ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す

ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す

1,870円 (税込)

9pt

【内容紹介】
ビジネスはその歴史的使命をすでに終えているのではないか?
これが、本書の執筆のきっかけとなった筆者の疑問です。

そして、このような結論を導き出します。答えはイエス。ビジネスはその歴史的使命を終えつつある。

さらに、21世紀を生きる私たちの課せられた仕事は、過去のノスタルジーに引きずられて終了しつつある「経済成長」というゲームに不毛な延命・蘇生措置を施すことではないといいます。では、私たちは現状をどのように受け止めた上で、未来に向けた第一歩を踏み出すべきなのでしょうか。

その答えとして筆者は、4つのサマリーを掲げます。
1.私たちの社会は、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しつつある
2.高原社会での課題は「エコノミーにヒューマニティを回復させる」こと
3.実現のカギとなるのが「人間性に根ざした衝動」に基づいた労働と消費
4.実現のためには教育・福祉・税制等の社会基盤のアップデートが求められる

筆者は、資本主義の過去、現在、未来を冷静に分析し、人間が人間らしく生きるために本当に必要とされるべきは、どのような「社会システム」であるべきなのかを真剣に考え続け、同書を書き上げました。
これは、それらを実現するために、私たちは何をすべきなのかを問うた、これまでにない「資本主義」論です。

【著者紹介】
[著]山口 周(Shu Yamaguchi)
1970年東京都生まれ。独立研究者、著作家、パブリックスピーカー。ライプニッツ代表。
慶應義塾大学文学部哲学科、同大学院文学研究科美学美術史専攻修士課程修了。電通、ボストン コンサルティング グループ等で戦略策定、文化政策、組織開発などに従事。『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』(光文社新書)でビジネス書大賞2018準大賞、HRアワード2018最優秀賞(書籍部門)を受賞。その他の著書に、『劣化するオッサン社会の処方箋』『世界で最もイノベーティブな組織の作り方』『外資系コンサルの知的生産術』『グーグルに勝つ広告モデル』(岡本一郎名義)(以上、光文社新書)、『外資系コンサルのスライド作成術』(東洋経済新報社)、『知的戦闘力を高める 独学の技法』『ニュータイプの時代』(ともにダイヤモンド社)、『武器になる哲学』(KADOKAWA)など。神奈川県葉山町に在住。

【目次抜粋】
はじめに
第一章 私たちはどこにいるのか?
第二章 私たちはどこに向かうのか?
第三章 私たちは何をするのか?
補論
終わりに

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ビジネスの未来――エコノミーにヒューマニティを取り戻す のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    【この本がとにかく言いたいこと】

    市場の需要を探査し、それが経済合理性に見合うモノかどうか吟味し、コストの範囲内でやれることをやって利益を出すという営みは既にゲームとして終了している

    ---

    物質的不足を解消するという課題は達成されたのだからそれを祝祭し終焉を受け止める

    ビジネスの使命は終了

    0
    2025年09月09日

    Posted by ブクログ

    頷き過ぎて首がもげそうです。(大袈裟)

    少ししか働けなかった人は、少ししかもらえない。というのは合理的かもしれない。それでも同じだけ支払ってやりたい。
    この感覚は我が子たちと接する時に感じるなと思います。この感覚を身内だけでなく、できるだけ範囲を広げていけるのか。この辺りが自分の課題なのかと思いま

    0
    2025年03月07日

    Posted by ブクログ

    改めて資本主義について疑問を呈していたタイミングに読みました。資本主義のルールに基づいてる以上、経済合理性限界曲線の外側にはアプローチできないという話が非常に腑に落ちました。また、物質的な豊かさが満たされている現代を、成長できないと悲観的に捉えるのではなく、高原社会と捉えるのは確かになと思いました。

    0
    2025年01月03日

    Posted by ブクログ

    新しい時代では脱成長を受け入れ、自身のモチベーションの赴くままのやりたい労働を行い、消費は贈与を伴うものになっていく。各々が自ら豊かな人生を送るために小さな変革を起こし、主体的に政治、福祉、教育に責任を持ちながら生きていくことが大切である。

    JUST DO IT!
    #ビジネスの未来
    #山口周

    0
    2024年07月14日

    Posted by ブクログ

    資本主義のハッカーとなる。

    社会が悪いのではない、それではカルトやテロリストと同じである。自分が変えなきゃいけない、自分が変わらなきゃいけない。

    0
    2023年12月15日

    Posted by ブクログ

    仕事を始めて10年超、家庭を持ち、子育てが始まってからますます強くなる資本主義、特にマーケティングに対するモヤモヤを、明快に言語化してもらえた。自分自身が、今の課題だらけの社会を支えている1人だと強く自覚しなおし、まずは責任のある消費から始めて見ようと思います。こういう考えを持つ人が増え、当たり前に

    0
    2023年12月10日

    Posted by ブクログ

    コンサマトリーとインスツルメンタル。小さいアメリカを目指すな。成長を目指さない高原社会を幸せに生き抜こう。ベースインカムを導入せよ。役に立つ事より、意味ある事にとりくめ!

    0
    2023年04月24日

    Posted by ブクログ

    「いま、ここにいる私たち」自身が考え方・行動を変える必要があることを多角的な観点から突きつけられる。同時に、文明的な発展を遂げ終えたその後の時代を生きていけることへの喜びも感じられた。その境遇を十分に享受し次世代に繋げるためにも、世の中に対しアンテナを貼り続け、自分が取る1つひとつの選択が世の中にど

    0
    2023年01月11日

    Posted by ブクログ

    日本の経済成長は止まったと聞かない日は無いくらいで気分が暗くなることが多いが、「経済成長」という無駄なゲームに参加しないでおこうということを豊富な引用とデータで著者は説明している。日本に漂っているこの閉塞感は何だろう、そして自分はどうすればいいのかという思いにヒントをくれる。まずは自分が選んで買うも

    0
    2022年12月13日

    Posted by ブクログ

    山口周さんの鋭い現状認識から提示される課題、そしてそれらを解決するために必要な要素、目指すべき未来についてがとても分かりやすく整理されまとまった本。

    【概要】
    我々の社会は、長年の課題であった物質的貧困を今経済成長とテクノロジーの力で社会から排除しつつあり、明るく開けた「高原社会」へと軟着陸しよう

    0
    2022年08月07日

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