小松左京のレビュー一覧

  • AWAY-アウェイ- 1

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    「お召し」だ、とすぐにわかった。
    巻末にもそのことが書いてあるが、小松左京の「お召し」と違うのは、本作での年齢ラインが18才であることと、両方の世界が描かれていることである。
    「お召し」の方は、混乱のあとの「明日はお召しの日だ」という少年の静かな思いが印象的なのだが、本作はもちろん、まったく違うテイストで、オープニングはとても「萩尾望都的」である。ここからどういう世界が展開されていくのかとても楽しみである。
    本当に、「平穏無事な日常生活を送って行くこと」って実はとてもむずかしくて、危うい均衡の上にかろうじて成立しているものなんだよなあと思う。

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    2014年07月10日
  • 見知らぬ明日

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    ネタバレ

     現在の中国がまだ中共と呼ばれていた頃。
    新彊ウィグル自治区で武力衝突が起きたという小さなニュースが発端だった。
    主人公の新聞記者はそこに大きな事件の匂いを嗅ぎつけ取材に向かうのだが、現地には予想もしない「敵」が待ち構えていた。

     主人公がいきなり妻以外の愛人と情事に耽るシーンで始まるのは刺激的であり、それとは無関係に世界規模の重大事件が進行しているという一種の「置いてけぼり」感がワクワクする。
    映画化したら面白そうなのにな。

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    2014年05月03日
  • 日本沈没(下)

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    なんかの小説で「SFは難しい」と書かれてて、そのときはよく分からなかったのですが…ああそういうことね、と骨身にしみて理解させられた一作。
    製作当時、やっとこさっとこ一般化したくらいのプレートテクトニクスを理解しきった上で、その上にフィクション的な設定を載せてきてる。フィクション設定を載せる前の背景が正確・緻密であるが故に、フィクションであるにも関わらずどこまでがホントでどこからがフィクションかが分からなくなる、そんな一作。
    製作当時は「SF」であった部分の一部が、40年の年月を経て「現実の科学的モデル」となっているところもあり、さらに読みとくのが難しくなっている一冊。

    こんな本も含めて乱読し

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    2013年06月20日
  • 日本沈没(上)

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    前半は中々話が進まずヤキモキするけど、複数回の地震が東京に与えるダメージは想像以上に大きく、東方大震災クラスが東京近郊で起きたことのように生々しく、血の香りがする書きたかで描かれており、食い入るように読んでしまった。
    こんな地震がおきたら人間は抗い様がないよ。ムスメだけが心配です。

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    2013年05月27日
  • 明日の明日の夢の果て

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    星新一と違ってウェットで含蓄に満ちた小松左京らしいショートショート。初出は恐らく1960年代後半で、ちょうどその頃のサザエさんと同じく月旅行" "選挙" "レジャーブーム"が主ネタ。選挙への無関心、二十世紀テーマパーク、アホにプレゼンと今でも通用するネタも。全体にかなり辛口で際どい。

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    2012年02月06日
  • 結晶星団

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    「時かけ」に影響された「タイムジャック」収録の入手困難な短編集。はじめからメタメタ視点なミステリーだし、ドタバタも力いっぱいめちゃくちゃ、タイトル作はハードSFと玄人向け。ハードSFは久しぶりだったので、読むのに時間がかかった、また読み直そう。

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    2012年02月05日
  • 日本沈没(上)

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    上巻はなぜ日本が沈没するかを説明する科学的な?話が多く、何度も放り投げたくなった。でも、こらえてゆっくり読む。下巻で描かれる物語の説得力が増す。

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    2011年12月08日
  • 日本沈没(下)

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    本当に怖かった。
    戦中戦後の食料不足は知らないけど、親となった今、こどもを飢えさせる恐怖は理解できる。
    そういった極限状態に陥ったときに、自分は理性を保てるのだろうか。ヒステリーをおこしたり、周りの人にストレスをぶつけたりするのではないだろうか。
    また、着の身着のままで脱出する、つまり、外国で難民となり貧乏や差別に対峙する覚悟も、自分にあるだろうか。

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    2011年12月08日
  • 虚無回廊

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    凄い……イーガン、チャン、バクスター等々に互すどころか凌駕さえしているのではないかという大傑作。

    未完は瑕疵とはならない。
    壮大にして緻密。知性とは生命とは宇宙とは探求心好奇心とは、心とは、そして愛情とは、すべての存在を壮大な物語の中で語ろうという、知の巨人の最高傑作。

    SF好きなら読みましょう。小松左京という天才のSFがここにある。

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    2011年12月07日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    地球シミュレータと、メガフロート どう使っていくの?ってのが、おもしろい。
    小松左京の世界にどっぷり

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    2011年08月14日
  • 日本沈没 第二部(上)

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    第一部の日本脱出後の日本人って、その後どうなったんだろう・・・と思っていたので、第二部が出ていることを知ってすぐ買いました。それにしても33年ぶりって。相変わらずの迫ってくるような設定と文章力で、またもや酸素不足に陥りました。発生する問題は現在おこっているものと通じるものがあり、余計に引きこまれます。上巻を読み終わって、あれもこれも問題だらけで、どうやって解決するのよ!という思いを抱えて下巻に取りかかりました。

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    2010年06月21日
  • 日本沈没 第二部(下)

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    第二部も怖い。

    第一部は、もともと「日本漂流」という題で、沈没後の世界まで描くつもりだったのに、出版社がもう待てないということで、「沈没」になったらしい。

    第二部は「漂流」についても書かれているが、さらに大きな事件が起こる。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    目の前に厳然と迫る巨大な危機に立ち向かう熱い男達の闘い。
    命懸けで仕事をする、と言う事はこういう事を言うのでしょう。
    衝撃的な内容、結末だが、非常にリアルで危機感も感じる。
    日本人として心の片隅に考えておくべきでもあると思う。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    映画化になって気になったので、実家の本棚から探し出してきて読んでみた。何作か小松左京を読んで気に入っていたが、この本も期待を裏切らなかった。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(下)

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    奥付をみると、初版の3月20日から7月16日で134刷しており、すさまじい勢いで売れていたことが分かる。こんな刷数をみたのは『試験に出る英単語』以来だ。
    それはともかく、下巻では日本沈没が公になるところから、実際に沈没してしまうところまでが描かれている。
    最後には「第一部完」と書かれており、作者としてはまだ書き足りなかったところがあったようで、去年続編が出ている。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(下)

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    日本とは、日本人とは何なのか?今の日本人には、日本が沈むという位の大風呂敷を敷かなければ真剣に考えようとしない民族に成り下がってしまったんでしょうね。

    日本と心中する渡老人と田所博士…。

    日本民族とは少々距離を置いて日本を見つめ愛した渡老人と日本人として、日本の学者として最初に日本の異変の発見者となってしまった田所博士…。この二人それぞれの日本観が素晴らしいです。

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    2009年10月04日
  • 日本沈没(上)

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    日本のSF史上に残る大傑作。日本が沈むという信じがたいテーマを描ききった小松氏はまさに天才だ。第二部は国を失った日本人たちを描くといわれていたが、結局未刊行になりそうだ。残念。

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    2009年10月04日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

    購入済み

    面白かった

    すぐそこ。山に迷った男の話。山で何人かの人に会い道を尋ねてはすぐそこだよと言われるが山から抜けれない。そんな話を学生にしていた。・・・この話で本人が助かったとは言っていない。最後に学生達に道を尋ねられ男はすぐそこだよと答える。つまりそれは。蟻の園。読み終えてそうゆうことか。可哀想に真実に気づいた男は誰にも相手されずその世界からも脱出できない。絶望でしかない。

    #ダーク #怖い #ドキドキハラハラ

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    2026年06月02日
  • 地には平和を

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    混沌な日本を舞台とした『地には平和を』と『日本売ります』、そして30以上の短編が収録した『ある生き物の記録』と、いずれも著者の初期作品で、解説にあるように後の作品の原点が本作に詰まっている。このような背景をふまえて読むと、ちょっとしたアイデアを長期間練り直していくことで、壮大な物語を構想できる。

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    2026年05月31日
  • 日本沈没(上)

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    「島が一つ、消えちまったんでね」
    「ただなんということなしに、いきなり沈んじまったんだ」
    小松左京劇場のはじまり〜

    小松左京、司馬遼太郎、松本清張
    SF小説、歴史小説、ミステリー小説と、似通った時期に異なるジャンルで活躍した作家
    私にはこの三名がどこかよく似ている気がしてしょうがない。
    まず、読んでいて引き込まれるほど物語が面白い。でも、必ず現代社会を風刺している。
    そして何より人間観察が熱い。

    「……最悪の場合ーー日本列島の大部分は、海面下に沈む……」

    下巻へ

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    2026年05月15日