小松左京のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
伊豆諸島・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。
現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。
折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。
日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせ、日本人を全員海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。
小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。
そして日本沈没の日は予想外に早くやってきた。日本人は生き残れるのか。 -
Posted by ブクログ
15編収録の作品集。
SF作家の小松さんが描いたホラーだけあって、人の怖さだけでなく、超常現象や怪物といったスケールが大きかったり、また人外のものの怖さであったり、というものが印象的です。
そして、もう一つ印象的なのが、戦時下や戦争をテーマとした短編の迫力や雰囲気。1930年代生まれで戦争を知っている世代だからこそ描けたであろう、雰囲気やアイディアが光っています。
そうした戦争をテーマとしたもので特に印象的なのが「召集令状」
突然若者たちの元に届いた赤紙。それを受け取った若者は数日のうちに、謎の失踪を遂げてしまい……
戦前と戦後の断絶と、そこに押し込まれた闇を見事に体現した -
Posted by ブクログ
…んっ?えっ…あ、これで終わりか!帯にも背表紙にも完結巻って書いてあるのに、読み終えて表紙見直してやっと気付きました。そうかー、これは考えなきゃいかんやつだな。
17歳までの子どもたちと大人たちの世界に分かれちゃったというこの世界。この時まで、と期間が定まっているならともかく、ずっとだと大変だよな…準備無しにいきなり子どもだけの世界(AWAY)になってインフラを整備するなんてまあ不可能だし、しかも子どもはみんな大人になっていなくなるだけじゃなく、どんどんあちら(HOME)から生まれ落ちてくるわけでしょ…。時が経てばHOMEのことを一切知らない世代だけになって、いずれAWAYはAWAYという独自 -
Posted by ブクログ
映像化もされた言わずとしれた日本のSF小説の最高峰。上巻。
日本沈没の兆候に気づいた学者や政治家たち。彼らが進める調査プロジェクト。しかし、並行して起こり出す大地震に噴火…。手に汗握る展開で、大災害のシーンは圧巻で情景が浮かんできました。リアリティが半端なくて、面白いです。
ただ、残念なことが2つ。
ひとつは、自分の気持ちの問題ですが、内容が内容だけに、まだちょっと楽しむのは時期尚早で不謹慎だな、と。複雑な思いのまま読んだので、心からSFストーリーを楽しむわけにはいかなかったことてすね。
もうひとつは、学者らの口上、解説がところどころに入るので、ストーリー展開が、ややスローペースである