと半年待てないか?
⇒逃げたくなるような辛い状況は時間を経ると「平均への回帰」によって自然に改善する可能性があるため、状況の振り子が今後改善側に振れる可能性が多少でもあるのなら、今の状況が悪いというだけで転職してはもったいない
⇒状況が悪いときは精神的にも肉体的にもエネルギーレベルが落ちているので、人生の舵を大きく切るようなことをするのはリスクが大きい
⇒もし半年待ち、現在の状況が改善して逃げを打つ必要がなくなる可能性があるなら、あまり頑張らずにやり過ごしてみる、つまり「何もしないでじっと待つ」というのも有効な戦略の一つ
②宙ぶらりんの状態に耐える
⇒非常に辛い、進退窮まった状態に陥ると、「窮鼠猫を噛む」ようなリスクの高い決断をしがちで、これが破滅を招くため、拙速な行動は避け、正確な情報を集めながらじっと機会を待て
③自由であるために不自由を受け入れる
⇒会社に依存しないで生きていけるような「自由さ」を獲得するためには、人生の一時期に逆に隷属的に仕事に支配されることで「自由に生きるための力」を獲得しておく必要がある
⇒一方、自由であることは耐え難い孤独と痛烈な責任を伴うため、この劇薬の扱いには相当の心の強靭さが必要
〇三大幸福論の共通点:「世の中に確固とした価値を提供している、誰かの役に立っている、必要とされているという実感」が、精神の健康を保つためには必要
■第五章 転職後の心の変化への対処
〇リアリティ・ショック=当初の期待や想定が打ち砕かれて戸惑うこと…対仕事と対組織
⇒雑用や小さな仕事の中に、先輩たちが活躍している仕事のエッセンスが隠されているため、一種の通過儀礼と考えるべき
⇒転職時にはリアリティ・ショックは必ず発生し、下降局面は長く続かない
⇒下降局面をできるだけ早く抜けるためのポイント
①自分を失わない範囲でオープンに!=まずは受け入れてみる
②「過去の美しい思い出」を忘れる=終わらせる、ケリをつける -
Posted by ブクログ
ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには
著:ポーリーン・ブラウン 監訳: 山口 周
なぜ、「美意識」がこれからの世界において重要なのか?という問いについては以下の5項目がその解となっている。
①正解の無価値化
②論理的・理性的な情報処理スキルの限界
③全産業のファッションビジネス化
④利便性から情緒への価値源泉のシフト
⑤人口知能との仕事の奪い合い
本書は、上記が「WHYの問い」には答えているものの、「美意識をどのようにして高めるのか?」あるいは、「美意識をどのようにビジネスに適用するのか?」という「HOWの問い」に対しての解を追求している。
構成は以下の9章から成る。
①なぜ「美意識」が必要とされているか
②人の感情をゆさぶる不思議な力
③ブランドコードを確立せよ
④深い「共感」と「洞察」から導かれる世界
⑤その人にしかない感覚をどう伸ばすか
⑥知的センスのいいひとが実践していること
⑦新たな空間価値をどう生み出すか
⑧「言語化」された時、すべてが浮かび上がってくる
本書の冒頭にある、日本での「美意識」における第一人者であり本書の監訳を担われている山口周氏の言葉が秀逸すぎる。つかみどころのない「美意識」と本書における前提がとても丁寧に書かれており、その言葉を読むだけでも本書を手に取る価値は十二分にある。
「美意識」をビジネスに落とし込むのはまだまだ先と思うことなかれ、世界・日本における直近でのわくわくするビジネスには、随所に本書のモデルがちりばめられている。美意識が主流となり、旧態依然の考えに固執していれば、どのような業種であっても現状維持どころが衰退するということは容易に想像ができる。
事例などでつかみどころのない概念を出来る限り見える化したり、想像できるように可視化することを本書では挑戦している。
読むのに頭をフル回転しなければいけないものの、新しく、そして必要な概念に対しては脳みそが汗をかくことを避けてはいけない。本書は十二分にその価値がある。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ「仕事ができる」とはどうゆうことか?
■役に立つのは「スキル」、意味があるのは「センス」
・役に立つスキルは、ユニクロ
・「意味があるかどうか」はユニクロの10倍の価格のデザイナーファッション
・昔は役に立つことが大事だったが、「意味」は人によって違う。
→問題は解決すればするほど、「量」から「質」へシフトする。
■身の置き場所が非常に重要
・努力すれば成功する、は間違っている。
・野球のプロは1軍登録選手300人、陸上だと300位は評価されない。
・戦うフィールドは非常に重要
■仕事ができるかどうか、自己の評価の必要は一切ない
・どうしても自己評価は甘くなる。だいたいが過大評価になる。
・自己を客観視する事は、顧客の立場で自分を見る事。
→仕事ができる人は、常にこの視点が自分の思考や行動に組み込まれている。
■部分最適化・スキルフルな人にならない
・最終成果を見落として、目先の事に目が行ってしまう。
・会社がもっと業績を上げるためにはが、英語・プログラミング・などスキルに目が行ってしまう。
・組織全体をトップからプロキシの考え方で下へ下へとおろしていくのは、洗練されたマネジメント。
★飛行機のCAがカレーとチキンでカレーが切れる。
→多くの人に謝る。→お詫びのスキルを上げる×【部分最適化】
→チキンとカレーの配分比率を変える。そもそも期内職への期待を考えるとカレー1本でいいのでは?
【全体感】
・みんなが部分最適化になってしまうのは、経営能力の問題
・担当者レベルの仕事では、部分最適化が必要だが、経営者は全体を見なければならない。
■センスと意欲
・センスはあるけど意欲はない
→一番リーダーに向いている。楽して勝とうとするので、全員幸せになる。
・センスがあって意欲もある
→対象を支える参謀が向いている。
・センスはないけど意欲はある。
→一番問題。玉砕覚悟の突撃をさせて部下を殺す。
・センスも意欲もない
→きっちり管理して現場をやらせる。
■プロの仕事・TODOのつながり「順序」が恐ろしく凄い。
・箇条書きにして「これを全部やれ」×
・「まずこれだけやろう」〇→やる事の順番がロジックで出来ている。
・単なる優先順位ではなく、どうゆう戦略で順序だてて動くか。
(原田氏のマックの立て直し)
・従来は作り置き→オーダーを受けてから作るスタイルに大きな投資・負担をかけて変更
→全店一斉に切り替え。→そのタイミングで100円マック。→多くの人が「美味しくなったことを実感」
→そこからメニューをヘビーで単価が高いものに変えていく。→カロリー、オイリー、体に悪いと言われながらも一番売れる。
→うまく利益が回りだしたところで不採算店を閉じる→業績が一気に回復。
■戦略とは
・必殺技ではなく、筋が通った独自の戦略ストーリー
・山本昌投手、イチローの方が球が速い。
「速い球を投げるのがプロではなく、速く見える球を投げられるのがプロ」
・配球の組立で50歳まで現役
■競争がある中で、何故成功するか?
・収益の背後にあるストーリー 流れがある。論理でつながっている。
・全てを一度にやるのではなく、「ここだけを徹底的にやる。後はほおっておいていい。ここが何とかなれば、あとは何とかなるから。」
・ストーリーがあるから人がついてくる。数字や目標では人はついてこない。
・ストーリーがある中に、色々な要素が組み込まれる。(同じ情報を取得しても活かし方が変わる)
(DXがいい。ではなく、DXをストーリーのどこに組み込み、どう変わるか)
■話を聞いてもらう行為で、それぞれが意味を形成する。
・パワポを使わずに伝える。(パワポは並列箇条書き思考を促進する)直列が大事。
・パワポはセンスを殺す。
■仕事ができる人の思考はインサイド・アウト
・情報は不完全でも、まずは自分なりのロジックやストーリー、自分なりのハッピーエンドが見えている。
・知らない事もたくさんあるが、後からとりに行けばいい。
■キャリアプラン
・お笑い芸人がひたすら漫才の練習をする。→分かりやすい努力で陥りやすい。
・お笑い芸人としての戦略を考える。→正解がないが自分自身をどうプロデュースするか。
■人間らしさはデータでは見えない矛盾
・松下幸之助
・妾がずっといて一緒に事業を作ってきた奥さんをないがしろに
・儲けに対する異常な執着
・過去の成功パターンに執着して重要な意思決定が出来ない。
・自分の子供に会社を継がせたくて迷走
■一流の人は自分が小さい
・二流:自分が二流だとわかっている。
・三流:そうゆう意識がない
・一流:評価自体がどうでもいいし、気にしない。人間理解は平面的ではない。
■オープンハウス荒井社長
・「いろいろあるけど要するに」というフレーズで結論がすっと出てくる。
・問題を抽象化、論理化してしまう。
・センスのない人は細かい具体的な話を色々する。一向に本質に至らない。
・「これってこうゆうことじゃないか」→「本質はここだからこうやったら解決する」=「要するに」
・センスの優れた経営者は、日常の仕事の中でこの往復運動を呼吸のようにやっている。
→未知の新しい事象が日々起こっても、ディープラーニングで膨大なストックが支える。「いつか来た道」
★センスがある
=具体と抽象の往復運動を物凄い振れ幅とスピードでやっている。
→優れた人はぶれない・意思決定が速い。
■どこが自分の土俵か
・スキルは色々な所で使えるが、「センス」はその場限り。間違えると空回り
・土俵を見つけるのは場数。だんだんわかってくる。
・自分の強みはこれだ×
・色々な事にトライして、結果を直視。
■上手なインプット
・何を知りたいのか、が分かっている。