【感想・ネタバレ】日本沈没(下)のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月25日

容赦ない、冷徹な結末、よろしかろうて。
ところどころ時代の制約による違和感を覚えますが、基本的な問題はございません。
自然との対峙がゆくゆく政治課題になっていく見通しを述べるくだりなど、社会への視線も一級品。
ところでよく分かっておらず恐縮ですが、第一部完とのこと、第二部はあるのでしょうか?

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Posted by ブクログ 2021年03月01日

知り合いが「日本なんて住む所じゃない。早く海外に移住しよう。」って冗談抜きに言ってたのを思い出す。田所博士とは真逆。

果たして今の日本政府は、有識者から本作同様の事態が発生する可能性を示唆されたとき、劇中の極秘D2計画のように動いてくれるのだろうか。と思っちゃったなぁ、、

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Posted by ブクログ 2020年08月02日

日本人にとって100年後でも読みつがれる本だと思う。ただ、大地震のあと、道路、電力、鉄道などのインフラの被害想定は、さしもの小松左京でもかなり甘いものであったと、今ではわかる。そんなに早くは復旧しないし、人間を安全に避難所へ移動させられるようになるだけでも、1日2日では無理であって、この小説に出てく...続きを読むるような地震や噴火災害のときは、死者はもっと増えるだろう。

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Posted by ブクログ 2019年10月13日

下巻ではついに日本列島が沈むことが国内外に発表される。上巻でも少しだけ触れられていた日本での家族の在り方や、戦前から戦後への社会の変化、政府と頼る民衆、〝男〟としての責任などが触れられたのが興味深かった。
日本沈没が明らかになっていく中、幸長から見れば若い戦後の人間である小野寺が「お礼奉公」という言...続きを読む葉を出すが、現代ではそれすら古い概念になっているのではないかという気もする。
また河出文庫『小松左京セレクション1』でも取り上げられていたエピローグでは、上巻で「日本など――こんな国なんか、わしはどうでもいいんだ。幸長君。――わしには地球がある。」と主張した田所博士が日本への恋を告白し、裏から政治を操れる実力を持つ渡老人が自分のルーツが日本にないことを告げるシーンがあるが、それが再び最初から読む楽しみを与えてくれる。これはこの小説や文中で語られた諸問題への見方を180度変えてくれるシーンだと思う。
上下巻含めてテーマから登場人物まで興味深いものの連続で、ずっと楽しく読んでいられた。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2018年11月30日

下巻になり、沈没が確定的になった後の、各登場人物の思惑や動き出した関係が非常に面白かった。
田所博士のセンセーショナルな、しかし、計算された行動や、玲子と再開しか小野寺の行動等、ハラハラする展開がたくさんあり、一気に読み進んだ。
日本が沈んでからの日本人が、それぞれの土地でどのように生活を営むのかの...続きを読む続きも気になるとこだった(むしろそっちの方が気になる)。元々続編があるのが前提のようなので、第2部の方も読んでみようと思う。

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Posted by ブクログ 2018年03月24日

超有名作品をとうとう手に取った。いわずと知れた日本列島大災害スペシャル。
昔から読まねばならないとおもいつつ、ここまで引っ張った理由はなんだったか?じゃ、どうして読んだのか?

引っ張った理由は、昔のSFで、今から読むと昔の物語みたいに思っちゃうのではないかと思い込んでいたこと。だって私が子供のころ...続きを読むから父の書棚にありましたから。

読んだ理由は、そんなにくっきりはしていないのだけど、名作にはふれておかねばと思ったこと。これまた失礼な話だが、藤沢周平とか読まなきゃ読まなきゃと思っても読んでいなかった小説が、やっぱり面白かったなと。『日本沈没』が歴史小説というつもりは決してありません。

それで、読んでみたところ、いろいろな意味で思い込みを打ち砕かれました。まず全然古くない!今の時代でも最先端そのもの。多少コンピュータの性能や使い方は変わっていても、本質的な部分でその使い方想定は全くはずれていない。また、日本列島が大地震にあう前提や、被害状況などは阪神淡路や東日本を経て、その想像力の現実感が物凄い。まさにそのとおり、あるいはもしかして未来で見てきた?といっても過言じゃない。

そして、本書は単なるSFじゃない。社会派小説そのものである。政治家が考えること、あるいは国の責任者となったときの絶対的な孤独、国を率いることの重さといった表現は、そこだけ取り出してもそのまま小説になる。科学者として重大な警告は安易にできない、逆に社会におもねりすぎたとき、結局首が閉まってしまうのは誰なのか?象牙の塔にこもってしまったままでよいのか?社会との上手なコミュニケーションを模索し続ける必要はないか?重大な危機に直面し、与党だの野党だのあるいはイデオロギーを振りかざして過去の行動を攻撃することの意味があるのかないのか。

どれも重いテーマが一つ一つ丁寧に構築されており、手抜きなし感がはんぱない。であるからかもしれないが、一人一人の登場人物の心の動きや人間通しの精神的なやりとりは少々薄いかもしれない。もしかしたらテーマや思い題材の影に隠れてうすくみえているだけなのかもしれないが。

というわけで、ここまで引っ張ってしまったことに後悔しつつ、第二部を予約したのであった。

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Posted by ブクログ 2017年02月18日

上巻では日本沈没前の徴候発見までのストーリー、下巻ではいよいよ日本の国土が沈没していく様を描いています。
文庫用に書かれた「あとがき」は下巻に掲載されており、この物語が書かれた背景や当時の「日本沈没説」の所以が説明されています。

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Posted by ブクログ 2016年09月27日

読み終わるのが非常に大変だったが、読み終われてよかったと思う本。
まず考察がかなりされており、リアリティが他のものより一線を画している。起こりそうなことばかり書いてあるし、四十年まえの本とは思えないような未来予測がなされている。
それに加えて、日本人の日本列島への特異な愛情が描かれていて、普段考えな...続きを読むい国土愛を再考させられる小説だった。

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Posted by ブクログ 2016年07月17日

ついに日本列島が海に沈む。それまでの脱出劇から政治家の対応など、どれも真に迫る。2015年から2016年にかけて、火山の噴火が相次ぎ、熊本で大きな地震も発生した。この作品は、もしこのような未曾有の災害が発生したときの状況をシミュレーションしてくれている。政府の災害担当者は、「日本沈没」を読んでおくべ...続きを読むき、緊急事態発生時の対応マニュアルのベースになるから。

この作品は災害発生時の行動指針を知るだけでなく、ユダヤ人など祖国を失った人々の気持ちを考えることもできる。いかに祖国というものが大事なのかも再認識させてくれる。古くささを感じさせない傑作だ。

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Posted by ブクログ 2016年04月28日

リアリティをもたせるための説明が多い上巻に比べて、人間の描写が色濃い下巻。1973年刊行なのに、なんと瑞々しい物語か。

久し振りにいいお話を読んだ。
これは、改めて買おう。
我が家の本棚へお招きしたい。

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Posted by ブクログ 2015年09月21日

下巻は中盤まで政府やら国連やらの話が書かれていて、なかなか読み進めるのが大変でした。しかし、第6章の「日本沈没」は、一気に読み進めました。中央構造線大地震から始まり、その後は日本が地震や火山の爆発でとんでもないことになっている時に北アルプスを縦走して遭難した人々を小野寺が救助に行くというシーンが描か...続きを読むれています。この部分は本当に面白かったですね。舞台となった新潟県南部と長野県北部の地理がもともと自分の頭の中に入っていたのも一因かと思います。自分が住んでいる街の名前も数回チラッと出てきましたし。そして起こる高妻山の爆発。高妻山が爆発したのであれば、そこから少し東にいったところにある黒姫山や飯縄山、また20キロほど北にある新潟県唯一の活火山である焼山、そして妙高山も爆発したんだろうなと、信越国境の山々に思いを馳せておりました。ちなみに、この小説が出版された翌年の1974年、先に述べた焼山が水蒸気噴火を起こしています。だから、爆発したのが現実的には噴火する可能性がゼロに等しい高妻山ではなく、活火山である焼山だったら、より話題になったのではないかと思ったりしています。ただ、それだと位置の関係で話作りが強引になり、また活火山でない山が噴火するということで起きていることの異常性を示しているということもあるので、高妻山で良かったとも思います。

以前みた2006年公開の映画とはストーリーが全然違っていましたね。だからあの映画は別物と考えて良いでしょう。よって、「映画を見たから読まなくてもよい」のではなく、映画を見たからこそ読んでほしいと思います。新たなる発見がたくさんあるでしょう。スケールが大きく、素晴らしい小説でした。

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Posted by ブクログ 2023年02月08日

小松左京ワールド全開のストーリーでした
ストーリーの幅が広くて理解するのに多少苦労しますが読み応えのある一冊です。

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Posted by ブクログ 2020年08月26日

今、どんな自然災害が起きても不思議ではないから、有り得ない話し~ってならないよね。
日本が丸々、沈没するんだもん·····人間には、どうする事も出来ない。
海外へ脱出して生き残る日本の血を引く者達が、その後1から又、日本という国を作るのか。
ウィルスには勝てるかも知れないけど、自然災害には勝てない·...続きを読む····よなぁ。
小難しい話しだったけど、もっと人間の愚かさや卑しさを描いていたら怖すぎて読めなかったかも。
コロナ禍の中、マスク1枚も回って来なかったという日本政府の備蓄の少なさを目の当たりにした今、もし首都直下地震が起きたら日本政府は国民を守れるだけの物資を持って要るのだろうか·····。

どんぶり勘定だもんね(笑)·····ないよね。

いつ何処で破滅的な自然災害が起きてもおかしくない今だからこそ、古い作品が新しい作品として読めます。

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Posted by ブクログ 2019年12月25日

大胆かつ緻密な大災厄シミュレーション。情報濃度が高く読むのに時間がかかってしまった…。
読書を通しての追体験という意味ではなかなか衝撃的で、そのために必要な分量と密度だったことはわかった。

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Posted by ブクログ 2019年08月24日

日本人って不思議な民族なのだろうか。
戦争に負け、原爆を2回も落とされても、地震や津波、火山などの自然災害にも、ぐっとこらえて耐え、黙々と勤勉に働き復興する。

それもきっとこの大地があってこそ。

小松左京が書きたかったのは日本人であり、それも本の中の今ではなく、島が沈没した後の日本人かもしれない...続きを読む

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Posted by ブクログ 2019年07月31日

地質学や気象学だけでなく政治論や外交論、民俗学や哲学など、9年かけて書いた作品だけあって、話が広範囲ににわたり内容がとても濃いので、さくさくとは読み進めず、結構時間がかかってしまったが、やはり名作。絶対また読んでみたい。

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Posted by ブクログ 2018年04月21日

一日で一気に上下巻、読んでしまった。楽観的に読んでいたのに、日本が沈没してしまった。SFだけどパニック小説だった。呆然とした。
ずいぶん傍点の多い書き方で、じっくり読んでたらショックももっと重かったと思う。病んだ竜。
この本が書かれたのが50年くらい前、まだ関東大震災も戦争も記憶にある人が多かったろ...続きを読むうけど、今同じことが起きたら、この生まれてからこのかた平和な国土で安穏としている今の日本人に同じことが起きたら…と思うとゾッとする。交通網分断、火山の噴火、原発、、、。
内閣が異常に使命を持って毅然と動いているけど、実際だったらもっと右往左往して、ほんとに一億人くらいが国土と運命を共にしそうだよね。

p.112「この地球上の人類社会は、まだ一つの国民が、自分たちの国土以外の所で生きる権利を保障されるようになっていない。」

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Posted by ブクログ 2014年09月29日

下巻は災害パニック・脱出シュミレーションのスペクタクルな展開。地殻変動の崩壊活動が始まり、悲痛な悲鳴を上げながら崩れて行く日本列島。沈み行く母国から脱出する国民の姿は日本国民から“日本の難民”へと変わってゆく。
日本人の作者が自ら「日本」という陸地を屠る事で見せようとした日本民族の“姿”はしかし、い...続きを読むま、作者亡き後では大きな未完の書となってしまった『日本放浪記』の《第一部》であり、小松左京という「日本民族研究作家」の代表作だけあって非常に残念。
因みに『日本沈没』と同時期に書きはじめ、、先に脱稿した『果てしなき流れの果てに』において、国土を失った日本人が宇宙へ進出するという《その後》の日本人の歴史に付いて語られる場面があることからも、作者である小松にとって『日本沈没』の存在は、作家として、また個人のライフワークに等しかった事が伺われる。

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Posted by ブクログ 2013年08月21日

『日本沈没』下巻。当時のノベルズ版の方は、シリーズ累計で400万部も売れてるんですね。ただのベストセラーどころじゃないですね。

下巻では政治家の世界の話も多くなってきます。この分野に疎いので分かりづらいところもあるんですが、読むことが肥やしになりますよね。こうやって、なんとなくでもいいから知らない...続きを読む世界のことを知っていくというのは面白いものです。

それにしても、後半の沈没に向かっていくシーンを含め、予想外のリアリティさに驚きです。正直なところ、読む前はもっと「SFチック」に、現実感のない仮想世界で日本が沈没していくのかと思っていましたが、ホントに生々しいです。震災も身近であるため、身につまされます。昨今、南海トラフ地震も現実的なところまで来ていますが、この物語を知っているのと、いないのとでは、大災害時の想像の働き方に大きな違いがあると思います。読んでいるだけでも仮想訓練ですね。

この作品の神髄は、地質学への造詣とリアリティ。そこに、様々な角度からの「日本人の心」が描かれていることだと思います。逃げるもの、任務を全うするもの、共に滅びを選ぶもの、各人の行動は違えど、総じて、日本を愛しているからこその行動が感じられます。作者である小松氏も日本を愛されているんだなあ、と感じました。

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Posted by ブクログ 2024年01月18日

沈みゆく日本を頭に思い浮かべ
あぁ私は日本が好きだなと
そんな事を思いながら本を閉じる。

このような事がいつ起きるか分からない恐怖と
そうなった時に守るべきものを自分は守れるのか
読み終わってからも暫く色々と考えてしまった。

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Posted by ブクログ 2021年12月09日

上巻を読んだ後だったので作者の文章にも慣れてきて多少読みやすさを感じた。
読者に考察させる書き方が多いのでそういうのが好きな人は読むのが楽しいと思う。
また、日本が沈没した様など色々考えさせられるものがある。他の人が書いた世界に散った日本人たちのその後の話もあるらしいので機会があれば読もうと思う。

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Posted by ブクログ 2021年04月22日

空想小説とはいえ、しっかりと下調べをして時間をかけて書き上げた小説と思う。
それゆえ、専門用語やなじみの少ない地理的表現も多く、読み進めるのに苦労した。

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Posted by ブクログ 2020年12月06日

自然のこととか科学のことだけでなく、社会心理、政治、国際関係、安全保障、歴史とかに渡って作者は幅広く勉強されててすごいなと思った。普段あまり読まないSFを読んでみようと思い読んだけど、小難しい記述はけっこう読み飛ばしてしまい、物語としてもそこまで引き込まれるものではなかった。災害への備えを家族と見直...続きを読むしておかないとと思った。

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Posted by ブクログ 2020年06月20日

まえに読んでから40年...
小松左京『日本沈没』の2度目を読み終わった

あれ、こんなに臨場感ある地震の描写だったかと驚いたけれども
2006年一部改稿のうえ文庫化とあるから、阪神淡路地震の経験も加味されて

いえ、こちらがこの間の東日本大震災をまのあたりにしているからでもあり
身にしみて読んで...続きを読むしまうのは事実である

日本列島が沈んで無くなってしまう設定の強烈さは変わらない
それは比喩であって当時(1973年)も今も
「日本はどこへ行くのか」「行けるのであろうか」というメッセージ

古くないのであった

さて、 昨日もTVや新聞、ネットで気になるのは
M7の首都直下型の地震が4年以内に70%の確立でくるという

もちろん首都だけでなく東海、東南海地震のこともある

こんな本を読むとなおさら
忘れてはいないのだが、ドキッとする

わたしどこで直面するのだろうか?

ここで?東京で?途中?

そうそう、東京の災害グッズは全部は揃っていない!
懐中電灯、ろうそく、携帯ラジオはある
水、簡易トイレ、当座の食料、カセットコンロ がない(汗)

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Posted by ブクログ 2019年08月15日

ついに日本が太平洋側にひっくり返るように沈没。
残る高台はほとんどが火山で爆発中。
なぜか水戸の木葉下が残っていました。

ちなみに文中では「あほっけ」とルビが打たれていたけれど、水戸っぽは「あぼっけ」と読むんだけどな…。

ちょっと人間関係が中途半端な終わり方だったけれど、今から45年前にこの内容...続きを読むというのは、なかなかインパクトがあっただろうと思いました。

自分のなかでは防災意識が高まりました。
あと、外国移住になったときのために英語の勉強をもっと頑張ろうと思いました(笑)

でも、自分がリアルにこの状況に遭ったら、たぶん「日本」という国、国土とともに死ぬことを選ぶかもな…。

女性の立場がしょせん「色」役でしかないことだとか時代の古さは多少感じたけれども、いろいろと考えさせられたお話でした。

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Posted by ブクログ 2018年06月17日

とにかくその日が来る前に。
政府は日本人全員を海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。
田所博士は週刊誌で「日本列島は沈没する」と発言して、物議をかもしていた。
小野寺は極秘プロジェクトからはずれて、恋人・玲子とともにスイスに旅立とうとするが、運悪く玲子は、ついに始まった富士山の大噴...続きを読む火に巻き込まれ行方不明となってしまう。
そして、日本沈没のその日は予想外に早くやってきた。
死にゆく竜のように日本列島は最後の叫びをあげていた。
日本人は最悪の危機の中で、生き残ることができるのか。
未来をも予見していた問題作。

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Posted by ブクログ 2017年10月05日

上下巻纏めての感想。
まず、恐怖を感じた。
東日本大震災以降、大きな地震が起こっている日本の状況を考えると、ありえない話ではない。
自分だったらどうするか?
日本を脱出しても難民として苦しい生活をしていけるか?
そんなことを考えていると恐怖だった。
物語としては時代が古いこともあり、ちょっとイメージ...続きを読むがわきにくい部分もあった。

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Posted by ブクログ 2017年08月13日

深海から始まって、聳える山々まで。著者の深い知識に驚かされる。

ただ、ここまで壮大なスペクタクル作品であるが故の難しさなのだろうと思うけれど、自分にとっては、終わり方が何となく強引に思えてしまう。

ここで書かれている様な、日本が裂けて海下に沈む様な可能性は実際に数%でもあるのだろうか?

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Posted by ブクログ 2016年10月22日

上巻は個人の活動中心に対し、下巻は組織の行動が中心。天災パニックへの対応シミュレーションともいえる。全く容赦なく日本を沈没させてしまうのか、と驚く。自然の力に抗える「魔法の力」なんてものはそうそう見つかる訳はない。本小説を読書中に鳥取で震度6弱の大きな地震が発生。春には熊本の大地震もあった。本小説の...続きを読むような壊滅的な事態にならないことを祈るばかり。

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Posted by ブクログ 2015年06月01日

これが、40年前の小説か!。今や地震があれば普通に解説図がニュースに流れるプレートテクトニクス現象が、当時はSF的ガジェットだったんだな。
海洋冒険SF、政治SF、パニックSFを包摂した総合SFでありながら上下2巻に収める手腕は、すごいと言う他ない。(現代の作家ならばダラダラと長い物語になるだろう)...続きを読む
後半は駆け足で流してしまった感は拭えないが、恐るべき小説だ。

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