小松左京のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
今日放送開始のドラマ『日本沈没』―希望のひと―が楽しみ。私が小松左京の原作を読んだのは1973年刊行のカッパノベルスか1978年発売の文春文庫あたりだと思うが、手元になくはっきりしない。角川文庫の『復活の日』他は手元にあるのに不思議。古い記憶だけで感想を書くのも適当でないと思うが、放送の記念日と言うことでお許し下さい。
当時は筒井康隆や星新一と共にSFに親しんではいたが、関西で平和に過ごしていた少年には衝撃の内容。正直に言うと日本の沈没を小説にするなど、緻密に計算されていたとはいえ、現実離れしていると思っていた。
しかしその後、阪神淡路大震災、東日本大震災が起こり、首都直下型地震や南海ト -
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日本人論 小松左京氏は初めて読む。自分の生まれる前の作品で、もちろん順番が逆であることは承知しているが、シン・ゴジラを連想した。
最初は鈍重かな?とも思ったけれど、日本沈没というXデーが近づくにつれ、政府、対策本部、諸外国、一般市民、日本という国土自体がそれぞれ描写され、私のように群像劇が好きな者には堪らない。
また、ただのスペクタクル、お涙頂戴などでは決してなく、沈没はあくまで題材であり、それを通して日本人のアイデンティティを問うのが主題。
小説発刊から約半世紀。阪神淡路や東日本大震災等、実際に大災害を経験し、社会はIT化を受け、格差は増大。そんな中、変わる物と変わらない物はなんだろう、 -
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ネタバレ昭和39年の作品とは思えない。令和の新刊だとしても通用するほどの圧倒的な情報量とプロット。
イギリスで密かに開発していたウィルスが瞬く間に全世界へ拡散。人類の全滅まで1年と待たなかった。まさにバイオハザード。
唯一、南極の各国基地の人員だけが無事に生存していたものの、今度は人類亡き後の米ソの自動報復合戦により南極がターゲットになることに。
最後に残った人類を救うべく決死の覚悟で2人の勇姿がワシントンに乗り込むものの、最悪の事態は避けられない。アラスカで発生した地震をソ連の攻撃と見なし、無人の米ソ報復合戦。
しかし、皮肉なことに、宇宙から持ち込まれ、改造されたウィルスを無害化したのは、 -
Posted by ブクログ
ちらっと読み始めたら止まらなくて1日で一気に読んだ。某国が開発したウィルス兵器が盗み出され、偶然の事故から世界に拡散してしまう。人々はただの風邪だと思い込んでいるが、感染はあっという間に拡大し、死亡率も急速に高まって、医療は崩壊、行政・防衛・産業機能も破綻し、ライフラインは途切れ、人々は街中や職場、自宅で次々と死んでいく。最終的に南極にいた科学者や調査員など約1万人(このうち女性は12人!)を残し、人類はほぼ死滅する。南極に残された人々は、人間の愚かさを悟り、ようやく一致団結して復活の日を待つのだが、そこにも「人類の愚かさの極み」が襲いかかろうとする、、、。本来人を救うべき医療技術が人類を破滅
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購入済み
短いけどSFの傑作
大人と子供に別れてしまった謎の世界。それでもひたむきに生きる子供たちのたくましさが圧巻。もちろんそんな綺麗事だけでは済むはずもなく、人間のダークな部分もガッツリ描かれています。この内容の濃さで、最後はいきなりシュルシュルっと核心部分へ。今まさに突きつけられているような重苦しいリアル感が凄い。
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購入済み
日本沈没
11月なのに蒸し暑く蝉の声がする異常気象の日本列島、東京のとあるビルディング1棟だけが地中に飲み込まれた。日本国民がまだ気付いていない恐ろしいことが近々起こることを察知した一握りの人たちが原因を調べるため日本海溝一万メートルの深海に調査を開始したが海底で恐ろしいことが