あらすじ
少女が神隠しに遭い、居るはずのない子供たちの笑い声が聞こえる……。「化け物屋敷」と噂される友人宅の古家(ふるや)に滞在した「私」は、いつしか「家が見せる夢」に憑(つ)かれていく――(表題作)。雨の夜、裏路地に蹲(うずくま)る影。それは雨粒が象(かたど)った朧気(おぼろげ)な女性の輪郭だった。妖しい美しさに惹(ひ)かれた男は……(「幻の女」)。怪異蒐集家としても名高い著者による、甘美な幻想譚7編。
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Posted by ブクログ
不思議なホラー短編7作
最後の二作品最高!
特に最後の最後の金ラベルは
時雨さんの後ろ姿からして惚れるし
世界観が何度も読みたくなります!
背筋が凍る迷い子 も良かった。
思春期に読みたかったかも。
Posted by ブクログ
短編集。異形コレクションなどに収められていて話の採録が多いが、この人の文章が好きな身としては、一度に読めるのは嬉しい。
相変わらず綺麗な文章だ。
『金ラベル』はファンタジーか童話のような、心地よい、物語。
Posted by ブクログ
これまた「異形コレクション」参加作品が主として収録された(この作家としては「オワスレモノ」に続く)短編集。
この著者、『見える』ことで一部ではつとに有名であり、その類の本や作品も出しているのだけれど、といってイロモノかというと、さにあらず。そういう知識がなくとも十分に愉しめる作品ばかりだと思う。