【感想・ネタバレ】日本沈没 1巻のレビュー

あらすじ

11月の東京・新宿。潜水艇操縦士の小野寺俊夫は立ち寄った飲み屋で「ビルが突然地中に飲みこまれる」という不可解な事件に遭遇する。偶然居合わせたレスキュー隊員の機転で窮地を脱したかに思われたが、それは日本に起こる災厄の序章にすぎなかった…

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小松左京が21世紀に転生?

原作者・小松左京が素晴らしいのは、語り部の力技で「プレート潜り込み仮説」を「SF噺」にするだけでなく、プレート潜り込みが引き起こす「大震災」を土台に、日本と言う「官僚主導国家」が、「大災害の危機管理」に「どの様に反応」し、「行動するのか?」、「国家ネーションステートを喪失した日本人はどうなるか?」と言う「壮大な社会実験」小説に組み立て、成功させた事ですよね。
何より、1973年当時の国会議員達も、霞が関の官僚達も、この「壮大なSF噺」と「新しい仮説」の「プレートテクトニクス」に基づく「大震災の可能性」に注目した結果、小松左京と言う「稀代の語り部」が、国会に参考人として招致され、彼の言葉が、後に深海探査の小型潜水艇建造計画まで波及効果を示したのは、「事実は小説よりも奇なり」でしたよ。
1973年3月に出版、「重版出来」を重ねたけど、当時は売り切れで買えなかった。1973年の9月、まだ東北新幹線が無かった当時、出張帰りの仙台駅ホーム売店で「カッパ・ブックス版上下2巻」を発見した時の嬉しさは、半世紀後の今でも覚えています。
当時のL特急は4時間半位で上野仙台間を運行したけど、上巻を読み終えた時は赤羽付近で、車窓に仙台銘産「あべの笹かま」看板が見えた頃だった。
今回は「新しい絵師」に依る旧作復活ですが、当時「新仮説」だったプレートテクトニクス仮説は、現代では、震災予測不可能を露呈しています。
更に、地球周回軌道上からの膨大な観測結果が、地震も火山噴火も、マントル上層部を移動する「熱エネルギー」のマグマが共通因子となって起こる現象で、その移動ルート解明が古い仮説のプレートテクトニクスに上書きされ始めました。
今後、この絵師と編集部が、どの様にまとめ上げるのかが、この作品を「重版出来」まで育て上げる別れ目。
今後も要注目ですねぇ。

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2020年07月13日

匿名

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数年前にやったドラマを見ましたが、原作やコミカライズは読んだことがなかったので登場人物が違くて驚きました。コミカライズとても面白いです!原作も読んでみたいと思います

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2024年04月06日

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初の 日本沈没

有名作品なのでいつかはと思っていたのをコミック版ですが初めてやっと読んでみました。(合わせて原作も試し読み分だけ)
おお面白い読めそう、ということにまず安心。冒頭の今どきの虚無感は原作からあるのどうなの、は違うようですね。けれど冒頭から小野寺さん登場なのは同じく。この1巻は新宿ビルの倒壊現象に3分の2割いていて息をのむような展開は引き込まれるものでした。
原作から暑い11月、梅雨明けから急に高温の日が続いて連日35度と、うん既視感あるわやだ怖いなとちょっとにやついてしまってました・・。

#ドキドキハラハラ

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2023年11月20日

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傑作

1970年代に発行された小松右京の大ベストセラー。
時代にあわせ繰り返しメディア展開されてきた作品の舞台を2000年代に移してコミカライズ。

作中冒頭には11月なのにセミが大発生し、30度を超えるという描写があるが、奇しくもまさに現在10月半ばにも関わらず30度を超す日が続いている。

人間の傲慢によるものなのか、神の雷なのか。
それはわずか数十年の人間の営みによるものなのか、十年に一度の異常気象が毎年のように起こり、日本、ひいては世界へ警鐘を鳴らしている。

まさに今読むべき物語。

#ドキドキハラハラ #深い #怖い

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2022年09月29日

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庵野監督も絶賛

スピリッツで連載中、リアルタイムで読んでました。科学、マスコミ、官僚、学閥、政党、色々な立場の人間が登場します。日本沈没と言う未曾有の大惨事に対して、皆むき出しエゴイズムを晒してくれます。スピリッツ連載中からエヴァの庵野監督がこの漫画を絶賛してました。シン・ゴジラを見たときに、なんとなく日本沈没と進行や人物の描き方が似てるな感じました。

#シュール

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2021年09月07日

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現代版です

子どもの頃に見た日本沈没かと思ったら現代での設定になっていました。とてもおもしろかったので続けて読んでます。

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2020年08月02日

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日本沈没

11月なのに蒸し暑く蝉の声がする異常気象の日本列島、東京のとあるビルディング1棟だけが地中に飲み込まれた。日本国民がまだ気付いていない恐ろしいことが近々起こることを察知した一握りの人たちが原因を調べるため日本海溝一万メートルの深海に調査を開始したが海底で恐ろしいことが

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2020年07月17日

yok

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マンガ媒体ですが読めて良かったです。(原作未読ですがいつか読みたい)
いつ起こってもおかしくない内容だし、人々の動きも自分が知らないだけで実際にありそうだし
リアリティだけじゃなく、創作としても惹き込まれる作品です。
(女性にハイパーレスキュー隊員ているのかなと一瞬思ってしまいましたがごめんなさい。いたらごめんなさい)

言えるのは、人が災難に見舞われている時にカメラを向けるような人間にだけはなりたくないし
助けを求める声を無視する人にはなりたくないと思いました。
この作品は多くの方に読んでもらいたいです。

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2020年07月13日

ハラハラして、続きが気になる。主人公の性格のキツさが気にはなるけど、言ってることは正論だから嫌味には感じない。

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2023年11月18日

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良い出だしでしたね

日本沈没の原作は何度も読んでいますが、映画等はあまりちゃんと見ていません。
一色さんによるこの作品は40年ほどアップデートされていますが、基本的な登場人物は概ね一緒のようですね。玲子さんの設定はリメイク映画に近いのか、だいぶ変わっていますね。
冒頭部分とかは結構、アレンジされていますね。
主要登場人物の1人、田所教授と日本のフィクサー・渡老人の場面が1巻終盤に出てきますが、こちらは重要な場面なので、ほぼ原作依拠でしたね。
科学者としての重要な資質、田所教授の言っている通りだろうと思いますね。

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2022年12月14日

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ドラマをみて

ドラマを見てマンガを読みました。リアルタイムでTVや映画の「日本沈没」を見ていた世代で、このコミックはKindleで初めて手に取りました。スピリッツで連載していたことは知りませんでした。たぶん作者は(少なくともリアルタイムでは)かつての作品を観てはいないでしょうから、もちろん、日本沈没に対する考え方が全く異なることは承知の上でのレビューです。
作者の考え方を否定はしませんが、日本沈没という有名な作品を使用した上で、自分の主義主張や思想を語ることは、面白いか面白くないか以前に、忌むべき行為だと思うので★1つとさせていただきました。作品自体は、絵は上手いと思いますし、全体の構成も良いと思いますが、私には、小松左京氏の書きたかったことを、この作品の中に見出せませんでした。作者自身の日本沈を描きたいのであれば、小松左京氏の名前を外せば良いのではないでしょうか。

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2022年06月09日

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序章

序章といったところですが、漫画としての迫力ある表現ですね。

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2018年03月03日

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絵柄がどうにも

原作は良い点でも悪い点でも日本のSFの古典とも言える作品であり、ストーリーの評価は原作の方で行うべきであろう。しっかりした原作のコミカライズにありがちの、説明文が長くなったり、長台詞になったりする問題点はほとんど出ていない。その点は評価すべきであろう。ただコミックの生命線とも言うべき「絵」がどうにも受け付けられない。嫌悪感が湧いてくるのはどうしてだろう。

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2021年11月11日

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話自体は壮大ですが。

昭和に映画化された国産SF小説を漫画にしたものです。話自体は随分と大きいのですが、人物造形展開共に原作同様非常に類型的な作品で然したる出来ではありません。

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2021年01月31日

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日本沈没 1巻

日本の独特な地理条件を考えて、実際に起こるかもしれないと思うと少し怖くなりました。何があるかわからない時代なのでやれる準備はしておこうと思いました。

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2020年12月16日

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