あらすじ
過ぎると言っても過言ではない“鬼”への愛が止まらない!! 加門七海が“鬼”への愛を語りつくす。鬼界のヒーロー酒呑童子を称え、朝廷の犬・源頼光と四天王の悪行をさらす、愛と怒りとイチャモンだらけの歴史ミステリーエッセイ。大幅加筆あり!!
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Posted by ブクログ
加門さんらしい、鬼神を擁護する一冊。
笑わせてもらいました。
その一方で、敗者の歴史を噛ましめさせていただきました。
まつろわぬ者の悲劇を描いている本書は、歴史や民俗学が好きな人間には堪らない一冊でしょう。
面白かった(^^)
Posted by ブクログ
鬼伝説は日本中にある。
鬼の正体は何か?
権力に従ったものと、権力から遠ざかるが、その存在を無視できぬほど力があったものの二つの集団による確執ではなかったか?
勝ったものと負けたものは、新旧のどんな戦いにもその描写の違いが出る。
負けたものは常に悪きものとされるのだ。
だが本当に忌み嫌うべき存在だったのか?
そこをオタク気分をプラスして、ファンとして描ききったのがこの加門七海さんの本。
あまりに資料の少ない昔の事情は、勝った側からしか描かれないが、実は興味深い魅力たっぷりなもう一つの主人公がいるに違いない。
Posted by ブクログ
前から思っていたけれど加門七海ってヘンタ……いや、変わっていますね。そんな加門七海の鬼に対する愛が爆発している。
角が生えて虎柄の腰巻をつけているのは後の世代が作った設定に過ぎない。
実際(にいたかどうかは置いておいて)鬼のあり方は様々でバリエーションに富んでいる。頁をめくればそこはもう怪異と伝説の世界。