加門七海のレビュー一覧

  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    様々な時代、年齢の登場人物、そして豪華なメンバー作家で贈られる短編集。じわっと怖いものから真に迫る恐怖まで。個人的には「浮遊する水」「影牢」「集まった四人」「山荘奇譚」が好きです。8編あるのでどれか一つは好きになる話があるんじゃないでしょうか。姉妹本もあるのでそちらも読んでいきたいと思います。

    0
    2025年11月13日
  • 呪術講座 入門編

    Posted by ブクログ

    思ってた内容と違ったけど、だんだん、こうゆう内容で良かった!と楽しく読めた。日常の中に息づく咒。見えないけれど、きっとそこにあるものに敬意を表して生きたい。

    1
    2025年09月07日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    お気に入りの作家さん。

    今回は、建物に関する怪談集。

    ご自身の終の棲家探しでのエピソード。
    ふつうは、何にも曰の無い物件を求めるが、
    何にもなくない、が望みといのは、加門さんらしい。
    何にもなくても、「引き寄せ体質」なので、
    すぐに「宴会部屋」が出来上がるあたり、笑える!
    笑って楽しめる怪談が盛沢山だ。

    東京生まれの東京育ちなので、
    空襲や地震などの歴史で、いかにたくさんの怪で満たされているか身をもって感じているらしい。

    東京国際フォーラム、新都庁、東京タワー、スカイツリーのエピソードなどは、とても興味深かった。

    自分は、古いもの、または誰かの使ったものを、
    気分的に避けたくなるのは

    0
    2025年08月20日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    続きが気になって、すぐ読み終えてしまった。展開が読めなくて最後はどうなるのかハラハラできる小説だった。

    0
    2025年08月09日
  • こわい話の時間です 部分地獄

    Posted by ブクログ

    児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
    一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
    表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
    井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。

    0
    2025年08月07日
  • 蠱囚(こしゅう)の檻

    Posted by ブクログ

    前作以上に面白かった!悠希の孤独に少し寄り添って理解を示した魚名に救われた。恐ろしすぎる「蠱」の呪術。

    0
    2025年06月22日
  • 着物憑き

    Posted by ブクログ

    著者は大の着物好きらしい。
    そして、骨とう品や古着にも興味があり、造詣が深い。
    生い立ちを知って、祖母からの深い因縁?があったようだ。

    自分的には霊感は無いけれど、
    古い物や、誰が使ったか不明なものには、
    ちょっと手元に置くのに躊躇してしまう。
    この本を読んだら、益々遠ざけるだろう。

    20代の頃、一時着物が好きで、販売会に行ったり、知り合いに仕立ててもらったり、着付けを少し習ったりした。
    浴衣は子供たちに、文庫帯を結んであげたりした・・・・
    あれから、〇十年・・・・
    タンスを開けるのが、ある意味、コワイ

    0
    2025年06月18日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    加門七海さんの恐ろしくも美しいエッセイで、呪術的なテーマが多く楽しめた。
    東京都庁移転と風水の話は大変興味深い。

    0
    2025年02月01日
  • 猫怪々

    Posted by ブクログ

    ナツイチバージョンを購入
    やはりこの方の文章は読みやすい、すらすら読める
    猫好きは勿論、猫好きでなくても「猫、いいなぁ…」と思わされる
    作者ならではの、猫を介した超常現象は、本を読み終わった後も続くのだろうなぁと思います
    続刊希望‼️

    0
    2025年01月14日
  • たてもの怪談

    Posted by ブクログ

    どっか他の著書にも載ってた話がいくつかあったけど、面白い。
    神仏、怪異、見えざる物との住まい方を教えてもらえる…けど、見えないし鈍感なのでイマイチ雲を掴むような感覚です汗

    0
    2025年01月05日
  • 七人怪談

    Posted by ブクログ

    三津田信三さんがそれぞれの作家さんに怪談のテーマを伝えて、「自分が一番怖いと思う怪談を書いてください」とお願いした怪談アンソロジー。
    どういう怪談が好きかによって好みの作品が別れそう。

    単純に一番怖かったのは
    澤村伊知さんの『サヤさん』かな。澤村さんへのテーマは霊能者怪談。
    なんと言うか、ゾクリとする怖さがあった。

    でも、一番好きだなと思ったのは民族学怪談をテーマに書かれた霜島ケイさんの『魔々』
    村の言い伝えとか、風習って恐いと思う内容って結構あったりしませんか。
    村人にとっては禁忌だったりする事とか。
    そう思う怖さがこの作品にありました。

    霜島さんは初めて読む作家さんでしたが、他の作品

    0
    2025年01月04日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    退屈すぎるくらいの序章。なんでこれが売れてんだって思うくらいの日常回。

    それが恋しくなる中盤。

    まともじゃない。普通そうはならない。

    急に満ち潮に見舞われたような感覚。冷たい恐怖の海がじわじわ這い寄ってくる。黒く、巨大な確定演出があった。

    夏に読みたかったぁ。

    0
    2024年12月05日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    初めて読んだのは5年以上前なんだけど、最近、映画化されると聞いて、もう一度読んでみた。

    昼間に読んだけど、やっぱり怖い。私の好きな宮部みゆきや澤村伊智の怖さがフィクションならではの怖さだったら、加門七海の怖さは、派手さがない分、どこまでノンフィクションなのか?フィクションはどのくらいあるのか?だと思っている。美術系の大学を出て作家になった、この物語の主人公、鹿角南‥加門七海‥本人じゃん!

    物語は、旧友からの1本のメールから始まる。職場の仲間たち4人で、廃墟に肝試しに行った後から妙な事が続いている、とあった。執筆中の作品の参考になるかもと、軽い気持ちで旧友とその職場仲間に会いに行った鹿角。予

    0
    2024年11月17日
  • 怪のはなし

    Posted by ブクログ

    思わぬ掘り出し物だった。短編集で収められた話は20。ハズレなし。思わず涙する話から背筋をガッツリ冷やしてくれた話までバラエティー豊か。さながら怪異の大海原である。
    短さ故にキュッ、と濃厚なその場の空気や雰囲気が詰まっている。小難しい事はなく、ド直球の「怖い話」。サクッと怖い話が読みたければこれを読むのだ。

    0
    2024年10月25日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    さすが加門さん!と叫びたくなった
    ホラー作品の名作を産み出せる作家はそう多くない
    ホラーをエンターテイメントとして仕上げる場合の多くは、大げさな演出と突拍子もない筋立てで読んでるこちらを白けさせることが往々にしてある
    加門さんは好きな作家の1人だが、興ざめして読むのを投げ出すことは今までなかった
    とにかくリアリティがあって、まるで実話怪談を読んでいるような気になり
    純粋な怖さを感じる
    これは忌み山に肝試しに行った若者たちが
    定石通り酷い目にあい
    主人公はそれに巻き込まれるといった内容
    内容的には特別珍しいものではないが
    久しぶりに鳥肌立つほどの怖さを感じた
    山に入ったら、山のものは何一つ持ち出

    0
    2024年10月19日
  • 祝山(いわいやま)

    Posted by ブクログ

    とても恐ろしい物語だった。ストーリーのテンポが速く、引き込まれた。話自体はよくある肝試しなのだが、妙にリアリティがあり、フィクションと現実を切り離すことができない。山の由来が明らかになった場面は、伏線回収のような納得感があったが、全ての謎が解明されるわけでもなく、ラストにも不気味さが残った。

    1
    2024年10月13日
  • 目嚢―めぶくろ―

    購入済み

    ゾクゾクします

    加門先生の小説が好きで、読んでいます。たくさん読んでいますが、こちらは私の中では祝山の次に良かったです。祝山もそうですが、全くの創作ではないんだろうな と思わせるところがあり、ゾクっとします。

    #怖い

    0
    2024年04月12日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。

    0
    2024年02月22日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
    なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
    鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。

    0
    2024年01月08日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    さすがのメンバーで楽しく読ませていただきました♪

    綾辻さんの読んでいて、くらくらしてくるような作品が好き(*^^*)
    新年からホラーというのも乙なものです(*^^)v

    0
    2024年01月03日