山口周のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ山口周さんの著書を読むのは、「世界のエリートはなぜ美意識を鍛えるのか」に続いて2冊目。
今回も本当におもしろい。
キーワードは、「コナトゥス探しの旅~とりあえずやってみる精神~」
以下リマインドまとめ
①正解を探す→問題を探す
モノの過剰化と問題の希少化という時代の流れ。
「(変化し続ける世の中において)ある瞬間においての環境への最適化の度合い<変化していく環境に対してどれだけしなやかに適合できるか(柔軟性の度合い)である。」
②予測する→構想する
問題が希少化している背景は、構想力(在り方、ビジョン)の不足である。
ex,日本企業は従来、先進国との差分から問題を見出していた
ex -
Posted by ブクログ
頷き過ぎて首がもげそうです。(大袈裟)
少ししか働けなかった人は、少ししかもらえない。というのは合理的かもしれない。それでも同じだけ支払ってやりたい。
この感覚は我が子たちと接する時に感じるなと思います。この感覚を身内だけでなく、できるだけ範囲を広げていけるのか。この辺りが自分の課題なのかと思いました。
共感する一方で、この話を腹落ちできる人たちは一定の階層の人たちに留まるのかとも思いました。経済合理性の外側に手を伸ばすための理屈として、衝動という手段が提示されてました。この辺りはそれぞれの人の背景、環境しだいなのかとも思います。特にトランプ再選の一幕を見ているとそう思えてなりません。
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Posted by ブクログ
ビジョン、ミッション、バリューと最近意識していたワードがタイトルにあったため手に取った。
ビジョンとは
あるべき姿、大切にすべきこと
WILL、CAN、MUSTの概念が重なるところ
なぜビジョンが必要なのか
共感できるビジョンには求心力があり経営資源が集まる
働くためのモチベーション
どのように活かすか
あるべき姿から現状とのギャップを認識しこれからの行動を具体化する
進むべき道を明らかにし経営資源を集中させる
=自分たちはどこに向かっているのか安心感を与える
漫然と日々を過ごすほど無限にリソースを持っている訳ではない。
漠然とした虚無感を払拭するためのビジョンというシンボル、目的地が -
Posted by ブクログ
コンサルらしく、思考プロセスをそのまま書くのではなく、わかりやすくメッセージ化して本としてまとめてある。これについては功罪あるとは思うが、わかりやすさ、面白さはさすがというほかない。
人的資本、社会資本、金融資本という考え方は橘玲さんから来ているのだろうか?もしくはもともとそういう考えがあったのかも知れない。
それぞれの章は強烈に面白いのだが、全体として統合されたメッセージが不足しており、読んでどうするのかについては明確に示されていない。このあたりも若干コンサル臭さを感じるのは自分も同じ業界にいたことがあるからだろうか。
作者に私が関わっている人生計画プログラムの改善をお願いしたら、す -
Posted by ブクログ
プロジェクトマネジメントのスキルについて書かれた本。とても参考になった。
以下、参考になった箇所をまとめる。
プロジェクトは手段ではなく目的を明らかにすること。プロジェクトの成否の半分は人選で決まる。結果的にプロジェクトが成功すれば良い。
プロジェクトが失敗した場合は、所属する人間関係から離れることができれば良い。成功した経営者やビジネスパーソンのキャリアを調べると、どこかでキャリアの転機となるような失敗や試練を経験していると言うこと。もう一つはその試練となった場所から、転じて人間関係をリセットしている、と言うことである。この転機は必ずしも転職を意味しないのであるが、例えば大きな会社であ -
Posted by ブクログ
改めて資本主義について疑問を呈していたタイミングに読みました。資本主義のルールに基づいてる以上、経済合理性限界曲線の外側にはアプローチできないという話が非常に腑に落ちました。また、物質的な豊かさが満たされている現代を、成長できないと悲観的に捉えるのではなく、高原社会と捉えるのは確かになと思いました。
現在では当たり前ですが、必要であっても投資対効果が見込めない事業について、企業は新たに取り組むことができません。イノベーションや成長を求められ続けられるものの、既に主要な領域は実現されているか、外側の領域というジレンマから抜けられてないです。この無理ゲーを脱するためにはどうなっていくべきかが書か -
Posted by ブクログ
メンバーは思った以上に自分が思うことを言えないことが前提。肯定から入る、いつも上機嫌に、こちらから答えを教えず至らせる、を意識して自己開示してもらう。
自責の精神。やる気がない、士気が低いはリーダーの責任。目的や意義を理解してもらい、活き活きとと働ける原動力に気づいてもらうべき。
リーダーが常に正解であるはずがない。自分の考えが誤っていたことをいつでも認めることができるか、修正することができるか、が器量の大きさ。真に強いPMとは心の圧力に屈せず事実を直視する。
一番最初に話し始めることで場をコントロールできる。どんな意見でもファーストペンギンになる。
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Posted by ブクログ
山口周さんらしい奥の深い内容であった。従来型のビジネスでは競争優位性も持続可能性もなくなり、社会運動・社会批判の側面を持つ新しいパラダイムであるクリティカルビジネスが勃興してきた。それにより未知の新しい未来も淘汰される過去も訪れうる。自分たちはそれを受け入れる勇気や覚悟があるかを問われている気さえした。
・難易度の高いアジェンダは優秀でモチベーションの高い人にとっては報酬である。
・善意から行われたにもかかわらず、結果的により悪い方向へ状況を変化させてしまうイニシアチブには、①根本的な問題ではなく、症状へ対処している。②誰の目にも文句なしの策に映る。③短期的には効果がある場合も多い。という共通