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Posted by ブクログ
2011年3月11日の東日本大震災からまだ復興していないなか、2016年4月14日の熊本地震が発生した。地球物理学的な時間の観点ではほぼ同時に発生した地震ともいえよう。そろそろ東京や南海トラフがやばいことになるんじゃないかと多くの人が思っている。そんな状況を予言したかのような物語。有名な作品なのであれこれ書くこともないのだが、このような時代だからこそ本作品を読んで、さらに恐怖を感じた。天災はいつやってくるか分からない。だから怖い。読んでいるうちにいきなり地震が襲ったらどうしよう、など作品の内容以外のところでパニックになりそうだ。恐怖を引き連れつつ下巻を読む予定。
Posted by ブクログ
リメイクの映画は興味を引かれなかったけれど、「第2部」が出たとき、「第1部」からまた読まねば、ということで、30年ぶりで読んだ。
30年前、最初に読んだ当時、『果てしなき流れの果てに』だとか『復活の日』だとかと比べて面白くないと思った覚えがある。設定が宇宙や未来でなくて、もの足りない気がしたのである。そもそも小松左京は、世界に離散しながら強い影響力を持っているユダヤ人に想を得て、国土をなくしてさまよう日本人の未来史のようなものを構想したのだが、国土がなくなる部分を緻密に描いたらそれだけで終わってしまったのだ。月植民地にいち早く入植する日本人とか、火星に日本国を再興しようとする日本人、あるいはアルタイルに植民する宇宙船《憂国》だとかの話を読みたいじゃないか。日本沈没だけじゃどうにも物足りなかったのだ。
しかし、30年ぶりの再読の印象は、傑作! そして力業! すっかり自分が定住生活者になってしまったせいか、国土が失われるということの悲哀に対する共感度が上がってしまったということか。また、30余年をへても、ほとんど古びていないのに驚く。堀彰の解説にもあるように、海洋冒険小説、地学ハードSF、パニック小説と盛りだくさんに進行するのだが、政治などの大局と、翻弄される個人の描写とがバランスよく描かれることで、物語に入り込みやすい。
もっとも、本当に興味をそそられるのは「書かれなかった続編」のほうだという感想は30年前とかわらないと言える。残念ながら谷甲州によって書かれた「第2部」も日本人は地球から飛び出しはしないのだ。
Posted by ブクログ
地震は大嫌いですが、地学分野は好きなので読んでみました。この本に書かれていることが実際には起きてほしくないですね。特に東京大地震の被害が本当に桁違いですね……。
また、300ページくらいからの田所博士の講義が、完全に地学の教科書と化していました。(多少フィクションは含んでいますが。)また、政府が入ってくるところから内容が少し難しいと感じました。まぁなんとかなるレベルですが。それにしてもこれが40年前に書かれていたとは……。小松左京さんの本を読んでみたのはこれが初めてですが、これを読んで「凄い作家だ」と思いました。
面白いですが、多少人を選ぶ小説かもしれません。ただ、地学、地理の好きな人は読んで間違いはないと思います。読む前に、伊豆諸島や小笠原諸島の島々(特にマニアックなもの)について軽く調べておくと、より楽しめるのではないかと思います。下巻も順調に読み進めていきたいです。
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