加門七海のレビュー一覧

  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    映像化を機に読めた念願ホラー。
    オチと派手な展開のないこの一連の流れに物足りなさも感じながら現実味は十分。
    実際に肝試しに行ったメンバーの視点ではなく、第三者である主人公の視点からじわじわとテンションがおかしくなっていく彼らの様子が想像力を掻き立てられて恐怖中枢に効く。
    同じ廃墟で同じ方向を見ているのに見えていたものが違ったり、あったはずの神社の社殿がなかったりのシチュエーションの相違も地味に怖いわ。
    不意に明らかになった祝山の正体にはゾッとしたな。そしてそれを知りながら口を噤んでいる人間の無意識の悪意にも。

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    2026年06月03日
  • 裂神

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    あまり怖さは感じなかったが…面白かった!
    お面とか、人を象った物が幼い頃から苦手で
    本書を読んでやはり近付くのは
    これからもやめようと思う次第。

    禍々しいものも厄をもたらすものも
    「神」と呼んで鎮めようとするのは日本独特な事なのだろうか。

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    2026年06月02日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    久しぶりの加門七海。物語は単純だけど、何者かわからない山は怖い。本当に体験談なのか。どことも知れぬ場所に曰くのわからない山、不明な神社。どれもこれもよくあるアイテムだが、心底怖れを感じた読後。バッグを取りに戻った友人はどこに行ったのか

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    2026年06月02日
  • 裂神

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    ネタバレ

    主人公自身も語っている通り、彼女は怪異を時折見聞きする事は出来るが、祓うことは叶わない。

    故に必死に奮闘し、喫緊の脅威を回避はするが、根本的な解決に至ることはない。

    それが今シリーズの物足りなさであり、
    但し、それこそが自身が霊感体質という作者の描く世界にリアリティを付与しており、魅力でもあると思う。

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    2026年06月01日
  • 真理 MARI 新装版

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    亮子は20年ぶりに幼馴染の森本に出会う。
    その後、同級生の飲み会に参加するが、そこに森本が妻同伴で来ていた。
    それ以降、不可解な手紙が投函されたり、無言電話が続いたり、気味が悪いのは度々、料理のなかに長い髪の毛が入っていたり…と説明のつかない出来事が亮子を追い詰める。
    全ては不倫を疑う森本の妻かと思われたが、身に覚えがない亮子は、なんとかしようとするのだが…。

    結末が気になる展開で、だがもし疑われてこのようなめに遭えば神経が疲弊するどころではないだろうと想像してしまう。
    最後は思いもよらない驚愕な結末で。
    恐怖しかない。



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    2026年05月28日
  • 祝山(いわいやま)

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    橋本愛が主演で映画化のホラー作品ということで興味を持って読んでみた一冊。
    作中の主人公が作家であり、その作品として本作が書かれているという構造になっている。
    そういう意味では少しのモキュメンタリー要素もあるといえばあるような、一方では、土着の信仰みたいなものを民俗資料から読み解いていくような昔ながらの怪談要素も感じられるような、そんな感じのホラー小説だった。
    派手な描写は少ないながらも不気味なイメージを喚起させるような、地味に嫌な感じが続くような印象で、真面目なホラー小説という感じがした。
    映画が楽しみ。

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    2026年05月27日
  • 真理 MARI 新装版

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    最後、一番怖いどんでん返しのところで、「よし、それでこそ怨念!」と謎の第三者視点の納得をしてしまい、自分の死生観に疑問を感じるなどしました。

    森本「キンケシ」剛さんが真相に気付く日が来て欲しいような、このまま何も知らないまま過ごしてこそのホラーのような、そんな気持ち。

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    2026年05月26日
  • 裂神

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    人のTシャツの裾で拭いた人のよだれまみれの面。俺には無理だ。つけられない。その時点で怖い。


    サクサク読めました。仮面や呪物、神事等の話が好きな人にはお勧め。

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    2026年05月19日
  • 裂神

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    ネタバレ

    仮面とか人形とか人の形を模したものはやっぱり怖い…というのが最初の感想。

    最近、過疎化や少子化、職業の変化によってお祭りに参加する人を集めるのに苦労する話を聞くけれど、今回のように続けていくことが重要となるものがいつの間にかなくなっているパターンも多そう。

    存在や畏敬の念を忘れられることで力をなくしていく神様の話も切ないけれど、封じ込めていたものや押さえていたものが、忘れられることで解放されてしまうというのは怖い話。廃神社には近寄ってはいけないという説もあるし。
    とくに日本は、怨念を祀ることで神様にする手法(?)もとるから、そんな存在が忘れられてしまったとしたらどうなることやら(・_・;

    祝い山が前日譚ということで、そちらも再読してみたくなったから探して読み返してみようかな。

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    2026年05月17日
  • 祝山(いわいやま)

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    こういう山の災いは地元民でしか分からない
    読みやすくて一気読みでした
    とりあえず夜の肝試しはやめましょうYouTuber以外は

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    2026年05月16日
  • 祝山(いわいやま)

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    始めて読む加門先生の著書。

    加門先生の存在を知ったのはある動画を見たのがきっかけであった。その動画で加門先生は風水を元にして家(家相)を語っておられた。

    それから加門先生は風水や歴史に詳しい方なのだろう思っていたが、この小説を読んで民俗学にも造詣が深い方なのかもしれないと思った。

    現代の人間が知らない土地の過去や神域でのタブーが原因で怪異に巻き込まれていく人々。そして鹿角氏。怪異から逃れるために『その場所』へと赴く。

    怪異に遭遇しながらも、始終強気で立ち向かう鹿角氏がかっこよかった。

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    2026年04月30日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    怖さと言うか、薄気味悪さは担保されている。
    が、心霊的にはパンチ力は大人しめ…というか、むしろ主人公友人たちの常軌を逸した行動に依るヒトコワ色が強め(それも霊障らしいが)。

    だが、呪いの影響なのか散々エキセントリックに振舞っていた友人の作中結びでの退場の仕方はただただ潔く、誰にも告げず全てを引き受けて姿を消す姿には切なさすら感じた。

    『事実に基づく』とあるが、現時点で消えた作者友人の消息が分かっていれば良いと思う。

    山とは本来厳かな場所、畏敬の念を怠ると本当に取り返しのつかない事が…きっとあるのだろう。



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    2026年04月25日
  • たてもの怪談

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    ネタバレ

    ブラインドブックの[実話]の文字に惹かれて、買ってみました。全く怖くなかったです。というか、[実話]とはエッセイのこととはうまいことを書くなーと感心しました。ありとあらゆるスピリチュアルなことがいまいち理解できないので、著者の「見える」「感じる」の数々に最初こそ戸惑いましたが、読み進めていると「ただの見える人のエッセイ」だと思えてきて、読みやすい文体と相まっておもしろかったです。特に引っ越しのくだりは風水や方角、その土地の雰囲気等、勉強になりました。私も家探しのときは参考にしたい。建物っておもしろいです。

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    2026年03月14日
  • 着物憑き

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    ネタバレ

    着物、嫌いではない。
    亡き祖母が髪結であったので、幼い頃から着付けをしてもらっていた。母が私のお宮参りに着た着物もあるし、成人式の時、学校の卒業式に着た着物(エビチリで汚し、未だ染め直しをしてない。喪服にするつもりだったが、両親ともに黒のスーツで葬儀を行ったし)
    会社勤めを始めてから買った訪問着もある。因みに着物を着た時の私は飲食禁止である。
    個人の私でも、着物にこれだけ逸話があるんだから、加門さんは怪談がらみで色々あるんだろうなぁと思いつつ完読。
    面白かったけど、人の萌えか必ずしも自分の萌えに繋がるわけでもないのね。

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    2026年02月25日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    児童向けだか澤村伊智が読みたくて。
    どのお話もおもしろかったけど、「えんまさん」と「靴と自転車」が特に好きだった。

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    2026年02月13日
  • たてもの怪談

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    建物に関する怖い話
    怖くありません
    引っ越しや家探しが大変すぎて
    視える人って不便だなぁと思いました
    私は視えなくてよかった
    ただ、歩いていて雰囲気の悪い道があるという感覚はなんとなくわかりました
    私の場合は霊感というよりも動物的な直感な気がしますが、、、

    今の家に引っ越して間もない頃
    真夏にまだ小さかった子供と近所を散策してたら暑さでバテてしまい、
    アイスを買って近くの神社で一休みしました
    その時不思議なことにスーッと冷風が吹いて涼しくなって
    頭に昇っていた熱が一気に引いたことがありました
    その時はアイスを食べたからだと思っていましたが
    今思うと、冷風が吹くってありえないです
    これが歓迎されていたことになるのかなぁ?なんてこの本を読んで思い出しました
    ちょっと鈍感すぎるので、もう少し周りに敏感になろう、、、

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    2026年02月02日
  • 怪と幽 vol.010 2022年5月

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    特集タイトルに惹かれた過去号の怪と幽、勢いで2冊お迎えしたものの、前号の「あやしい家」ほどはまらなかった。。
    今号の特集は「呪術入門」だから、うわぁ呪術だね〜(ぼんやりし過ぎた表現しかできない 泣)ていう術とか、呪物とか、不穏な感じの内容ばかりかと想像してたんだけど、節目に玄関先に飾るやつ(お節分の柊とイワシの頭とか。うちにはそういう習慣はないから飾ったことはないけど)とか、ちょっとしたおまじない的な内容も紹介されていて、それが興味深かったです。あの飾りたちも呪物と呼ばれていることに驚いたのと、どれも初めて見るお品ばかりで、日本って狭いようで広いな〜って改めて感じました(私の実家の玄関先に掛けてあるチマキ、もしかしたらあれも全国的じゃないのかもしれん…と思ったり)。

    読み切りの小説と怪談実話が今回も面白かった。
    特に貴志祐介さんの「こっくりさん」、子どもの話で終わるのかと思ってたらその後も続いていて、「こっくりさん」自体も今風に言うと「ガチこっくりさん」で、それが印象に残りました。

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    2025年12月17日
  • 呪術講座 入門編

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    くしゃみやあくび、別れ際の”バイバイ”などの所作にも意味があったのだと知り、まじないや呪術が身近なものに感じた。

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    2025年12月09日
  • 203号室 新装版

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    怪異よりも人の無関心さとか不親切さとかに恐怖する一冊。一人暮らしを夢見た大学生がどんどん堕ちていく感じが、これは怪異の方だけど、キャバクラとかに身を落としていく感じに近いものを感じた。

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    2025年11月23日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    とても豪華なアンソロジー集。
    ただ、傑作選ということもあり決まったテーマは特にないので、なんとなくとっ散らかったイメージがある。
    最もインパクトがある…というよりは厭な印象を受けたのは、鈴木光司さんの『浮遊する水』。再読のはずだけれど、やはり厭だ。

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    2025年09月30日