加門七海のレビュー一覧

  • 美しい家

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    非現実的すぎてその怖さについていけない内容の作品もあった。しかし、身近なものになればなるほどその怖さは引き立ち引き込まれてしまった。

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    2011年04月06日
  • オワスレモノ

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     新感覚のホラー小説の多い著者の短編集。
     本作もそれほどはずさずにそこそこのストーリーを提供してくれている。
     ホラーというのは,「何を怖いと思うかという感性が作家と読者とである程度共有できる場合でないと恐ろしく感じないものである。
     「なかにはこれのどこが怖いの?汚いだけじゃん」なんてのも多い中で,彼女の作品は,強烈ではないが,さりげない怖さを感じさせてくれて,なかなかよい。

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    2010年03月23日
  • 真理 MARI

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    オーソドックスな怨霊(生霊)ホラー。次々起こる怪奇現象も怖いけど、生きた人間の勘違いっぷりがやはり怖いね。生霊と死霊……どちらが怖いか、というのも案外悩むところ。
    そしてこのラスト。一瞬「え、これってどういうこと?」と首を傾げて、その後にぞわっと寒気が。やってくれるなあ。かなり怖い部類の一冊。

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    2009年12月30日
  • オワスレモノ

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    【目次】
    夜行
    白衣の天使
    恋人
    二十九日のアパート
    人魚の海

    アメ,よこせ
    オワスレモノ
     解説(菊地秀行) 

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    2009年10月04日
  • 真理 MARI

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    お正月、暇なんで古本屋で加門七海さんの本を見つけたので、読んでみたら、怖いもの見たさが止まらない!一気に読みました。女の執念って怖い>_<

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    2009年10月04日
  • 203号室 新装版

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    怪異よりも人の無関心さとか不親切さとかに恐怖する一冊。一人暮らしを夢見た大学生がどんどん堕ちていく感じが、これは怪異の方だけど、キャバクラとかに身を落としていく感じに近いものを感じた。

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    2025年11月23日
  • 祝山(いわいやま)

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     ホラー小説作家が友人からの相談を受けたところから始まる、不気味な祟りのお話です。

     主人公はホラー小説作家の女性。今回の作品のテーマは『肝試し』なのだが、なかなか筆が乗らずに唸っていたところ、しばらく連絡を取っていなかった友人から一通のメールが届く。とある廃墟で肝試しをしたという友人は、その後からちょっとおかしいのだと言う。乗り気でない気分が半分と取材ができそうだという期待が半分で彼女はその友人と会うことにするのだが、後から思えばそのメールが始まりだった。巻き込まれたくない、そう思うほど迫ってくる『障り』から、逃れる手立てはあるのか。手掛かりは、『山』――。

     具体的な心霊現象や霊障が書

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    2025年10月26日
  • 影牢 現代ホラー小説傑作集

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    ネタバレ

    とても豪華なアンソロジー集。
    ただ、傑作選ということもあり決まったテーマは特にないので、なんとなくとっ散らかったイメージがある。
    最もインパクトがある…というよりは厭な印象を受けたのは、鈴木光司さんの『浮遊する水』。再読のはずだけれど、やはり厭だ。

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    2025年09月30日
  • 祝山(いわいやま)

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    ジワジワと、得体の知れない恐怖を感じる。
    恐怖の元凶がハッキリとシルエットを見せないのがまた気味悪さに繋がっていく。

    幽霊が怖いというより、「何か」に影響された人間や
    運命をも操作されているかもしれないという雰囲気に恐怖を感じました。

    バレない様に逃げ場を塞いで行くように、気付けば雑草が生い茂ってツタが絡みつくように話が進み、後半はテンポよく引き込んでくれます。

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    2025年09月21日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    子供向けなのですごくさらりと読めてしまう。短編なのでいきなり怖さを出してくる感じがよい。バッドエンド多めなのもよい。

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    2025年09月14日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    主人公の性格が…ツンデレ?著者と名前が似てるし、実体験を元にしたとあるので著者がモデルなんだろうけど、電話を切った後に悪態をついたり心の中で罵ったりするのが気になった。
    祝山が位牌山っていうのはゾクっときた。位牌が3つだったのは若尾が守られてて山が手を出せなかったってことなのかな。
    同じ著者の実話ホラー?だけを淡々と語る本(タイトル失念)に自分にだけ見えてる山の神社の話があったような気がするので、それをベースにしたのかしら。
    話題になっていたので読んでみたけどそこまで怖くはなかったかな?

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    2025年09月10日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    【収録作品】
    黒史郎 「えんまさん」
    太田忠司 「おはよう、アンちゃん」 
    加門七海 「青いコップ」 
    井上雅彦 「きれいずかん」
    斜線堂 有紀 「部分地獄」 
    宇佐美まこと 「おやすみ、ママ」
    澤村伊智 「靴と自転車」 
    芦沢央 「ログインボーナス」 
    宮部みゆき 「よあるきのうた」

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    2025年09月06日
  • 祝山(いわいやま)

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    ネタバレ

    自分の読んだ感想でしかないが、いいことを書いていないので注意。










    ホラージャンルはあまり読んだことがない。面白い(怖い?)ものが読みたいなと思い、検索結果で出たもののひとつがこれだった。
    主人公の内心の台詞が小説表現にしては現実の口語に近くてよいなと思ったのと、「舌を差し入れる」という表現はよかった。
    ただ全般の感想としては、さして怖くないし、文章も平易といえばそうだが、起伏がないように感じた。ホラーを読み慣れている人ならそれなりの楽しみ方があるのかもしれないが、名作を期待していたので、肩透かし感はある。

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    2025年08月31日
  • たてもの怪談

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    実話なので怖いというよりは、ゾッとするものがちらほらある感じ。謎のままな分想像力が掻き立てられる。あとは苦手な氏神様にきゃーきゃー慌てながら対応したり、家に出る怪異にブチギレたりする加門さんが可愛いと思ってしまった。

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    2025年08月17日
  • 祝山(いわいやま)

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    遊び半分で心霊スポットに行って帰ってきてから怪異に苛まれる。よくある話だけど、いわくつきや怪奇現象よりも、それによって狂わされている人間、向こう側にいきそうになる人間の怖さのほうが際立っていた。スラスラと進んでいくヒトコワ小説。

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    2025年08月17日
  • 蠱囚(こしゅう)の檻

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    ネタバレ

    古からの蠱毒使いが現代の新宿に出てきて、ゾクゾクワクワク。主人公達もカッコよくてキャラクターが立ってて、読んでて映像が想像しやすかった。
    そしてさすが加門七海先生。膨大な専門知識が背景にあるのがわかり、面白い。
    前作からずっと悠希が不憫で、なんとか楽にしてあげたかったんだけど、本作のラストで少し希望が見えてきた感じで。よかったね、と微笑みたくなりました。

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    2025年07月21日
  • 船玉さま 怪談を書く怪談

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    本当かどうかはわからないけれど、怖すぎないのが逆にリアル。幽霊とか怪異よりも作者のキャラクターがなんだか微笑ましい感じの内容で、怖いよりも癒された。

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    2025年07月19日
  • 祝山(いわいやま)

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    映画化される、というので読んでみました。

    山の怖い話は数多く残されていて、何かが棲んでいたり、護っていたり。
    いいものも、悪いものも全て、山にはいる気がします。

    山岳信仰も残っていますし、その土地に根づいた存在は、この現代においても軽んじてはいけないな。

    と思わせてくれるような、見えない、得体のしれない恐怖を感じました。

    近くに山があったら、もっと怖いかもしれません…
    残念ながら、ビルの谷間で読みました。

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    2025年07月17日
  • たてもの怪談

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    サクサクッとライトに読み進めることができる、加門七海氏の怪談エッセイ。
    そこまでドチャクソに怖っ!みたいな話はないので、怖がりさんでも安心して手に取れる。
    まぁね、家に代表される「たてもの」はね、人間の生活と切っても切れない関係だから、できれば怖くないたてものと縁を結びたいものだよね。

    個人的に好きだった話は以下。
    ▼「幽霊文化財」
    某避暑地の洋館を訪れた時の話が印象に残った。静かに洋館内の雰囲気やデザインを楽しんでいる最中、壁に飾られた写真に異様なモノを見つけ、ついついじっと見入ってしまい…という一連の流れが、なんだかクラシックな怪奇小説のような、はたまた上質のホラー短編映画のような、しん

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    2025年07月10日
  • 祝山(いわいやま)

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    どこまでが著者の実体験なんだろうと気になるお話でした。リアルホラーなので、創作よりは恐怖度は劣るけれど、人間の嫌な感じがじわりと出ているのが嫌いになれない感じでした。

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    2025年06月22日