加門七海のレビュー一覧

  • 怪のはなし

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    ただ本人の体験が淡々と語られているのであって、怖がらせようという意図がない。そこが逆に話に真実味を持たせ、怖かったりもするのだが、気付いたらこの世ならざるモノの存在を認め始めている自分が…。

    こういう体験談は、ツッコもうと思えばツッコミどころ満載なのだろうし、多くの人には見えないことだけに、信じがたいということもあるが、じゃあ現代の科学で解明できないことは、イコールありえないことなのか、というとそれは早合点という気もする。
    よく霊的なモノを見たり感じたりする人は、鼻がいい人がいたり、勘の鋭い人がいるみたいに、気の動きを読み取る感覚が鋭いってことかも、と加門さんの話を通して思った。

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    2012年08月17日
  • オワスレモノ

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    『アメ、よこせ』が秀逸。流れがいい。どんどん怖くなっていって、最後もいい。新耳袋の、山の中にある無人の牧場話に通じる怖さアリ。

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    2012年07月26日
  • 東京魔方陣

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    古本市で購入した本。この手の本に何故興味を持ったのか理由は、現在シリーズで読んでいる本」(再読ですが)「陋巷にあり」で主人公の顔回は巫儒の一族(霊魂を扱う)の出身で、時折呪術の技法が登場します。この間読んだ箇所で、都を選ぶのは偶然ではなく、何年もかかり最上の土地が選ばれた・・・との下りがあり、これが風水のもとになったものだったということが分かったからです。
    筆者はこの本の前に、「大江戸魔方陣」を執筆しているようなので、そちらを先に読むと分かりやすいのかもしれませんが、おおよそ筆者の主張は東京は呪術都市、日本は呪術国家ということのようです。
    つまり、徳川幕府が築いた江戸城下を護るための結界を破り

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    2012年07月01日
  • 美しい家

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    怖さよりは幻想的なものも多く、最後の2つはほんわかするもので、ホラーとしては物足りなかったけど、小説として面白かった。

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    2012年06月30日
  • 怪のはなし

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    ほどよいこわさ。
    これだけの目にあっておきながら自然体というか、何か理由をつけたり因果を探そうとしないところが好き。

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    2012年02月11日
  • 大江戸魔方陣

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     面白い……面白かったんだけど、読み難かった!
     あと、これは再販しているのに前巻の平将門魔方陣 (河出文庫―文芸COLLECTION)と続巻の東京魔方陣―首都に息づくハイテク風水の正体 (河出文庫)は絶版しているのはどーゆーこと!?

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    2013年09月07日
  • 美しい家

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    ホラー、という割には、怖くなかったです。でも、最後の「金ラベル」という話は、大好きで、何度も何度も読み返しました。薄荷は初恋の味♪

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    2011年04月27日
  • 真理 MARI

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    怖いです。真面目に怖い。
    しかも理不尽。心の底から理不尽だと思った。
    これまで読んだこの作者の話の中で、一番怖いと思った。
    ホラーでなくとも、このタイプの話は怖いと思う。
    逆恨みで理不尽。どうにもならん。

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    2010年08月01日
  • 鳥辺野にて

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    江戸次代を中心に書かれた短編集。1編1編が短いからかそこまで加門さんの世界に入り浸る事は出来なかったものの、独特な怖いようで、妖しいようで、それでいて美しくもあるそんな感じがした。でもやっぱり短編だからかなんか私の好きな加門さんの世界はこんなもんじゃない!っとも思った作品でした。

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    2010年05月15日
  • 美しい家

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    これまた「異形コレクション」参加作品が主として収録された(この作家としては「オワスレモノ」に続く)短編集。
    この著者、『見える』ことで一部ではつとに有名であり、その類の本や作品も出しているのだけれど、といってイロモノかというと、さにあらず。そういう知識がなくとも十分に愉しめる作品ばかりだと思う。

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    2010年04月26日
  • 真理 MARI

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    実家に戻った主人公が、小学校時代の同級生に10数年ぶりに再会する。懐かしさも手伝って気軽に同窓会らしき集まりを約束しただけのはずが、同級生の妻からありもしない浮気を疑われ、ストーカーじみた嫌がらせを受ける……と、よくある「サイコな女の恐怖」てな話かと思ってたら―こう来たか。しかしこの主人公、理性を保っているようで、何ぜ直接対峙しようとするんだろう。元凶は同級生にあるだろうに。そこで“真理”の正体というか人となり、なぜそうなったのかてな種明かしがあると思ったんだが。それを書いたら陳腐だってことか。

    ……それとも、真理じゃなかったのか?

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    2010年04月13日
  • オワスレモノ

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    書き下ろしの表題作を除く7編中、6編は他のアンソロジーに収録済(光文社文庫だけれど初出が「異形」は1作のみ)。
    手堅く、怖い短編揃い(笑わせられ、ほろりとさせられる作品もあるが)

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    2010年04月13日
  • 鳥辺野にて

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    ネタバレ

    ホラー短編集です。
    12作品中 私が好きなのは
    「左」 この話は 怖いというより 面白かったです。
    何度も読みました。
    左甚五郎 この人の名前を聞いたことがありますか?
    宮大工の甚五郎 彼の作ったものは 命をもって動き出す・・・
    しかし 作ってはいけないものも ありますね。

    「菊屋橋」 これは 怖いです。
    スゴークこわいです。
    橋を渡ってする 占い
    いつの世も女の子達は 占いに夢中になってしまうんですね。
    でも、占っていいことばかりじゃないよぉ〜。

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    2014年03月07日
  • オワスレモノ

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    そんなに怖くないかな?
    電車の話はちょっと嫌だったかも・・・
    電車の中で思い出したくない話かなぁ。
    短編なので、読みやすいです。

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    2009年10月07日
  • 美しい家

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    ホラー短編集。といっても最後の2話は、怖さよりも心がほっとする話。特に最終話のマッチの話が夢があって楽しい。

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    2009年10月04日
  • 真理 MARI

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    怖い、本当にヒタヒタと忍び込んで来るような怖さ....
    女性が読めばもっとこの怖さが自分のこととして感じるだろう。

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    2009年10月04日
  • オワスレモノ

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    人身事故のため、停車中の通勤電車内。男は網棚付近に漂う黒い靄のようなものを目撃する。他の誰も気づかないが、禍々しい気配を放つ何か…。やがてそれが男に向けて迫ってきたとき、彼を襲った身の毛もよだつ出来事とは?(表題作)実話怪談の名手でもある著者が描く、日常の隙間から立ち現れる怪異の数々!書下ろし作品を含む全八編を収録する

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    2009年10月04日
  • 真理 MARI

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    亮子の悪夢のような日々は、幼なじみの森本との再会から始まった。匿名の手紙、日に何十回もの非通知の着信、食べ物に繰り返し混じる異物…。二人の仲を邪推する森本の妻・真理の仕業なのか?それにしても、理屈では説明のつかないことが多過ぎる。深夜に襲ってくるこの異様な気配はいったい?反撃に出る亮子。だが、本当の恐怖は始まったばかりだった

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    2009年10月04日
  • 大江戸魔方陣

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    魔学にハマり、風水関連を読み漁っていた頃に出会った本。かなり細かい上に、同じことの繰り返しで後半はちょっと飽きてきてしまった。けども、これ魔学やりながらあわせて読むとかなり面白いのでオススメ。

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    2009年10月04日
  • 東京魔方陣

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    鎌倉と日光東照宮が同じ子午線にのっている。これはすごいことだ。グリニッチ天文台が経線0度の上にあることと同じくらい日本人として知っておくべき知識だと思う。ここからは私の連想だが、霊峰富士と出雲が同緯度にあるのが偶然でないとすれば、その真真ん中は難波よりは飛鳥の方が理にかなっていると言える。おまけに家康が隠居した静岡と京都も同緯度。これらは理科的事実ではなく、歴史的事実なのだ。

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    2009年10月04日