山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
読みたかった一冊。
経営戦略を人生に当てはめ自らの人生劇場をプロデュースするその考え方と行動が示されている。
今行われている世界や社会運営というゲームの本質、条件を正しく理解した上で時間資本の投下、活かし方がすべてと感じた。時間配分含め自らに与えられている限りあるリソースをどこにどれだけ配分するかは非常に大事だ。
多くの人が他人の人生を生きているかのごとくルールを理解しないままゲームに参加し、時間資本を蔑ろにしている。
人生を四季にあて、それぞれのシーズンでの意識や振る舞いは投資とリターンを考えればなるほどとなる。
自分は秋に差し掛かっているがどのように後進へバトンを渡すかが最近のテーマと -
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センスや美意識や感性とはどういうことなのか。ヒントはないか、そんな気持ちでこちらを改めて読ませていただきました。
そして美意識、という感性の問題がいかに企業の選択の上で大事な要素を兼ね備えているか、痛いほどに痛感しました。
アップル社を見ると一目瞭然。
ジョブズという感性の人がいて、サイドに理論や分析に長けている人がいました。
そして、やはり成熟社会になっている今、技術がすごい!とか、安い!とか、そういう価値だけではだめなのだと、どの分野でも言えるのだと思います。
アップルもそうですが、機能以上にそのデザイン性や、ブランドに価値がある。だから支持されていると思います。
そう思うと、そこを磨いて -
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ネタバレ・仕事ができる。は顧客に価値を与えられる。人に頼りにされる。これはスキルの延長線上にはない。マイナスからゼロへ。ゼロからプラスはセンス。平均点にお金を払う人はいない。
・スキルとセンス。「明らかにプレゼンテーションのスキルがあるにもかかわらず、話がものすごくつまらない人」がいる。「プレゼンテーションの構成や方法は出鱈目なのに話に大いに引き込まれる人」もいる。
・スキルは安心感がある、センスというと人々は不安になる。ただ役に立つ(便利)ことから意味があることにすでに世の中は移行している。
・解決がスキル、問題設定がセンス。環境変化では問題設定が。
・「私は直観派」「私は論理派」っていう分類自体が -
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経営戦略に用いられるフレームワークや考え方を人生に取り入れることについて書かれた本で、経営戦略論としても人生の考え方としてもとても学びの多い本だった。
プロジェクトの目的が経営でも人生でも重要という中で、著者の定義する人生の目的は共感するところが多かった一方、自分自身にとっても人生の目的をちゃんと定義していくべきであると感じた。
個人的に大きな学びや気づきなったトピックとして、
- 人生における資本を、人的資本、社会資本、金融資本の3つに整理されて語られていたこと
- モチベーションを組織の資源として捉えていたこと
の2点が挙げられた。
これら含めて本で取り上げられていた内容を、社会人のキャ -
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ネタバレ人生は逆張りのポジショニングが重要である。
なぜなら、自分の市場価値は需要と供給によって決まるため、今流行っている学位や資格ほど後々供給過多になり、頑張った分に対して得られるものが割安になる。
最近だとAIやIT人材がそれである。
では常に人気の逆の分野を突き進めばいいのか。そういうわけではない。
キャリアにおいて大切なことは2つある。
1つ目は他の人には真似できない自分の特徴を突き詰めることである。
それは競争優位には、模倣困難性、希少性、代替不能性をみたすことが出来るからである。
これらの条件を満たすものが他の人には真似できない自分の特徴になるため、多くは自分が最も時間をかけてきたものがそ -
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これからの人生の指針となる戦略
人生はゲーム
ゲームの勝ち定義
ウェルビーイング
ゲームの資本
時間資本
↓
人的 スキル、知識、経験
社会 信用評判 家族友人 ネットワーク
金融 現金
人生80年戦略、超長期プロジェクト
春20 試す 機会費用が安い 失敗するなら若いうち
秋30-40 築く
夏50-60 拡げる
冬70才から衰退期 与える
バーベル戦略
リスク低+高
アインシュタイン、小椋佳
イニシアチブポートフォリオ
色々やる
KPI 打率→打席
ペンチマーキング
真似る 学ぶ
サーバントリーダーシップ
ロバート・グリーンリーフ
結晶性知能
過去の経験や学習によって蓄積さ -
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・企業の目的は株主価値の増大だけでなく、すべてのステークホルダーに対して価値を提供することだ
・考えたとおりに生きなければならない。さもないと生きたとおりに考えてしまうから(ポール・ブールジェ)
・時期尚早でなければ勝てない。誰もが時期尚早であると考えるタイミングで大胆な意思決定をしなければ、キャズム前後の一瞬を捉えてアドヴァンテージを得ることはできない
・多くの人は、事業性を評価する際、市場の規模や顧客の数など、その時点での「市場や社会の断面図」二意識を向けがちですが、ベゾスが注目したのは「変化率」・・・数学の用語で言えば微分値なのです
・AIによる代替への対抗策:問題を提起する力を高める。