加門七海のレビュー一覧

  • もののけ物語

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     まず表紙の双眸に引き込まれる。可愛らしいとか愛嬌があるという形容詞ではなく、井戸底を覗き込むような酩酊感がある。つまり「怖いもの見たさ」。
     中を読むと案の定だったが。
     著者のエッセイは、オカルティズム溢れる事象が詰まっているが、軽いタッチですんなり読むことが出来るので嬉しい。だが、表現を冷静に想起すると恐れ慄くこと筆舌に尽くし難い。
     私は「この世の不可思議」を感知しない人間で良かった、とつくづく思う。知らぬ世界の話は、書籍を媒介に俯瞰するくらいでちょうど良い。
     それにしても、著者よりどうも上手なのが御母堂様。切り返しが、いちいち秀逸で脱帽。

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    2014年03月13日
  • 美しい家

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    短編集。異形コレクションなどに収められていて話の採録が多いが、この人の文章が好きな身としては、一度に読めるのは嬉しい。
    相変わらず綺麗な文章だ。
    『金ラベル』はファンタジーか童話のような、心地よい、物語。

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    2012年10月30日
  • 鳥辺野にて

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    もっと怖いホラー小説かと思っていたら、幻想的な描写のたくさんある、美しい短編集でした。読んでいてところどころ知らないこともたくさんあって、歴史はもちろん古い日本の風習にも造詣が深い作家さんなんだなあと。初めてですが、夏限定でなくこれからもちょっと読みたい気が…。

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    2012年08月21日
  • 怪のはなし

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    読んでしまったΣ(´□`)

    エッセイ集なんですが、タイトルどおりで背筋が寒くなる話がいくつか…。

    怖いのが苦手な人はやめたほうがいいと思う。

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    2012年05月09日
  • 美しい家

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    非現実的すぎてその怖さについていけない内容の作品もあった。しかし、身近なものになればなるほどその怖さは引き立ち引き込まれてしまった。

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    2011年04月06日
  • オワスレモノ

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     新感覚のホラー小説の多い著者の短編集。
     本作もそれほどはずさずにそこそこのストーリーを提供してくれている。
     ホラーというのは,「何を怖いと思うかという感性が作家と読者とである程度共有できる場合でないと恐ろしく感じないものである。
     「なかにはこれのどこが怖いの?汚いだけじゃん」なんてのも多い中で,彼女の作品は,強烈ではないが,さりげない怖さを感じさせてくれて,なかなかよい。

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    2010年03月23日
  • オワスレモノ

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    【目次】
    夜行
    白衣の天使
    恋人
    二十九日のアパート
    人魚の海

    アメ,よこせ
    オワスレモノ
     解説(菊地秀行) 

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    2009年10月04日
  • 祝山(いわいやま)

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    小説のネタになればと、肝試しに行った後に不可解な現象に襲われているという旧友に会いに行くことにした主人公。
    明らかに様子がおかしい旧友とその友人達。直接的な描写が無いが、終始気味の悪い雰囲気が漂い、ナニカの存在を感じさせるのがリアルだった。

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    2026年07月12日
  • 裂神

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    訳あって読む機会があったので最後まで読んだ。
    全く怖くなかったが、災厄に巻き込まれたらもう逃げられないんだなと思うと薄ら寒い。
    シリーズ物なのかと思ったがそういうわけでもない?

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    2026年06月25日
  • 七人怪談

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    ホラーを読み慣れていない中で、文章の質感として特に印象的だったのは菊地秀行さんの「旅の武士」(時代劇怪談)。
    前半部分、放浪の武士が訪れる先々で不穏な事件が起こる、その全体を通してとても静かでどこか物悲しく感じるような筆致が好きでした。

    あと、澤村伊智さんは映画の『来る』の方として知っていて、多分小説を読んだのは初めてだったんだけど。
    ぼぎわんを見た時を彷彿とさせるようなストレートに気持ち悪い怪談的演出が癖になりますね。。夢に出そう。。。

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    2026年06月25日
  • 怪と幽 vol.022 2026年5月

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    特集が「はじめてのクトゥルー」だったのと、乙一さん周年というのとで手に取った次第。クトゥルー、よく見聞きする言葉だけど内容そのものに全く無知なので。

    そんな中、一番印象的だったのは、
    小川洋子さんの「お借りいたします 棺」
    特集と全く関係ない読み切り小説だったから、身構えなく読んでました。だからこそのインパクト ガツン!!だったのかな。

    あの結末… ぇ!?どういうこと!?
    妊娠と流産を繰り返しているという流れにすごく違和感感じたけど、まぁそういうこともあるかもしれんと強引に納得しつつ読み進めていったら…
    葬儀場の職員さんから投げかけられてるあの言葉、
    ぇ、どういう意味?? 主人公の周りから

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    2026年06月21日
  • 祝山(いわいやま)

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     ホラーはどうしても文字だけでは恐怖感が足りず、今まであんまり面白いと思ったものはなかった。
     肝試しに行ったメンバーが後々狂いはじめるところが気味悪い。下手に狂いすぎて暴走しはじめると興醒めするけど、そんなこともなくジメッとした嫌〜な感じが続いて読み応えがあった。
     サクッと読める長さだし、複雑なストーリーではないから読みやすい。
     映画化とは知らなかった。ホラーが映画化するのは、、、どうしても心配してしまう...。
     
     

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    2026年06月20日
  • 着物憑き

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    ネタバレ

    序盤の怪談がメインなお話は楽しく読めた
    読み進めていくうちによりディープな着物の知識の話になり読みにくくなった
    メインの怪談の話にたどり着く前に説明ばかりになって最後は斜め読み

    着物のことは好きだから読んでるうちに着たくなる事もあった

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    2026年06月20日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    個人的にはあまり良くなかった。
    登場人物(特に主人公てか語り部)に対して感情移入がずっとできなくて、なんでそんなことするかな〜ってずっと思ってました。

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    2026年06月16日
  • 祝山(いわいやま)

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    映画化と聞いて購入。
    怖くて先に進めないということは全くなく、サクサク読みやすいホラーと言った作品でした。澤村伊智先生のぼきわんや、小野不由美先生の残穢と並ぶような、余韻が残って生活に支障をきたす(=部屋を暗くして眠れない) レベルのホラーを探しています。

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    2026年06月13日
  • 目嚢―めぶくろ― 新装版

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    実話系ホラーじゃないけど、怖い。障りがありそうなストーリー。 祝山の続編とは、知らなかった。読んでみよ。

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    2026年06月08日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    映像化を機に読めた念願ホラー。
    オチと派手な展開のないこの一連の流れに物足りなさも感じながら現実味は十分。
    実際に肝試しに行ったメンバーの視点ではなく、第三者である主人公の視点からじわじわとテンションがおかしくなっていく彼らの様子が想像力を掻き立てられて恐怖中枢に効く。
    同じ廃墟で同じ方向を見ているのに見えていたものが違ったり、あったはずの神社の社殿がなかったりのシチュエーションの相違も地味に怖いわ。
    不意に明らかになった祝山の正体にはゾッとしたな。そしてそれを知りながら口を噤んでいる人間の無意識の悪意にも。

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    2026年06月03日
  • 裂神

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    あまり怖さは感じなかったが…面白かった!
    お面とか、人を象った物が幼い頃から苦手で
    本書を読んでやはり近付くのは
    これからもやめようと思う次第。

    禍々しいものも厄をもたらすものも
    「神」と呼んで鎮めようとするのは日本独特な事なのだろうか。

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    2026年06月02日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    久しぶりの加門七海。物語は単純だけど、何者かわからない山は怖い。本当に体験談なのか。どことも知れぬ場所に曰くのわからない山、不明な神社。どれもこれもよくあるアイテムだが、心底怖れを感じた読後。バッグを取りに戻った友人はどこに行ったのか

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    2026年06月02日
  • 裂神

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    ネタバレ

    主人公自身も語っている通り、彼女は怪異を時折見聞きする事は出来るが、祓うことは叶わない。

    故に必死に奮闘し、喫緊の脅威を回避はするが、根本的な解決に至ることはない。

    それが今シリーズの物足りなさであり、
    但し、それこそが自身が霊感体質という作者の描く世界にリアリティを付与しており、魅力でもあると思う。

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    2026年06月01日