小松左京のレビュー一覧

  • 復活の日

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    現状と重ねてみると、30年以上も前に書かれたものだとは思えないリアルさだった。
    命に関わる異常事態に陥っても、国家とか軍事とか、訳わからないものに支配されてしまう人間は、やっぱり何よりも怖いものだと思った。
    タイトルで、きっと大円団なのだろうとは予想できたけど、最後の最後まで二転三転して非常に楽しめた。

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    2021年08月05日
  • 日本沈没(下)

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    SF小説の名作だけあって、映画の大作を観ているように、とても迫力のある作品だった。
    技術者や政治家たちの、対応についても、リアリティが感じられた。約半世紀も前に書かれた小説とは思えず、今読んでも十分楽しい。

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    2021年07月03日
  • 復活の日

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    ネタバレ

     昭和39年の作品とは思えない。令和の新刊だとしても通用するほどの圧倒的な情報量とプロット。
     イギリスで密かに開発していたウィルスが瞬く間に全世界へ拡散。人類の全滅まで1年と待たなかった。まさにバイオハザード。
     唯一、南極の各国基地の人員だけが無事に生存していたものの、今度は人類亡き後の米ソの自動報復合戦により南極がターゲットになることに。
     最後に残った人類を救うべく決死の覚悟で2人の勇姿がワシントンに乗り込むものの、最悪の事態は避けられない。アラスカで発生した地震をソ連の攻撃と見なし、無人の米ソ報復合戦。
     しかし、皮肉なことに、宇宙から持ち込まれ、改造されたウィルスを無害化したのは、

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    2021年06月13日
  • 復活の日

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    ちらっと読み始めたら止まらなくて1日で一気に読んだ。某国が開発したウィルス兵器が盗み出され、偶然の事故から世界に拡散してしまう。人々はただの風邪だと思い込んでいるが、感染はあっという間に拡大し、死亡率も急速に高まって、医療は崩壊、行政・防衛・産業機能も破綻し、ライフラインは途切れ、人々は街中や職場、自宅で次々と死んでいく。最終的に南極にいた科学者や調査員など約1万人(このうち女性は12人!)を残し、人類はほぼ死滅する。南極に残された人々は、人間の愚かさを悟り、ようやく一致団結して復活の日を待つのだが、そこにも「人類の愚かさの極み」が襲いかかろうとする、、、。本来人を救うべき医療技術が人類を破滅

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    2021年05月08日
  • やぶれかぶれ青春記・大阪万博奮闘記(新潮文庫)

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    近年、再評価の小松左京氏。
    短編と中篇の間の小品を、無理矢理くっつけたっぽい一冊。
    でも感謝したい、こうして書籍化していただけたことに。
    それだけ二作共に楽しかったです。

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    2021年04月30日
  • 復活の日

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    コロナ禍の今読むと、現実世界と混同してしまうよで怖くなる。
    でも結局一番恐るべきなのは私たち人間。同じ人類というちっぽけな存在ということを忘れて、もっとちっぽけな集団に分かれて争っている人間。是非各国首脳に読んでいただきたいけど、読んだところで一朝一夕には解決できないほど問題が山積みなんだろうな。

    哲学が科学の道筋を示すべきだって言う部分は引き込まれた。映画でどんな熱演がされてるんだろうと楽しみに観たのに全く省かれていたので残念。

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    2021年03月01日
  • 日本沈没(下)

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    知り合いが「日本なんて住む所じゃない。早く海外に移住しよう。」って冗談抜きに言ってたのを思い出す。田所博士とは真逆。

    果たして今の日本政府は、有識者から本作同様の事態が発生する可能性を示唆されたとき、劇中の極秘D2計画のように動いてくれるのだろうか。と思っちゃったなぁ、、

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    2021年03月01日
  • 日本沈没(上)

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    深海潜水艇の様子がリアルすぎていきなり引き込まれる。その後も展開が気になる気になる。
    地震発生のメカニズムなどの学術的説明部分はあり得る話なのか?
    これだけリアリティをもって書くのにどれだけ勉強したんだろう、、好きのレベルが凄い。

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    2021年03月01日
  • 日本沈没(下)

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    東日本大震災を目の当たりにした今、1つ1つの描写がリアルで、また1970年代にそれをイメージして書かれているという驚きを同時に感じました。

    そして、日本人論と言えばいいのでしょうか。
    最後にはそのような深い洞察もされていました。

    今だからこそ、読んでほしい作品だと感じました。

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    2021年02月10日
  • 日本沈没(上)

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    読めば読むほど、どんどん気持ちが入り込んでいく作品でした。もちろんあり得ないシチュエーションだとは思いますが、妙にリアルな…何となく現実に起きてしまいそうな気がするほど。

    実際、この本が書かれた頃の日本近海での最大規模の地震の想定を遥かに超える規模の地震が起きましたし…

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    2021年02月03日
  • 復活の日

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    人間は結局、人間の愚かさに振り回されるんだな、としみじみ感じた。

    読んでいくうちに一気に引き込まれていった。面白い。
    エンターテイメントとして、楽しんで読める濃厚な作品だと思う。

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    2021年02月02日
  • AWAY-アウェイ- 2

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    短いけどSFの傑作

    大人と子供に別れてしまった謎の世界。それでもひたむきに生きる子供たちのたくましさが圧巻。もちろんそんな綺麗事だけでは済むはずもなく、人間のダークな部分もガッツリ描かれています。この内容の濃さで、最後はいきなりシュルシュルっと核心部分へ。今まさに突きつけられているような重苦しいリアル感が凄い。

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    2021年01月31日
  • 復活の日 人類滅亡の危機との闘い――

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    ネタバレ

    小松左京先生の「復活の日」を子供むけに改訂したもの。
    最近、活字を読むのが苦手だったのですが、読みやすかったです。
    現在のコロナをさらに悪くした感じのウイルス感染がおこり、ほぼ人類が死滅するという読んでて考えさせられる内容。
    未知のウイルスによって人類が滅亡する時に様々な人間模様がリアルに書かれていて、今の世の中にも当てはまるなぁと考えさせられました。
    次は原作を読んでみたいと思います。

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    2020年11月15日
  • 日本沈没(下)

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    沈没後の日本人の有様が気になるけど、続編はとってつけた感じみたいなので、ここで読み終えておくのが良さそうですね。
    国際社会の冷淡さがリアルな印象を受けました。
    まあ知ったこっちゃないんですよね。よその国の人間が難民化しようが死のうが。だから、日本人諸君、どうするのって話。

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    2020年08月10日
  • 日本沈没(下)

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    日本人にとって100年後でも読みつがれる本だと思う。ただ、大地震のあと、道路、電力、鉄道などのインフラの被害想定は、さしもの小松左京でもかなり甘いものであったと、今ではわかる。そんなに早くは復旧しないし、人間を安全に避難所へ移動させられるようになるだけでも、1日2日では無理であって、この小説に出てくるような地震や噴火災害のときは、死者はもっと増えるだろう。

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    2020年08月02日
  • 日本沈没 1巻

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    現代版です

    子どもの頃に見た日本沈没かと思ったら現代での設定になっていました。とてもおもしろかったので続けて読んでます。

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    2020年08月02日
  • 日本沈没 1巻

    購入済み

    日本沈没

    11月なのに蒸し暑く蝉の声がする異常気象の日本列島、東京のとあるビルディング1棟だけが地中に飲み込まれた。日本国民がまだ気付いていない恐ろしいことが近々起こることを察知した一握りの人たちが原因を調べるため日本海溝一万メートルの深海に調査を開始したが海底で恐ろしいことが

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    2020年07月17日
  • 霧が晴れた時 自選恐怖小説集

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    最初の方の短編は、霊的なおどろおどろしい怖さがあり、中盤からはSFよりなちょっと不思議な話と言う感じだった。
    どの短編も短編だけど世界観がとても作り込まれていて、短いと言うのを感じさせない程すんなりと話に引き込まれた。

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    2020年07月16日
  • 日本沈没 1巻

    yok

    購入済み

    マンガ媒体ですが読めて良かったです。(原作未読ですがいつか読みたい)
    いつ起こってもおかしくない内容だし、人々の動きも自分が知らないだけで実際にありそうだし
    リアリティだけじゃなく、創作としても惹き込まれる作品です。
    (女性にハイパーレスキュー隊員ているのかなと一瞬思ってしまいましたがごめんなさい。いたらごめんなさい)

    言えるのは、人が災難に見舞われている時にカメラを向けるような人間にだけはなりたくないし
    助けを求める声を無視する人にはなりたくないと思いました。
    この作品は多くの方に読んでもらいたいです。

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    2020年07月13日
  • 日本沈没 1巻

    購入済み

    小松左京が21世紀に転生?

    原作者・小松左京が素晴らしいのは、語り部の力技で「プレート潜り込み仮説」を「SF噺」にするだけでなく、プレート潜り込みが引き起こす「大震災」を土台に、日本と言う「官僚主導国家」が、「大災害の危機管理」に「どの様に反応」し、「行動するのか?」、「国家ネーションステートを喪失した日本人はどうなるか?」と言う「壮大な社会実験」小説に組み立て、成功させた事ですよね。
    何より、1973年当時の国会議員達も、霞が関の官僚達も、この「壮大なSF噺」と「新しい仮説」の「プレートテクトニクス」に基づく「大震災の可能性」に注目した結果、小松左京と言う「稀代の語り部」が、国会に参考人として招致され、彼の言葉が、

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    2020年07月13日