小松左京のレビュー一覧

  • 日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か?

    Posted by ブクログ

    小松左京『日本SF傑作選2 小松左京 神への長い道/継ぐのは誰か? 』ハヤカワ文庫。

    現代日本SF誕生60周年記念シリーズの第2弾。小松左京のSF中短編と長編傑作8篇を収録。

    いずれも既読作品であり、読み返したのは何十年ぶりだろうか。昔は早川文庫をはじめ、角川文庫、集英社文庫などで手軽に小松左京の作品を楽しむことが出来た良い時代だった。作品については今さら語るまでもなく、SFの王道といった面白い作品ばかりであり、恐らく数多くの小松左京作品からのセレクトには大分悩んだことだろう。

    中短編『地には平和を』『時の顔』『紙か髪か』『御先祖様万歳』『お召し』『物体O』『神への長い道』に、長編『継ぐ

    0
    2017年10月21日
  • AWAY-アウェイ- 2

    Posted by ブクログ

     萩尾SFには全て「生殖」がからんでいる、という説を立てている。『11人いる!』しかり『銀の三角』しかり。
     『AWAY』も、その傾向が色濃く感じられる。ただ、原案『お召し』は未読につき、軽々に断定できない。

    0
    2017年10月03日
  • 日本沈没(下)

    Posted by ブクログ

    上巻では日本沈没前の徴候発見までのストーリー、下巻ではいよいよ日本の国土が沈没していく様を描いています。
    文庫用に書かれた「あとがき」は下巻に掲載されており、この物語が書かれた背景や当時の「日本沈没説」の所以が説明されています。

    0
    2017年02月18日
  • 日本沈没(上)

    Posted by ブクログ

    そのタイトルの通り、日本の国土が地殻変動により沈没してしまうという斬新なストーリーのSF小説。
    1973年にノベルズとして初版が発行されたミリオンセラーの文庫。

    1970年代と2000年代に映画化されていますが、登場人物の細かい感情表現や著者の想いは、やはり書籍の方が丁寧に描かれており、映画を見た方も是非読んでいただきたいです。

    0
    2017年02月18日
  • 日本沈没(下)

    Posted by ブクログ

    読み終わるのが非常に大変だったが、読み終われてよかったと思う本。
    まず考察がかなりされており、リアリティが他のものより一線を画している。起こりそうなことばかり書いてあるし、四十年まえの本とは思えないような未来予測がなされている。
    それに加えて、日本人の日本列島への特異な愛情が描かれていて、普段考えない国土愛を再考させられる小説だった。

    0
    2016年09月27日
  • 日本沈没(下)

    Posted by ブクログ

    ついに日本列島が海に沈む。それまでの脱出劇から政治家の対応など、どれも真に迫る。2015年から2016年にかけて、火山の噴火が相次ぎ、熊本で大きな地震も発生した。この作品は、もしこのような未曾有の災害が発生したときの状況をシミュレーションしてくれている。政府の災害担当者は、「日本沈没」を読んでおくべき、緊急事態発生時の対応マニュアルのベースになるから。

    この作品は災害発生時の行動指針を知るだけでなく、ユダヤ人など祖国を失った人々の気持ちを考えることもできる。いかに祖国というものが大事なのかも再認識させてくれる。古くささを感じさせない傑作だ。

    0
    2016年07月17日
  • 日本沈没(上)

    Posted by ブクログ

    2011年3月11日の東日本大震災からまだ復興していないなか、2016年4月14日の熊本地震が発生した。地球物理学的な時間の観点ではほぼ同時に発生した地震ともいえよう。そろそろ東京や南海トラフがやばいことになるんじゃないかと多くの人が思っている。そんな状況を予言したかのような物語。有名な作品なのであれこれ書くこともないのだが、このような時代だからこそ本作品を読んで、さらに恐怖を感じた。天災はいつやってくるか分からない。だから怖い。読んでいるうちにいきなり地震が襲ったらどうしよう、など作品の内容以外のところでパニックになりそうだ。恐怖を引き連れつつ下巻を読む予定。

    0
    2016年07月13日
  • 日本沈没(上)

    Posted by ブクログ

    全体のレビューは下巻でまとめて。上巻は空前絶後の「地学SF」で、ハードSFの面目躍如です。でも、この作品の真骨頂はそれだけじゃないんですよねぇ。

    0
    2016年06月26日
  • 日本沈没(下)

    Posted by ブクログ

    リアリティをもたせるための説明が多い上巻に比べて、人間の描写が色濃い下巻。1973年刊行なのに、なんと瑞々しい物語か。

    久し振りにいいお話を読んだ。
    これは、改めて買おう。
    我が家の本棚へお招きしたい。

    0
    2016年04月28日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

    Posted by ブクログ

    SF小説の大御所、小松左京氏のホラー短編集。名作『くだんのはは』をはじめホラー好きにはたまらない傑作揃い。

    0
    2016年02月11日
  • 日本沈没(上)

    Posted by ブクログ

     リメイクの映画は興味を引かれなかったけれど、「第2部」が出たとき、「第1部」からまた読まねば、ということで、30年ぶりで読んだ。
     30年前、最初に読んだ当時、『果てしなき流れの果てに』だとか『復活の日』だとかと比べて面白くないと思った覚えがある。設定が宇宙や未来でなくて、もの足りない気がしたのである。そもそも小松左京は、世界に離散しながら強い影響力を持っているユダヤ人に想を得て、国土をなくしてさまよう日本人の未来史のようなものを構想したのだが、国土がなくなる部分を緻密に描いたらそれだけで終わってしまったのだ。月植民地にいち早く入植する日本人とか、火星に日本国を再興しようとする日本人、あるい

    0
    2016年02月10日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

    Posted by ブクログ

    小松左京の短編集です。
    読後の感想一言、 怖い。
    現代風にアレンジすれば「世にも奇妙な物語」で
    出てきそうな内容です。
    内容としては、
    古事記などの古典や大戦中の話など織り込まれていたりするので、
    ものによっては少し良く分からないものもあったのですが、
    うそ寒い感じだけは全作品共通です。
    古典文学がお好きな方には面白いかもしれません。
    個人的には「召集令状」と「くだんのはは」、
    「影が重なるとき」、「黄色い泉」が好きです。
    「影が重なるとき」と「召集令状」はパラレルワールド感のあるSF調、
    「くだんのはは」は大戦中の神語(?)調、
    「黄色い泉」は古事記のイザナギが黄泉

    0
    2020年11月10日
  • 時の顔

    Posted by ブクログ

    この本じゃないけど「時の顔」が読みたくなった.タイムパラドックス者の傑作であると同時に高校生の僕を読書の世界に誘ってくれた一編.

    0
    2015年09月22日
  • 日本沈没(下)

    Posted by ブクログ

    下巻は中盤まで政府やら国連やらの話が書かれていて、なかなか読み進めるのが大変でした。しかし、第6章の「日本沈没」は、一気に読み進めました。中央構造線大地震から始まり、その後は日本が地震や火山の爆発でとんでもないことになっている時に北アルプスを縦走して遭難した人々を小野寺が救助に行くというシーンが描かれています。この部分は本当に面白かったですね。舞台となった新潟県南部と長野県北部の地理がもともと自分の頭の中に入っていたのも一因かと思います。自分が住んでいる街の名前も数回チラッと出てきましたし。そして起こる高妻山の爆発。高妻山が爆発したのであれば、そこから少し東にいったところにある黒姫山や飯縄山、

    0
    2015年09月21日
  • 日本沈没(上)

    Posted by ブクログ

    地震は大嫌いですが、地学分野は好きなので読んでみました。この本に書かれていることが実際には起きてほしくないですね。特に東京大地震の被害が本当に桁違いですね……。
    また、300ページくらいからの田所博士の講義が、完全に地学の教科書と化していました。(多少フィクションは含んでいますが。)また、政府が入ってくるところから内容が少し難しいと感じました。まぁなんとかなるレベルですが。それにしてもこれが40年前に書かれていたとは……。小松左京さんの本を読んでみたのはこれが初めてですが、これを読んで「凄い作家だ」と思いました。

    面白いですが、多少人を選ぶ小説かもしれません。ただ、地学、地理の好きな人は読ん

    0
    2015年09月16日
  • AWAY-アウェイ- 2

    Posted by ブクログ

    ついに明かされた世界の秘密。もう少し先まで描いて欲しかったけど、納得はした。亡くなった赤ん坊たちの爪と髪を切った気丈な一樹が、大介を3年待てずに飛比夫と子供を作ったのにビックリ。でもこの話で一番心に残ったのは伝説のマタギ河津克巳。「狩って殺して調理して食って生き残るんだがんばれ!」事態を解明し統率する頭脳派もいいけど、自然の中で生きていけるサバイバル派も大事よね。
    大和田イクコは誰の娘だったか1巻を再読せねば。

    0
    2015年09月15日
  • AWAY-アウェイ- 1

    Posted by ブクログ

    面白かったー

    原案の設定を変えて、
    18歳以上と18歳未満に別れてしまった世界で、お互いどう生活するかという話。
    未満も大変だけど、以上も大変だね、なんだかもう。
    こちらに提示される日付が前後するので、それも面白い。

    期待を込めて星多め。

    0
    2014年10月13日
  • AWAY-アウェイ- 1

    Posted by ブクログ

    設定が非常に興味深くドキドキしながら読み進めている。原作が小松左京の「お召し」ということで、内容はSFだが結構リアルなものを感じる。原作より自由度を高めるため年齢設定が18歳をボーダーとしている。続きが早く読みたくなる物語がまた出てしまった。

    0
    2014年08月20日
  • AWAY-アウェイ- 1

    Posted by ブクログ

    小松左京著『お召し』を原案に描いたというSF。原案では突然大人が消えて12歳以下の子供だけの世界になってしまうらしいが、AWAYでは年齢の設定が変わり18歳未満の世界となる。赤ん坊の世話や食料や電気やゴミや病気や犯罪や火事や、問題山積みの設定環境で子供達は生き残れるのか。18歳になって戻っていく大人の世界でも、何故ウチの子は戻らないのかと帰還した人を攻撃する親達や、ただの誘拐や洗脳だと言い張る政治家なんかがいてこれまた大変。人間の弱さ、恐ろしさがリアルに伝わってくるなか、大介と一紀のロマンスもあり、今後の展開が楽しみだ。

    0
    2014年08月09日
  • AWAY-アウェイ- 1

    Posted by ブクログ

    「お召し」だ、とすぐにわかった。
    巻末にもそのことが書いてあるが、小松左京の「お召し」と違うのは、本作での年齢ラインが18才であることと、両方の世界が描かれていることである。
    「お召し」の方は、混乱のあとの「明日はお召しの日だ」という少年の静かな思いが印象的なのだが、本作はもちろん、まったく違うテイストで、オープニングはとても「萩尾望都的」である。ここからどういう世界が展開されていくのかとても楽しみである。
    本当に、「平穏無事な日常生活を送って行くこと」って実はとてもむずかしくて、危うい均衡の上にかろうじて成立しているものなんだよなあと思う。

    0
    2014年07月10日