小松左京のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
日本が沈みゆく中 第一部完
そして世界中に散っていった日本国民の続編は なかなか書けなかったようです
〈上〉では 日本が沈没するという予測について詳細に
〈下〉では 沈没した後の日本人の行き先と今後の生き方について多方面から検討されている
1970年代に書かれているけれど 日本から移民を打診されている各国の状況に対する言動が 今書いてもきっとそうなるでしょうねと思わせる
人も国も性格は変わらないなと思う
年齢が高い人達は 国土と運命を共にしたい派が多いのも理解できます
日本が沈没するという状況だけでなく その後をどうするか、脱出に対する経済問題までしっかりと考えられていて、やはり名作だなと -
Posted by ブクログ
石毛直道さんの「座右の銘はない」に小松左京さんについて、たぐいまれな独創力と構想力を備えて、考えたことを実現できる天才として梅棹忠雄と並び称されている。
万博公園に民族学博物館ができた経緯に岡本太郎さんや小松さんの思いがあったことを知った。
さて、本書。
前半は戦中戦後の青春期。
昭和ヒトケタの僕の父母も戦中に軍国主義で平気で生徒を殴っていた教師が戦後「元々民主主義の人間です」と云っていた奴を罵っていた。そんな卑怯な教師は沢山いたんだな。
恐ろしいのは戦災孤児。僕はテレビ漫画のタイガーマスクぐらいしかイメージがなかったが、4つから7つぐらいのチビ達が大人にタバコの火をおっつけ、驚いた大人に因 -
Posted by ブクログ
小松左京文学忌、沈没忌
1973年第8回新風賞
1974年第27回日本推理作家協会賞
1974年第5回星雲賞 日本長編部門 受賞
小松左京は、他「首都消失」と「復活の日」をいつか再読したいなと思っている
読んでいるつもりだったけれど 読み始めて読んでないかもという気分
映画やドラマでの印象が強いからかな
第一章で 日本列島に続く地震
小笠原諸島の小島が海底に沈む様子に危機を感じ始める
そこから 地球物理学者、地質学者らが 海底調査艇で現地調査に臨む
当時の近未来という設定
リニアが進んでなくてね、という会話があり、全くね、今もよと思う
第二章で 東京に舞台を移し
関東で続く地震は遂には -
匿名
購入済み尻上がりに
序盤があまり面白くない。本題になかなか入らず、予兆にしても軽微で、いくらなんでも周囲の反応が薄すぎ
キャラの感じもよくわからず、作画がそこかしこで無駄な見せゴマや書き込みをしていて、迫力があるというよりはただみづらいだけ
海底に行く中盤くらいからようやく話が動き始め、また作画も落ち着いてきて見やすくなり面白くなっていく
この巻以降も内政編みたいなのが多すぎなければ面白そうだから、是非セールの時にでも読んでみたいと思った -
Posted by ブクログ
それはまるで2020年の世界のようすと紙一重……。
これは1960年代の作品で、当然に当時のテクノロジーをもとにしたSF。
オリビア・ハッセーや草刈正雄が出演し、ホンモノの潜水艦をチャーターするなどで話題となった1980年の映画が有名だが、小松左京の原作は映画で描かれているよりも、滅亡へのカウントダウンを、強烈に、生々しくシミュレーションし、訴えていた。
とくに、第一部「災厄の年」の終盤、命の絶える直前の文明史教授による痛烈な後悔の独白は、圧巻。
21世紀も四半世紀を過ぎようとしている「今」に当てはめた時、移動と情報伝達の伝達スピードと比例して感染スピードも増す……
そして、それは事実、起 -
Posted by ブクログ
会社の読書会で後輩に「ぜひ読んでください」と紹介され、手に取った。
1970年代、高度経済成長著しく「もはや戦後ではない」と言われるほど繁栄を謳歌していたころに書かれたディストピア小説。
日本列島で次々と起こる地震に対して、ちょっと世間離れした学者1人が、地殻変動で日本が沈没するという持論を展開する。他の学者はじめ世間からバカにされ、相手にされないのだが、火山の噴火や大地震はますます激化する。
「国土が丸ごと沈没するなど、ありえない」と思うのだが、地球物理学に関する解説が詳細で分かりやすく、国形が短期間で大きく変わってしまう恐ろしい現実がジワジワと近づいてくる様子が、迫力を持って語られている。 -
-
Posted by ブクログ
小松左京のSF長編。
突如として現れた未知のウイルスによって人類が滅亡していく様と、感染を何とか免れ最後の人類となった一万人の人々が人類復活への道を模索して行動する様が描かれる。
ストーリーは非常に面白く、示唆的だった。
「人類の滅亡」さらに「人類の復活」という壮大なテーマを描き切ることができる作者の力量には脱帽する。
本作で人類の滅亡の直接的原因となったのは未知のウイルスだが、その背景にあるのは大国間の既知の対立である。彼らの対立がもたらす際限なき軍拡の結果として開発されたウイルスが漏出し、そしてこの事実も「軍事機密」の壁により世界の防疫体制に向けて発されることはなかった。
故に、世界中