【感想・ネタバレ】日本沈没(上)のレビュー

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Posted by ブクログ 2021年03月01日

深海潜水艇の様子がリアルすぎていきなり引き込まれる。その後も展開が気になる気になる。
地震発生のメカニズムなどの学術的説明部分はあり得る話なのか?
これだけリアリティをもって書くのにどれだけ勉強したんだろう、、好きのレベルが凄い。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2019年10月13日

河出文庫から出ている『小松左京セレクション1』で興味を持って読んだ。初出が1973年なので2019年現在からすると、多少古めかしくなってしまった表現(各省庁の名称など)が見受けられるが、小説のテーマ自体は現代でも通用するどころか身近にすら感じられる。特に上巻においては第4章でとうとう関東で大地震が起...続きを読むきるが、昨今話題に取り上げられがちな首都直下型地震を想定させられて興味深い。そしてかなり面白い。本文中、視点を変えながらも繰り返し「日本とは? 日本人とは?」という疑問が繰り返し投げかけられる(京都の大文字焼きを見ながら、「なぜ日本人はこのような古いものを残しておくのか?」など)が、そういうことを考えるきっかけになると思う。

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

そのタイトルの通り、日本の国土が地殻変動により沈没してしまうという斬新なストーリーのSF小説。
1973年にノベルズとして初版が発行されたミリオンセラーの文庫。

1970年代と2000年代に映画化されていますが、登場人物の細かい感情表現や著者の想いは、やはり書籍の方が丁寧に描かれており、映画を見た...続きを読む方も是非読んでいただきたいです。

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Posted by ブクログ 2016年07月13日

2011年3月11日の東日本大震災からまだ復興していないなか、2016年4月14日の熊本地震が発生した。地球物理学的な時間の観点ではほぼ同時に発生した地震ともいえよう。そろそろ東京や南海トラフがやばいことになるんじゃないかと多くの人が思っている。そんな状況を予言したかのような物語。有名な作品なのであ...続きを読むれこれ書くこともないのだが、このような時代だからこそ本作品を読んで、さらに恐怖を感じた。天災はいつやってくるか分からない。だから怖い。読んでいるうちにいきなり地震が襲ったらどうしよう、など作品の内容以外のところでパニックになりそうだ。恐怖を引き連れつつ下巻を読む予定。

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Posted by ブクログ 2016年06月26日

全体のレビューは下巻でまとめて。上巻は空前絶後の「地学SF」で、ハードSFの面目躍如です。でも、この作品の真骨頂はそれだけじゃないんですよねぇ。

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Posted by ブクログ 2016年02月10日

 リメイクの映画は興味を引かれなかったけれど、「第2部」が出たとき、「第1部」からまた読まねば、ということで、30年ぶりで読んだ。
 30年前、最初に読んだ当時、『果てしなき流れの果てに』だとか『復活の日』だとかと比べて面白くないと思った覚えがある。設定が宇宙や未来でなくて、もの足りない気がしたので...続きを読むある。そもそも小松左京は、世界に離散しながら強い影響力を持っているユダヤ人に想を得て、国土をなくしてさまよう日本人の未来史のようなものを構想したのだが、国土がなくなる部分を緻密に描いたらそれだけで終わってしまったのだ。月植民地にいち早く入植する日本人とか、火星に日本国を再興しようとする日本人、あるいはアルタイルに植民する宇宙船《憂国》だとかの話を読みたいじゃないか。日本沈没だけじゃどうにも物足りなかったのだ。

 しかし、30年ぶりの再読の印象は、傑作! そして力業! すっかり自分が定住生活者になってしまったせいか、国土が失われるということの悲哀に対する共感度が上がってしまったということか。また、30余年をへても、ほとんど古びていないのに驚く。堀彰の解説にもあるように、海洋冒険小説、地学ハードSF、パニック小説と盛りだくさんに進行するのだが、政治などの大局と、翻弄される個人の描写とがバランスよく描かれることで、物語に入り込みやすい。
 もっとも、本当に興味をそそられるのは「書かれなかった続編」のほうだという感想は30年前とかわらないと言える。残念ながら谷甲州によって書かれた「第2部」も日本人は地球から飛び出しはしないのだ。

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Posted by ブクログ 2015年09月16日

地震は大嫌いですが、地学分野は好きなので読んでみました。この本に書かれていることが実際には起きてほしくないですね。特に東京大地震の被害が本当に桁違いですね……。
また、300ページくらいからの田所博士の講義が、完全に地学の教科書と化していました。(多少フィクションは含んでいますが。)また、政府が入っ...続きを読むてくるところから内容が少し難しいと感じました。まぁなんとかなるレベルですが。それにしてもこれが40年前に書かれていたとは……。小松左京さんの本を読んでみたのはこれが初めてですが、これを読んで「凄い作家だ」と思いました。

面白いですが、多少人を選ぶ小説かもしれません。ただ、地学、地理の好きな人は読んで間違いはないと思います。読む前に、伊豆諸島や小笠原諸島の島々(特にマニアックなもの)について軽く調べておくと、より楽しめるのではないかと思います。下巻も順調に読み進めていきたいです。

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Posted by ブクログ 2013年05月27日

前半は中々話が進まずヤキモキするけど、複数回の地震が東京に与えるダメージは想像以上に大きく、東方大震災クラスが東京近郊で起きたことのように生々しく、血の香りがする書きたかで描かれており、食い入るように読んでしまった。
こんな地震がおきたら人間は抗い様がないよ。ムスメだけが心配です。

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Posted by ブクログ 2012年02月22日

 日本の風景が美しく書かれていました。
作者御自身が日本を愛しておられるように感じました。
渡老人の言葉を反芻しました。

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Posted by ブクログ 2019年11月29日

京都大地震、関東大地震でぼろぼろになった日本であるが、これらの震災もこれから訪れる未曾有の大災害の前触れでしかなかった。政府は隠密利に学者などエキスパートを集めた少数精鋭集団による「D計画」を進行する。
微に入り細を穿つ地震の描写がなまなましくつらい。
情報量が多く密度が高いためなかなか読み進めない...続きを読む…。

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Posted by ブクログ 2019年08月02日

1970年代の日本に大地震と地殻変動による大事変が起ころうとしている…お話。
書かれた時代を考えると、かなり時代の先端を行ったSFだと思います。

この巻では、京都や東京で大地震が起こり、九州から関東までの火山も爆発。
ときの総理大臣と科学者たちが奔走を始めようとしている物語の前提となる設定の描写が...続きを読む多く、まだ人物はそれほど動いていないので、ドキドキしつつも早く先が知りたいもどかしさを感じました。

戦後の高度成長を成し遂げ、日本人に活気がある時代設定も良いと思います。
今だったら、ここまで全体のために頑張る人たちがいるのかな~と思ったりもします。

比べるのはナンだけど、いわゆる良くわからないスピリチュアルなモノが東京を攻撃しようとする『帝都物語』よりも科学的な設定なので、リアル感があってひきつけられました。
地震に備えよう。

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Posted by ブクログ 2018年09月12日

日本人にとってのホラーは、心霊ではなく、自然が相手なのだと思う一冊。ここのとこの災害続きで、マジでこの作品まんまのことが起こってるので手に取ったけど、単に災害の恐ろしさを描くのだけではなく、「日本人は何をもって日本人と言えるのか」を問いただす深遠さ。

とはいえ時代が違うよね、っていうところが多々あ...続きを読むる(男女の役割とか、日本が世界有数の経済大国とか)ので、今の日本でもう一度だれか描いてほしい。

読みやすさでいうと、初っ端の海底調査が冗長。そこを乗り越えれば眠れない。

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Posted by ブクログ 2018年04月21日

一昔前に一大ベストセラーだったということで。
本の題名で、日本列島が沈没する(かもしれない)という主題は明らかで、それすら上巻の終わりまではっきりとは明言されないのだけど、無気味な天変地異の連続、科学的な感じのアプローチ、そして「第二次関東大震災」とその被害のリアリティ、民衆の不安とパニック、本当に...続きを読むありそうなSFで、読めてしまう。
今の時代だったら、地震後の火災よりも津波の方に重点を置かれて書かれるのだろうなと思ったけど、もし、現在震度8.5が東京で起きたら、この本で書かれた被害よりも少なくなっているのでしょうか?
これがどう収束するのか、下巻に期待。

p154
「今度の場合は、何か異様だった。一つ一つの分野で見ればいかにも毎年くりかえされる、自然災害との闘いのバリエーションにすぎないようだったが、その影響のあらわれはじめた分野すべてを合わせて遠望してみると、(中略)何か無気味なものの形が、うっすらとあらわれてくらような感じかするのだ。」

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Posted by ブクログ 2017年06月16日

近年の地震の事もありますが、内容の圧倒的なリアリティに戦慄してしまいます。
そこまでのことにはならないだろうと思いながらも、それらを否定できない恐ろしさを味わいました。
この小説の骨組みは時代が進み科学が進歩を続けても、それをそのまま作品に落とし込める余地を持っていると思います。
いつの日か新しい「...続きを読む日本沈没」が読める日が来るかもしれませんが、どうかいつまでもSFであってほしい…。そう祈らずにはいられません。

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Posted by ブクログ 2016年10月19日

日本SFの古典的名作で、ち密な設定に立脚した災害パニック小説。発表から40年以上たっても、まったく色あせない骨太の内容に驚き。SF愛好者にもかかわらず、喰わず嫌いをして今まで読まなかったことに後悔。上巻は第二次関東大震災まで。下巻にも期待。

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Posted by ブクログ 2016年01月16日

使われる専門用語や現象説明がリアルですごい。今となっては実現出来ている技術もあり洞察の凄さに圧倒された。後半もそうだが、人物像をもっと掘り下げて欲しかった。

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Posted by ブクログ 2014年09月27日

1965年に発表された小松のSF長編『果てしなき流れの果てに』において、未来人が日本が海底に没した事を語るスチュエーションで日本列島を「沈める」メカニズムを考察した際、その大まかな構想が本書の基本プロットとなり、1964年から随筆が開始され、当時最先端の地球物理学、地質学のデーターを消化しつつ完成ま...続きを読むでに10年以上をかけたSF大作。
日本列島が急激なマントル活動による地殻変動で1年以内に日本海溝に沈むという超!有り得ない話。小松亡き後、今となっては筆者未完の大作『日本漂流記』において日本民族を《漂流》させるために日本本土を壊滅消滅させるプロローグとして企画した作品であった。(短編『日本漂流』はこの構想をパロディ化した、お気楽SF)しかし、災害シュミレーションとしての完成度も高く、読んでいる内に“有るかも知れない”という感覚に変化して、実際になったらどうなるんだろうという興味でドンドン読み進んでしまう牽引力はまさに小松左京の文体マジック。
何といってもこの作品がブームを起こした数年後に筆者は「木星をも消滅」させてしまう訳だから日本ぐらい沈めても誰も文句は言えない。

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Posted by ブクログ 2013年05月26日

ただのパニックものではなく、多角度にシュミレーションされた天災パニックものです。私が生まれる以前の作品ですが、本当に時代を感じさせない、今なお通用する洗練された内容です。むしろ今読むべき作品かもしれません。
この作品を読んで一層、昨今の災害ニュースに日本国土に住む民としての危機感を感じるようになりま...続きを読むした。創作という域を超えて普遍的な警鐘を発してるかのようで…。予言というよりかは、日本という国のひとつの個性がどんな選択をするのか、国民性や在り方を示唆しているかのような、説得力のある文章にハラハラさせられます。個人的には国土を病んだ龍に喩えた表現がとても印象的でした。何年か後にもう一度読み直したいです。

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Posted by ブクログ 2013年05月23日

いやぁ〜読み応えありました。とても40年も前の作品とは思えない…もしかして予言の書か何かかも…
「政官民一致で勇敢に果敢に救助作業を行う様はまさにカミカゼ国民」
この件は胸が熱くなったよ。
日本人の矜持を熱く描いた素晴らしい本ですでした。

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Posted by ブクログ 2013年04月02日

高校生の時に読みました。
小松先生のお話は力強くて情熱を感じていました。

ラストでは泣けてしまったっけなあ。
いつの時代にも自分を捨てて誰かのために人生をかけてくれる人がいてくださるんだよね・・・。

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Posted by ブクログ 2012年12月05日

名作です。
 最初に読んだのは中学生くらいかな、概略しか覚えていませんでしたが、今読んでも迫力があり、熱い。
 風俗に時代を感じる部分もあるが、主題は今も変わらない、自然と人間の生き方。
 熱く語る田所博士と、小松さんが重なって見えます。

 地震や津波に対する対応はそのまま予測できている所と時代に...続きを読むより変わってきているところがありますが、そこはしょうがないですね。慧眼です。

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Posted by ブクログ 2012年10月07日

前から気になっていた一冊。
もし日本が沈没する事態となったらこういう展開になるのだろう。
あり得ないと思いつつ、リアルな描写が心を打つ。
続編があるのはこれを読んで初めて知った。

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Posted by ブクログ 2012年06月14日

え?これ、最近の話?!何度もそういう場面が出てきた。1973年に書かれた日本沈没。大地震の状況は2011年のドキュメンタリーのよう。人間の心理、地震後の場景、全て何十年も前に書かれたとは思えないほどリアルで、フィクションであることを忘れさせる。

上巻では関東地方に大地震がやってくる。きっとこのよう...続きを読むになってしまうのだろう、そう思わずにいられない。だから、読み進めると怖くて鳥肌が立ってきてしまう。

「想定外のできごとは起こらない」という態度について、何度も著者からの赤信号が送られている。3.11を経験した今、著者の言葉が身に沁みる。

3.11で起こったことを、40年も前に予想していた著者。震災を見届けるように亡くなったのは、何か深い意味を感じずにはいられない。

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Posted by ブクログ 2012年03月17日

草薙君の特攻(^^)で終わった近年の映画とは別物です。単なるパニック物ではなく、日本人とは何か?という本質的な問いを投げかけています。

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Posted by ブクログ 2020年11月27日

まだそこまで引き込まれていない。下巻に期待。防災の意識を持つことができた。備について家族と話しておかないとと思った。

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Posted by ブクログ 2019年04月20日

SFというよりもシュミレーション小説に近い。
第一章の深海のシーンが物凄く怖い…。

泳ぎは得意なのだけれど、昔から理屈なしに海が苦手。
大きすぎて、ずっと見ていると吸い込まれるような、どこに居るのか一瞬分からなくなる様なあの感じが堪らなく恐ろしい。

日本の為に駆け回り、頭をフル回転させている技術...続きを読む者、知識人たちが格好いい。

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Posted by ブクログ 2018年06月17日

伊豆諸島・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。
現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。
折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。
日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の警告を受け、政...続きを読む府も極秘プロジェクトをスタートさせ、日本人を全員海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。
小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。
そして日本沈没の日は予想外に早くやってきた。日本人は生き残れるのか。

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Posted by ブクログ 2017年08月01日

自分が小学生だった頃に出された本で、あまりにも有名な本でありながら一度も読んだ事が無かった。

てっきりSF内容のてんこ盛りかと思っていたところ、なんのなんの、どこ迄が事実で、どこ迄がSFなのかの判断が出来かねる位のストーリー展開。

残念な事に、自分には、の物理学的(?)地学的(?)知識が無い為、...続きを読むマントルが気象現象と同様な動きをする記述を理解し、海底での地殻変動を正しく視覚化する事が十分に理解出来ていない。そこの部分はこの小説のカナメと思われる。映画では、そこら辺分かりやすく表現されているのであれば、是非観てみたい。

次は下巻。

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Posted by ブクログ 2013年08月21日

映像化もされた言わずとしれた日本のSF小説の最高峰。上巻。

日本沈没の兆候に気づいた学者や政治家たち。彼らが進める調査プロジェクト。しかし、並行して起こり出す大地震に噴火…。手に汗握る展開で、大災害のシーンは圧巻で情景が浮かんできました。リアリティが半端なくて、面白いです。

ただ、残念なことが2...続きを読むつ。

ひとつは、自分の気持ちの問題ですが、内容が内容だけに、まだちょっと楽しむのは時期尚早で不謹慎だな、と。複雑な思いのまま読んだので、心からSFストーリーを楽しむわけにはいかなかったことてすね。

もうひとつは、学者らの口上、解説がところどころに入るので、ストーリー展開が、ややスローペースであること。とくに学者らが繰り広げる海洋地質学の話がすごく専門的で深いのです。おそらく、この「日本沈没の理屈」を語っているシーンが上巻の目玉だと思われますが、この語りの内容を正確に理解するほどの元気はありませんでした(^-^;;

後に調べたところ、やはりこの造詣の深さは、当時の学者をうならせたほどだったとか。なるほど、すごいはすだ。

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Posted by ブクログ 2012年07月31日

有名なベストセラー小説。

もっとゴリゴリのSFだと思っていたけど、そうでもなく、意外と現実的な部分を組み合わせて物語は進んでゆく。

田所博士。かっこいい。


引き続き下巻へ。

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