小松左京のレビュー一覧

  • 虚無回廊

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    地球から5.8光年の宇宙に突然現れたSS(Super Structure)。その謎を探るためにAIを拡張して自分自身の意識を載せたAE(Artificial Existence)を使って宇宙空間を旅する。AEがVP(Virtual Persona)を作り出す。そしてSSにはさまざまな知的生命体が集まっていた。小松左京最後の未完の長編。

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    2018年10月20日
  • 日本沈没(上)

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    日本人にとってのホラーは、心霊ではなく、自然が相手なのだと思う一冊。ここのとこの災害続きで、マジでこの作品まんまのことが起こってるので手に取ったけど、単に災害の恐ろしさを描くのだけではなく、「日本人は何をもって日本人と言えるのか」を問いただす深遠さ。

    とはいえ時代が違うよね、っていうところが多々ある(男女の役割とか、日本が世界有数の経済大国とか)ので、今の日本でもう一度だれか描いてほしい。

    読みやすさでいうと、初っ端の海底調査が冗長。そこを乗り越えれば眠れない。

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    2018年09月12日
  • 短小浦島

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    異色短編集。どのくらい異色かというと、SF色が皆無に近い。小松左京の作品で、である。しかしそれで面白さが減じるかというと全くそんなことはなく、芸道小説4編に女シリーズと戯曲とホラーが各1編ずつ、文章力の高さは言うまでもないし、読みどころは多い。特に最後の「石」は、人に勧めるのも躊躇われるほどのその心理的不快感に、幾度も戦慄させられた。

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    2018年07月04日
  • 日本沈没(上)

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    多数巻を平行に読むシリーズ。大御所の代表作なんだけど、ちゃんと読んだことはなかったんだよね。「首都消失」を上下で読みはしたけど、なんかパッとしなかったので、ずっと避けてきた。

    地震が多発する197X年の日本。島が沈んだことを調べるために海底の探査中に、1日に200mもの沈下が観測される。一方で、京都(関西)でマグニチュード8強の地震に続き、東京でも大地震に見舞われ、一度に200万人以上が死亡。田所博士の言うように、日本は海に沈んでしまうのか…。

    イントロ部分に阪神大震災の引用があるため、オリジナルに加筆修正がなされている可能性のある版ではあるが、1960年代に構想して、70年代の前半に描か

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    2018年05月15日
  • 日本沈没(下)

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    一日で一気に上下巻、読んでしまった。楽観的に読んでいたのに、日本が沈没してしまった。SFだけどパニック小説だった。呆然とした。
    ずいぶん傍点の多い書き方で、じっくり読んでたらショックももっと重かったと思う。病んだ竜。
    この本が書かれたのが50年くらい前、まだ関東大震災も戦争も記憶にある人が多かったろうけど、今同じことが起きたら、この生まれてからこのかた平和な国土で安穏としている今の日本人に同じことが起きたら…と思うとゾッとする。交通網分断、火山の噴火、原発、、、。
    内閣が異常に使命を持って毅然と動いているけど、実際だったらもっと右往左往して、ほんとに一億人くらいが国土と運命を共にしそうだよね。

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    2018年04月21日
  • 日本沈没(上)

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    一昔前に一大ベストセラーだったということで。
    本の題名で、日本列島が沈没する(かもしれない)という主題は明らかで、それすら上巻の終わりまではっきりとは明言されないのだけど、無気味な天変地異の連続、科学的な感じのアプローチ、そして「第二次関東大震災」とその被害のリアリティ、民衆の不安とパニック、本当にありそうなSFで、読めてしまう。
    今の時代だったら、地震後の火災よりも津波の方に重点を置かれて書かれるのだろうなと思ったけど、もし、現在震度8.5が東京で起きたら、この本で書かれた被害よりも少なくなっているのでしょうか?
    これがどう収束するのか、下巻に期待。

    p154
    「今度の場合は、何か異様だっ

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    2018年04月21日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部は日本列島が沈没してから25年後の物語。国土は消失しても国は存在しているという話。地球規模の気候変動と、地球規模の事案を取り扱う場合、国民、あるいは地球人はどのような目線で活動しなければならないのか?小松左京とそのチームが来るべき真のボーダーレス社会における人類のありようを問うた作品に仕上がっている。

    タイトルから本書を手に取ると、どうしても国土やマントル、マグマ、といった地殻変動方面の目線になってしまう。これは日本が地震や火山、津波に強い関心を持っているからしょうがないことではある。しかし本書が見据える視点は地球規模の地殻変動や気候変動をトリガーにした地球人としての振る舞いについて目

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    2018年04月14日
  • 日本沈没 3巻

    ネタバレ 購入済み

    れい子ちゃんの笑顔に救われます

    重い内容に普段の玲子ちゃんや居酒屋の店長さんの明るさが救いなりますね。

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    2018年03月03日
  • 日本沈没 1巻

    ネタバレ 購入済み

    序章

    序章といったところですが、漫画としての迫力ある表現ですね。

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    2018年03月03日
  • 華やかな兵器

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    小松左京の短編集。ハードSFに見せかけて、実は星新一みたいなネタだけど深刻に展開する表題作、歴史小説かと思いきや(思わないと思うけど)、タイムパラドックスという「リテイク」など。

    1600年。関が原の合戦をテレビでライブ中継しようとするが、確認するたびに何故か開戦が数十秒早まっていく。歴史の改変は許されないものの、多少の接触は大きな影響につながらないと判断し、調子に乗り始めたところ…。

    やはりライトSF読み(スペースファンタジーなどが苦手)としては、非常にとっつきやすい小松作品群だ。特に初っ端の「リテイク」みたいな話は大好物。

    最後の山姥の作品以外は、思考実験(少しだけ現実をいじった場合

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    2017年12月07日
  • AWAY-アウェイ- 1

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    最初の20ページくらいは、やけに登場キャラが説明口調で自己紹介するので、「コレはハズレかな?」と思っていたけど、だんだんと状況が飲み込めていくにつれて、ハマっていってしまう。
    面白かった。

    萩尾望都先生のあとがきにもあった「子供だけの世界になったら?」を表現している点も高評価です。

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    2017年11月01日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    すぐそこ
    まめつま
    くだんのはは
    秘密(タブ)
    影が重なる時
    召集令状
    悪霊
    消された女
    黄色い泉
    逃ける
    蟻の園

    保護鳥
    霧が晴れる時
    さとるの化物

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    2017年10月18日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    昔々の『日本沈没』以来の小松左京さんの作品でした。さすが、巨匠ともいうべきSF作家です。
    日常の中に潜むぞっとする瞬間を
    冷静な視線で捉えて、
    ぞくぞくするホラー小説に仕上げていました。


    1960年代から1970年代に掲載された
    ホラー短篇が15編。
    舞台は山の中であったり、田舎町であったり、
    太平洋戦争末期の裕福なお屋敷であったりと
    さまざまなパターンの恐怖が描かれています。


    「まめつま」や「くだん」「さとる」・・・
    昔の日本の伝説などにでてくる妖が
    この作品でも登場し、
    関わり合った人々を言いようのない恐怖の世界へ陥れます。
    いつ終わるとしれない不気味な世界が
    作品の中でえんえんと

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    2017年11月09日
  • こちらニッポン・・・(下)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。さほど大作ではないが、そろそろ一旦休憩する。

    セスナを手に入れた福井たちは、大阪を発って名古屋、東京と移動し仲間を見つけるが、そのこととも相まって、数々の困難に直面する。

    「いまここから、自分以外誰もいなくなったら」という、小松左京お得意の消失ものの思考実験だが、今読んでも良く出来ている。

    消えたことによる絶望感だけでも、開放感だけでもない。電気はいつまで持つのか、そこに災害が起こった場合の被害など、きちんとある程度検証されている。

    飛行機の操縦、電力の仕組みや食品の流通、生きていくためのライフラインなど、ここまで検証してちゃんと書いている(書けてい

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    2017年05月12日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    怪異の人形焼詰め合わせ。

    怪異が起こる、
    訳知り顔の男が語り出す、
    オチ。

    毎回この型で焼かれており
    中身だけが違うのだが、
    それでも美味しい。
    ぱくぱく口に運び、
    ごくまれに中身が薀蓄しかなくて
    飲み込んだものを二度見する。

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    2017年03月19日
  • こちらニッポン・・・(上)

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    複数巻の長編を平行に読破しよう月間。角川で無い版では、1冊に収まっているので、さほど大作ではない。

    朝目が冷めたら、周りに全く人がいなかった。しかも車も店も、直前まで人がいたかのように…。人が消えるという、非常に基本的な異変のなかでのサバイバル。

    これ、思い出の1冊(1作)なんですよね。中学の頃に、上下を一瞬で読み切った記憶があり、再度手に入れようと探していた所、数年前にようやく見つけた。小松左京の同様のテーマ「復活の日」「日本沈没」「首都消失」「アメリカの壁」なんかよりも、とっつきやすい名作。

    とにかく、テーマも視点が身近で、目の前から人間が一瞬で消えたら?というだけのものだが、そこか

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    2017年03月18日
  • 日本沈没(上)

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    近年の地震の事もありますが、内容の圧倒的なリアリティに戦慄してしまいます。
    そこまでのことにはならないだろうと思いながらも、それらを否定できない恐ろしさを味わいました。
    この小説の骨組みは時代が進み科学が進歩を続けても、それをそのまま作品に落とし込める余地を持っていると思います。
    いつの日か新しい「日本沈没」が読める日が来るかもしれませんが、どうかいつまでもSFであってほしい…。そう祈らずにはいられません。

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    2017年06月16日
  • 日本沈没(上)

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    ネタバレ

    日本SFの古典的名作で、ち密な設定に立脚した災害パニック小説。発表から40年以上たっても、まったく色あせない骨太の内容に驚き。SF愛好者にもかかわらず、喰わず嫌いをして今まで読まなかったことに後悔。上巻は第二次関東大震災まで。下巻にも期待。

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    2016年10月19日
  • 日本沈没(上)

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    使われる専門用語や現象説明がリアルですごい。今となっては実現出来ている技術もあり洞察の凄さに圧倒された。後半もそうだが、人物像をもっと掘り下げて欲しかった。

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    2016年01月16日
  • 夜が明けたら

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    SFベースの怪談短編集。とんでもないことが起こって、単なるオカルトかと思いきや、ちゃんとSF(あるいは科学)がしっかり基本にあるので、ぶれないため非常に読みやすい。

    入りはみんなシンプルで、停電したり家の外から地響きがしたり。そこまでの引っ張りもコンパクトに収まっているのもあって、こんなに読みやすい小説もあったのだなあと感心する。

    で、内容についてはどういう仕組みかを書いたらほとんど面白くなくなるので、一切書けないという、非常に困った作品集でも有る。

    1本だけ異様なのがカニバリズムな話。エゲツナイ話を、安定感を持ってさらりとバナナの葉に包んで料理してしまうあたり、さすが小松作品であります

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    2015年10月21日