山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
とにかく、様々なことを学べた一冊だった。
読み始めはなんとも抽象的で、カタカナの多い本書に頭が痛くなったが、読み進めるほどに新しい発見をさせてくれる、ページをめくるのが楽しくなる本。
自分自身、資本主義に対する懐疑心は持っていたものの、どうすればこの壮大なシステムから脱却し、心豊かな人々を増やせるだろうと悩みながら、答えが出せず、長い物に巻かれることに終着していた。
しかし、それが社会不適合的な思考ではなく、この先の時代を生きるためのヒントであると、そう強く思えた。
一読では足りない、また日をおいて読み直したい、そう感じさせてくれる良い本に出会えた。 -
Posted by ブクログ
『ハーバードの美意識を磨く授業』
【こんな人におすすめ】
①ラグジュアリーブランドが、ブランドたる所以はなんだ?に関心がある。
②美意識。そもそもなんだ?僕は、わたくしは苦手、抵抗感がある。
③消費者向け事業を行っている。なにかヒントがほしい。
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【著者】
コンサル会社からグローバルのラグジュアリーブランド企業に転身をし、実績を上げた人物である。要職を退任したあと、世界に、消費に「美意識必要」と考え、ハーバードで教鞭をとる人物である。
また、訳が山口周さんであることも魅力的だ。前説だけでも、なぜ本書なのか?が理解できる。
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【本書の醍醐味】
本を読めばわかるが、 -
Posted by ブクログ
ネタバレタイトルで気になった『ビジョンとともに働くということ』(山口周 中川淳)。
あくまで「自分自身のビジョン」について考えようと思って手に取り読み始めたのですが…
「経営者、そしてコンサルティングの人達はこういう事を見て考えてるのか」はもちろん、「ビジョンを考えるにおいて引用された様々な例」が面白かった〜
後者の例としては以下のものに「おぉ…」ってなりました。
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●ピーチ・アビエーション
●新潟の竹所という限界集落に移り住んだドイツ人の建築家
●能の世界の【師を見るな。師の見ているものを見よ。】という教え
● GHQの総司令官だったダグラス・マッカーサーの -
Posted by ブクログ
とても分かりやすい!勉強になりました。
今すぐ仕事で実践したいです。
この本に書いてあるポイントを意識するだけで、プレゼンの説得力が大きく向上しそう!
【すぐ出来そうなこと 〜スライド作り全般〜】
・いきなりスライド作りではなく、スライドのメッセージを考えるところから
・グラフから「読み取れること」ではなく「伝えたいメッセージ」を端的に記述
・グラフタイトルを書く
【すぐ出来そうなこと 〜グラフデザイン〜】
・軸をメッセージの主語と合わせる
・フォーカスしたい部分のみ色付け、矢印等で強調
・ラベルの重複を排除する
練習しないと身につかないテクニックもたくさんあるので、バイブルとして何度も -
Posted by ブクログ
ネタバレ盲目的に転職を善とし煽る転職ノウハウ本とは一線を画し、幸福な職業人生を歩むための仕事選び・仕事への向き合い方を考察した本書。
冒頭から口絵であるカラヴァッチョ「聖マタイの召命」の考察から論を展開するあたりが著者らしさ全開といった具合でとても引き込まれた。
個人的に本書の核は、「幸福になるためには、いかに自分らしくいられる選択をするか」だと感じた。
人生で大きな選択となる仕事選び・転職についてあくまで中立的に、多くの示唆に富む内容の数々に、非常に学びの大きい一冊となった。
以下、気になった内容の要約。
■増補改訂版にむけて
〇「仕事選び」を困難にする三つの要因
①人工知能の台頭
②寿 -
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ハーバードの美意識を磨く授業: AIにはつくりえない「価値」を生み出すには
著:ポーリーン・ブラウン 監訳: 山口 周
なぜ、「美意識」がこれからの世界において重要なのか?という問いについては以下の5項目がその解となっている。
①正解の無価値化
②論理的・理性的な情報処理スキルの限界
③全産業のファッションビジネス化
④利便性から情緒への価値源泉のシフト
⑤人口知能との仕事の奪い合い
本書は、上記が「WHYの問い」には答えているものの、「美意識をどのようにして高めるのか?」あるいは、「美意識をどのようにビジネスに適用するのか?」という「HOWの問い」に対しての解を追求している。
構成は以