小松左京のレビュー一覧

  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    やっぱり「くだんのはは」が一番の傑作。一番怖かったのは「秘密(タブ)」、「逃ける」(ふける)という作品に思う事たくさんあったが、ブログで書ければ書く。

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    2019年12月02日
  • 日本沈没(上)

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    京都大地震、関東大地震でぼろぼろになった日本であるが、これらの震災もこれから訪れる未曾有の大災害の前触れでしかなかった。政府は隠密利に学者などエキスパートを集めた少数精鋭集団による「D計画」を進行する。
    微に入り細を穿つ地震の描写がなまなましくつらい。
    情報量が多く密度が高いためなかなか読み進めない…。

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    2019年11月29日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    ネタバレ

    初めて読んだ作家さん。
    面白い話が多く、いくつかの話は非常に良かった!
    とりあえず日本沈没は読んでみないと!


    ・すぐそこ ★★★
    遭難系の話ね。行っても行ってもたどり着かない。
    見えてるのに遠い所。
    絶対遭難したくないわ!

    ・まめつま ★★★
    どんな話やっけ?あんま印象がなかったので普通!

    ・くだんのはは ★★★★★
    評価されてるだけあって面白かった!
    そう言えば戦時中の話ってあんまり読んだ事ないかも。

    ・秘密(タプ) ★★★★
    好き好き!こーゆータブー的な呪いとか。
    面白くて一気読み!

    ・影が重なる時 ★★★★★
    今のところ1番面白い!ホラーかと思ったらSF系?
    結末はある程度予

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    2019年11月06日
  • 日本沈没(下)

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    日本人って不思議な民族なのだろうか。
    戦争に負け、原爆を2回も落とされても、地震や津波、火山などの自然災害にも、ぐっとこらえて耐え、黙々と勤勉に働き復興する。

    それもきっとこの大地があってこそ。

    小松左京が書きたかったのは日本人であり、それも本の中の今ではなく、島が沈没した後の日本人かもしれない。

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    2019年08月24日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    怪談や恐怖という感じのものあったけど、SF風味なものが多かった気がする。

    好きなのは、
    『すぐそこ』
    『まめつま』
    『くだんのはは』
    『霧が晴れた時』
    かな。

    くだんのははは以前読んだことがあるけど、やっぱり良い。

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    2019年08月03日
  • 日本沈没(上)

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    1970年代の日本に大地震と地殻変動による大事変が起ころうとしている…お話。
    書かれた時代を考えると、かなり時代の先端を行ったSFだと思います。

    この巻では、京都や東京で大地震が起こり、九州から関東までの火山も爆発。
    ときの総理大臣と科学者たちが奔走を始めようとしている物語の前提となる設定の描写が多く、まだ人物はそれほど動いていないので、ドキドキしつつも早く先が知りたいもどかしさを感じました。

    戦後の高度成長を成し遂げ、日本人に活気がある時代設定も良いと思います。
    今だったら、ここまで全体のために頑張る人たちがいるのかな~と思ったりもします。

    比べるのはナンだけど、いわゆる良くわからない

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    2019年08月02日
  • 日本沈没(下)

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    地質学や気象学だけでなく政治論や外交論、民俗学や哲学など、9年かけて書いた作品だけあって、話が広範囲ににわたり内容がとても濃いので、さくさくとは読み進めず、結構時間がかかってしまったが、やはり名作。絶対また読んでみたい。

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    2019年07月31日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    「日本沈没」で有名なSF作家による自薦ホラー短編集。SF畑出身ということもあって星新一のようなショートショート感が見られる作品も多いが、ホラーに舵を切った作品はどれも怖い。

    自分は何者なのか、自分が目で見ているものは何なのかということに自信が持てなくなった登場人物は阿部公房の作品の中に出てきそうだ。

    「くだんのはは」「召集令状」など戦時中・終戦直後を舞台にした話が特に面白い。

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    2019年03月06日
  • 虚無回廊

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    地球から5.8光年の宇宙に突然現れたSS(Super Structure)。その謎を探るためにAIを拡張して自分自身の意識を載せたAE(Artificial Existence)を使って宇宙空間を旅する。AEがVP(Virtual Persona)を作り出す。そしてSSにはさまざまな知的生命体が集まっていた。小松左京最後の未完の長編。

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    2018年10月20日
  • 日本沈没(上)

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    日本人にとってのホラーは、心霊ではなく、自然が相手なのだと思う一冊。ここのとこの災害続きで、マジでこの作品まんまのことが起こってるので手に取ったけど、単に災害の恐ろしさを描くのだけではなく、「日本人は何をもって日本人と言えるのか」を問いただす深遠さ。

    とはいえ時代が違うよね、っていうところが多々ある(男女の役割とか、日本が世界有数の経済大国とか)ので、今の日本でもう一度だれか描いてほしい。

    読みやすさでいうと、初っ端の海底調査が冗長。そこを乗り越えれば眠れない。

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    2018年09月12日
  • 短小浦島

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    異色短編集。どのくらい異色かというと、SF色が皆無に近い。小松左京の作品で、である。しかしそれで面白さが減じるかというと全くそんなことはなく、芸道小説4編に女シリーズと戯曲とホラーが各1編ずつ、文章力の高さは言うまでもないし、読みどころは多い。特に最後の「石」は、人に勧めるのも躊躇われるほどのその心理的不快感に、幾度も戦慄させられた。

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    2018年07月04日
  • 日本沈没(上)

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    多数巻を平行に読むシリーズ。大御所の代表作なんだけど、ちゃんと読んだことはなかったんだよね。「首都消失」を上下で読みはしたけど、なんかパッとしなかったので、ずっと避けてきた。

    地震が多発する197X年の日本。島が沈んだことを調べるために海底の探査中に、1日に200mもの沈下が観測される。一方で、京都(関西)でマグニチュード8強の地震に続き、東京でも大地震に見舞われ、一度に200万人以上が死亡。田所博士の言うように、日本は海に沈んでしまうのか…。

    イントロ部分に阪神大震災の引用があるため、オリジナルに加筆修正がなされている可能性のある版ではあるが、1960年代に構想して、70年代の前半に描か

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    2018年05月15日
  • 日本沈没(下)

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    一日で一気に上下巻、読んでしまった。楽観的に読んでいたのに、日本が沈没してしまった。SFだけどパニック小説だった。呆然とした。
    ずいぶん傍点の多い書き方で、じっくり読んでたらショックももっと重かったと思う。病んだ竜。
    この本が書かれたのが50年くらい前、まだ関東大震災も戦争も記憶にある人が多かったろうけど、今同じことが起きたら、この生まれてからこのかた平和な国土で安穏としている今の日本人に同じことが起きたら…と思うとゾッとする。交通網分断、火山の噴火、原発、、、。
    内閣が異常に使命を持って毅然と動いているけど、実際だったらもっと右往左往して、ほんとに一億人くらいが国土と運命を共にしそうだよね。

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    2018年04月21日
  • 日本沈没(上)

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    一昔前に一大ベストセラーだったということで。
    本の題名で、日本列島が沈没する(かもしれない)という主題は明らかで、それすら上巻の終わりまではっきりとは明言されないのだけど、無気味な天変地異の連続、科学的な感じのアプローチ、そして「第二次関東大震災」とその被害のリアリティ、民衆の不安とパニック、本当にありそうなSFで、読めてしまう。
    今の時代だったら、地震後の火災よりも津波の方に重点を置かれて書かれるのだろうなと思ったけど、もし、現在震度8.5が東京で起きたら、この本で書かれた被害よりも少なくなっているのでしょうか?
    これがどう収束するのか、下巻に期待。

    p154
    「今度の場合は、何か異様だっ

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    2018年04月21日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部は日本列島が沈没してから25年後の物語。国土は消失しても国は存在しているという話。地球規模の気候変動と、地球規模の事案を取り扱う場合、国民、あるいは地球人はどのような目線で活動しなければならないのか?小松左京とそのチームが来るべき真のボーダーレス社会における人類のありようを問うた作品に仕上がっている。

    タイトルから本書を手に取ると、どうしても国土やマントル、マグマ、といった地殻変動方面の目線になってしまう。これは日本が地震や火山、津波に強い関心を持っているからしょうがないことではある。しかし本書が見据える視点は地球規模の地殻変動や気候変動をトリガーにした地球人としての振る舞いについて目

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    2018年04月14日
  • 日本沈没 3巻

    ネタバレ 購入済み

    れい子ちゃんの笑顔に救われます

    重い内容に普段の玲子ちゃんや居酒屋の店長さんの明るさが救いなりますね。

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    2018年03月03日
  • 日本沈没 1巻

    ネタバレ 購入済み

    序章

    序章といったところですが、漫画としての迫力ある表現ですね。

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    2018年03月03日
  • 華やかな兵器

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    小松左京の短編集。ハードSFに見せかけて、実は星新一みたいなネタだけど深刻に展開する表題作、歴史小説かと思いきや(思わないと思うけど)、タイムパラドックスという「リテイク」など。

    1600年。関が原の合戦をテレビでライブ中継しようとするが、確認するたびに何故か開戦が数十秒早まっていく。歴史の改変は許されないものの、多少の接触は大きな影響につながらないと判断し、調子に乗り始めたところ…。

    やはりライトSF読み(スペースファンタジーなどが苦手)としては、非常にとっつきやすい小松作品群だ。特に初っ端の「リテイク」みたいな話は大好物。

    最後の山姥の作品以外は、思考実験(少しだけ現実をいじった場合

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    2017年12月07日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    最初の20ページくらいは、やけに登場キャラが説明口調で自己紹介するので、「コレはハズレかな?」と思っていたけど、だんだんと状況が飲み込めていくにつれて、ハマっていってしまう。
    面白かった。

    萩尾望都先生のあとがきにもあった「子供だけの世界になったら?」を表現している点も高評価です。

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    2017年11月01日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    すぐそこ
    まめつま
    くだんのはは
    秘密(タブ)
    影が重なる時
    召集令状
    悪霊
    消された女
    黄色い泉
    逃ける
    蟻の園

    保護鳥
    霧が晴れる時
    さとるの化物

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    2017年10月18日