小松左京のレビュー一覧

  • 地には平和を

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    本作のような風刺が失われている現代。切れ味鋭い風刺は、鮮やかに世相を映し出し、人々に気付きをもたらす。薄っぺらな情報に溺れ、権力と資本に流されていては、地についた平和を手に入れることは決して叶わない。

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    2019年09月03日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    ネタバレ

    日本列島が沈没してから25年。
    各地に移植した日本人は普通にやっていても「ゆっくり・適当・のんびり」の他国人よりもできてしまい、アイデアもあることからかつてのユダヤ人のように現地人とトラブルに。

    他国に拠点を置く日本政府は、ある程度安定してきたかつての日本の領土が沈む海上にフロート式の人工島を計画。
    しかし、竹島には韓国に代わって中国が暗躍していた。
    韓国と中国は昔から国際法を無視するので、ある意味案の定ってことみたい。

    昔から中国と朝鮮は変わらないのね。
    旧ソ連であるロシアも同じ。

    しかし、日本には各地に原発があったわけで、日本が沈没した1970年代にはどれも稼働していただろうし、汚染

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    2019年08月25日
  • 日本沈没(下)

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    ついに日本が太平洋側にひっくり返るように沈没。
    残る高台はほとんどが火山で爆発中。
    なぜか水戸の木葉下が残っていました。

    ちなみに文中では「あほっけ」とルビが打たれていたけれど、水戸っぽは「あぼっけ」と読むんだけどな…。

    ちょっと人間関係が中途半端な終わり方だったけれど、今から45年前にこの内容というのは、なかなかインパクトがあっただろうと思いました。

    自分のなかでは防災意識が高まりました。
    あと、外国移住になったときのために英語の勉強をもっと頑張ろうと思いました(笑)

    でも、自分がリアルにこの状況に遭ったら、たぶん「日本」という国、国土とともに死ぬことを選ぶかもな…。

    女性の立場が

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    2019年08月15日
  • 地には平和を

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    「100分de名著」の小松左京スペシャルの第一回テーマ。
    初の小松作品で、SFは馴染まないことが多かったが、短編だし初心者の自分には良かった。
    表題作は、戦争体験の描写がなかなかに生々しく陰鬱で、自分たちの生活がその時代の後に紛れもなく続いているのを再認識した。もしも、の掛け違いがあったなら、まだあの世が継続していたかもの想像は、何より恐ろしい。

    他は、コップ一杯の戦争がシニカルで好き。
    あれくらいの気軽さで、世界が崩壊に向かったとしても今の世界ならあり得るかも。ゾッとする。

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    2019年07月20日
  • 日本沈没(上)

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    SFというよりもシュミレーション小説に近い。
    第一章の深海のシーンが物凄く怖い…。

    泳ぎは得意なのだけれど、昔から理屈なしに海が苦手。
    大きすぎて、ずっと見ていると吸い込まれるような、どこに居るのか一瞬分からなくなる様なあの感じが堪らなく恐ろしい。

    日本の為に駆け回り、頭をフル回転させている技術者、知識人たちが格好いい。

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    2019年04月20日
  • 虚無回廊

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    ネタバレ

    さすが、小松左京と思わせる奇抜な発想と人間臭いドラマが展開される序章と、故遠藤秀夫が開発したAE(Artificial existance)がSS(Super Structure)内で複数の地球外知的生命体と遭遇する過程を描いた1~4章。いよいよSSとのコンタクトと思ったら絶筆。小松さん 死ぬ前に回収してくれ=・・・・
    AEのアイデアは、その後 他の作家さんたちが描いているが、アンジェラ インゲボルグからアンジェラ エンドウに(AIからAEに)なってほしいというプロポーズは 座布団10枚です。

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    2019年02月03日
  • 日本沈没(下)

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    とにかくその日が来る前に。
    政府は日本人全員を海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。
    田所博士は週刊誌で「日本列島は沈没する」と発言して、物議をかもしていた。
    小野寺は極秘プロジェクトからはずれて、恋人・玲子とともにスイスに旅立とうとするが、運悪く玲子は、ついに始まった富士山の大噴火に巻き込まれ行方不明となってしまう。
    そして、日本沈没のその日は予想外に早くやってきた。
    死にゆく竜のように日本列島は最後の叫びをあげていた。
    日本人は最悪の危機の中で、生き残ることができるのか。
    未来をも予見していた問題作。

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    2018年06月17日
  • 日本沈没(上)

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    伊豆諸島・鳥島の東北東で一夜にして小島が海中に没した。
    現場調査に急行した深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、地球物理学の権威・田所博士とともに日本海溝の底で起きている深刻な異変に気づく。
    折から日本各地で大地震や火山の噴火が続発。
    日本列島に驚くべき事態が起こりつつあるという田所博士の警告を受け、政府も極秘プロジェクトをスタートさせ、日本人を全員海外へ移住させるべく、極秘裏に世界各国との交渉に入った。
    小野寺も姿を隠して、計画に参加するが、関東地方を未曾有の大地震が襲い、東京は壊滅状態となってしまう。
    そして日本沈没の日は予想外に早くやってきた。日本人は生き残れるのか。

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    2018年06月17日
  • 日本沈没(下)

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    上下巻纏めての感想。
    まず、恐怖を感じた。
    東日本大震災以降、大きな地震が起こっている日本の状況を考えると、ありえない話ではない。
    自分だったらどうするか?
    日本を脱出しても難民として苦しい生活をしていけるか?
    そんなことを考えていると恐怖だった。
    物語としては時代が古いこともあり、ちょっとイメージがわきにくい部分もあった。

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    2017年10月05日
  • 最後の隠密

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     映画作品はいくつも視たことありますが、小説は初めて読みました。上杉謙信女人説にインスパイアされた’’竜虎抱擁’’読んでみたかったんですよね。
     笑えるSFの大御所では筒井康隆は散々読みましたが、どうしてどうして、小松左京もものすごく面白いじゃないですか。織田信長が本能寺の変を生きていたら、、、という’’南海太閤記’’は普通の出来ですが、この中では’’イッヒッヒ作戦’’がタイトルはふざけてるけどコメディ映画にピッタリ。短編ももっと映像メディアにとりあげられてもよい大作家だと思いますよ

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    2017年09月20日
  • 日本沈没(下)

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    深海から始まって、聳える山々まで。著者の深い知識に驚かされる。

    ただ、ここまで壮大なスペクタクル作品であるが故の難しさなのだろうと思うけれど、自分にとっては、終わり方が何となく強引に思えてしまう。

    ここで書かれている様な、日本が裂けて海下に沈む様な可能性は実際に数%でもあるのだろうか?

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    2017年08月13日
  • 日本沈没(上)

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    自分が小学生だった頃に出された本で、あまりにも有名な本でありながら一度も読んだ事が無かった。

    てっきりSF内容のてんこ盛りかと思っていたところ、なんのなんの、どこ迄が事実で、どこ迄がSFなのかの判断が出来かねる位のストーリー展開。

    残念な事に、自分には、の物理学的(?)地学的(?)知識が無い為、マントルが気象現象と同様な動きをする記述を理解し、海底での地殻変動を正しく視覚化する事が十分に理解出来ていない。そこの部分はこの小説のカナメと思われる。映画では、そこら辺分かりやすく表現されているのであれば、是非観てみたい。

    次は下巻。

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    2017年08月01日
  • 空飛ぶ窓

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    1976年文春文庫から刊行された小松左京による女性をテーマにした短編集。当時「SFなどという物書きに女性を描くことは無理」と揶揄されたいた事に奮起して70年代の原風景と慈愛あふれる幻想的なストーリー構成で展開される日本女性の美の姿を描いた小松文学“女シリーズ”の代表作『秋の女』『旅の女』『歌う女』の三作品に、女性向けに描かれたミステリー調のSFストーリーは「週刊小説」で女性読者から好評を得た表題作『空飛ぶ窓』。「週刊新潮」発表の短編『黄色い泉』は古事記と比婆山のUMAを掛け合わせたアダルト風味な奇談。

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    2016年11月13日
  • 日本沈没(下)

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    上巻は個人の活動中心に対し、下巻は組織の行動が中心。天災パニックへの対応シミュレーションともいえる。全く容赦なく日本を沈没させてしまうのか、と驚く。自然の力に抗える「魔法の力」なんてものはそうそう見つかる訳はない。本小説を読書中に鳥取で震度6弱の大きな地震が発生。春には熊本の大地震もあった。本小説のような壊滅的な事態にならないことを祈るばかり。

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    2016年10月22日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    15編収録の作品集。

     SF作家の小松さんが描いたホラーだけあって、人の怖さだけでなく、超常現象や怪物といったスケールが大きかったり、また人外のものの怖さであったり、というものが印象的です。

     そして、もう一つ印象的なのが、戦時下や戦争をテーマとした短編の迫力や雰囲気。1930年代生まれで戦争を知っている世代だからこそ描けたであろう、雰囲気やアイディアが光っています。

     そうした戦争をテーマとしたもので特に印象的なのが「召集令状」

     突然若者たちの元に届いた赤紙。それを受け取った若者は数日のうちに、謎の失踪を遂げてしまい……

     戦前と戦後の断絶と、そこに押し込まれた闇を見事に体現した

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    2016年03月18日
  • AWAY-アウェイ- 2

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    …んっ?えっ…あ、これで終わりか!帯にも背表紙にも完結巻って書いてあるのに、読み終えて表紙見直してやっと気付きました。そうかー、これは考えなきゃいかんやつだな。
    17歳までの子どもたちと大人たちの世界に分かれちゃったというこの世界。この時まで、と期間が定まっているならともかく、ずっとだと大変だよな…準備無しにいきなり子どもだけの世界(AWAY)になってインフラを整備するなんてまあ不可能だし、しかも子どもはみんな大人になっていなくなるだけじゃなく、どんどんあちら(HOME)から生まれ落ちてくるわけでしょ…。時が経てばHOMEのことを一切知らない世代だけになって、いずれAWAYはAWAYという独自

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    2015年11月18日
  • 日本沈没(下)

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    これが、40年前の小説か!。今や地震があれば普通に解説図がニュースに流れるプレートテクトニクス現象が、当時はSF的ガジェットだったんだな。
    海洋冒険SF、政治SF、パニックSFを包摂した総合SFでありながら上下2巻に収める手腕は、すごいと言う他ない。(現代の作家ならばダラダラと長い物語になるだろう)
    後半は駆け足で流してしまった感は拭えないが、恐るべき小説だ。

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    2015年06月01日
  • 虚無回廊

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    巨星、小松左京さんの未完の大作。壮大で深遠なテーマと、膨大な知識量はさすが。この宇宙に現れたSSとは?!人間とAEとの両者に存在する実存とはいったい何か?!
    科学的、心理的な大問題を、物語として読めるのがSFの醍醐味だと思う。
    ただし、小説としての印象は△。後半に立ち現れるVPたちの下世話な会話や、無駄な活劇シーンは正直ちっとも面白くなかったからである。
    SSの存在をテーマにするのか、実存とは何かをテーマにするのか、どちらかに的を絞ったほうが小説としては面白くなっていたかもしれない。

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    2015年01月18日
  • 空中都市008 アオゾラ市のものがたり

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    今、「未来」って聞くと自然と暗いイメージが湧いてくるけど、昔の未来科学小説を読むと未来は明るくてエネルギーに満ちてる気持ちになります。
    宇宙旅行とか行ってみたいな!

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    2014年11月18日
  • 日本沈没(上)

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    映像化もされた言わずとしれた日本のSF小説の最高峰。上巻。

    日本沈没の兆候に気づいた学者や政治家たち。彼らが進める調査プロジェクト。しかし、並行して起こり出す大地震に噴火…。手に汗握る展開で、大災害のシーンは圧巻で情景が浮かんできました。リアリティが半端なくて、面白いです。

    ただ、残念なことが2つ。

    ひとつは、自分の気持ちの問題ですが、内容が内容だけに、まだちょっと楽しむのは時期尚早で不謹慎だな、と。複雑な思いのまま読んだので、心からSFストーリーを楽しむわけにはいかなかったことてすね。

    もうひとつは、学者らの口上、解説がところどころに入るので、ストーリー展開が、ややスローペースである

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    2013年08月21日