小松左京のレビュー一覧
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コロナ禍が始まったときに話題となった、小松左京の代表作の一つですが、ようやく積読を解消できました。
コロナとは異なり、人為的につくられた細菌兵器によるパンデミックではありますが、多くの人々がウイルスによって死滅し、「調査研究のため」に南極の基地に派遣されていた人々だけが生き残った世界が描かれています。
特殊な環境に身を置いて生活することが求められる、精神的にも「強い」人々が登場人物ですから、一般大衆がパニックを起こす様子などもなく、また時代も古い作品ですので現在のようにSNSで真偽のわからない情報がまん延するということもありません。そのあたりは、今の時代からは「作り込みが甘い」「現実的では -
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Posted by ブクログ
綺麗に伏線回収された「時の顔」。「御先祖様万歳」も同じ構造の話だけど、こちらはどうにも不穏な結末。マトリョーシカのように世界が続いていると思っていましたが、そうでなくて、時空が歪んでしまった結果の「物体O」。
「神への長い道」「継ぐのは誰か?」は、ともに人類が行き着く先を描いた小説だと思ったけれど、終着と出発の違いなのかなと思う。好きなのは「継ぐのは誰か?」の方です。
サスペンスとアドベンチャー、未知への警鐘。そして、未来への希望。希望というか可能性か。多くのエンタメ要素がぶち込まれていて、圧倒されるけども、読み進める速度が落ちないのは、引き込まれているから。
「お召し」は救いがなくて嫌だっ -
購入済み
絵柄がどうにも
原作は良い点でも悪い点でも日本のSFの古典とも言える作品であり、ストーリーの評価は原作の方で行うべきであろう。しっかりした原作のコミカライズにありがちの、説明文が長くなったり、長台詞になったりする問題点はほとんど出ていない。その点は評価すべきであろう。ただコミックの生命線とも言うべき「絵」がどうにも受け付けられない。嫌悪感が湧いてくるのはどうしてだろう。
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Posted by ブクログ
ネタバレ7月に電子で読んだ。
原作の児童文学では12歳を、漫画では18歳に変更。
18歳未満の人はAWAY、それ以上はHOMEというパラレルワールドに。
18歳の誕生日でAWAYからHOMEへ。
年齢を変更したことで、AWAY内でも妊娠出産が生じ、親子が離れ離れになるという設定が加わった。
この時期の作品らしくドテドテしているのはタブレット画面で読んだせいかなと考えていたが、ざっと読み返してもやはりそう。
少し時間を置こう。
1巻
4月1日 前編43p
4月1日 後編40p
3月21日 前編35p
3月21日 中編32p
3月21日 後編36p
謝辞「AWAY」と「お召し」(萩尾望都)1p
2巻
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