加門七海のレビュー一覧

  • 203号室 新装版

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    地方から出てきて東京で一人暮らしを始めた清美 憧れの一人暮らしを謳歌する間もなく怪異現象に襲われ 精神的にも追い詰められる。そして周りの人間があまりにも冷たすぎる 

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    2024年01月06日
  • 七人怪談

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    7つのホラーアンソロジー。
    「自分が最も怖いと思う怪談」という課題で集まっただけあって本当に怖いです。それぞれ全然毛色の異なる怪談なのですが、どれもズシンと肩が重くなるような、負のエネルギーを引っ張り込んでしまったような戦慄を感じます。

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    2024年01月03日
  • 203号室 新装版

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    憧れの東京暮らし 清美が選んだワンルームのアパートにはじわじわと起こる怪異現象が〜都会暮らしに憧れていた女の子が気づかなかった孤立が何より怖い。そして逃げ場がなくなってゆく清美の焦燥感が生々しい。

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    2023年12月13日
  • 七人怪談

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    自分のこのみになってしまいますが
    読みやすい話や、さっと流してしまう話
    がありました

    でも、色々な作家さんの話が読めてよかった

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    2023年11月02日
  • 七人怪談

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    発起人の三津田信三を含む七人の作家によるホラー短編集。
    それぞれ三津田氏から与えられたテーマに沿った『最も怖いと思う怪談』を集めた。
    読んだことのある作家さん、初めての作家さん、それぞれ雰囲気の違うホラーを楽しめた。
    これを機に読んだことない作家さんの作品に手を伸ばしてみようと思った。

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    2023年10月05日
  • 七人怪談

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    初めて読む作家さんの話、気になってた作家さんの話、いろいろ読めて楽しかった。
    特に澤村伊智さんの「サヤさん」はとても私好みですごく良かった。澤村さんの他の小説もぜひ読んでみたい。
    時代劇系のお話をホラーに関わらず全く読まないので、そこに触れられたのも良かった。
    ぜひ続編も期待したい。

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    2023年09月25日
  • 七人怪談

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    7人の作家によるホラーアンソロジー。
    編者の三津田信三が、それぞれのテーマで「自分が最も怖いと思う怪談を書いて下さい」とお願いして出来上がった一冊。
    澤村伊智「霊能者怪談」
    加門七海「実話系怪談」
    名梁和泉「異界系怪談」
    菊地秀行「時代劇怪談」
    霜島ケイ「民俗学怪談」
    福澤徹三「社会系怪談」
    三津田信三「建物系怪談」
    霜島ケイ「魔々」と名梁和泉「燃頭のいた町」が面白かった。
    「魔々」田舎の古い家に一時的に住むことになった主人公が夜な夜な天井や壁からの異音に悩まされ、リフォーム業者に調べてもらうと、塗りつぶされた壁の向こうに階段があり、屋根裏には白い布が被さった神棚が…怪しさ満点。民俗学怪談好き

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    2023年08月25日
  • 七人怪談

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    「サヤさん/澤村伊智」
    「貝田川/加門七海」
    「燃頭のいた町/名梁和泉」
    「旅の武士/菊地秀行」
    「魔々/霜島ケイ」
    「会社奇譚/福澤徹三」
    「何も無い家/三津田信三」
    七話収録の短編集。

    七人の作家が、霊能者・実話系・異界系・時代劇・民俗学・会社系・建物系の七つのテーマを題材に描いた書下ろし作品。

    澤村さん目当てで手にしたが、やはり一番面白かった。

    タイトルの『サヤさん』からそそられる。
    雑誌に投稿されたエピソードで構成されているが、『体験・報告』と明記されているのがミソ。
    実際に起こり得そうで震える。

    熱帯夜にオススメの一冊。

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    2023年07月14日
  • 真理 MARI

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    ネタバレ

    異形の怖さはないですが、人の怨みは怖いと思うストーリーでした。
    別の小説で読んだ“異形を潰して人が死ぬ”部分に近い表現があり。。くすっと笑ってしまいました。

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    2023年04月16日
  • 着物憑き

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    加門七海さんは初読。
    着物にまつわる歴史や知識や実体験(恐怖体験もある)など盛りだくさん。読んでいるだけでも絢爛豪華なイメージが浮かんだりなるほどと興味深いものでしたが、着物に造形が深ければもっともっと楽しめることと思います。自分の着物だけでなく、母や祖母のの着物にも興味が出てきました。

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    2023年04月15日
  • 七海さんのオバケ生活(1)

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    ネタバレ

    |七海さんのオバケ生活|
    第1話 お稲荷様との付き合い方
    第2話 お葬式での怪異
    第3話 お山と花見と空模様
    第4話 初盆のお話
    第5話 二度目のお盆のお話
    第6話 なにやら怪しい窓の外
    第7話 古書の記憶
    第8話 記憶する街

    あとがき【加門七海】
    おまけ漫画【みつづく】
    おまけマンガ① ゴリラと七海さん
    おまけマンガ② おめでたい話

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    2024年08月31日
  • 鳥辺野にて

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    ホラーと言うより奇譚・怪談と言う感じ。江戸怪談の定型に則った、虐げられた女性の復讐譚である「左右衛門の夜」も面白いが、同じ定型でも、そこから微妙にずれて、そのずれがなんとも怖い「墨丸」「菊屋橋」辺りがいっそう印象に残る。

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    2023年03月18日
  • 着物憑き

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    加門七海さんの、なみなみならぬ着物へのこだわりがぎっしりつまっている。もちろんそれにまつわる怪異もしっかりと。着物に関する知識が浅いので、ところどころ『???』となる部分はあるが、丁寧に書かれているし、詳しすぎるのに嫌みを感じさせないのは、加門さんの技量なのか、なんとな最後まで読み進めることができた。

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    2022年09月13日
  • 203号室 新装版

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    こういうがっつりホラーを求めてたところだったので、気分的にはよかったです。しかしながら、まあよくある話だなあとは思ってはしまいました。でも、真に迫るホラー描写をこれだけ長編で展開できるのは彼女の実力なのだろうか。

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    2022年07月31日
  • 目嚢―めぶくろ―

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     2015年作。
     先日『祝山』(2007)で「ほぼ全改行」の文体が私をひっくり返し苛つかせた加門七海さんの作品。文体はひどいものの、物語としては悪くなかったので、本書を読んでみた。
     やはり「ほぼ全改行」の文章は私には逆に読みにくく、改行法則のデタラメさに呆れさせられるが、それ以外は悪くない。いや、なかなか良い。意外にも凝った表現も見られた。

    <空気が重い。
     張り詰めている。
     その空間に、僅かな罅(ひび)が入ったごとく、背を向けた廊下の行き止まりから、ぎしっと板を踏む音が聞こえた。>(P.154)

     悪くない。「ほぼ全改行」という悪習さえ改め文章を煮詰めたら、本作はなかなか良い作品に

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    2022年02月04日
  • パワースポットの歩き方 スペシャリストに聞く聖地のヒミツ

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    色々な人が、色々な場所の紹介。

    漫画家も小説家も入り乱れ、な状態なので
    中も文章と漫画と写真が入り乱れ。
    感じるまま、あちらこちらの紹介をしてくれているので
    読み応えがありました。
    どこに行くにしても、礼儀は大事です。

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    2021年10月01日
  • たてもの怪談

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    色々な怪しいモノを「視る」加門さんの建物に纏わる体験談集。「道の話」では被害者続出だし「お化け屋敷の話」の得体の知れなさとか遭遇したらめっちゃ怖いのが想像出来るのに怪しげなモノ達は「いるもの」前提で話が進むので語りとしてはあんまり怖くない。というかそんな世界に全然縁の無い身としては寧ろ悩まされっぷりが面白い。ほぼ半分を占める「引越物語」での風水とか色々気にして氏神様にも丁重に対応したのにやっぱり出た、とか「ホーンテッド·スウィート·ホーム」の友達の平常心ぶりとか。「着信アリ」より怖い我が家って。ネタか!

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    2021年09月19日
  • 着物憑き

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    「着物憑き」というタイトル。「きものつき」と読むのでしょうが、「きものづき」と読んで、「きものずき」と呼ばせたかったのではないか。
    好きだから憑かれるのか。憑かれたから好きなのか。読後がどちらともいえない、どちらともありえる、という感覚になったからでしょう。

    「古着」の話が、「憑く」という想いについて考えさせるからでしょうか。人の想いという点では、振袖火事でも同じか。

    タイトルの件。奥付で「きものつき」となっているので、自分の想像過多なんですが、読んでる最中はそう思ってしまったので、素直な感情として受け止めたいと思います。想い、ってそういうもの。

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    2021年07月25日
  • たてもの怪談

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    加門七海2016年作品。

    30歳を過ぎたあたりから、家を買おうと考え始める加門。
    本来は、日本家屋平家、庭付きを考えていたが、資金をはじめ、毎年のように起こる天災に考えを変える。

    そんな家探しから、実際にある都庁などの建築を始め、勉強を重ねた風水で読み解く。

    もちろんいつものように、家に住みつく不思議な現象なども!

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    2021年01月10日
  • 霊峰富士の力 日本人がFUJISANの虜になる理由

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    富士山は、時の権力者にも、一般市民からも常に敬意を払われた山、神であった。

    秦の始皇帝から不老不死の妙薬を探せと日本にやって来たのは徐福。そしてその末裔は秦と名乗る。

    富士山にまつわる神々の話。
    富士山周辺に残る時代の覇者の話。

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    2020年12月26日