山口周のレビュー一覧
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はじめにナチスドイツvsイギリス・チャーチルの歴史的背景から、いまのトランプ政権によりDEIやESGが失われていく姿が似ているのではないかと、いまの日本は歴史的に重要な局面を生きていることを訴えています。
ハイネケン、ホグウェイ、マースク、スペース10、エヌレップ、ING、フィリップス、トニーズ・チョコロンリー、フェアフォンなどの事例をもとに、いまさらではなく、いまこそ本当のサステナビリティとはどういうことなのか。
そしてそれはこれからの日本企業を良くするためでもあると。
サスティナブルとは、第一優先を地球を守ることではなくて、ビジネスを持続的に続けることと、磯貝さんは強く訴えています。
確かにわたしも温暖化や気候変動の原因はCO2の排出とは関係ないという話しを聞くようになり、段々とサスティナブルな考えは遠ざかっていました。
SDGsのようなことは前からやってるよという企業の役員の方、アンチESG、アンチサスティナビリティな人々にも読んでほしい。
日本のビジネスのやり方を変えていければ、人間も、他の生き物も、地球も、ウィンウィンになっていくことでしょう。
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Posted by ブクログ
経済的安定性を求めて選択をしがちな中、経済的安定性がゴールではないことに論理的に築かせ導いてくれる本。人生をプロジェクトとして俯瞰的にみてゴールと勝利条件を再設定し、戦略的に人生を進めていく考え方がわかる。
すべてのゴールはウェルビーングを得るためであること。
社会資本(信用、ネットワーク)は時間資本からしか、金融資本は社会資本からしか増えないから、時間資本を効果的に投資すること。その考え方がシンプルでストンと腹落ちし、頭がすっきりした。
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人生の経営戦略は、ウェルビーングを高めることをゴールとし、そのために持っている資本を配分して勝利に導いていくための戦略。
だから、まずゲームの勝利条件を明らかにする。
どんな人生を送ったら勝ちなのか?お金や名声を得ることではなく、自分にとってのウェルビーングを高めることがゴール。
ウェルビーングの構成要素①自己効力感→人的資本②社会的つながり→社会資本③経済的安定性→金融資本の3つを大きくしていく目的で戦略を立てていく。
■スジの良い仕事に投下する
「手っ取り早くラクに稼げる」仕事は資本の累積が進まないスジの悪い仕事。時間がたつほどに袋小路の厳しい状況に追い込まれる。
■勝利に近づく選択をする
パフォーマンスを上げることはゲームに勝つことにつながるとは限らない。
ゲームの勝利条件を確認せず、目の前の仕事のパフォーマンスを上げることを近視眼的に追求しがち。
■能力よりも立地
多動して「自分の居場所」を見つける。ポジショニング理論
人間の価値は「需要と供給の関係」によって決まる。
流行の資格や学位は戦略的には「スジの悪い選択」
■「強み」ではなく「特徴」に着目する
ダニング=クルーガー効果:能力の低い人が自身のスキルを過大評価し、高い人は過小評価する認知バイアス
自分の能力より高く見積もり勝ちだから、「強み」ではなく「特徴」に着目する。長く続けてきたこと。
■選択肢は広げておく
人生には大きな不確実性が伴うので、選択肢が減るようなアクションは基本的に悪手
やりがいを求めてNPOの仕事に全振りなどは注意
■流動性知能と結晶性知能
流動性知能 ー40代
結晶性知能 40代〜
人生の秋と結晶性知能は相性がいい。サーバントリーダーシップ。
■決断に必要なのは思考の累積量
ライフマネジメントにおける意思決定において真に問題となるのは「勇気」でも「度胸」でもなく、「自分の居場所の調整についてどれだけ論理的に考え抜くかと言う「思考の累積量」 -
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■ 読み心地:軽快な対話の裏にある「本質」
経営学者とコンサルタント。異なる視点を持つ二人が「仕事ができるとは何か?」をテーマに、縦横無尽に語り合う一冊です。
対談形式なのでスッと頭に入ってきますが、語られている内容は極めて鋭い。現場感へのツッコミどころは多少あるかもしれませんが、それ以上に「思考の型」を整理してくれる恩恵の方が遥かに大きいと感じました。
■ 印象に残った3つのポイント
1. 「すべての行動は利益につながっているか?」
「仕事ができる人」は、コピー取り一つとっても、それが「WTP(顧客が支払いたい価値)を上げるのか」それとも「コストを下げるのか」という全体の樹形図の中で捉えている、という指摘にはハッとさせられました。作業を単なる「点」ではなく、利益構造という「線」で結ぶ意識。これがセンスの正体なのかもしれません。
2. 「チェックリスト」ではなく「シークエンス(順序)」
プロの仕事は、やるべきことを並べた箇条書きではなく、「AがあるからBが生き、結果としてCに繋がる」という時間的な奥行き(ストーリー)があるという点。戦略とは、まさにこの「順序の論理」なのだと痛感しました。
3. 「インサイド・アウト」の意志を持つ
「世の中がどうなるか(予測)」に振り回されるのではなく、「自分はどうしたいか(意志)」を基点に動くこと。面白い人の話には、常にこの「自分はこう思う」という主観が宿っている。予測不能な時代だからこそ、この「自律的な意志」こそが生存戦略になるのだと勇気をもらえます。
■ 読後の変化:読書という「事後性」のジレンマ
本書で特に印象的だったのが「読書の効用は、読んだ後にしかわからない(事後性)」という話です。
「効率的な読書法」を求める人ほど、実はその果実を得られない。四の五の言わずに読み、自分を客観視し続ける。その地道な積み重ねが、いつか「仕事のセンス」として結実する……。そんな読書の本質を突きつけられた気がします。
■ こんな人におすすめ
日々の業務が「こなすだけの作業」になっていると感じる人
「仕事のセンス」を論理的に理解したい人
今のキャリアに、自分なりの「意志」を注入したい人 -
Posted by ブクログ
○アクションプラン:
• ロジカルやディベートで使える
• 脱構築 - 二項対立の構造を崩す - デリダ、レヴィ=ストロース
向こうが出してきた議論の枠組みや問いの前提をそもそも破壊する(※枠組み、前提をそもそも破壊)
「AというテーゼとBというテーゼがあり、向こうがAを主張。反論なら『こちらはBだ』と思うが、アンチテーゼをぶつけるが、それはダメ。最も強力なのは『そもそもAかBかという問題設定自体がおかしい』と指摘すること」
× 反対事実で反論
〇 相手の主張の内部的矛盾を突いて反論
「多様性が大事という人は、もちろん画一性を批判する。つまり、多様性(優)と画一性(劣)という優劣の二項対立があり、これを脱構築する。すると、『多様性が大事だ、多様性を認めろ!』という主張自体が、そもそも画一的。本当に多様性が重要ならば、様々な意見が認められるべき(画一性は素晴らしい)という意見も認められるべき。しかし、それを認めれば多様性は必ずしも重要ではなくなる」
• フロー体験 - チクセントミハイ
フロー状態=ゾーン=仕事がノッテいる
フロー状態になるための9つの条件
①明確な目標が過程の全てにある ②行動に対する即座のFB ③挑戦と能力が釣り合う ④集中 ⑤気を散らすものがない ⑥失敗の不安がない ⑦自意識がない ⑧時間感覚の歪み ⑨自己目的的(承認欲求とか)
• (図解部分)縦軸に「挑戦レベル」(高・低)、横軸に「スキルレベル」(低・高)をとったグラフ。中心から放射状に領域が分かれており、右上から時計回りに「フロー」「コントロール」「リラックス」「退屈」「無気力」、そして左上に「不安」「覚醒」などが配置されている。「無気力」の領域に向けて「ほとんどの人は無気力」と引き出し線で書かれている。
○学び:
• ナッシュ均衡 協調 or 裏切り
囚人のジレンマをコンピューター同士で戦わせる→最初の一手は「協調」、次からは「全て前回の相手と同じ手」
=人間関係では「イイ奴で寛容だが、売られたケンカは買う」
○感想:
• 内容は少々難解なので熟読向き。デリダの脱構築の箇所が一番面白いし、タメになる。
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Posted by ブクログ
ネタバレ① 労働市場と「仕事ができる」ということ
労働市場では平均点にお金は払われない。
→「この人なら大丈夫」と必要とされる状態が、仕事ができている状態。
仕事ができるかどうかは**他者評価(市場・顧客評価)**で決まる。
→自己評価は本質ではない。
自分が「やってもらって嬉しいこと」を考え、それを他者に提供する。
仕事ができる人は意志が先にくる。
→「自分はこう思う」を貫く。
→自分で面白がれるから、人にも伝えたくなる。
② センスと「事後性」
センスは後天的に習得するもの。
センスの特徴は「事後性が高い」こと。
→プロセスと結果の因果関係が分かりにくい。
→「やってみないとわからない」。
だからこそ経験が重要だが、
→読書は他人の優れた経験を効率よく追体験できる「事後性の克服手段」。
本は「意味のある経験」だけが抽出されている。
→他人の濃縮された経験の上に乗れるのが読書の価値。
③ リーダーシップとストーリー
優れたリーダーは順列(時間軸)で考える。
→そこにストーリーがある。
人は数字や目標ではなく、ストーリーについてくる。
PowerPointは情報を並列(二次元)で整理するツール。
→本来の思考は時間軸に沿った直列(シーケンシャル)。
→並列情報を、自分で直列に組み直して語らないと意味が伝わらない。
テンプレート思考はセンスを殺す。
→「並列」よりも「直列(因果と時間)」が重要。
④ 意味とモチベーション
人は意味がわからないと動けない。
AIが示す相関に因果がある可能性はあるが、
→ブラックボックスだと意味が理解できず、モチベーションが湧かない。
当事者が意味を感じていない事業はうまくいかない。
⑤ 抽象化・統合(CT)の力
直感と統合のコンピテンシーは重要だが、伸ばし方は難しい。
抽象化や統合は本来面白い。
→しかし面白さがわかるまでが大変。
→わかると自然にやりたくなり、それが「仕事ができる」につながる。
宣伝部出身者はCT(抽象的思考)が高い傾向。
→コピーライティングは本質を削ぎ落とす訓練だから。
⑥ 仕事ができない人の特徴
「知識の過剰在庫」を抱えている。
→何が自分に必要か整理できていない。
センスがいい人は
→自分が何を知りたいのか分かっている。
→何が足りないか分かっている。
→役立つ/役立たないの判断がシンプル。