加門七海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
一念発起して引っ越しを考えたKさん。決して安くなく、当たり外れが大きい案件なだけに、何を以って「好物件」かをひたすら考えた結果、出した結論は“運の良い家”だった。 ――しかし。
「……で? 何なんだよ、その運の良い家ってのはよお」
なまじ様々な方面への知識があり、しかも感性豊かゆえに起きる、物件選びから引っ越し、生活してからの四苦八苦をコミカルかつオカルティックに書き綴った『引越物語』、不幸が起きた家や場所を線で繋いで初めて明らかになる恐怖を描いた『道の話』など、私達にごく身近な道や土地や建物をテーマにしたオカルトエッセー。
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Posted by ブクログ
Booklive!ですと、似たジャンルでオススメ、みたいなかたちでいくつか出てくるのですが、『リセット』シリーズなどで有名な山本まゆりさんの作品を見ていたらその中のレビューでこの作品が取り上げられており、興味を持ち購入しました。
加門さんという方は霊能力者のようで、色々視えたり、触れたり、祓えたり、なんだり、できる方のようです。こういった出来事がありましたよ、っていうルポですね。
メインは、出雲大社の遷座祭レポート。
社には、物凄い大きく強いものが収まっているようだ、とか。
日付が変わった瞬間の劇的な雰囲気のかわりよう、とか。
出雲大社によって薄められたものが再度表に出てこようとす -
Posted by ブクログ
全てではないけれど、古いものって持ち主を選んだり主張したりするんですねぇ。
私は骨董やアンティークに興味はないんですが、もし何かの流れで手にすることがあったら気をつけようと思いました(良いものばかりじゃないから)。
第2章の『怪談徒然日記』では、「幽霊が見えている人の日常ってこんな感じなんだー」と驚きました。某月某日、と書かれているため間隔はわかりませんが、「毎日のように(怪に)遭遇してるんじゃないのこれ?」と思う量。
加門さんは慣れたもので、失礼な霊には怒るレベルに達しているようですが、普通の人だったら相当怖ろしいと思います。
私、零感で良かった・・・。 -
Posted by ブクログ
小説家でエッセイストの加門七海さんがこれまで見聞きし、体験したことをJETさんに漫画化してもらった『怪談徒然草』シリーズ。特別編として六十年に一度の「出雲大社御遷宮」の取材模様を漫画化。加門さんがあの場で何を感じどう思ったかは本編を読んでもらうこととして、読んで私が思ったのは「大自然や災害を眼前にしたように、やっぱり“こういう場所”では、人の存在が卑小に感じるわ」
その場で生活する人が自分以外の存在を考慮しないで思うままに場を改造した結果、悪い事が起きるとか、少なからず見聞きする話だし。それを知る術が現代に至るまでに断絶してしまっただけで、古代には彼らなりの知恵や創意工夫があったんでしょう -