小松左京のレビュー一覧

  • 日本沈没(上)

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     日本の風景が美しく書かれていました。
    作者御自身が日本を愛しておられるように感じました。
    渡老人の言葉を反芻しました。

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    2012年02月22日
  • 明日の明日の夢の果て

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    星新一と違ってウェットで含蓄に満ちた小松左京らしいショートショート。初出は恐らく1960年代後半で、ちょうどその頃のサザエさんと同じく月旅行" "選挙" "レジャーブーム"が主ネタ。選挙への無関心、二十世紀テーマパーク、アホにプレゼンと今でも通用するネタも。全体にかなり辛口で際どい。

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    2012年02月06日
  • 結晶星団

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    「時かけ」に影響された「タイムジャック」収録の入手困難な短編集。はじめからメタメタ視点なミステリーだし、ドタバタも力いっぱいめちゃくちゃ、タイトル作はハードSFと玄人向け。ハードSFは久しぶりだったので、読むのに時間がかかった、また読み直そう。

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    2012年02月05日
  • 日本沈没(上)

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    上巻はなぜ日本が沈没するかを説明する科学的な?話が多く、何度も放り投げたくなった。でも、こらえてゆっくり読む。下巻で描かれる物語の説得力が増す。

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    2011年12月08日
  • 日本沈没(下)

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    本当に怖かった。
    戦中戦後の食料不足は知らないけど、親となった今、こどもを飢えさせる恐怖は理解できる。
    そういった極限状態に陥ったときに、自分は理性を保てるのだろうか。ヒステリーをおこしたり、周りの人にストレスをぶつけたりするのではないだろうか。
    また、着の身着のままで脱出する、つまり、外国で難民となり貧乏や差別に対峙する覚悟も、自分にあるだろうか。

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    2011年12月08日
  • 虚無回廊

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    凄い……イーガン、チャン、バクスター等々に互すどころか凌駕さえしているのではないかという大傑作。

    未完は瑕疵とはならない。
    壮大にして緻密。知性とは生命とは宇宙とは探求心好奇心とは、心とは、そして愛情とは、すべての存在を壮大な物語の中で語ろうという、知の巨人の最高傑作。

    SF好きなら読みましょう。小松左京という天才のSFがここにある。

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    2011年12月07日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    地球シミュレータと、メガフロート どう使っていくの?ってのが、おもしろい。
    小松左京の世界にどっぷり

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    2011年08月14日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    第一部の日本脱出後の日本人って、その後どうなったんだろう・・・と思っていたので、第二部が出ていることを知ってすぐ買いました。それにしても33年ぶりって。相変わらずの迫ってくるような設定と文章力で、またもや酸素不足に陥りました。発生する問題は現在おこっているものと通じるものがあり、余計に引きこまれます。上巻を読み終わって、あれもこれも問題だらけで、どうやって解決するのよ!という思いを抱えて下巻に取りかかりました。

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    2010年06月21日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部も怖い。

    第一部は、もともと「日本漂流」という題で、沈没後の世界まで描くつもりだったのに、出版社がもう待てないということで、「沈没」になったらしい。

    第二部は「漂流」についても書かれているが、さらに大きな事件が起こる。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    目の前に厳然と迫る巨大な危機に立ち向かう熱い男達の闘い。
    命懸けで仕事をする、と言う事はこういう事を言うのでしょう。
    衝撃的な内容、結末だが、非常にリアルで危機感も感じる。
    日本人として心の片隅に考えておくべきでもあると思う。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    映画化になって気になったので、実家の本棚から探し出してきて読んでみた。何作か小松左京を読んで気に入っていたが、この本も期待を裏切らなかった。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(下)

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    奥付をみると、初版の3月20日から7月16日で134刷しており、すさまじい勢いで売れていたことが分かる。こんな刷数をみたのは『試験に出る英単語』以来だ。
    それはともかく、下巻では日本沈没が公になるところから、実際に沈没してしまうところまでが描かれている。
    最後には「第一部完」と書かれており、作者としてはまだ書き足りなかったところがあったようで、去年続編が出ている。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(下)

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    日本とは、日本人とは何なのか?今の日本人には、日本が沈むという位の大風呂敷を敷かなければ真剣に考えようとしない民族に成り下がってしまったんでしょうね。

    日本と心中する渡老人と田所博士…。

    日本民族とは少々距離を置いて日本を見つめ愛した渡老人と日本人として、日本の学者として最初に日本の異変の発見者となってしまった田所博士…。この二人それぞれの日本観が素晴らしいです。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    日本のSF史上に残る大傑作。日本が沈むという信じがたいテーマを描ききった小松氏はまさに天才だ。第二部は国を失った日本人たちを描くといわれていたが、結局未刊行になりそうだ。残念。

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    2009年10月04日
  • 復活の日

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    少しずつ未知の病原菌が世界中に広まって行く所のリアリティが凄まじかった。
    コロナ禍を経験したことで、よりリアルな実感として感染爆発を実感できた。
    第2部復活の日の怒涛の活劇がエンタメとして盛り上がりさすが小松左京わかってると思った。

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    2025年11月19日
  • 復活の日

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    ネタバレ

    未知のウイルスに人類が翻弄される話で、コロナ禍の社会に近い設定であるが、本作はウイルスの影響で大量に人間が死亡して、世界各国が立ち直れないほど追い詰められるため、コロナの時以上に深刻である。国籍や人種に関わらず、人類が未曾有の事態に見舞われたとき、生存戦略としてどんな行動を取るのかが注目どころ。

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    2025年10月26日
  • エスパイ

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    「虚無回廊」のような頭がぐらぐらするような壮大なビジョンはないけど、このスピード感は気に入った。それにしても、小松左京がこういうエンターテイメントに徹した作品を書いていたというのは、ちょっと意外。もっとも俺が読み始めた頃には、もう大作ばっかりになってたからしかたないのかもしれないけど。アイディア自体は平凡な部類に入るんだろうけど、ストーリーテラーとしての小松左京の実力が発揮されたというところかな。SFとしては、「果てしなき」の方がこれよりすごいけど、勢いはこっちの勝ちだな。
     エスパーによるスパイ戦から始まったときには、最後の敵はちょっと予想つかなかった。結構強引だよなあ。ちょっと説教臭くなる

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    2025年10月03日
  • 復活の日

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    絶望と悲観の書のように見える.世界は数度にわたり破滅する.最終的な復活には,創世記やキリストの復活のニュアンスがないわけではなく,終末論や黙示録といった全体の捉え方もできるのだろう.
    それにしても科学や社会は,痛く批判にさらされているように感じる.また巨視的に地球の活動を眺めた時,人類の破滅は必然であるようにも思えてくる.
    最初と最後には現れている日本人(02),吉住という人物がいる.彼が日本だけでなく世界の廃墟を観察する.彼は南極で時間すら凍結したような世界から飛び出し,解体され解凍されたような世界を目にするが,そこには浦島太郎のようなプロットがないわけでもない.

    02
    日本だけが滅

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    2025年08月17日
  • 日本沈没(下)

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    地学の知識を交えた描写は、令和の今にも通用するリアルさがある。言わずと知れたSF大作、締めの文言にびっくり。

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    2025年08月15日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    1973年に発表され、社会現象ともなった小松左京(1931~2011年)氏の『日本沈没』の続編で、2006年に小松左京氏と谷甲州(1951年~)氏の共著(執筆は谷氏)として刊行された。「続」ではなく「第二部」とされているのは、小松氏にはもともと、難民となって世界中に散っていった日本人の行く末を描く第二部の構想があったためで、小松氏と氏を慕う若手SF作家(谷氏や森下一仁氏)を中心に執筆プロジェクトが立ち上げられ、老齢であった小松氏の代わりに谷氏が執筆を担当したものである。
    舞台は、日本が沈没した25年後の世界で、日本人は、ニューギニアやカザフスタンなど世界各地に散らばり、難民として様々なコミュニ

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    2025年07月16日