小松左京のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
良い出だしでしたね
日本沈没の原作は何度も読んでいますが、映画等はあまりちゃんと見ていません。
一色さんによるこの作品は40年ほどアップデートされていますが、基本的な登場人物は概ね一緒のようですね。玲子さんの設定はリメイク映画に近いのか、だいぶ変わっていますね。
冒頭部分とかは結構、アレンジされていますね。
主要登場人物の1人、田所教授と日本のフィクサー・渡老人の場面が1巻終盤に出てきますが、こちらは重要な場面なので、ほぼ原作依拠でしたね。
科学者としての重要な資質、田所教授の言っている通りだろうと思いますね。 -
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ネタバレ恐怖小説と銘打ちながら、結構SF寄りというか、ほぼSFです。共に行間から世界観を立ち昇らせ、読者の想像力を100%喚起することに心血を注ぐ、SFとホラーという両ジャンルの親和性の高さを見せつける短編集です。
1960〜70年代に発表された古い作品ばかりですが、今読んでも本質的に古びていないのがさすが。
どの作品も、不条理極まりない展開をしつつ、最後にちゃんと理屈をつけているのが、SFテイストを感じさせる1番の要因だと思います。まぁ、その理屈自体がとんでもない作品も多いんですけど(笑)この振れ幅の広さこそ、まさにSF。
鴨のお気に入りは、「怨霊の国」「飢えた宇宙」「葎生の宿」。「怨霊の国」は、 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小松左京作品をちゃんと読んだのは初めてだと思います。ショートショート「ある生き物の記録」は「誤解」とかいくつか既読の作品があるのでアンソロジーとかで読んだのかもしれません…記憶違いでなければ。
ハードなSFで好みでした。日本を、人を諦めたくない…何度でも戦争や災害の危険を警告する、そんな作品が多かったように感じます。地球や日本が消滅したり、消滅していたりする世界がたくさん。
加えて、自動車の描写が印象的でした。自動車を信用していないのかな。平城京建設のお話も好き。
長編も読みたくなりました。星新一さんのショートショートはSFなのもそうでないのもあるので実写もいけるけど、小松左京さんのショートシ -
購入済み
ドラマをみて
ドラマを見てマンガを読みました。リアルタイムでTVや映画の「日本沈没」を見ていた世代で、このコミックはKindleで初めて手に取りました。スピリッツで連載していたことは知りませんでした。たぶん作者は(少なくともリアルタイムでは)かつての作品を観てはいないでしょうから、もちろん、日本沈没に対する考え方が全く異なることは承知の上でのレビューです。
作者の考え方を否定はしませんが、日本沈没という有名な作品を使用した上で、自分の主義主張や思想を語ることは、面白いか面白くないか以前に、忌むべき行為だと思うので★1つとさせていただきました。作品自体は、絵は上手いと思いますし、全体の構成も良いと思いますが、 -
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SFというより哲学小説、とても興深い作品。作者は渾身の力を込めている。
「岬にて」
孤島の岬で人生の終盤を迎える人々の姿に、宇宙とのつながりを見られるのか。
「ゴルディアスの結び目」
恐ろしいほどねじれてしまった心の闇、その固く複雑な結び目をほどくにはどうするのか、
時間をかけてほどいていくのか、刃物で断ち切ってしまうのか。
そこも宇宙のひとつなら、行ってみるしかない。
「すぺるむ・さぴえんすの冒険」
全地球の人々の生命を犠牲にすれば、絶対一人に授けるという「宇宙とは何かの悟り」
どちらを選ぶのか、するとどうなっていくのか。
「あなろぐ・らう”」
人間に備わっていると思われる「実在意識 -
Posted by ブクログ
「自選恐怖小説集」と銘打たれている。収録作は1963(昭和38)年から1976(昭和51)年に発表された15編。
2011年に亡くなった小松左京さんの本は、1,2冊しか読んでいなかった。良いSF作品で、印象も残っているけれども、何となく多くは読まずに来た。日本のSFを牽引してきた大家である。
「恐怖小説集」とは言っても、明確にホラー小説っぽいのは数編。いやこれはSFだろう、と思われるのが同じくらいに数編。まあ、面白いのでジャンルはどうでも良いのだが。小松さんが得意としたとおぼしいSFパニック的なものもあった。
はっきりとホラーらしい作品の内「秘密(タプ)」は特に印象の強い、衝撃的な短編だっ