加門七海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
お気に入りの作家さん。
今回は、建物に関する怪談集。
ご自身の終の棲家探しでのエピソード。
ふつうは、何にも曰の無い物件を求めるが、
何にもなくない、が望みといのは、加門さんらしい。
何にもなくても、「引き寄せ体質」なので、
すぐに「宴会部屋」が出来上がるあたり、笑える!
笑って楽しめる怪談が盛沢山だ。
東京生まれの東京育ちなので、
空襲や地震などの歴史で、いかにたくさんの怪で満たされているか身をもって感じているらしい。
東京国際フォーラム、新都庁、東京タワー、スカイツリーのエピソードなどは、とても興味深かった。
自分は、古いもの、または誰かの使ったものを、
気分的に避けたくなるのは -
Posted by ブクログ
児童向けホラーアンソロジー。しかし執筆陣を見てわかるように、子供向けだと侮れはしません。
一番怖かったのは澤村伊智「靴と自転車」。ちょっと心温まる系……かと思いきや、とんでもなかったです。それでも起こってしまう悲劇は予想されたものの、まさかこんな結末だとは。
表題作の斜線堂有紀「部分地獄」、これは子供の頃だったら一番読みたくなかった作品です。たぶん一番怖く感じたかもしれないし。ある意味「部分」の方が凄惨かも。
井上雅彦「きれいずかん」、芦沢央「ログインボーナス」、宮部みゆき「よあるきのうた」もお気に入りです。怖さもあるけれど、そればっかりではない。どれも素敵です。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ初めて読んだのは5年以上前なんだけど、最近、映画化されると聞いて、もう一度読んでみた。
昼間に読んだけど、やっぱり怖い。私の好きな宮部みゆきや澤村伊智の怖さがフィクションならではの怖さだったら、加門七海の怖さは、派手さがない分、どこまでノンフィクションなのか?フィクションはどのくらいあるのか?だと思っている。美術系の大学を出て作家になった、この物語の主人公、鹿角南‥加門七海‥本人じゃん!
物語は、旧友からの1本のメールから始まる。職場の仲間たち4人で、廃墟に肝試しに行った後から妙な事が続いている、とあった。執筆中の作品の参考になるかもと、軽い気持ちで旧友とその職場仲間に会いに行った鹿角。予 -
Posted by ブクログ
さすが加門さん!と叫びたくなった
ホラー作品の名作を産み出せる作家はそう多くない
ホラーをエンターテイメントとして仕上げる場合の多くは、大げさな演出と突拍子もない筋立てで読んでるこちらを白けさせることが往々にしてある
加門さんは好きな作家の1人だが、興ざめして読むのを投げ出すことは今までなかった
とにかくリアリティがあって、まるで実話怪談を読んでいるような気になり
純粋な怖さを感じる
これは忌み山に肝試しに行った若者たちが
定石通り酷い目にあい
主人公はそれに巻き込まれるといった内容
内容的には特別珍しいものではないが
久しぶりに鳥肌立つほどの怖さを感じた
山に入ったら、山のものは何一つ持ち出 -
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Posted by ブクログ
まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。 -
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Posted by ブクログ
このアンソロジーを一言で表すなら、「とても怖い」。とにかく怖い描写や不気味な描写が多い。
澤村伊智『サヤさん』ある霊能者に出会った小学生の話。前半の怪異に襲われる不気味さ、不条理さと、後半の物語の真相、謎の残るラスト。どれをとっても怖い。『予言の島』を事前に読んでおくとなお良い。
加門七海『貝田川』実話の様な怪談、その真偽は不明。フィクションだと思っているのに、そうだと断言することが出来ない。
名梁和泉『燃頭のいた町』「現世」と「異界」の境界が曖昧になり、いつしか怪異に襲われる。だが、この話は怪異より人間のほうが怖いと思う。
菊地秀行『旅の武士』旅をする武士を中心として語られる時代劇怪談。連続